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最寄駅
しおりを挟むメリーさんが初めて家に泊まったのは、会社の飲み会の帰りだった。仕事が忙しく、先輩も新人も引っ切り無しに応対に追われていた。
ビールを二杯、喉に流し込んだ時点で全員酔いつぶれている。酩酊した同僚に酒を勧めては、自分も友情一気に付き合う。
馬鹿で青臭い我々が飲む酒は、おそらくこの世で最もうまいのだ。
「で、これからどうするんですか」
「もう終電ないならウチに泊まっていけばいい。大丈夫、襲う勇気はない」
「襲われてもいいですけど」
「酔いすぎだ」
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