えっ!?俺が神様になるの? チートで異世界修行物語。

偵察部隊  元リーコン

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2章3部フィナールの街編

44話 合格者達と。

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タケルがテオドルに鎚を作り贈った翌日、新種の魔物に対抗する為の訓練の選抜の為に一向はギルドの闘技場に来ていた。
ビエントが早速新しい鎚で作った剣をアルセリオに渡し性能を確認し、その後アルミスの剣をタケルが打ち直す事になった。そしてビエントが冒険者を連れてやって来て、遅れてフォルティスが仲間と共にタケルのファンだと言う眠れる牙狼のメンバーを連れてきた。最後にフィナール伯爵が兵士を連れて来て選抜試験が始まった。試験の方法はタケルが作ったネックレスを着けて瞑想するだけと言うものであった。試験が始まると全員が寝てしまい、他の者はそれを見ているだけという異様な状態であった。

「タケル君、夢が試験とは一体・・・」

タケルに夢が試験という説明を聞いて訳が解らずビエントが質問をしてきた。 

「ああ、ごめんなさい。ちょっと判りにくかったですね。詳しく説明しますね。」

「ああ、頼む。でないとこの状況はさっぱり飲み込めない。」

ビエントがそう言うと、フィナール伯爵とフォルティスも同意するように頷いた。

「まず、今日の選抜は力を得てから悪さをしない人を選ぶと伝えて有りましたよね。」

「ああ、そんな事を言ってたな。」

「今はそれを確かめてるんです。」

「?確かめるとは・・・どうやって?」

ビエント達はタケルの説明に益々解らないと言った感じであった。

「ええ、詳しく説明するとですね、皆さんは今力が強くなったと言う夢を見ています。そして夢の中でおよそ一年ほどの月日を過ごしています。人によりますが、数年~数十年を過ごす事になります。」

「そ、そんなに長く掛かるのか?!」

タケルの説明にビエントが驚いて声を上げた。


「落ち着いて下さい。本当にその時間を待つ訳では有りません。あくまで夢の中でと言う事です。実際にはあと少しで目覚めますよ。」

「という事は?」

やはりまだ理解出来ていないようであった。

「ですから皆さんは夢の中で力を手に入れたたとして過ごしているんです。そして夢の中で力に溺れ悪さをした者は現実でもその可能性が有るとして今回は不合格とします。そして正しき事に使ったものだけを合格とします。」

「なるほど。」

「そして悪さをした者は魔石が黒くなり、正しき事に使った者は魔石が光るようになっています。」

「なるほど、そういう事だったか。しかしそれでは夢から覚めたら混乱するのではないか?」

ビエントは試験を受けている者達が夢から覚めた時に、実際にはほんの少しずつしか時間が経ってないと知って混乱してしまうのではないかと心配していた。

「その心配は有りません。夢から覚めて魔石を外した瞬間にその記憶は失われるようになっています。本人達にはただ魔石が黒くなったとか、光ったとしか思わないでしょうね。」

「おお!なるほど。そういう事か、それなら心配要らないな。」

ビエント達はようやく試験の内容を把握したようである。タケルの実施した試験はビエント達には夢と説明したが、実際は幻術に近い物であった。そしてこの中で体験した事は現実としか認識出来ず、例え2、3分しか経っていなくても、その術の中では数年を過ごした事になるのである。更には術の中で得た力に対し、様々な仕掛けや誘導が為され、それでも正しい事にしか使わなければ魔石は黒くなるという厳しい物であった。

「そろそろ変化が出て来ると思いますよ。」

タケルがそう言うと、ビエントの連れてきた冒険者の何人かの魔石が黒くなった。

「あっ、魔石が黒く・・・・」

自分の連れて来た冒険者の魔石が黒くなり、ビエントはガッカリしていた。試験の内容が内容なだけに単純に不合格だから残念という気持ちにはなれなかった。

「ビエントさん、魔石が黒くなったからと言ってそうガッカリしないで下さい。今回の試験はかなり厳しい基準になっています。突然手に入れた大きな力に対し、様々な誘惑がかかるようにしてあります。それこそ現実世界の何倍もです。普通に冒険者をしていれば悪人になるような事は少ないと思いますよ。」

「そ、そうか。それを聞いて少し安心したが、そんな厳しい基準の試験をもし私が受けたら、私は合格出切るのか自信が無いな。」

あまりにも厳しい試験の内容を聞いてビエントは勿論だが、フォルティス達やフィナール伯爵も同じように難しい顔をして、自分だったら合格出切るのかどうかを自問自答していた。

「大丈夫ですよ、皆さんなら。・・・・・多分。」

難しい顔をしているビエント達にタケルがそう言った時、眠れる牙狼のメンバーの魔石が光り輝いた。 

「お!光ったぞ!」

フォルティスが魔石が光ったのを確認して思わずそう声を上げた。それを皮切りに次々と魔石に変化が現れた。

「おお、次々と変わって行くぞ。」

魔石が次々に変化していく様子を見てビエントが声を上げた。そして全員の魔石変化し終わると、目を覚ます者が出てきた。

「あれ、ここは・・・」

「なんでこんな所に・・・」

目を覚ました者達は何故自分がそこに居るのか理解出来ていないようであった。

「残念ながら不合格です。貴方は合格です。」

タケルが目を覚ました者のネックレスを外し、目の前で魔石を見せて合否を伝えると、受験者達は立ち上がると、左右に別れ整列を始めた。

「これで全員の合否が確定しました。魔石が黒くなった方は残念ながら適正が不足してるので、今回の訓練は受けられません。またの機会までに更に修練を積んで再度挑んで下さい。」

タケルは魔石が黒くなった者に適正が足りないと説明して不合格を伝えた。本当の事を伝えれば、反発が起きる事が予想出来たからであった。   

「残ったのはおよそ3分の1か、少ないな。」

魔石が光り合格者の列に並んで居る人数を数えてビエントがそう呟いた。

「いや、結構残った方だと思いますよ。それだけ厳しい内容でしたからね。」

「そ、そうなのか。」

ビエントはタケルの説明を聞いて改めて厳しい内容の試験だったのだと認識した。そしてその後不合格者達はその場で解散となり、ビエントの連れてきた冒険者達はバラバラに帰って行った。フィナール伯爵の連れてきた兵士達は伯爵の期待に添えず残念そうにしていたが、元々の業務が有る為隊列を組んでフィナール伯爵の屋敷へと帰って行った。不合格者が全員帰った後、合格者を集めてタケルから今回の訓練の趣旨が説明される事になった。

「試験に合格した皆さん、既にご存知の方も居ると思いますが、静寂の谷で新種の魔物が発見されました。その魔物は非常に強く、様々な属性のブレスを吐き、空を飛び、そして予知能力まで持っています。そして街から近い場所に現れたその魔物から街を守る為に皆さんは選ばれました。」

タケルがそう話をすると、魔物の詳細を知らない者から戸惑いと困惑の声が上がった。

「落ち着いて下さい。皆さんには今日から数日掛けて、魔物に対抗出来うるだけの力を付けて貰います。」

そこまで話した所で冒険者から質問が上がった。

「ちょっと良いか?たった数日でどれだけの力が付くって言うんだ?」

冒険者がそう質問すると、他の冒険者も頷いていた。そして兵士達はタケルがその質問にどう答えるのかをじっと見つめて待っていた。

「皆さんにはこれから、シーバムの大森林の深部でパワーレベリングをして頂きます。」

「なっ!パワーレベリングだって?どんな訓練かと思えば、そんなので飛躍的に強くなれる訳無いだろ!」

タケルが話してる途中で冒険者がそう声を上げた。確かに通常のパワーレベリングは上手く行けばレベル上げが期待出来るが、リスクも高く、効率もそんなに良いとは言えない物であり、冒険者の言う事ももっともであった。

「最後まで話を聞いて下さい。俺のユニーク魔法で皆さんとパーティーを組みます。そうすれば魔物を倒した経験値を自在に振り分ける事が出来るんです。ですから最初は皆さんは何もしなくても大丈夫です、そしてある程度レベルが上がったら実際に戦って貰い強い魔物と戦って貰います。」

タケルの説明を聞いた冒険者と兵士はポカンとしていた。タケルの話があまりにも非常識であったからだ。

「皆理解出来たかね?これからタケル君に行っておこなって貰うパワーレベリングだが、通常の物とは全く異なる。それにより君たちは間違いなく大幅なレベルアップが成されるだろう。そしてその力で街を守って頂きたい。是非とも頑張ってくれ!」

ポカンと呆気にとられていた者達が、ビエントの話で何となくだが理解したのか、目に力強さが宿った。

「タケル君、私の兵士が3人しか残らなかったのは残念だが、残ったあの者達は精鋭だ。あの者達が更に強くなるのは大変喜ばしい事だ、宜しく頼む。」

フィナール伯爵がタケルの元に近付いてきて
そう言うと、タケルに頭を下げた。
 タケルはその後フィナール伯爵と握手を交わし、皆を強くする事を誓った。



「皆さん、ここがシーバムの大森林の深部です。」

フィナール伯爵と固い握手を交わした後、合格者達とその後の予定を説明してシーバムの大森林に転移でやって来ていた。

「ここがシーバムの大森林深部・・・凄いな。」

フォルティスが周囲を見渡してそう呟いた。タケル達には既に見馴れた風景であったが、フォルティスを始め合格者達は全員周囲を見渡し驚いていた。

「じゃあ皆さん、先程お話した黒狼を呼びます。驚かないで下さいね。」

タケルはそう言うと蒼牙を念話で呼んだ。するとタケルの足元の地面から蒼牙が飛び出して来た。

あるじ~。久しぶり~。」

蒼牙はタケルの元に現れるとそう言ってすぐにタケルの顔を舐め始めた。

「ちょっ、蒼牙、やめ・・・ウハハ!」

蒼牙の余りの甘えっぷりにタケルは思わず笑いだしてしまったが、フォルティスを初め合格者達は蒼牙を見て青ざめていた。

「蒼牙、少し見ない間に随分大きくなったな。」

蒼牙は元々大きかったが更に大きくなり、今では真上を見上げるような感じになり、その大きさは少し小さめの地竜程になっていた。

「うん。レナーテお姉ちゃんにも言われたよ。」

「そっか。皆のレベル上げに同行してたから成長が早いのかもな。」

タケルはそう言って頭を下げている蒼牙の顔を撫でた。

「タケル君、そ、それは・・・こ、黒狼では無いよな、もしかしてそれって・・・」

フォルティスが青ざめた顔でタケルにそう聞いてきた。

「ああ、蒼牙はフェンリルなんですよ、体が大きくて迫力が有りますが、こう見えてまだ子供なんです。」

「これで子供・・・」

「なんと・・・」

フォルティス達は蒼牙がまだ子供だと聞いて更に驚いていた。

「あ、そうだ、蒼牙。みんなを呼んでよ。」

タケルは蒼牙に黒狼達を呼んで貰うように頼んだ。するとすぐに呼んだのか、蒼牙の足元の地面から黒狼達が次々と飛び出して来た。 

「なっ、なんだ?どうなってるんだ?!」

合格者達は蒼牙の足元から次々と飛び出してくる黒狼を見て、一体何が起こってるのかと驚いていた。

「タケル君、そのフェンリルが現れた時は判らなかったが、これはどういう・・・」

フォルティスは黒狼達がどういう仕組みで飛び出してくるのか解らずそう聞いてきた。

「これは影魔法の1つで、影移動というものを使ってるんです。」

「影移動?!凄い!そんな魔法まで・・・流石タケル君だ。」

フォルティスのパーティーメンバー、ミケーレが驚きそう呟いた。

「全員分揃ったみたいだね。それでは皆さん、お好きな黒狼を選んで下さい。この子達に乗って森を移動します。」

「え?黒狼に乗って移動するのか?」

フォルティスは黒狼に乗って移動すると聞いて驚いていた。黒狼は本来魔物であり、ギルドでも討伐難易度Aの魔物である。そんな魔物に乗って移動すると言われても、本当に大丈夫なのかどうか不安であり、お座りをしているかのように座って待っている黒狼達の事をフォルティス達は唾を飲み込み見つめる事しか出来ないでいた。

「うわ~。黒狼をこんなに間近に見たの初めて~。」

「うん。凄いモフモフしてる。」

フォルティス達男性陣が黒狼達に近寄るのを躊躇っていると、今回の試験で数少ない女性の合格者、眠れる牙狼のマレーネとエルネスタと、フォルティスのパーティーメンバーのソレーラが黒狼達に近寄り、その体を撫で始めた。

「あ、おい、マレーネ。平気なのか?」

黒狼を撫で回しているマレーネ達に同じ眠れる牙狼のメンバーのアロルドが少し声を抑えながら問い掛け、フォルティスは心配そうにソレーラを見ていた。

「ええ?凄く大人しいよ?」

「何を身構えてるのかしら、男達は。」

「うん、カワイイ。・・・キャア!」

マレーネがアロルドの問いにそう答えると、ソレーラが男達の態度に呆れたようにそう言いながら黒狼を撫でていた。そして、エルネスタが黒狼を撫で始めた時、エルネスタが黒狼に覆い被さられ声を上げた。アロルド達は驚き一瞬身構えた。

「エル!」

「ムハハ!くすぐったい、こら。」

エルネスタは黒狼に覆い被さられ、顔をベロベロと舐められ笑っていた。

「アハハ。エルネスタさんもやられましたか、どうやら気に入られたようですね。」

エルネスタの様子を見てタケルがそう声を掛けて来た。そして蒼牙は大きな体に似合わず、お座りをして尻尾をブンブンと振りながらタケルの事を見ていた。

「た、タケルさん。笑ってないで何とかしてウハハハハ。」

「ハイストップ。エルネスタさんが困ってるよ。」

タケルがそう言うと、エルネスタの顔をベロベロと舐めていた黒狼は、舐めるのを止めてその場でお座りをして蒼牙と同じく尻尾をブンブンと降っていた。

「ど、どうやら大丈夫そうだな。」

アロルドはマレーネとエルネスタの様子を見て安心したのか、ゆっくりと黒狼に近付いて行った。そして他の者達もアロルドに続いて黒狼達に近付いて行った。

「こうして接してみると黒狼も大きな犬のようだな。」

フォルティスが犬をあやすように黒狼を撫でながらそうタケルに声を掛けて来た。

「そうですよね、カワイイでしょ。」

「ああ、そうだな。」

「タケル様。全員黒狼を決めたようです。」

フォルティスとタケルが会話をしていると、アルミスがそう話し掛けてきた。

「あ、そう?アルも準備出来たかな?」

「俺はとっくに出来てるぜ!」

アルセリオが黒狼を撫でながらそう言ってきた。今回のレベル上げにはタケルの他にアルミスとアルセリオだけが付いて来ていた。他のメンバーは各自好きな事をするように言ってあり、ミレイアはミレーナと最近遊んでいないから遊ぶと言い、ルシアナとベルナルドとクシーナは孤児院に行くと言っていた。サビオとアルバはのんびり過ごすらしい。テオドルは新しい鎚で作った剣を渡しに来ただけで、オットーの工場の手伝いをするらしい。フィデル達はタケルに付いてくると言っていたが、普通の感覚を取り戻して貰う為に、5人でパーティーを組んで冒険者ギルドで依頼をこなして貰う事にした。


「よし。じゃあ行こうか。では皆さん、出発しますよ。」

タケルの合図で全員で黒狼達に乗り、レベル上げの為に森を走り抜けて行った。


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