ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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「こ、これってまさか……」

「ふふふ……実はそういう事なんだよ……ダンジョンの入り口だ!」

「すごい……家にダンジョンの入り口が出来るなんて……とんでもない確率ですよ……!?」

「ああ、昨日の夜に急に現れたんだよ……どうしたもんかと思ってね」

 熊埜御堂は夢中で引き出しに頭を突っ込み見ている。

「熊埜御堂さんは本当にダンジョンが好きなんだね」

「はい……最近はダンジョン配信を見るために生きているといっても過言ではありませんね」

「そんなに!?」

 ガチ勢っぷりに少々引くアキラ。


「うん……九さんに声をかけて正解でした! 九さん! 私とダンジョン配信で天下を取りましょう!」

 目を輝かせる熊埜御堂花子。

「て、天下!?」
(何を言い出すんだコイツは!?)

「はい! 私、こう見えてもダンジョン配信には詳しいです! 私がプロデューサーになります!」

「うん……ダンジョンに詳しいのはもう十分わかってるけど……プロデューサー?」

「私が『アキラチャンネル』をプロデュースしますよ! 二人で一攫千金狙いましょう!!」

「なるほど……チームってわけだね?」

「はい! 今の時代、配信者や動画投稿者にはプロデューサーやブレーンが不可欠です!
 せっかく家にダンジョンがあるなんて奇跡が起こったのに、昨日の配信のままじゃ視聴者は離れていきますよ!」

「くっ……痛いところを突くな……」

 突然の提案に驚くアキラ。

(プロデューサーか……考えもしなかった……でも確かに、熊埜御堂さんくらい詳しいプロデューサーが付いてくれれば……うん、悪くない!)

「よし……分かったよ。今日から俺達はチームだ!」

「はい! よろしくお願いします! 最強の配信者になりましょう!」


 2人は固く握手をする。


「あ、ちなみに収益はキッチリ半分こですからね?」

「えぇ……まあ仕方ない……それにしても、熊埜御堂さんがこんなに野心家だったとは……いつも会社じゃ大人しいのに」

「えー? あんな安月給のブラック企業で頑張るなんて馬鹿馬鹿しくないですかぁ?
 本気出すなら稼げる『ダンジョン配信者』ですよ!」

「……熊埜御堂さん、こんなキャラだったのか……」

「ふふふ。世の中、金ですよ! 私はあんなブラック企業で終わるつもりはありませんよ」

 端正な顔立ちの熊埜御堂のゲス顔にアキラはゾッとした。

「まあ逆に頼りになるよ! 稼ごう! 稼ぎまくってやろう!!」


 こうして、一攫千金を狙う、九アキラと熊埜御堂花子による『ダンジョン配信者』チームが結成された。
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