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第二章
薬って凄い
ファリンスがなんで大丈夫かどうかを沢山聞いた理由は分からなかったけれど、取り敢えず薬は凄いって事が解ったわ。大きな進歩ね!
凄いって言って居たら、ファリンスにシャーロットはポーション作りが向いているかもね、と言われた。
ポーションというのは色々な種類が在るらしい。例えばさっきの薬、回復ポーションとも言うらしい。後は火のポーションとか、雨を降らせるポーションとか・・・。ポーションって、日常生活に使うのが普通らしい。・・・私は今まで知らなかったけれど、ね。
でもでも、私の体調が良くなったらポーションを作らせてくれるらしいの。流石ファリンスね!
感謝してもしきれないわ!
私は薬を飲んだあと、サラダと野菜スープを飲んだ。美味しかったなぁ~、なんて考えている私は何をしているかと言うと・・・。寝かされて居ます。
薬を飲むと眠たくなるらしい。
そんな事初めて知ったけれど、薬を飲んだ事がなかったから仕方ないと思うわ。そもそもポーションすら飲んだ事が無いもの。
いや、飲んだ事は在るわ。でも、それはずっとずっと苦しんで死ぬ毒だった。あの時は凄くびっくりした~。時間が経つ事に息が出来なくなったのは本当に大変だったもの。あーぁ、懐かしいわ。
思い出に浸って居ると瞼が重くなって来たので、フカフカの布団に包まりながら寝る事に集中した。
―――
なんと言う事だ。まさかまさかの起きたら夕方だった。薬って恐ろしいのね・・・。流石、私を苦しめて殺すだけの効果が有る物の仲間ね!
ファリンスと挨拶を交わした後に、ショナーさんがまた診察に来てくれた。傷の回復度を見るらしい!
「シャーロット様、歩けますかのぉ?」
「私、歩けま~す!」
明るく返事をした後にベッドからぴょんっと降りた。くるくる回ったり、軽く飛び跳ねて見たりする。
何時もよりとってもやりやすいわ!
「フォッフォッフォッ~、シャーロット様は元気ですの~!・・・シャーロット様、楽しいですかい?」
「えぇ、とっても楽しいわっ!」
怪我が治って元気も出たわ!ポーションって本当に凄いのね!あんなにたくさんの傷が全然無くなったわ!
「んでは、シャーロット様は退院ですねぇ~。フォッフォッフォッ~本当におめでとうございますじゃのぉ。」
イエーイ!! パフパフ!! パンパカパンパンパーン!!
私の入院生活はポーションを、たった一つ飲んだだけで終了したのだった!
―――病院前にて
「ではシャーロット様、なにか困った事があれば、私の兄に質問して下さいね。多分、兄は喜びますぞ~」
「?、シャーロット知って居るだろう?家でテーピングしてくれた医者はショナー先生の兄のディナー先生だよ?」
「えぇぇ、知らなかった!うっそん!」
世界は思ったよりも狭いという事を学んで、病院を後にしたシャーロットだった。
チャンチャン♫
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