えっ!?俺が神様になるの? チートで異世界修行物語。

偵察部隊  元リーコン

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2章3部フィナールの街編

19話 侯爵令嬢エルネスティーネ

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依頼を終えたアルセリオ達は混乱を避けるために、別室で依頼達成の報告をギルドマスターのビエントに直接報告をし、無事に全員がAランクに昇格する事が出来、皆で喜んでいるとタケルから人を助けたと念話が入り、その場を片付け、タケルが転移で気絶した3人を連れてきた。そして目を覚ました3人とゆっくりと話をする為にギルドマスターの部屋に移動し、皆でソファーに座り、落ち着かせる為にお茶を飲ませ、タケルとビエントは落ち着くのを待っていた。

「はぁ。少し落ち着きました。申し遅れました、私はエルネスティーネ・フォン・コルラディーニ・プローぺです、こちらは侍女のサラ、それに私の護衛のルイスです。」

自分をエルネスティーネと言った女性は他の二人の名をタケル達に紹介すると、話を続けた。

「私達は、このフィナールの街からプローぺに戻る途中に魔物に襲われ、静寂の谷まで逃げて、そこで馬車が破壊された所までは覚えて居るのですが・・・他の者達はどうなったのですか?」

エルネスティーネは心配そうな顔でタケル達に尋ねた。エルネスティーネに言われ、ビエントが静かに口を開いた。

「プローぺ侯爵令嬢のエルネスティーネ様でしたか。私はこの街の冒険者ギルドのギルドマスター、ビエントです。皆さんを助けてここへ連れ帰ったのはここにいるタケル君なので、詳細は彼に。」

ビエントはそう言うと、タケルの方を見ると、一言だけ口を開いた。

「タケル君、頼む。」

ビエントに言われ、タケルは黙って頷くとエルネスティーネ達にその時の詳細を話始めた。

・・・・・・・

「という訳で、俺が駆け付けた時には既に皆さんは気絶していてました。他の方々は残念ながら・・・」

タケルの話を聞き侍女のサラが口を抑えると、声を圧し殺し、涙を流して泣き始めた。そして護衛のルイスが身を乗り出してタケルに問い掛けた。

「それで、あの魔物は!皆の亡骸はどこに!」

タケルは少し興奮気味のルイスに冷静に話し掛けた。

「魔物は俺が倒しました。他の方々の亡骸と馬車や荷物も回収済みです。」

「倒した?あの魔物を君のような少年が倒したと言うのか?」

「ルイス殿、彼はこう見えてもAランクの冒険者なんだ、まだ冒険者としての実績が少ないだけで、その実力は間違いなくSランク以上だ。」

魔物を倒したと言うタケルを疑いの目で見ていたルイスに対し、魔物を倒したのはタケルであると納得させる為に、ビエントがタケルの実力を説明した。

「なんと!その若さでAランクの冒険者とは、しかも実力はSランク以上・・・驚いたな。」

ルイスはタケルに向き直り、ソファーから立ち上がると、タケルに頭を下げた。

「タケル殿、この度は魔物よりエルネスティーネ様を救って頂き感謝致します。さらに仲間の亡骸まで回収して頂き、なんとお礼を申し上げれば良いか。」

頭を下げるルイスに、タケルも立ち上がり、ルイスに声を掛けた。

「いや、良いんですよ、気にしないで下さい。」

「いえ、貴方の功績はとても大きな物です、私からもお礼を申し上げます。有り難う御座いました。プローぺに戻ったら父上に相応の褒美を取らせるよう進言させて頂きます。」

エルネスティーネも立ち上がり、タケルに向かい頭を下げてそう言った。

「それで、エルネスティーネ様、この後はどうなされますか?取り敢えずフィナールの領主、バルトルニエリ様の元に身を寄せて頂こうと思いますが。」

ビエントがそう言うと、エルネスティーネは頷いた。

「そうですね、このような事態になってしまっては、バルトルニエリ様を頼らざるを得ないでしょう。」

「判りました、それでは早速バルトルニエリ様の元に使いを出し、迎えを寄越して貰うように致しましょう。」

ビエントがそう言うと、エルネスティーネは頭を下げた。

「ビエントさん、お手を煩わせ致します。」

「いえ、お気になさらずに、それより暫くお休みなさっていて下さい、迎えが来たら知らせに上がりますので。万が一外に出たい場合は声をお掛け下さい。」

ビエントがそう言うと、ルイスが再び立ち上がり、声を掛けて来た。

「あ、あの。すまないが、例の魔物の事をもう少し詳しく教えて頂けないだろうか。」

「ええ、構いませんが。ではタケル君と一緒に倉庫に行きましょうか、今倉庫で例の魔物の死体を調査している所です。」

「本当か、それでは是非お願いしたい。」

タケルはビエントと共にルイスを連れて再び倉庫に向かおうとした時、エルネスティーネが声を上げた。

「お待ち下さい、私もご一緒させて下さい。」

ビエントは少し驚いたが、エルネスティーネの真剣な表情を見て、頷くとエルネスティーネに声を掛けた。

「宜しいですよ、ただ倉庫は魔物の解体場となっております、気分の良いものでは無いですが、宜しいですか?」

ビエントの言葉に変わらず真剣な表情で頷いたエルネスティーネを見て、ビエントも頷くと、静かに答えた。

「それではこちらへ。」

エルネスティーネが立ち上がると、侍女のサラも一緒に立ち上がり、結局全員で解体場に行くことになった。

「ここが倉庫です。」

そう言ってビエントが倉庫の扉を開けると大量の魔物の死体は無くなっており、その代わり大勢の解体職人が魔物を解体して肉や素材に分けていた。

「調査は別室で行っていますので、こちらへ。」

ビエントはそう言うと、倉庫の奥へ歩いて行き、頑丈そうな扉を開けると、エルネスティーネ達を中に招き入れた。

「ここは魔物の体の構造を隅々まで調べ、弱点を探したり、素材の有用性を調べたりする部屋で、普段は部外者は立ち入り禁止なんです。」

ビエントがそう言うと、エルネスティーネは、魔物の解体現場を見て気分を悪くしたのか、少し青い顔をしていた。

「エルネスティーネ様、大丈夫ですか?こちらを。」

侍女のサラがマジックポーチから水筒を取り出し、コップに注ぐとエルネスティーネに差し出した。

「ありがとう、サラ。」

エルネスティーネは差し出された水を飲むと、多少顔色が良くなり、落ち着いたようであった。

「どうかね、何か判った事は有るかね。」

ビエントが魔物の調査をしていた男性に尋ねると、男性は目を輝かせながらビエントに話し掛けた。

「おお、ビエントか。これはすごい魔物だな。見た目は殆どグリフォンだが、皮膚の構造や筋肉量から察するに、最低でも地竜程の強さは有るな。今判ってるのはそれくらいだな、詳しく調べるには人手も時間も足りん。」

「なっ!地竜くらいの強さ・・・」

ルイスは男性の言葉に驚くと、タケルの方を見て、改めてその実力を実感していた。

「ん?お前さんは?」

「ああ、すまない、こちらはプローぺ侯爵のご息女のエルネスティーネ様と、護衛のルイスさんと侍女のサラだ、この魔物に襲われていたところを保護されてね、調査の現場を見てみたいとの事でね。」

ビエントがエルネスティーネ達を紹介すると、男性は畏まって挨拶を始めた。

「あ、これはこれは、侯爵様のお嬢様でしたか、こんな所へようこそ。ワシはここの調査班の責任者のパストルです。それにしてもコイツに襲われて生きてたなんてツイてましたな。」

そう言うとパストルは魔物の体をポンポンと叩いた。 

「ええ、本当に。危ない所をそちらのタケルさんに助けて頂いたようで、本当に運が良かったようですね。」

エルネスティーネがそう言ってタケルを指し示すと、パストルが笑顔でタケルに話し掛けた。

「ほう、そうか。お前さんがこの魔物をな、若いのに大したもんだ。それじゃあ、ちょいとその時の話を聞かせて貰えるか?」

「判りました、良いですよ。」

そう言うとタケルはパストルに戦闘時の話を始め、特徴と使うブレスの種類等を説明した。

「ほう、なるほど、そいつは興味深いな。よし、それじゃあもう少し詳しく調べてみるか。ビエント、すまないがもう良いか?」

「ああ、忙しい所すまなかったな、パストル。それではエルネスティーネ様、宜しいですか?」

ビエントがそう言うと、エルネスティーネは小さく頷き、パストルに頭を軽く下げた。

「あ、ビエントさん。ちょっと良いですか?」

調査室を出たビエントにタケルが声を掛けた。

「なんだ?タケル君。」

「あの魔物の魔石なんですが、ちょっと必要なんで、良いですか?」

「魔石?ああ、構わんが。何かに使うのか?」

「ええ、例の件で。」

「そうか、では目処がついたのか?」

「いえ、まだですが。取り敢えずあのサイズの魔石が10個程必要と言う事だけ判ってるんです。」

「そうなのか、特に急いでは居ないが、期待してるよ。」

「ええ、判りました。」

タケル達がエルネスティーネ達をギルドマスターの部屋に連れて戻ると、ギルドからの知らせを聞いたフィナール伯爵が直接エルネスティーネ達を迎えに来ていた。

「おおお。エルネスティーネ殿。よくぞご無事で。」

部屋に入るなりフィナール伯爵が駆け寄って来て、エルネスティーネに声を掛けた。

「これはフィナール伯爵直々にお迎え有り難う御座います。この度は大変な目に合いましたが、幸い命を拾うことが出来ました、これも女神様のお導きでしょう。」

「そうで御座いますな。ところで、お怪我などはは御座いませんかな?」


「ええ、お陰さまで。」

「そうですか、それでは表に馬車を待たしてありますのでどうぞ。プローぺの街に戻る手筈が整う迄は我が屋敷にてお過ごし下さい。」

「お心遣い痛み入ります。」

「おい、エルネスティーネ殿を馬車にご案内して差し上げてくれ。私はギルドマスターと少し話が有る。」

フィナール伯爵が一緒に付いて来た兵士にそう声を掛けると、兵士は直立で返事をし、丁寧にエルネスティーネをエスコートして部屋を出て行った。

「あ、フィナール伯爵。そちらのタケルさんが、他の者達の亡骸を回収して下さっております。後の事はお願いしても宜しいですか?」

兵士に続き、部屋を出で行こうとしたエルネスティーネだが、振り返るとフィナール伯爵にそう言ってタケルの方を指し示した。

「判りました。エルネスティーネ殿、こちらで話をしておきましょう。」

「宜しくお願い致します。エルネスティーネは頭を下げると、部屋を出て行き、続いて侍女のサラと護衛ルイスも続き部屋を出て行った。

「一体何が有ったんだ?ビエント。」

「ん?ああ、詳しい話はこっちのタケル君に聞いてくれ。」

「タケル君と言うのかね、私はここフィナールの領主アルフレード・フォン・バルトリニエリ・フィナールだ。今回エルネスティーネ殿を助けてくれたのは君らしいな。」

「ええ。ビエントさんとはお知り合いで?」

タケルはビエントとフィナール伯爵の会話が昔の友人に対するものに感じて質問した。

「ん?ああ。私も若い頃は冒険者をしていてね、一時期パーティーを組んで居たこともあったんだ。」

フィナール伯爵の話を聞いてタケルは驚いた、まさか伯爵が若い頃とはいえ、命の危険が有る冒険者をしていたと聞いたからである。

「ええ?!伯爵様が冒険者を?」

「ああ、私は次男でね、兄が病死して冒険者を辞めたんだよ。」

「そうだったんですね。あっ、何が有ったかですよね、すいません。」

「それなんだが、一緒に屋敷にもどって馬車の中で話を聞かせて貰えないだろうか。

「え、一緒にですか?」

タケルはどうしたら良いかわからず、ビエントの方を見て意見を仰ぐと、ビエントは無言で頷いた。

「おお、一人では不安であろうな、ではビエントも一緒に来てもらうと良い。」

「俺もか!・・・・ああ、分かったよ、一緒に行くよ。タケル君、そう言う事だ、諦めて一緒に行くとしよう。」 

ビエントはしぶしぶ同行する事を了承すると、職員に出掛ける事を告げると、タケルと共に馬車に乗り込んだ。

「エルネスティーネさんは先に行ったんですね。」

タケルは馬車が一台しかおらず、中にもエルネスティーネが居なかったのでフィナール伯爵にそう尋ねた。

「ん?ああ。確かにエルネスティーネ殿には先に戻って貰った、元々私は話を聞くために残るつもりだったからね。」

「どうせ俺達の事を連れてくるのだって、最初から考えて居たんじゃないのか?」

ビエントが少し不機嫌そうにそう言うと、フィナール伯爵が笑いながら話し始めた。

「はははは。バレてたか。実は一日でAランクになった少年の噂を聞いて会いたいと思っていたんだ。それに今回の件をゆっくりと話を聞かないといけなないからな、何せ聞けば新種の魔物らしいじゃないか。ビエントお前はこの街の冒険者ギルドのギルドマスターなんだ、対策会議にも出て貰わんといけないしな、タケル君、君にも会議に出席してもらい、皆に説明をして欲しいんだ。」

フィナール伯爵は最初は笑っていたが、次第に真剣な顔付きになり、ビエントとタケルに対策会議に出るように言って来た。

「アルフ!新種の魔物の事は俺だって今日知ったんだぞ、何故お前が知ってるんだ。それに対策会議って、どういう事だ!お前はもっと前から知って居たのか?」

ビエントはフィナール伯爵の手の回し方が異常に早い事を指摘し、フィナール伯爵が事前にこの事を知って居たのかと大きな声で問い掛けた。

「事前に知っていた訳では無いが、静寂の谷で目撃されていたワイバーンだが、ワイバーンとは少し違うという報告が有ってな。我々も独自に調査を重ねていたんだ。そこに来て今回の件だ、屋敷を出る前に各所に使者を出したからな、戻る頃にはみんな集まってるだろう。」

「そうか、そういう事かよ、全くお前って奴はいつも影でコソコソと。」

ビエントはフィナール伯爵の話を聞き、納得をしていたようであるが、少し嫌みっぽく返した。

「ははっ。まあそう言うな、俺だってこの街の領主として領民の安全を守る義務が有るんだ。」

「判ってるよ、そんな事。ならギルドにも話を通しておいてくれても良いだろう。」

「なんだ、ギルドに話を通さなかったからふて腐れてるのか?相変わらずおまえも小さいな、ビエント。」

「ウルセーよ、お前にだけは言われたくないな。」

「アハハハ、お二人とも仲が宜しいんですね。」

二人のやり取りを見てタケルがそう言うと、ビエントが返してきた。

「タケル君、そんなんじゃないよ、コイツとは腐れ縁ってやつなだけだ、コイツは家督を継いで領主に、俺はギルドマスターに、お陰でちょくちょく顔を合わせる事になったからな。」

「そうですか、でも凄いですね。元パーティーメンバーが地位や役職は違えど、似たような立場にいる訳ですからね、フィナール伯爵は領民を、ビエントさんは冒険者を、何だかんだ言って似た者同士なんですね。」

「似た者どう・・・」

タケルが言うと、ビエントは照れ隠しなのか、気分を悪くしたのか、窓の外を見て黙ってしまった。

「ははは、タケル君、よく判ってるね。ところで、さっきからモジモジしてるが、どうかしたかね。」

フィナール伯爵がモジモジして落ち着きの無いタケルをみてそう尋ねた。

「いや、実は思ったより馬車が一台揺れるのでお尻が痛くて。」

「はっはっはっ。尻が痛いか、それは仕方無いな、馬車とはそう言うもんだ、慣れるしか無いな。しかしもし揺れない馬車を作った者には貴族の称号が贈られてもおかしくはないだろうな。」

「おいおい、いくら何でもそれは言い過ぎだろう。」

馬車の改良をしたものに貴族の称号が贈られると言った事に対し、すかさずビエントが突っ込んだ。

「まあ、確かに貴族の称号は大袈裟かもしれないが、それだけ凄い事だと言う事だな。」

タケルはその話を聞いて、サスペンションの話をするかどうか悩んでいた。タケルの馬車はサスペンションが組み込まれており、殆ど揺れないが、その技術を教えても、職人が再現出来るかどうか判らなかったからである。そうなると、タケルの魔法の事も話さなくてはならなくなる可能性もあると考えたからだ。
 暫く二人の馬車談義は続き、フィナール伯爵の屋敷に着くまで続けられた。











    
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