えっ！？俺が神様になるの？ チートで異世界修行物語。

１章 転生～幼年期

３話 女神フレイアと地球の神

目の前に居る絶世の美女が神だと告げられ、かつ自分は死んだと言われ、驚き戸惑う尊流、何とか少しだけ気分を落ち着け、どうにか声を振り絞るようにして、自分は神だと言う美女に再度話し掛けた。
「か、神って神様って事ですか？」

すると美女は今度はニコッと笑いかけ、話し始めた。
「驚くのも無理は有りませんね、■■■■■■■さん。あ、沢村尊流さん、尊流さんと呼びますね。」
尊流はコク、コクっと頷く事しか出来ないで居る。

「何から話しましょうか」

美女は少しだけ考えるような素振りを見せた、話し始めた。

「まず、尊流さん、自分が既に亡くなっている事は理解出来ましたか？」
納得はしてないが、どうにか頷く尊流。

「そうですか、では続けますね。まず、私の名前は■■■■、人々からは女神フレイアと呼ばれています。」

また頷く尊流。

「尊流さん、貴方は現世で命は落としましたが、代わりに多くの人の命を救いました、そのお陰で魂の格をまた１つ上げる事が出来たのです、本来なら地球での人生を全うしたのちに、魂の格が上がる筈だったのですが…」

やはりここは理解が出来ず、首を傾げる尊流。

「そうですね、いきなりで理解出来ませんね、判りました。では違う言い方にしましょう、尊流さん、貴方は輪廻を繰り返し魂の格を上げて、神に成るために修行をしているのです、今回は寿命は少し早かったですが、魂の格が１つ上がったので、後１度か２度、転生をして魂の格を上げれば神になる事が出来るでしょう。」

女神フレイヤの言うことに、更に困惑する尊流、思わず女神に聞き返した。

「えっ？俺が神に？神って貴方のような神様にって事ですか？それに転生って…しかも何度もって…」

そう尊流が聞き返すと、女神はまたニコッと微笑み、語り始めた。

「ええ、尊流さん、貴方は今まで100回程転生を繰り返しています、そのうち、貴方の住む地球での転生は最初と最期、そして前回の３回ですね。あの厳しい環境で魂の格を下げずによく頑張りましたね。」

厳しい環境と言われ不思議に思い思わず尊流は口を開いた。

「厳しい環境ですか…確かに地球には厳しい環境の地域も有ります、しかし俺が生まれたのは日本です、勿論、楽な人生では無かったですが、そこそこ幸せな人生だったと思いますけど…それにしても100回って…」
「そうですね、実際にそこで生まれて育てばそう感じるかもしれませんね。しかしあなたの住む地球という場所は、他の世界の人々からすると非常に厳しい環境なんです。地球の、いえ、貴方達の宇宙の神は意図が有ってそうしたようです。」
「宇宙の神？地球のじゃ無くて、宇宙のなのか…」

地球の神だと思っていたのは宇宙の神だと聞いて、またも驚いた尊流であった。