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大森林
新生活
しおりを挟む「う、うーん」
全身に痛みを感じて目を覚ますと、そこは毎朝見る自分の部屋ではなかった。
そして私のベッドはシルク素材では無い。
そう考えていると「ペタッ、ムニムニ」と何かに触られた気がして、起き上がるとそこには白い毛並みをした青い目の大きな犬が私をつついていた。
「主、そろそろ起きろ。」
「えっ、はい.....じゃ無くて!君誰?」
「我は主の聖獣のジークだ。」
「ん?.....あぁ、思い出した!」
確か私は神に連れてこられて、この世界に転移したんだったけ。一瞬忘れてた
「ねぇ、美穂何処に居るか分かる?」
「隣の部屋で寝ているぞ。」
「あっ、じゃあ取り敢えず、美穂の部屋に行こう。」
「分かった。」
そう言いながら、ベッドから出た。
ギシッ
ベッドから出ると、私はかわいい部屋着を来ていた。
自称神は以外とセンス良いんだな。と思い近くに合った、鏡を見た。
あれ、髪が赤くなってる、目も青色になってるし、でも顔は前世のままだ、少しつり目なのは昔からコンプレックスだから少し残念だなぁ。
美穂の部屋に行く前に私が寝てた部屋を見ようかな。
ベッドは、クイーンサイズの天蓋付き、天蓋は淡青色で中は白の掛け布団に金色の薔薇が刺繍されてる。
ベッドの下には白のふかふかなラグが敷かれてあり、ベッドが無くてもこれで充分寝れそうなぐらいだ。
そして部屋には三つの扉が有った。
一つは廊下に出る扉
もう一つは部屋の右側にあり、中は浴室だった。
広すぎて寒そうだな、と言う感想しか出てこなかったがお風呂があって少し安心した。
漫画とかだとそこまで発展してない世界が多いからなぁ。
「この世界も風呂は王公貴族しか使えないぞ。」
「何で考えてる事筒抜けなの?」
何か考えてた事ばれてるし。
「伝わって来るんだ。」
凄い便利だな、その能力。
まぁ、良いや次の部屋に行こう。
最後の一つは左側にあり、クローゼットやガラスケースがいくつか有った。
こんなに服買う予定はないんだけどな、あの神は私に何がさせたいんだろ。
他には、テーブルにソファー、暖炉に窓の外にはテラスがある、なんか気が重くなって来た、他の部屋もこんな感じじゃないよね?
あれ?テーブルの上に手紙?
___________________
麗華改めアリアさんへ
無事着きましたね。
家は作るのが楽し過ぎて、城になって
しまいました!テヘッ
お金や食料など生活に必要そうな物は
大体、城の地下に入れて置いたので
確認して下さいね。
地下室に有る物は劣化しないのであまり
気にしなくても大丈夫です!
分からない事が有ったら、屋敷の中にいる
メイドに声を掛けて下さいね!
後でちゃんとステータスを確認して下さい。
それでは、良い異世界生活を!
______________セリオより_
次会ったら絶対殴る。
それが手紙を読んだ最初の感想だった。
テヘッとか全然可愛くないんだけど、て言うか、何故にメイド?
「メイドは食堂に居るぞ」
「そうなんだ、後で行こう。」
美穂の部屋に行くか。
いや、確かマリアだったな。
部屋を出て右を向けば美穂の部屋があった。
いや、想像以上に近かったな、真横じゃん!
コンコンとノックして扉を開けると、美穂はまだ、ベッドの上で寝ていた。
「美穂様の聖獣のアークです。」
「あっ、アリアです。」
「アリア様、マリア様が起きて下さらないんですが、どうすれば良いのか。」
可哀想にマリアの聖獣のアークがどうすれば起きるのか聞いてきた。
「マリアを起こすのは簡単だよ、こうすれば良いんだよ。」
と言いながら、マリアに近づき一言「今起きれば面白い物が見れるよ。」と呟いた。
ガバッ
「面白い物って何?」
とマリアが起き上がった。
マリアは基本面倒くさがりやだが、何よりも面白い事が好きな変な子だ。
「ほら、起きたでしょう?」
「ほ、本当ですね。」
「何だその起こし方は。」
アークとジークは少し引きながら答えた。
「それで、面白い物何処?」
「私達の今居る城」
と言うと、周りを見て理解したのか「面白そう」と言い起き上がった。
「じゃあ、まずは玄関から行こう」
「うん」
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