悪魔のキスは愛が死んでいる 〜怪我した悪魔を助けたら、腹黒ドSと発覚。加虐ぶりと溺愛執着ぶりがおかしいです〜

夢伽 莉斗

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第Ⅳ章 歪度70%・甘イチャ70%

brocen 61 玩具遊び ♥*

 彼は体を起こすと、わたしを膝にのせた。

「代わりに俺が見ててあげる」
「へ。なにを?」
「体。自分で脱いで」
「やだ……恥ずかしい、よ」

 衣を前で引っ張って脱げないようにした。ディアンシャの手が伸びて、髪をゆっくりと摩られる。

「何度も見ただろ」
「自分で脱ぐの……恥ずかしいもん」
「昨日より恥ずかしい目に遭ったら、忘れるかもしれねえだろ」
「そうかなぁ……」

 こんな荒治療でいいのかな。
 彼は何か思いついたようで、フロントへ電話をかけた。高級ホテルなので、こんなおかしな時間帯でもちゃんと対応してくれるのだ。

 しばらくしてホテルマンがやってきて、ディアンシャに荷物を渡す。何かを買ってきてもらったらしい。

 彼は荷物をベッドの端にのせ、もう一度わたしに言った。

「決心ついた?」
「ほんとに……やるの?」
「大丈夫だよ。今は俺しか見てない」

 ディアンシャの青い眼差しに晒され、おもむろに手を動かしはじめた。カーテンの隙間から月の光が漏れている。仄暗いけど、体が見えるくらいには明るい。
 するすると金の紐を引っ張った。ディアンシャに渡す。そのあと焦らすように布をまくり、肩から落とした。

「んんん~。恥ずかし……い……」

 顔を覆って、少しでも胸が見えないように体を曲げた。ディアンシャは肩から落ちた衣を腰を浮かせて取りあげる。

「下は?」
「下も……脱ぐの……?」

 一応天使の衣を着ているときも、同じシルクで縫いあわせた簡素なショーツを履いている。ディアンシャがいる前で脚を動かし、ゆっくりと外していく。

「見ないで……」
「やだ」

 頭を撫で、唇に軽いキスをする。

「かわいい」

 そのまま彼の手が落ちて、鎖骨を撫で、静脈を辿るように指が這っていく。
 いつの間にか深いキスに代わり、舌が咥内を犯し彼の細い指が乳丘を揉みしだいた。やわやわと摩り、熱を集めるように周りに指を沈めていく。桜色の乳芯を捉えてツンッと転がす。柔らかく潰したり虐めたり、逆側の手は腰のラインに色っぽく触れていく。

 ディアンシャの唾液で蕩けていく口内から舌を抜き、ぼうっとしたわたしの眼に長いそれを這わせた。びくんと肩が震える。両眼の膜を溶かすように何度も、しっとりと舌が行き来する。

「ッつ、は……あ……。気持ち……んぁ……」

 口に指を差し入れ、溢れる嬌声と一緒に唾液がつぅと糸を引く。舌を器用に弄び、唇は耳や首筋をなぞった。皮膚にぷつりと鋭利な痛みが走り、ディアンシャが血を飲みはじめる。どくどくと脈が早くなっていく。

 口から手を外すと、わたしの唾液の絡みついたそれを赤い舌で舐めた。
 扇情的な姿に視線を逸らす。
 そのまま掌が太腿を撫で、湿った秘園へ指が入りこんでいく。くちゅりと指が沈んだ。

「ぁッ……」

 裂け目を何度か行き来して、秘口の周りを焦らすように抜き差しする。粘ついた液を淫花に塗りつけ、ぐちゅぐちゅと果肉をもてあそぶ。指が一本入り、襞が吸いつくように収縮した。ナカのざらついた部分をちゅんと押し、そのまま折り曲げた指が甘い刺激を幾重にも与えていく。

「はっ、あ、ァ……ん。あぁ……ァッ」

 ディアンシャは脚を開くと秘部へ顔を寄せ、花芯を舐めあげた。少し硬くした舌が小刻みに愛芽を揺らす。

「んぁ……や、ッ。やめ……は」

 ベッドのシーツを掴み、逆上せるような快楽を逃そうと腰を浮かせる。知らぬ間に指が二本に増えていて、くちゅくちゅと粘着音を立てながらばらばらに熱い脈動を送っていく。

「ぁ……はッ、ぁ……あ、ん」

 白い瞬きが見え隠れして、ぎゅうと目を瞑り体を強ばらせた。ディアンシャは口を離し、そっと指を抜く。

「ぁ……は。ね……ぇ?」

 ぼうっとした頭で彼を捉える。びくついたままの膣口が餓えるように愛液をこぼしていく。

「自分でやって」
「な……や。なんで、」
「見ててあげるから」
「そんなの、やだッ……」

 前に何も知らないまま教わったことがあったけど、そのときと今とじゃ話が違う。羞恥心に体が熱くなり、膝を曲げておろおろと視線をさまよわせた。

「……や、だ」
「近くにいてあげる」

 ディアンシャは後ろへ座り、あいだにわたしを挟むように両足を広げる。片方の膝を立てて体を凭れかからせた。彼の顔が見えるようになり、わたしの背中を支える腕や黒い翼の感触に気づく。

「でも……」
「できねえの?」
「恥ずかし……い……」

 ディアンシャの腕を引っ張る。まろく緩めた視線が笑う。

「前教えただろ」
「ん……」ゆるゆると首を振る。
「言うこと聞いて」

 甘い声が耳元に寄せられる。

「もう一生触ってやんないよ」

 びくんと体が跳ねる。力の入らない手で彼の指を握り、もう片方をゆっくりと自分の秘部へ寄せていった。
 ディアンシャはくつくつと笑う。

「そんなに効くの」
「へ? え……」
「俺にされんのそんなに好き」

 トーンの上がらない疑問形に、カッと耳まで熱くなる。ディアンシャの指を強く握った。

「変な意味……じゃなく、て。愛されてるみたい、だから、だもん」
「そうだね」

 額に優しくキスをする。

「じゃあ今日は頑張って自分でして?」
「ん……う、ん」

 湿った蜜壷に指を添える。中に入れるのが怖くて、芯芽の近くを小さく擦った。

「ぁ……は……ッ。んぁ……」

 さっきまで弄られていたせいで、すぐに快楽の波が戻ってきてじわじわと下腹部を熱くさせていく。息が上がり、濡れた嬌声が落ちる。
 ディアンシャは耳朶を緩く食み、冷たい吐息を漏らした。

「かわいい」

 低い声色に背筋が粟立つ。止まっていた指をもう一度ちゅくちゅくといじった。

「は……ぁ、あ。ん……ぁは……」

 行ったり来たりしていた法悦が這いのぼり、ぶわりとナカが疼いた。ぴくぴくと粒が震え、痺れるような快楽が身を包んだ。

「んッ────!」

 大きく肩で息をして、ぐったりと体をディアンシャへ預ける。
 できた、ちゃんとやった。
 いまだひくついている秘部が痙攣するような疼きを湛えている。

 ディアンシャは頭を撫でて、それからさっきホテルマンにもらった袋を開いた。包装を剥がし、長い筒状の道具を取りだした。ぶにぶにとした膜が覆っていて、ローズピンクの色をしている。

「なに……それ?」
「玩具」

 なんの?
 ディアンシャは袋からさらに別のものを取りだした。プラスチックのボトルに透明な液体が入っている。キャップを外し、中身を筒の玩具にかけた。思っていたよりねっとりとした液体が玩具に絡みつく。

 ディアンシャの指二本分くらいの太さだろうか。長さも人差し指より短いくらいだ。少し丸みを帯びた、歪な形をしている。

「これなに?」
「気持ちよくする玩具」
「はッ……え。なに、する、の?」
「お前が使う」
「そ、そんなの使いたくな、い……」
「ひとりでずっとしてんの大変だろ」

 ディアンシャはコードの先をベッドサイドのコンセントに差した。スイッチを入れると、玩具がぶるぶると妖しい動きをはじめる。
 びっくりして腰を引く。ディアンシャは肩を抑えつけてわたしを座らせ、まだ濡れているそこへ玩具の先を近づけた。

「ゃ、ッ。ね……やだ……ぁ」

 ディアンシャの腕を掴み触らせないようにする。

「大丈夫、いちばん弱くしてる」
「そういう……問題、じゃな、いッ」

 ディアンシャは腰を曲げてキスをした。くちゅくちゅと舌を遊ばれると、体の力が抜けて手が緩んだ。バイブレーションを続ける玩具が割れ目を擦った。

「ッ!? は、っ、や、ん……」

 唇を離し、涙目で首を振った。ディアンシャはわたしに玩具を持たせる。

「それで三回イったら終わりにしていいよ」
「や。やだ。なん……なん、で」
「お前してるの、見てるから」
「やだ……見るのも、や、だ……」
「それ、ここ入れて」

 ディアンシャはわたしの手を持って女膣の中にゆっくりと挿入していった。
 彼には指を三本入れられたことがあるけど、塊になったものが入るのはまた違う感覚で、しかもそれが襞をめくるように動くので体がおかしくなりそうだった。

「ゃ、ん、だ……。っは、ぁ……。こんなの、んッ。入れた、く。ないッ……」
「小さいし、短いのにしたから大丈夫」

 何も大丈夫じゃない……!
 入口付近で彼は手を離した。わたしには触れず、ただこちらを見下ろしている。

「ほんとにッ……や、る。の」
「やんないと俺もうしてあげないよ」

 涙目で彼を睨み、入れていた道具を少しだけ動かした。細かい振動を続けるそれが、イイところに触れて絶え間ない刺激を等間隔で与えつづける。

「ぁ……は。は、っん、ぁあ……」
「イけるように自分で動かして」

 甘い快楽が思考を塗りつぶしていった。ディアンシャの淡々とした台詞にこくこくと首を下ろし、ぬめりとした液を絡めながらぐちょぐちょと抜き差しをした。

「ぁ……は、は……あ。ぁ、ん……あ」

 ディアンシャは片方の膝で頬杖をつき、感情のない青眼でこちらを見ている。つまらなそうな表情を見ていると、自分だけが喘いでいることに顔が熱くなった。恥ずかしい、やだ。嫌だ……。

「ん、ぁッ……は。あ」

 それでも漏れていく声を抑えられない。視界は潤み、肩がびくびくと震える。
 イかないと……。ぐにゅぐにゅと玩具を膣壁に押しつけ、敏感なところに振動を送る。快美がみるみる重なり、荒い息をしながら絶頂を迎えた。

 玩具を蜜口からゆっくりと抜く。こぽっと淫液が一緒に溢れた。度重なる強烈な多幸感に、全身が脈打ち疼いたまま治らない。あと……二回。

 スイッチが入ったままのそれを、力なく持ちあげ粒に押しあてた。

「ぁ、ぁああ、ッ。は、あ……ぁああぁん……」

 気持ち、気持ちいい。体が……びりびりして、変な感じと気持ちいい感じが混ざってる。ディアンシャにされるのとは違って、強制的に体を発情させられているような気分になる。体を仰け反らせ、目が白黒とひっくり返る。
 ディアンシャの低い声色が耳をさらう。

「酷いな」

 くつくつと嗤い、顎を持ちあげて軽くキスをする。青眼を細めて言った。

「いいの。天使がこんなことして」
「ッツ。でぃあ、んしゃ、が……」

 ゆるゆると玩具を動かせば、ぴちゃぴちゃと粘液をともなって花弁がめくれ動く。じんじんと甘い毒のような疼きが体の奥を振動させる。

「は、ッ……ぁ……ん。ぁ……」

 こんなのやめたい。ディアンシャのほうがいい。気持ちいいけど、なんか変だし、無理やり官能が刻みこまれていくみたいだ。ディアンシャのほうがずっと気持ちいい。
 ディアンシャは布団に溜まった愛液の水溜まりへ指を滑らせ、湿ったそれを自分の唇へ差し入れる。舌なめずりをするように赤い舌が見え隠れする。

「や。め……」

 そんなの、舐めちゃ、やだ。

「濡らしすぎ」

 ぜんぶが……わたしのじゃ、ないもん。

「まだイけないの? それともずっと見ててほしいの?」
「ちが……ッ。は、ァ……。ちが、う……ん、は……」

 俯いて玩具の形を捉えた。持ち手部分にスイッチがあり、強弱が五段階で変えられることに気づいた。かちりと指で押して、もう一段強くする。
 ブーンという振動音がさっきよりも大きくなる。ディアンシャに……気づかれたよね。羞恥心に涙が滲む。
 や、だ……もっと気持ちよくしたいとか、思われ、ちゃう……。

「は。ァッ、あん、ん……ぁ」

 彼は薄い微笑をまとわせて、ぐちゅぐちゅと蕩けていくわたしを見下ろしている。青く冷たい目線にじりじりと灼かれていく。
 愛粒へ熱い痺れがみるみる重なっていく。ナカがひくひくと動き、体の芯が溺れる。堪えきれなくなって、ついに強烈な刺激が下腹部を襲った。

「ッツ、あ。あ────」

 手を離す。もう……やだ。嫌だ、したくない。こんなの……わたしだけがしてるの、嫌だ。

「ディアンシャ……。見てて、たのし、いの」
「えー」軽く笑う。「全然」

 ずきんと胸が疼く。

「ディアンシャも楽しく、ないのに……なん、ッで」
「お前のために見ててあげてんだろ」
「み。みなくて、いいッ……」
「ほら。早くして」

 よろよろと体を起こした。もう一度スイッチを付ける。卑猥な振動音がはじまる。
 もともとの自分の愛液と、ディアンシャが付けた粘液で淫部がどろどろになっている。ごくと唾を飲んで、蜜口に添えた。下の口は初めから求めていたみたいに、ぐちゅりと玩具を咥えこむ。

「ッツ、は……ぁ……」

 入るだけで気持ちいい。甘い痺れが柔壁をくすぐり、全身を揺らすように振動を送りつづける。抑えきれない嬌声がこぼれ、だらだらと涎が垂れていく。

「まだ?」
「ぁ……め。ッめん、な。さッ……ぁ。ん……あ」

 恥ずかしい。もうやめたい。隠れたい。顔も体も隠してしまいたいのに、手を外すことができない。
 わたしだけがずっと乱れていて、ディアンシャは興味もないのに見ているのかと思うと逃げだしたくなってくる。

「ぁ……。はあ、は……ッ、あん……」

 ぐるぐると視界が回っている気がする。濃密にうるんだ膣内に快美が染みこみ、繰り返し重い振動が子宮を揺らす。がくがくと体が震える。

「は。ぁ……あ。ディアン、しゃ。ん、ぁ……」

 縋るように彼の名を呼んだ。目が蕩けて力が出せなくなる。

「も、ぉ……や。だ……」
「なんで。気に入ってんじゃん」
「ち。ちが……ん、もん」

 玩具を咥える蜜壷がぐちゅぐちゅと愛涎を吐きだしては、求めるように吸いつく。ナカのザラつきに刺激が積まれ、手足の先がびくびくと痙攣する。
 官能の海が打ち寄せ、ぞくぞくと体を這いあがっていく。凄まじい快美の底へついに達した。

「ぁあッ! ……は……ぁ! あ…………ぁ」

 虚ろな目で玩具を取りだす。ディアンシャは脇に腕を入れてぎゅうと抱きしめた。

「でぃあんしゃ……」
「ん」
「ばか…………。ずっと……見られて、て。や、だ」
「んー」
「しかも、ディアンシャ、きょうみ、なさそうだも、ん」
「まあ」くつりと喉を鳴らす。
「……ぁは、あ……。やだ。もう……いやぁ」
「天使がこんな玩具使ってしてるって知られたら、きっと他の天使に引かれるな」
「これは……ディアンシャが。ディアンシャがさせた、んだも、ん」
「うん。悪魔の言うこと聞いて自分でいじってんだろ? 終わってんな」
「~ッ!」

 ぎゅうと体に縋りつく。酷い、意地悪。意地悪。やだ、もう……ばか。ディアンシャはとんとんと背中を叩き、あやすように体を揺らした。

「俺がずっと見ててあげたんだから、もうあいつらのことは忘れよう?」
「そんなの……簡単に、いかない、もん」

 ディアンシャは体を離し、上目遣いで窺う。

「お前があいつらのせいで塞いでるのは嫌だ」
「そ、そんなこと……言われても。ディアンシャがしたんじゃん」
「でも嫌だ。俺のことだけ考えてて」

 彼の目線にじわじわと心が焦がれていく。左右に視線が揺れ、腕を掴む手をぎゅうと強くする。

「考えてる、もん」
「いい子」

 とんとんと頭を撫でられる。ディアンシャの少し冷たくて硬い体に身を預けた。
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