ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

文字の大きさ
167 / 182

167

しおりを挟む
「ナオコーッ! どこだーっ!」
 ダンジョンではナオコを探し走り回る金剛寺。神の使いの反応から、この城にいるのは間違いない。
 次々と襲いかかるモンスターを斧でなぎ払いながら進んでいく。

 城の1番上の部屋、頑丈な扉の前に着く。

「はぁはぁ……ここか……? ここにナオコが……」
 扉に手をかけたその時、背後に気配を感じ、咄嗟に身をひるがえす。

『バンッ!』
 銃弾が金剛寺の頬をかすめる。

『へぇ、すごい反射神経だね』
 銃を持つ魔族が立っている。

「へっ、また魔族かい! お前がナオコを見張ってるのか?」
『ああ、あの女の監視が俺の仕事だよ』
「ふっ……やっぱりここにナオコが!」
『もうダンジョンを維持する力もなくなってきたみたいで必要なくなるけど、お前らには渡さないよ』
「ああ、とっとと終わらせてやるよ。
 俺は愛する女を20年も待たせちまってるからよ!」

 銃を撃つ魔族。金剛寺は構えから弾道読み斧で防ぐ。
 銃といってもただの銃ではない。魔力を弾丸の替わりに撃つ特殊な銃のようだ。

「くっ、このままじゃラチが明ねェな!」
 防戦一方の金剛寺。

「うおらぁぁぁあ!」
 手に持つ斧を魔族に投げつける。
 金剛寺の怪力で投げられた斧を魔族は避けきれない。

『ぐっ! ……貴様ぁ!!』
 魔族は怒りに任せ、銃を乱射する。

『バカめ! 自ら武器を手放すなんて! フハハ、素人か貴様は!』
 斧を手放した金剛寺に銃弾の雨が降りそう。
 壁や床の破片が煙となる。

「ふ、雑な攻撃だぜ!」
 煙の中から、金剛寺の声。
 煙が晴れると、盾を持った金剛寺が現れる。

『な……盾だと!? は! まさか!』
 魔族は金剛寺が腰が腰に付けた『アイテムポケット』に気づく。
『アイテムポケット』には無数のアイテムが収納されている。

『ふ……まさか斧使いが盾も使うとはな!』
「……斧使い?」
 金剛寺はニヤリと笑う。

『アイテムポケット』からは槍を取り出す。
『なに? 槍!?』
 槍で魔族を突く金剛寺。魔族の体からは青い血しぶきが飛ぶ。
 突然の槍での攻撃に、魔族はたまらず距離を取る。

『や、槍まで……!?』
「ガッハッハ! おい魔族、お前はなんもわかってねェみたいだな。
 人間のアイテムショップの店長は……どんな武器でも使いこなせるんだよ!」

 銃を打ち続ける魔族に金剛寺は槍を投げつける。
 槍が魔族の腹を貫く。
『ぐはぁ!』

「ふっ……銃なんて離れたところから相手を撃つ卑怯者の武器だ!」

 金剛寺は『アイテムポケット』から巨大な木槌を取り出す。
 槍が刺さり、身動きの取れない魔族に怒りの木槌を振り下ろす。

『ガーンッッッ!!』
 魔族は砂になり散っていった。

「ふぅ……強ェ相手だった。あいつら大丈夫だよな……?」
 離れて戦う仲間が心配になる。

「……お前ら、すぐ戻るからな。少しだけ時間をくれ!」

 金剛寺はとうとう城の最上階の扉を開ける。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~

名無し
ファンタジー
 主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

支援魔術師の俺、美女だらけの仲間と世界を救う

yukataka
ファンタジー
── 最弱スキルが、世界を変える。 22歳、神谷蓮。 冴えない大学生だった彼は、ある日突然の事故で命を落とす。 気がつけば、そこは剣と魔法の異世界。 女神から授かったスキルは──「支援強化」。 攻撃もできず、防御もできない。 ただ仲間を"強くする"だけの最弱能力。 「こんなスキル、何の役に立つんだ……」 周囲から嘲笑され、孤独な旅を続ける蓮。 だが、彼の前に次々と現れる仲間たち── 誇り高き姫騎士、アリシア。 天才的だが孤独な魔導士、リリア。 天真爛漫な獣人少女、セラ。 戦いの中で、蓮は気づく。 仲間を支える力こそが、誰よりも強い──ということに。 世界を滅ぼそうとする魔王との戦い。 揺れ動く三人の少女たちの想い。 そして、蓮自身の成長と覚醒。 これは、最弱と呼ばれた青年が、 美女だらけの仲間と共に世界を救い、 真の強さと愛を手に入れる物語── 冒険・戦闘・恋愛が交錯する異世界ファンタジー、ここに開幕。

異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~

於田縫紀
ファンタジー
 図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。  その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

処理中です...