22 / 108
episode1 意地悪な先輩を黙らせろ!
21. 魔導士のプライド
しおりを挟む
(私、負けたんだ……)
急にそんな実感が湧いてきた。やっぱり食材の質の差を私の腕では埋められなかった。これは料理人失格だ。──いや、私がステーキソースを作ってしまったから……。あれでミリアムの料理を美味しくしてしまったから……。それが勝負の決め手になってしまったのだろう。
この勝負はあくまで料理の美味しさで競われていて、私のお節介は図らずも敵に塩を送る形になってしまったのだった。
(……でも)
でも私は料理人。料理があったらどうせなら少しでも美味しく食べてもらいたいと思ってしまうのが性だった。
「はぁ……仕方ないか……」
私はゆっくりと厨房を後にした。ミリアムは私が負けたらヘルマー領から出ていけと言っていた。私は約束は守る……だから……。
(短い間だったけど、ヘルマー領で過ごした時間はなかなか楽しかったな……ほんとは領地を盛り上げたかったけれど……私はもうクビってことだよね……)
ユリウスやウーリの顔が脳裏に浮かんだが、一度決めたことは曲げるつもりはなかった。
城を出て、荷物をまとめようと住処に戻ろうとした時、背後から誰かが走って追いかけてくる音が聞こえた。
タッタッタッタッと規則的な足音は、私のすぐ後ろでで止まった。
「ティナさん!」
なんと、追いかけてきてくれたのはユリウスではなくミリアムだった。私が振り向くと、白い踊り子風装束を身につけたミリアムは「はぁっ……はぁっ……」と自らの膝に手をついて呼吸を整える。
(そんなに必死な思いをして走ってきてくれて……何の用だろう?)
ミリアムにとって私は敵のはず。少なくとも好かれてはいないと思う。私を追い出したがっていたのも他でもないミリアムなのだ。だから私がヘルマー領を出ていくのを止める理由はない──むしろいい厄介払いだと思うのだが。……それか、立ち去る私を笑いに来たのだろうか? いや、どうもそのような雰囲気ではない。
私はミリアムの意図が理解できなかった。
「なんですか? 約束どおり、私はヘルマー領から去ります」
「ティナさんの料理、ユリウス様に分けてもらってわたくしも食べましたわ!」
「……!」
ミリアムは必死に訴えかけるように言葉を紡ぐ。
「……それで? 自分の料理の方が美味いと……?」
「いいえ! わたくしでは逆立ちしても敵わないと思いましたわ! しかも、わたくしが勝負で勝ったのだって、ティナさんがステーキソースを作ったからだと……そう思いますの!」
「……? 何が言いたいんですか?」
「あーもう! つまり……」
ズビシッ! と私の胸に指を突きつけたミリアム。私は反射的に身を引いてそれをかわした。
「ティナさん!」
「だからなんですか?」
「──勝負ですわ!」
「勝負はもう終わりました。私の負けです」
「いいえ」
ミリアムはブンブンと勢いよく首を振って否定する。彼女が後ろで縛った水色の髪がさらさらと可憐に揺れた。
「今度は本当の意味での勝負ですわ! 七天『変幻自在』のティナ・フィルチュ。わたくしと決闘しなさい!」
「……どうしてですか?」
「七天を倒したとなれば自慢できますので!」
「なんですかそれ……」
「もしティナさんがわたくしに勝ったら、追放処分は取り消しますわよ?」
(なるほど、要するにミリアムは私にチャンスを与えてるんだ……私の料理が美味しかったから……)
ヘルマー領に残るチャンスがある。この状況は、私が見失いかけていた冒険者魂に火をつけた。地を這い、泥を啜ってでもチャンスにはしがみつくもの。これは結果がどうであれ逃す手はない。
「……いいでしょう。受けて立ちます」
私の言葉に「そうでなくては」とばかりに頷いたミリアムは、「では、こっちですわ」と私を城から少し離れた所にある広場へ案内した。周りに何もなく、手加減なしで魔法を使ったとしても被害が出ることはないだろう。まさに決闘に最適な場所だと言える。
「ここら辺でいいでしょう。──手加減は無用、本気で来ていいですわよ? わたくしも本気でお相手しますわ」
「私は戦闘は苦手なのですが、冒険者として決闘の申し出は受けざるを得ませんので」
「ふっ、都合よく冒険者と料理人を使い分けますのね、ティナさんは」
「都合のいい人間ですので」
私とミリアムは5メーテルほどの距離を開けて向かい合った。ミリアムはどこからか取り出した自分の背丈ほどの長さの杖を右手だ構える。私はそれに応じるように背中の麻袋からフライパンを取り出して身体の前で構えた。
傾き始めた日が私たちの長く引き伸ばされた影を地面に映し出している。
「それでは──始めですわ!」
またしても不意打ち気味に決闘開始を告げるミリアム。と同時に彼女が振った杖の先から幾本もの氷の矢が飛び出し、一直線にこちらに向かってきた。『氷弾』という初歩的な氷魔法。もちろん私は使うことができない。かといってこの距離では魔力に直接干渉してコントロールすることはできないので、物理的に対処するしかない。
「──『硬化』!」
私はフライパンに硬化魔法をかけて、飛来する氷を弾き返した。ガンガンガンと手首に凄まじい衝撃が走るが、必死に耐える。副作用のめまいを堪えながら前方に視線を向けると、そこにはすぐ近くまで走り寄ってきたミリアムの姿があった。私の胸元に伸ばされた左手にキラキラとした氷の魔力が集まる。何かをしようとしているのは間違いないが、これは近くに魔力の流れが検知できたので、その魔力を変換してやることにする。
(氷から……雷!)
バチンッ! と目の前で閃光が弾けた。ミリアムは衝撃で後ろに大きく弾き飛ばされる。雷魔法を軽く当てたので、身体が痺れて暫くはあまり動けないだろう。私が倒れたミリアムに近づくと、彼女は両手を頭の上に当てる魔導士特有の降参ポーズをしていた。
「降参、ですわ!」
しかし、私はその様子に違和感を覚えた。
「本気で相手すると言ったのに、どうして本気を出さないのですか? 魔法を使わなければ、魔力の変換しかできない私なんか簡単に倒せますよね? ミリアムさんはそのくらい頭の回る魔導士だと思いますけど」
「……確かに、あなたを倒す手段はいくらでもありますわ。でもそれはティナさんも同じのはず。料理対決で、ステーキソースを作っていなければ負けることはなかった。そう思いませんか?」
ミリアムはゆっくりと体を起こしながら続けた。
「わたくしも魔法を使わずに戦えば、体格で劣るティナさんに勝つことはできたでしょう。でも、魔導士としてのプライドがそれを許さなかった。魔法で戦うことにこだわったのです。ティナさんもそれと同じでは? 料理人としてのプライドが、あの場面でステーキソースを作らせた……」
私は驚愕した。ミリアムの言っていることは、そのまま私の思ってたとおりのことだったのだ。そしてその後に続いた言葉に、私はさらに驚くことになった。
「ティナさん、ごめんなさい。私、ティナさんのことがよく分かってなくて、酷いことをたくさん言ってしまいました。でも、ティナさんがこんなに誇り高い人だと知って、とても嬉しいですわ! ぜひその力、ヘルマー領で存分に役立ててくださいまし!」
「えっ……」
「そして、もしよろしければわたくしのことは『先輩』と呼んでくださっても構いませんわよ?」
急にそんな実感が湧いてきた。やっぱり食材の質の差を私の腕では埋められなかった。これは料理人失格だ。──いや、私がステーキソースを作ってしまったから……。あれでミリアムの料理を美味しくしてしまったから……。それが勝負の決め手になってしまったのだろう。
この勝負はあくまで料理の美味しさで競われていて、私のお節介は図らずも敵に塩を送る形になってしまったのだった。
(……でも)
でも私は料理人。料理があったらどうせなら少しでも美味しく食べてもらいたいと思ってしまうのが性だった。
「はぁ……仕方ないか……」
私はゆっくりと厨房を後にした。ミリアムは私が負けたらヘルマー領から出ていけと言っていた。私は約束は守る……だから……。
(短い間だったけど、ヘルマー領で過ごした時間はなかなか楽しかったな……ほんとは領地を盛り上げたかったけれど……私はもうクビってことだよね……)
ユリウスやウーリの顔が脳裏に浮かんだが、一度決めたことは曲げるつもりはなかった。
城を出て、荷物をまとめようと住処に戻ろうとした時、背後から誰かが走って追いかけてくる音が聞こえた。
タッタッタッタッと規則的な足音は、私のすぐ後ろでで止まった。
「ティナさん!」
なんと、追いかけてきてくれたのはユリウスではなくミリアムだった。私が振り向くと、白い踊り子風装束を身につけたミリアムは「はぁっ……はぁっ……」と自らの膝に手をついて呼吸を整える。
(そんなに必死な思いをして走ってきてくれて……何の用だろう?)
ミリアムにとって私は敵のはず。少なくとも好かれてはいないと思う。私を追い出したがっていたのも他でもないミリアムなのだ。だから私がヘルマー領を出ていくのを止める理由はない──むしろいい厄介払いだと思うのだが。……それか、立ち去る私を笑いに来たのだろうか? いや、どうもそのような雰囲気ではない。
私はミリアムの意図が理解できなかった。
「なんですか? 約束どおり、私はヘルマー領から去ります」
「ティナさんの料理、ユリウス様に分けてもらってわたくしも食べましたわ!」
「……!」
ミリアムは必死に訴えかけるように言葉を紡ぐ。
「……それで? 自分の料理の方が美味いと……?」
「いいえ! わたくしでは逆立ちしても敵わないと思いましたわ! しかも、わたくしが勝負で勝ったのだって、ティナさんがステーキソースを作ったからだと……そう思いますの!」
「……? 何が言いたいんですか?」
「あーもう! つまり……」
ズビシッ! と私の胸に指を突きつけたミリアム。私は反射的に身を引いてそれをかわした。
「ティナさん!」
「だからなんですか?」
「──勝負ですわ!」
「勝負はもう終わりました。私の負けです」
「いいえ」
ミリアムはブンブンと勢いよく首を振って否定する。彼女が後ろで縛った水色の髪がさらさらと可憐に揺れた。
「今度は本当の意味での勝負ですわ! 七天『変幻自在』のティナ・フィルチュ。わたくしと決闘しなさい!」
「……どうしてですか?」
「七天を倒したとなれば自慢できますので!」
「なんですかそれ……」
「もしティナさんがわたくしに勝ったら、追放処分は取り消しますわよ?」
(なるほど、要するにミリアムは私にチャンスを与えてるんだ……私の料理が美味しかったから……)
ヘルマー領に残るチャンスがある。この状況は、私が見失いかけていた冒険者魂に火をつけた。地を這い、泥を啜ってでもチャンスにはしがみつくもの。これは結果がどうであれ逃す手はない。
「……いいでしょう。受けて立ちます」
私の言葉に「そうでなくては」とばかりに頷いたミリアムは、「では、こっちですわ」と私を城から少し離れた所にある広場へ案内した。周りに何もなく、手加減なしで魔法を使ったとしても被害が出ることはないだろう。まさに決闘に最適な場所だと言える。
「ここら辺でいいでしょう。──手加減は無用、本気で来ていいですわよ? わたくしも本気でお相手しますわ」
「私は戦闘は苦手なのですが、冒険者として決闘の申し出は受けざるを得ませんので」
「ふっ、都合よく冒険者と料理人を使い分けますのね、ティナさんは」
「都合のいい人間ですので」
私とミリアムは5メーテルほどの距離を開けて向かい合った。ミリアムはどこからか取り出した自分の背丈ほどの長さの杖を右手だ構える。私はそれに応じるように背中の麻袋からフライパンを取り出して身体の前で構えた。
傾き始めた日が私たちの長く引き伸ばされた影を地面に映し出している。
「それでは──始めですわ!」
またしても不意打ち気味に決闘開始を告げるミリアム。と同時に彼女が振った杖の先から幾本もの氷の矢が飛び出し、一直線にこちらに向かってきた。『氷弾』という初歩的な氷魔法。もちろん私は使うことができない。かといってこの距離では魔力に直接干渉してコントロールすることはできないので、物理的に対処するしかない。
「──『硬化』!」
私はフライパンに硬化魔法をかけて、飛来する氷を弾き返した。ガンガンガンと手首に凄まじい衝撃が走るが、必死に耐える。副作用のめまいを堪えながら前方に視線を向けると、そこにはすぐ近くまで走り寄ってきたミリアムの姿があった。私の胸元に伸ばされた左手にキラキラとした氷の魔力が集まる。何かをしようとしているのは間違いないが、これは近くに魔力の流れが検知できたので、その魔力を変換してやることにする。
(氷から……雷!)
バチンッ! と目の前で閃光が弾けた。ミリアムは衝撃で後ろに大きく弾き飛ばされる。雷魔法を軽く当てたので、身体が痺れて暫くはあまり動けないだろう。私が倒れたミリアムに近づくと、彼女は両手を頭の上に当てる魔導士特有の降参ポーズをしていた。
「降参、ですわ!」
しかし、私はその様子に違和感を覚えた。
「本気で相手すると言ったのに、どうして本気を出さないのですか? 魔法を使わなければ、魔力の変換しかできない私なんか簡単に倒せますよね? ミリアムさんはそのくらい頭の回る魔導士だと思いますけど」
「……確かに、あなたを倒す手段はいくらでもありますわ。でもそれはティナさんも同じのはず。料理対決で、ステーキソースを作っていなければ負けることはなかった。そう思いませんか?」
ミリアムはゆっくりと体を起こしながら続けた。
「わたくしも魔法を使わずに戦えば、体格で劣るティナさんに勝つことはできたでしょう。でも、魔導士としてのプライドがそれを許さなかった。魔法で戦うことにこだわったのです。ティナさんもそれと同じでは? 料理人としてのプライドが、あの場面でステーキソースを作らせた……」
私は驚愕した。ミリアムの言っていることは、そのまま私の思ってたとおりのことだったのだ。そしてその後に続いた言葉に、私はさらに驚くことになった。
「ティナさん、ごめんなさい。私、ティナさんのことがよく分かってなくて、酷いことをたくさん言ってしまいました。でも、ティナさんがこんなに誇り高い人だと知って、とても嬉しいですわ! ぜひその力、ヘルマー領で存分に役立ててくださいまし!」
「えっ……」
「そして、もしよろしければわたくしのことは『先輩』と呼んでくださっても構いませんわよ?」
10
あなたにおすすめの小説
『捨てられたシスターと、傷ついた獣の修繕日誌』 ~「修理が遅い」と追放されたけど、DIY知識チートで壊れた家も心も直して、幸せな家庭(ホーム
エリモコピコット
ファンタジー
「魔法で直せば一瞬だ。お前の手作業は時間の無駄なんだよ」
そう言われて勇者パーティを追放されたシスター、エリス。
彼女の魔法は弱く、派手な活躍はできない。 けれど彼女には、物の声を聞く『構造把握』の力と、前世から受け継いだ『DIY(日曜大工)』の知識があった。
傷心のまま辺境の村「ココン」に流れ着いた彼女は、一軒のボロ家と出会う。 隙間風だらけの壁、腐りかけた床。けれど、エリスは目を輝かせた。
「直せる。ここを、世界で一番温かい『帰る場所』にしよう!」
釘を使わない頑丈な家具、水汲み不要の自動ポンプ、冬でもポカポカの床暖房。
魔法文明が見落としていた「手間暇かけた技術」は、不便な辺境生活を快適な楽園へと変えていく。
やがてその温かい家には、 傷ついた銀髪の狼少女や、 素直になれないツンデレ黒猫、 人見知りな犬耳の鍛冶師が集まってきて――。
「エリス姉、あったか~い……」「……悔しいけど、この家から出られないわね」
これは、不器用なシスターが、壊れた家と、傷ついた心を修繕していく物語。 優しくて温かい、手作りのスローライフ・ファンタジー!
(※一方その頃、メンテナンス係を失った勇者パーティの装備はボロボロになり、冷たい野営で後悔の日々を送るのですが……それはまた別のお話)
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。
絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」!
畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。
はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。
これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました
藤原遊
ファンタジー
魔力不足でお城が崩れる!?
貴族が足りなくて領地が回らない!?
――そんなギリギリすぎる領地を任された転生令嬢。
現代知識と少しの魔法で次々と改革を進めるけれど、
なぜか周囲を巻き込みながら大騒動に発展していく。
「領地再建」も「恋」も、予想外の展開ばかり!?
没落領地から始まる、波乱と笑いのファンタジー開幕!
※完結まで予約投稿しました。安心してお読みください。
元・神獣の世話係 ~神獣さえいればいいと解雇されたけど、心優しいもふもふ神獣は私についてくるようです!~
草乃葉オウル ◆ 書籍発売中
ファンタジー
黒き狼の神獣ガルーと契約を交わし、魔人との戦争を勝利に導いた勇者が天寿をまっとうした。
勇者の養女セフィラは悲しみに暮れつつも、婚約者である王国の王子と幸せに生きていくことを誓う。
だが、王子にとってセフィラは勇者に取り入るための道具でしかなかった。
勇者亡き今、王子はセフィラとの婚約を破棄し、新たな神獣の契約者となって力による国民の支配を目論む。
しかし、ガルーと契約を交わしていたのは最初から勇者ではなくセフィラだったのだ!
真実を知って今さら媚びてくる王子に別れを告げ、セフィラはガルーの背に乗ってお城を飛び出す。
これは少女と世話焼き神獣の癒しとグルメに満ちた気ままな旅の物語!
長女は家族を養いたい! ~凍死から始まるお仕事冒険記~
灰色サレナ
ファンタジー
とある片田舎で貧困の末に殺された3きょうだい。
その3人が目覚めた先は日本語が通じてしまうのに魔物はいるわ魔法はあるわのファンタジー世界……そこで出会った首が取れるおねーさん事、アンドロイドのエキドナ・アルカーノと共に大陸で一番大きい鍛冶国家ウェイランドへ向かう。
魔物が生息する世界で生き抜こうと弥生は真司と文香を護るためギルドへと就職、エキドナもまた家族を探すという目的のために弥生と生活を共にしていた。
首尾よく仕事と家、仲間を得た弥生は別世界での生活に慣れていく、そんな中ウェイランド王城での見学イベントで不思議な男性に狙われてしまう。
訳も分からぬまま再び死ぬかと思われた時、新たな来訪者『神楽洞爺』に命を救われた。
そしてひょんなことからこの世界に実の両親が生存していることを知り、弥生は妹と弟を守りつつ、生活向上に全力で遊んでみたり、合流するために路銀稼ぎや体力づくり、なし崩し的に侵略者の撃退に奮闘する。
座敷童や女郎蜘蛛、古代の優しき竜。
全ての家族と仲間が集まる時、物語の始まりである弥生が選んだ道がこの世界の始まりでもあった。
ほのぼののんびり、時たまハードな弥生の家族探しの物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる