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第三章 エルフの森
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三人は帰り道にヘビを捕まえ、エルフの城に戻ってきた。
アムハイナ王国から届いた薬の作り方を見ながら薬を調合する。
紫牙草の根っこと新鮮なヘビの肝臓をすり潰す。
「……まずそうだな。これがほんとに薬なのか?」
アルカンタラは怪訝な表情で薬を眺める。
「そうよ、これであってるはず。味見してみる?」
「するわけねぇだろ!」
出来上がった薬を姫がエルフ王に飲ませようと、口元に持っていく。
「お父様、薬です。飲んでください!」
しかし、姫の訴えも虚しく、眠り続けるエルフ王は薬を飲むことはできない。
「……したかないわね」
ミルリーフはカバンから細い針のようなものを取り出す。
「そ、それは……?」
エルフの姫と女剣士は不思議そうにその針を見つめる。アルカンタラだけはその針に見覚えがあった。
「あ! その針、アレだろ? 俺が目を覚ました時の!」
アルカンタラは100年ぶりに目を覚ました時の点滴を思い出していた。
「そうよ。あの時は点滴として使ったけど、今回は注射で使うわ」
「チュウシャ……?」
ミルリーフ以外の三人は首をかしげた。
ミルリーフは注射器でエルフ王に薬を投与した。
「すごい……あんな針で薬を?」
初めて注射器を見るエルフは驚いた。これが自分たちが頼ってこなかった医学なのか、と。
「ふう、これで目を覚ましてくれるといいんだけど……」
翌朝、エルフの王は目を覚ました。
体の紫色の斑点も消え、すっかり元どおりだ。
「ワシは……生きてるのか?」
「お父様!」
抱き合うエルフ王と姫。
姫はこれまでの経緯を説明した。
「ア、アルカンタラ? お前、本当にあのアルカンタラなのか!?」
もう何度目か分からない自分への反応に苦笑いをするアルカンタラ。
「おう、久しぶりだな、オッサン」
「信じられん……ん? そっちは……アゼリではないか!?」
王はミルリーフを見てそう言った。
ミルリーフも何度か経験してきた反応で、苦笑いを返す。
◇
「そうか……暗黒水晶を破壊するしかないのか」
「ああ、それでエルフの宝玉を貰えてぇんだ」
アルカンタラは暗黒水晶を壊し、世界の平和を取り戻すためには宝玉が必要だと話をした。
「……わかった。ワシの命の恩人、そしてなによりあの勇者パーティーのアルカンタラにならこの宝玉はくれてやる!」
エルフ王は首からネックレスのように吊るしていたエルフの宝玉を取り出した。
「……いいのか?」
「ああ、確かにこの宝玉はエルフの宝だ。だがいつまでも宝玉に祈ってるだけじゃダメだな。ワシの命を救ってくれたのは人間の医学みたいじゃないか。これからはエルフも変わっていかなくちゃいけない時代なのかもしれないと娘も言っていたよ」
エルフ王はニコッと笑い、宝玉をアルカンタラに手渡した。
◇
「アルカンタラ、もう行くのか?」
姫はエルフの森を発つアルカンタラたちを名残惜しそうに見送る。
「ああ、早く宝玉を集めて暗黒水晶をぶっ壊さねぇとな」
「そうか……残念だ。ミルリーフよ」
エルフの姫はミルリーフを見つめる。
「な、なによ?」
「……残念だが、アルカンタラにはワタクシよりお前が相応しいようだ。しっかりアルカンタラを守ってやるのだぞ」
「ふ、相応しいって! 私たちはそんなんじゃないわよ!」
ミルリーフは顔を真っ赤にして否定する。
「ふふ、いいコンビだな。次はドワーフの里に行くのか?」
「ああ、コイツの剣もちゃんとしたものが必要だしな。ドワーフは剣作りの名人だ。知り合いのドワーフにも会いたいし、ドワーフの宝玉も貰わねぇいけないしな」
「そうか。二人とも気をつけて行ってくるんだぞ」
アルカンタラはミルリーフはエルフの宝玉を手に入れ、エルフの森を経った。
◇
「それにしても魔法剣を使えるようになるとはな……」
「ビックリしたでしょ?」
「まあな、剣に魔法を纏わせて戦う魔法剣士ってのは昔もいたけど、正直ドイツもコイツも剣だけの威力と対して変わらなかったからな……強い剣士が普通の剣を使う方が強いくらいだ」
「そうだったのね」
戦士には特性があり、向き不向きがあるのだ。
「ああ、剣士は魔法は上手く使えないもんだからな。中途半端な魔法剣しか見たことなかった。ソーサーだって魔法の扱いはそれほど上手くなかったからなぁ」
「……やっぱり、おばあちゃんの……女賢者アゼリの力なのかしらね?」
ミルリーフは自分の手のひらを見つめ言う。
「きっとそうなんだろうな。勇者の剣に賢者の魔力……冷静に考えたら反則レベルだな……」
「ふふふ、アルカンタラを越す日も近そうね!」
「調子に乗んな! まずは剣が必要だな、そんな折れた剣じゃ獣だって倒せん!」
二人はドワーフの里へ向かい歩き出した。
アムハイナ王国から届いた薬の作り方を見ながら薬を調合する。
紫牙草の根っこと新鮮なヘビの肝臓をすり潰す。
「……まずそうだな。これがほんとに薬なのか?」
アルカンタラは怪訝な表情で薬を眺める。
「そうよ、これであってるはず。味見してみる?」
「するわけねぇだろ!」
出来上がった薬を姫がエルフ王に飲ませようと、口元に持っていく。
「お父様、薬です。飲んでください!」
しかし、姫の訴えも虚しく、眠り続けるエルフ王は薬を飲むことはできない。
「……したかないわね」
ミルリーフはカバンから細い針のようなものを取り出す。
「そ、それは……?」
エルフの姫と女剣士は不思議そうにその針を見つめる。アルカンタラだけはその針に見覚えがあった。
「あ! その針、アレだろ? 俺が目を覚ました時の!」
アルカンタラは100年ぶりに目を覚ました時の点滴を思い出していた。
「そうよ。あの時は点滴として使ったけど、今回は注射で使うわ」
「チュウシャ……?」
ミルリーフ以外の三人は首をかしげた。
ミルリーフは注射器でエルフ王に薬を投与した。
「すごい……あんな針で薬を?」
初めて注射器を見るエルフは驚いた。これが自分たちが頼ってこなかった医学なのか、と。
「ふう、これで目を覚ましてくれるといいんだけど……」
翌朝、エルフの王は目を覚ました。
体の紫色の斑点も消え、すっかり元どおりだ。
「ワシは……生きてるのか?」
「お父様!」
抱き合うエルフ王と姫。
姫はこれまでの経緯を説明した。
「ア、アルカンタラ? お前、本当にあのアルカンタラなのか!?」
もう何度目か分からない自分への反応に苦笑いをするアルカンタラ。
「おう、久しぶりだな、オッサン」
「信じられん……ん? そっちは……アゼリではないか!?」
王はミルリーフを見てそう言った。
ミルリーフも何度か経験してきた反応で、苦笑いを返す。
◇
「そうか……暗黒水晶を破壊するしかないのか」
「ああ、それでエルフの宝玉を貰えてぇんだ」
アルカンタラは暗黒水晶を壊し、世界の平和を取り戻すためには宝玉が必要だと話をした。
「……わかった。ワシの命の恩人、そしてなによりあの勇者パーティーのアルカンタラにならこの宝玉はくれてやる!」
エルフ王は首からネックレスのように吊るしていたエルフの宝玉を取り出した。
「……いいのか?」
「ああ、確かにこの宝玉はエルフの宝だ。だがいつまでも宝玉に祈ってるだけじゃダメだな。ワシの命を救ってくれたのは人間の医学みたいじゃないか。これからはエルフも変わっていかなくちゃいけない時代なのかもしれないと娘も言っていたよ」
エルフ王はニコッと笑い、宝玉をアルカンタラに手渡した。
◇
「アルカンタラ、もう行くのか?」
姫はエルフの森を発つアルカンタラたちを名残惜しそうに見送る。
「ああ、早く宝玉を集めて暗黒水晶をぶっ壊さねぇとな」
「そうか……残念だ。ミルリーフよ」
エルフの姫はミルリーフを見つめる。
「な、なによ?」
「……残念だが、アルカンタラにはワタクシよりお前が相応しいようだ。しっかりアルカンタラを守ってやるのだぞ」
「ふ、相応しいって! 私たちはそんなんじゃないわよ!」
ミルリーフは顔を真っ赤にして否定する。
「ふふ、いいコンビだな。次はドワーフの里に行くのか?」
「ああ、コイツの剣もちゃんとしたものが必要だしな。ドワーフは剣作りの名人だ。知り合いのドワーフにも会いたいし、ドワーフの宝玉も貰わねぇいけないしな」
「そうか。二人とも気をつけて行ってくるんだぞ」
アルカンタラはミルリーフはエルフの宝玉を手に入れ、エルフの森を経った。
◇
「それにしても魔法剣を使えるようになるとはな……」
「ビックリしたでしょ?」
「まあな、剣に魔法を纏わせて戦う魔法剣士ってのは昔もいたけど、正直ドイツもコイツも剣だけの威力と対して変わらなかったからな……強い剣士が普通の剣を使う方が強いくらいだ」
「そうだったのね」
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「ああ、剣士は魔法は上手く使えないもんだからな。中途半端な魔法剣しか見たことなかった。ソーサーだって魔法の扱いはそれほど上手くなかったからなぁ」
「……やっぱり、おばあちゃんの……女賢者アゼリの力なのかしらね?」
ミルリーフは自分の手のひらを見つめ言う。
「きっとそうなんだろうな。勇者の剣に賢者の魔力……冷静に考えたら反則レベルだな……」
「ふふふ、アルカンタラを越す日も近そうね!」
「調子に乗んな! まずは剣が必要だな、そんな折れた剣じゃ獣だって倒せん!」
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