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病棟2日目

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 熊本は朝から来た。看護師さんが呼びに来て、一緒に手術室まで歩いた。

 ほなな。と後ろ手に手を上げ熊嫁を置いたまま看護師さんと手術にはいった。

 ゴム手袋マスクの重装備の看護師が5、6人が失礼しますといいながら、俺の身体のあちこちで何やらしだした。

 そのうち麻酔射ちますと言う声を聞きながら俺の意識は消えた。

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 ⬇️ 矢印ひとつ30分ぐらい
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 意識が戻ると酸素マスクをしていた。お腹が痛かった。

 塚地風さん痛くないですか?

 痛い。苦しい。

 熊嫁の痛さを10段階にしたら、いくらくらい?という問いに答える間もなく眠りについた。

 マスクの中で、口を開けてなどとアドバイスしてくれる熊嫁の声を聞いた。

 夜中にどうですかという看護師の声を聞いた。

 起き上がれませんが寝返りならいいですよ。

 1日この状態で寝ているのが苦痛だった。

 ああかつて俺に看病された父よ母よ熊嫁、いや、ちわわ嫁よ、こんなにつらかったのですね。


 オヨヨオヨヨと人の気持ちの分からなかった私はベッドにはりつけ状態のまま泣いたのでありました。
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