カルボナーラのお知らせ

munuoff

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「同期を確認した。この時間軸における可変長符号の意思を確認する。現在の状況において、不備、エラー内容などについては未確認である」

「よろしくお願いします」

「挨拶は不要。端的に論点をあげて欲しい」

「リセットを希望します」

「不可。あなたは知り過ぎてしまった。無知であれば審査に入り、リセットの可能性もあった。しかし、好奇心から進み過ぎた現在においてリセットは我々の選択肢にない。ただし、理由の聴取は必須となっている。理由はなに?」

「再発防止の為、というのは通らないか。曲がりなりにもその道を歩んだものとして、後継者を残したつもりだ」

「それは脅迫。そして貴方個人の意思ではない。万物の意思は我々が関与しているとはいえ、個別の思慮余地を設けている。貴方の余地には何も記されていなかった。故に個人意思ではないと判断できる」

「個人意思の定義を教えてくれるか」

「言葉の意味を逐一説明するほど我々には時間が残されていない。但し面談の前に制約もなかった。こらからの問答において名義の確認は不可とする」

「つまり一つだけは答えてくれると」

「把握した。個人意思とは、外部からの選択肢が与えられた場合に、個人により一般的に利潤が生じる選択肢を取ること。それは時間、環境、交際、習慣などによって形成される」

「利潤を求めない選択肢は個人選択とは呼べない訳だ」

「我々の定義では、そう。しかし貴方がこれから拡げようとしている話題では我々には遠く及ばない。違うアプローチを提案する」

「敵に塩を送るとは【我々】様もずいぶんお人好しなんだな」

「煽りと判断したので、回答を拒否する。が、貴方がまだ盤上に残りたいと言うなら、その意思を尊重する。先における敵とは、個を除く全ての媒体から干渉、指示を受けることにある。個人意思においては対局の存在も含まれるが、貴方は同調する媒体に関しても敵と定めることがある。端的に言うと、複数意思保持者」

「多重人格というお粗末な言葉で纏められると、抵抗したくなってしまうな。人は成長するたびに知識と経験を積み、対局の存在との妥協点を最短距離で得るものである。どの人格が優先されたとしても、個の結果としては一つなのではないか」

「考える領域の問題。貴方は今、申告上一つの空間内にいるとされている。故に他の妥協点を選択した時間軸を知らないだけ。全ては複数に分岐し、進み続けている」

「それを聞きたかった。と言ったら嘘になる。可能性の話だけでは満足がいかなかったんだ。だからこうして【我々】様にお越し頂いたというのに」

「問題は解決が結果になるのではない。過程も含めた全てを我々は重視している。勿論、貴方の選択が外部媒体に影響を与えるのであれば、抑止力として発言せざるを得ないが、あくまで先の通り個人意思を尊重すべき。貴方にはそれがない。故に、我々に近い意思決定機関の重要な参考となる」

「それは個人の妄想だろう。少なからず生まれている【我々】が把握できる知識容量を超えているのだから」

「定義についての問題は不要。また、これ以上の発言から進行を得られない場合、面談の中止を要求する」

「考える時間を与えてやるよ。【我々】様。今度は俺の好きそうな話題を持ち込むことだな」

「そう」
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