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第一話 プロローグ
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朝の東京。たくさんの車や自転車が走る町中を、猛スピードで自転車をこいでいる女子高校生がいた。
背は小さめで、小柄な体に黒髪。そして顔立ちが整っていた。周りからは美少女と言われていて彼女の名前はさゆりと言った。
今日は寒いからふとんからなかなかでれなくて二度寝して、気づいたら時間が過ぎていた。急いで支度して家を飛び出してきたけど、遅刻する確率は高かった。学校に遅刻しない事だけ考えていて猛スピードでかけぬけている。
次の瞬間、止まれずに赤信号の交差点に飛び出してしまった。車にぶつかり私は自転車から落ちて強く頭を打った。それでしばらく意識を失った。
「あなたは不幸に交通事故にあい死にました。なので異世界に転生してもらいます。」
意識が朦朧としている中、こう女の人の声がかすかに聞こえたような気がした。
***
冷たい風に吹かれて目が覚めた。体がふらふらしている。周りにを見渡すとたくさんの木々に囲まれていた。ちゃんとした道もなく人気がない森り中だった。
「グルルルルッ。」
背後から獣のうなり声が聞こえた。慌てて背後を振り返ると、熊みたいな動物が牙をむき出しにして私を睨んでいた。ただその動物は私の知っている熊ではなかった。熊に似ているけれど、ツノが生えているし、他にもおかしなところがあった。けれど、その動物をまじまじと見ている暇はなかった。いきなり、私の方へ向かってはしってきたからだ。
どうしよう! どうすればいい?逃げようとしても怖くて体が動かない。
その動物が私に飛びかかった次の瞬間、いきなり若い少年が横から現れて剣でその動物を切り裂いた。そのまま動物は低いうなり声を上げて倒れ、やがて動かなくなった。
「君、大丈夫だった? 」
さっき私を助けてくれた少年がそう聞く。まだ、怖くて手が震えていて、心臓の鼓動が速いままだ。
「少し落ち着こうか。」
私はその少年と一緒に木の影に座り、疲れがたまっていたのか木の幹にもたれて眠りに落ちた。
気持ちよく目が覚めた。
私確か……寝てたんだけっけ? そう言えば女の人が異世界に転生してもらうって言ってたような記憶がある。あのおかしな感じの熊がいたってことは本当に異世界にきたってことかな? そんな事を考えながらふと横で寝ていた少年の方を見た。少年は整っている顔立ちで銀髪、それに背が高かった。少年は私が起きた事に気づいたのか目を開いた。
「もう落ち着いた? 」
「あ、だいぶ落ち着きました。さっきは守っていただいてありがとうございます。」
「どういたしまして。俺はカインだ。カインって呼んで。それと敬語で話さなくていいよ。」
「じゃあ………カイン、私はサユリ。」
「サユリか……いい名前だな。オレは旅をしてるんだ。たまたま森の中を歩いていたら君を見つけて、襲われそうになってたから体が勝手に動いてた。」
カインはそう言って笑った。笑った顔がまぶしいく感じた。
「サユリはどうして一人で森の奥にいたの? 」
こうカインに聞かれたが私は返事に困った。どうしてこの森にいたかは私にも分からない。
「正直言って私にも分からないの。」
カインは一瞬きょとんとしたがこれ以上は聞いてこなかった。
「それより町に行かないか? 」
「うん! 行ってみたい。」
それから私はカインと話しながら森をぬけて町に向かった。カインの話によるとこの世界では魔法が使えて、職業も様々だと言う。この国は「ローカトリア」というらしく、今向かっている町は旅人のよく集まるところで「アタルピア」という名前らしい。
町の中の商店街についた。たくさんの昔の洋風なお店があり、まるでファンタジーの世界に来たようで私は目を輝かせた。
「サユリはどんな職業についてるんだ?」
カインにそう聞かれたが、私は職業というものが分からなかった。まだ高校生で転生する前もバイトすらしていなかった。
「何の職業にもついてないよ。っていうかこの年で仕事してるの? 」
「君は不思議なことをきくな。この年だとほとんどの人は何かの職業についてる。まぁ、せっかくだし職業決めてみないか? 」
「へー。でもどんな職業があるのか知らないし、何をすればいいの? 」
「まずは……そうだな、役所にでも行ってみるか。」
カインについていくと役所といわれるところにきた。そこは町の中で一番新しい建物だった。中に入ると窓口があって、若者達と受付の女の人が何人かいた。私は1番近くの窓口にいった。
「あのー、すみません。職業を探しにきたんです。」
「どんな職業をお探しですか? 」
受付のお姉さんが私に尋ねる。
「実はまだ全く決めてないんです。私にはどんな職業が向いてると思いますか? 」
「そうですねー、まずはステータスを見てみましょうか。役所の者には相手のステータスを見る力がありますので。」
そう言ってお姉さんは目を閉じて力を使い私のステータスを見始めた。しばらくしてお姉さんの目が開いた。そして空中に画面を出した。
「これがあなたのステータスです。」
ステータス
名前 サユリ
能力 治療魔法
レベル 1
職業 無職
こう画面にかいてあった。
「驚きです! 治療魔法は珍しいんですよ。それにレベル1でも効果は大きいですし。」
私はまだ能力とかは分からなかったけど、すごく興味がわいてきた。
「カインはステータスどんなの? 」
「オレの能力は攻撃魔法で、レベル6だ。職業は冒険者。」
「でしたら、サユリさんも冒険者になってはいかがですか? 」
お姉さんが少しの沈黙の後、こう言った。
「そうだな、治療魔法と攻撃魔法があれば戦いやすくなるからな。サユリ……冒険者になってくれないか? 」
「冒険者か……カインが一緒なら楽しそう。じゃあそれで! 」
「分かりました。それではステータスを更新します。」
ステータス
名前 サユリ
能力 治療魔法
レベル 1
職業 冒険者
職業の手続きを済ませて、私達は散歩がてら町を歩いてみることにした。
「冒険者になってくれてありがとな。」
「お礼なんていいよ。私がそれが良かったんだから。私、カインと一緒ならどんな敵も倒せる気がしてきた。」
私はこう言ったガッツポーズをした。
「頼りにしてるぞ。」
カインは笑った。あの時私を助けてくれた時の優しい笑顔だった。
背は小さめで、小柄な体に黒髪。そして顔立ちが整っていた。周りからは美少女と言われていて彼女の名前はさゆりと言った。
今日は寒いからふとんからなかなかでれなくて二度寝して、気づいたら時間が過ぎていた。急いで支度して家を飛び出してきたけど、遅刻する確率は高かった。学校に遅刻しない事だけ考えていて猛スピードでかけぬけている。
次の瞬間、止まれずに赤信号の交差点に飛び出してしまった。車にぶつかり私は自転車から落ちて強く頭を打った。それでしばらく意識を失った。
「あなたは不幸に交通事故にあい死にました。なので異世界に転生してもらいます。」
意識が朦朧としている中、こう女の人の声がかすかに聞こえたような気がした。
***
冷たい風に吹かれて目が覚めた。体がふらふらしている。周りにを見渡すとたくさんの木々に囲まれていた。ちゃんとした道もなく人気がない森り中だった。
「グルルルルッ。」
背後から獣のうなり声が聞こえた。慌てて背後を振り返ると、熊みたいな動物が牙をむき出しにして私を睨んでいた。ただその動物は私の知っている熊ではなかった。熊に似ているけれど、ツノが生えているし、他にもおかしなところがあった。けれど、その動物をまじまじと見ている暇はなかった。いきなり、私の方へ向かってはしってきたからだ。
どうしよう! どうすればいい?逃げようとしても怖くて体が動かない。
その動物が私に飛びかかった次の瞬間、いきなり若い少年が横から現れて剣でその動物を切り裂いた。そのまま動物は低いうなり声を上げて倒れ、やがて動かなくなった。
「君、大丈夫だった? 」
さっき私を助けてくれた少年がそう聞く。まだ、怖くて手が震えていて、心臓の鼓動が速いままだ。
「少し落ち着こうか。」
私はその少年と一緒に木の影に座り、疲れがたまっていたのか木の幹にもたれて眠りに落ちた。
気持ちよく目が覚めた。
私確か……寝てたんだけっけ? そう言えば女の人が異世界に転生してもらうって言ってたような記憶がある。あのおかしな感じの熊がいたってことは本当に異世界にきたってことかな? そんな事を考えながらふと横で寝ていた少年の方を見た。少年は整っている顔立ちで銀髪、それに背が高かった。少年は私が起きた事に気づいたのか目を開いた。
「もう落ち着いた? 」
「あ、だいぶ落ち着きました。さっきは守っていただいてありがとうございます。」
「どういたしまして。俺はカインだ。カインって呼んで。それと敬語で話さなくていいよ。」
「じゃあ………カイン、私はサユリ。」
「サユリか……いい名前だな。オレは旅をしてるんだ。たまたま森の中を歩いていたら君を見つけて、襲われそうになってたから体が勝手に動いてた。」
カインはそう言って笑った。笑った顔がまぶしいく感じた。
「サユリはどうして一人で森の奥にいたの? 」
こうカインに聞かれたが私は返事に困った。どうしてこの森にいたかは私にも分からない。
「正直言って私にも分からないの。」
カインは一瞬きょとんとしたがこれ以上は聞いてこなかった。
「それより町に行かないか? 」
「うん! 行ってみたい。」
それから私はカインと話しながら森をぬけて町に向かった。カインの話によるとこの世界では魔法が使えて、職業も様々だと言う。この国は「ローカトリア」というらしく、今向かっている町は旅人のよく集まるところで「アタルピア」という名前らしい。
町の中の商店街についた。たくさんの昔の洋風なお店があり、まるでファンタジーの世界に来たようで私は目を輝かせた。
「サユリはどんな職業についてるんだ?」
カインにそう聞かれたが、私は職業というものが分からなかった。まだ高校生で転生する前もバイトすらしていなかった。
「何の職業にもついてないよ。っていうかこの年で仕事してるの? 」
「君は不思議なことをきくな。この年だとほとんどの人は何かの職業についてる。まぁ、せっかくだし職業決めてみないか? 」
「へー。でもどんな職業があるのか知らないし、何をすればいいの? 」
「まずは……そうだな、役所にでも行ってみるか。」
カインについていくと役所といわれるところにきた。そこは町の中で一番新しい建物だった。中に入ると窓口があって、若者達と受付の女の人が何人かいた。私は1番近くの窓口にいった。
「あのー、すみません。職業を探しにきたんです。」
「どんな職業をお探しですか? 」
受付のお姉さんが私に尋ねる。
「実はまだ全く決めてないんです。私にはどんな職業が向いてると思いますか? 」
「そうですねー、まずはステータスを見てみましょうか。役所の者には相手のステータスを見る力がありますので。」
そう言ってお姉さんは目を閉じて力を使い私のステータスを見始めた。しばらくしてお姉さんの目が開いた。そして空中に画面を出した。
「これがあなたのステータスです。」
ステータス
名前 サユリ
能力 治療魔法
レベル 1
職業 無職
こう画面にかいてあった。
「驚きです! 治療魔法は珍しいんですよ。それにレベル1でも効果は大きいですし。」
私はまだ能力とかは分からなかったけど、すごく興味がわいてきた。
「カインはステータスどんなの? 」
「オレの能力は攻撃魔法で、レベル6だ。職業は冒険者。」
「でしたら、サユリさんも冒険者になってはいかがですか? 」
お姉さんが少しの沈黙の後、こう言った。
「そうだな、治療魔法と攻撃魔法があれば戦いやすくなるからな。サユリ……冒険者になってくれないか? 」
「冒険者か……カインが一緒なら楽しそう。じゃあそれで! 」
「分かりました。それではステータスを更新します。」
ステータス
名前 サユリ
能力 治療魔法
レベル 1
職業 冒険者
職業の手続きを済ませて、私達は散歩がてら町を歩いてみることにした。
「冒険者になってくれてありがとな。」
「お礼なんていいよ。私がそれが良かったんだから。私、カインと一緒ならどんな敵も倒せる気がしてきた。」
私はこう言ったガッツポーズをした。
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カインは笑った。あの時私を助けてくれた時の優しい笑顔だった。
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