21 / 43
闇夜のそよ風
しおりを挟む
風の音が落ち着き、烈火隊と思われる羽ばたきしか聞こえなくなった。森に響き渡った音は、グリーンスワロが落下した音だろうか?そう考えると、全身の力が抜けた。思った以上に疲れが溜まっていたらしい。
静葉さんを支えつつ、その場に座り込む。模糊さんと蓮流さんが気になるが、少し休んでから探しに行こう。僕は気を失うように、眠りについた。
肌寒い風で目が覚めた。周囲は暗く、空には星が輝いている。どうやら夜になったようだ。いつの間にか服を着ているが少し寒い。手探りで周囲を探すと、毛布の様な布に触れた。位置的に僕に掛かっていた様だ。布団程気持ち良くはないが、重さはまるで感じない。
「ホー」
声がした方を向くと、静葉さんがこちらに向かって飛んできていた。声がなければずっと気付けないと思うほど、闇に紛れている。無音で飛んで来て僕に近づくと、獣化状態で抱きしめてくれた。
「ホー」
「ふおっお」
思わず変な声が出たけど仕方がない。獣化状態の静葉さんがの羽毛が気持ち良すぎる。綿飴の様にフワフワなのに、一本一本にしっかりと弾力があった。そして何より、暖かくてモフモフしている。
「幸せだ・・・」
今日頑張った事、痛かった思い全てが報われた気がする。僕達は模糊さん達が探しに来るまで、抱き寄せあって疲れを癒した。
その後全壊した警邏室に案内され、今日の出来事を教えてくれた。模糊さんと蓮流さんは、グリーンスワロに張り付いていたらしい。爪を食い込ませたまま、吹き飛ばされない様に密着していたそうだ。
静葉さんは日が出ても影に隠れて潜んでいたが、不規則に舞う大木を躱せずに激突。そのまま動けなくなったらしい。油を塗った事を伝えたら、物凄く褒められた。薬草の効果もあるそうで、応急手当てになっていたそうだ。これからも直感に従うことにしよう。
最後はグリーンスワロを倒した戦利品を話し合い、そのまま宴会が始まる。そこで僕は烈火隊を含む全員に羽繕いを行った。応急手当ての話の時に獲物狙う目をしていたが、ここでする事になるとは・・・
当然のように静葉さん達も並び、例外なく獣化を解いた獣人しかいなかった。感極まった獣人は獣化状態で抱きしめてくれたので良しとしよう。
静葉さんを支えつつ、その場に座り込む。模糊さんと蓮流さんが気になるが、少し休んでから探しに行こう。僕は気を失うように、眠りについた。
肌寒い風で目が覚めた。周囲は暗く、空には星が輝いている。どうやら夜になったようだ。いつの間にか服を着ているが少し寒い。手探りで周囲を探すと、毛布の様な布に触れた。位置的に僕に掛かっていた様だ。布団程気持ち良くはないが、重さはまるで感じない。
「ホー」
声がした方を向くと、静葉さんがこちらに向かって飛んできていた。声がなければずっと気付けないと思うほど、闇に紛れている。無音で飛んで来て僕に近づくと、獣化状態で抱きしめてくれた。
「ホー」
「ふおっお」
思わず変な声が出たけど仕方がない。獣化状態の静葉さんがの羽毛が気持ち良すぎる。綿飴の様にフワフワなのに、一本一本にしっかりと弾力があった。そして何より、暖かくてモフモフしている。
「幸せだ・・・」
今日頑張った事、痛かった思い全てが報われた気がする。僕達は模糊さん達が探しに来るまで、抱き寄せあって疲れを癒した。
その後全壊した警邏室に案内され、今日の出来事を教えてくれた。模糊さんと蓮流さんは、グリーンスワロに張り付いていたらしい。爪を食い込ませたまま、吹き飛ばされない様に密着していたそうだ。
静葉さんは日が出ても影に隠れて潜んでいたが、不規則に舞う大木を躱せずに激突。そのまま動けなくなったらしい。油を塗った事を伝えたら、物凄く褒められた。薬草の効果もあるそうで、応急手当てになっていたそうだ。これからも直感に従うことにしよう。
最後はグリーンスワロを倒した戦利品を話し合い、そのまま宴会が始まる。そこで僕は烈火隊を含む全員に羽繕いを行った。応急手当ての話の時に獲物狙う目をしていたが、ここでする事になるとは・・・
当然のように静葉さん達も並び、例外なく獣化を解いた獣人しかいなかった。感極まった獣人は獣化状態で抱きしめてくれたので良しとしよう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
料理屋「○」~異世界に飛ばされたけど美味しい物を食べる事に妥協できませんでした~
斬原和菓子
ファンタジー
ここは異世界の中都市にある料理屋。日々の疲れを癒すべく店に来るお客様は様々な問題に悩まされている
酒と食事に癒される人々をさらに幸せにするべく奮闘するマスターの異世界食事情冒険譚
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
無能と追放された鑑定士の俺、実は未来まで見通す超チートスキル持ちでした。のんびりスローライフのはずが、気づけば伝説の英雄に!?
黒崎隼人
ファンタジー
Sランクパーティの鑑定士アルノは、地味なスキルを理由にリーダーの勇者から追放宣告を受ける。
古代迷宮の深層に置き去りにされ、絶望的な状況――しかし、それは彼にとって新たな人生の始まりだった。
これまでパーティのために抑制していたスキル【万物鑑定】。
その真の力は、あらゆるものの真価、未来、最適解までも見抜く神の眼だった。
隠された脱出路、道端の石に眠る価値、呪われたエルフの少女を救う方法。
彼は、追放をきっかけに手に入れた自由と力で、心優しい仲間たちと共に、誰もが笑って暮らせる理想郷『アルカディア』を創り上げていく。
一方、アルノを失った勇者パーティは、坂道を転がるように凋落していき……。
痛快な逆転成り上がりファンタジーが、ここに開幕する。
幼女無双~魔王の子供に転生した少女は人間界で無双する~
ninjin
ファンタジー
絶大なる魔力を魔王から引き継いで、魔王の子供として転生した女子高生は、悪魔が怖くて悪魔との契約に失敗してしまう。
悪魔との契約とは特殊な能力を手に入れる大事な儀式である。その悪魔との契約に失敗した主人公のルシスは、天使様にみそめられて7大天使様と契約することになる。
しかし、魔王の子供が天使と契約すると大きな代償を支払うことになる。それは、3年間魔力を失うのである。魔力を失ったルシスは、魔王候補から外されて、魔王城の地下書庫に幽閉されることになる。
魔王書庫に幽閉されたルシスは、7大天使様の協力を得て壮絶な特訓を受けることとなる。3年間の辛い特訓に耐えたルシスは強大な力を身につけることができた。だが、絶大な魔力を取り戻す8歳の誕生日を迎える前日に、ルシスは魔界から追放されてしまうのであった。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる