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豪奢なシャンデリアが、真っ白なテーブルクロスを眩しく照らしている。
その上には、朝から準備した色とりどりの料理が並んでいた。
鴨のロースト、季節の野菜を使ったテリーヌ、そして彼の大好物であるベリーのタルト。
今日は、私とガルドスの結婚三周年記念日だ。
「……遅いわね、ガルドス様」
私は、プラチナピンクの髪を指先で弄りながら、時計の針を見つめた。
約束の時間は一時間も過ぎている。
冷めていく料理を見つめながらも、私の心はどこか穏やかだった。
悲しいというよりは、「今日もか」という乾いた諦めに近い。
リファル国の公爵家。
そこに嫁いでからの三年間、私は常に「完璧な妻」であろうと努めてきた。
冷徹で知られる夫、ガルドス・フォン・アイゼン。
彼が私に向ける視線は、いつだって氷のように冷たかった。
会話らしい会話もなく、ただ義務をこなすだけの日々。
それでも私は、持ち前のポジティブさで乗り切ってきた。
彼が無視をすれば「今日は喉の調子が悪いのかも!」と考え、厳しい言葉を投げられれば「私の成長を願っての指導ね!」と変換してきた。
けれど、流石に三周年の記念日くらいは、一言「おめでとう」が欲しかったのだ。
その時、食堂の重厚な扉が乱暴に開かれた。
「戻ったぞ、リリフィア」
低い、威圧感のある声。
そこには、黒髪をオールバックに固めた冷酷な美男子――私の夫、ガルドスが立っていた。
「おかえりなさい、ガルドス様! お疲れ様です。お食事の準備はできて――」
私が椅子から立ち上がると、彼の背後から一人の女性が姿を現した。
燃えるような赤い髪を巻き上げ、露出の多いドレスを纏った美女。
彼女はガルドスの腕に、これ見よがしに自らの豊満な胸を押し付けていた。
「あら、これが奥様? 噂通り、地味で退屈そうな女ね」
女性――シャルミィは、扇子で口元を隠しながら、クスクスと下品な笑い声を上げた。
「……ガルドス様、その方は?」
私の問いに、ガルドスは眉間に皺を寄せた。
彼は懐から一通の封筒を取り出すと、それを汚物でも見るかのようにテーブルへと放り投げた。
料理の皿がガシャンと音を立て、ソースが白いクロスの汚れを作る。
「離縁状だ。今すぐそれにサインしろ」
静まり返る食堂。
私は、放り出された書類をじっと見つめた。
そこにははっきりと、『離縁合意書』の文字が並んでいる。
「離縁、ですか?」
「そうだ。三年間見てきたが、君のような取り柄のない女、我が公爵家には不要だ。シャルミィこそが、私の隣に立つのに相応しい女性だ。君との結婚は、私の人生における無駄だったよ」
ガルドスの言葉は、突き刺すような鋭さを持っていた。
隣でシャルミィが勝ち誇ったように私を見下している。
彼女の視線には、私からすべてを奪ったという優越感が満ち溢れていた。
普通なら、ここで泣き崩れるのだろうか。
縋り付いて、行かないでと叫ぶのだろうか。
公爵夫人という地位を失う恐怖に、身を震わせるべきなのだろうか。
けれど。
私の胸の中に湧き上がってきたのは、驚くほど純粋な「解放感」だった。
(……え? あ、そっか)
目の前が、急に明るくなったような気がした。
三年間、重い鎖に繋がれていた脚が、ふっと軽くなったような感覚。
もう、この人の冷たい視線を気にしなくていい。
もう、この広いだけの冷え切った屋敷で、独りぼっちで夜を待たなくていい。
もう、この不味い空気を吸い続けなくていいのだ。
「……わかりました!」
私は顔を上げ、満面の笑みを浮かべた。
これまでの三年間で一度も見せたことのないような、心からの、眩しいほどの笑顔。
「えっ?」
驚いたのはガルドスの方だった。
彼は私が絶望し、地面に這いつくばる姿を期待していたのだろう。
拍子抜けしたように、目を見開いている。
「サインすればいいんですね? 今すぐ書きます!」
私はテーブルに置かれた万年筆を手に取ると、迷うことなく自分の名前を書き込んだ。
さらさらと、羽根が舞うような軽やかな筆致で。
「はい、どうぞ! ガルドス様、三年間お世話になりました!」
書類を差し出す私の手は、少しも震えていなかった。
むしろ、新しい冒険に出る前のようなワクワク感で、心臓がトクトクと心地よいリズムを刻んでいる。
「リ、リリフィア……お前、正気か? 追い出されるんだぞ? 身一つで、行く当てもなく!」
ガルドスが動揺したように声を荒らげる。
「ええ、存じております。でも大丈夫です! 私、運だけはいい方ですから。ガルドス様も、シャルミィさんとどうぞお幸せに! あ、このお料理、美味しいのでぜひ食べてくださいね。冷めちゃいましたけど」
私はそう言うと、スカートの裾を軽く持ち上げ、優雅に一礼した。
そして、呆然とする二人を置き去りにして、軽やかな足取りで食堂を後にした。
自室に戻ると、私は最低限の荷物だけを小さなカバンに詰め込んだ。
宝石も、高価なドレスもいらない。
この屋敷にあるものは、すべてガルドスのお金で買われたものだ。
そんなものを持っていくのは、なんだかこれからの幸運を濁らせてしまいそうで嫌だった。
持っていくのは、亡き母から譲り受けた古いペンダントと、着替えが数着。
それと、私が貯めていたわずかなへそくり。
十分だ。これだけあれば、どこへだって行ける。
玄関ホールに向かうと、そこにはまだ、ガルドスとシャルミィが立っていた。
ガルドスは苦虫を噛み潰したような顔で、シャルミィは鼻に付く香水の香りを漂わせながら、私を睨んでいる。
「本当に、出ていくのだな? 後で泣きついてきても、門は絶対に開けないからな!」
ガルドスの捨て台詞に、私はくるりと振り返った。
「もちろんです! 門を閉める手間が省けてよかったですね。では、さようなら!」
屋敷の大きな扉を開けると、外は土砂降りの雨だった。
激しい雨音と、冷たい風。
「あらあら、可哀想。神様も貴女を祝福してないみたいねぇ」
シャルミィの嘲笑が背後から聞こえる。
けれど、私は雨に濡れる庭の木々を見て、深く息を吸い込んだ。
「ふふっ、素敵な雨。これできれいに洗い流せるわね」
私は迷うことなく、雨の中へと一歩踏み出した。
冷たい滴が肌を打つ。けれど、私の心は燃えるように熱かった。
(さて、これからどうしようかな!)
宿を探さないといけないし、明日からの仕事も探さないといけない。
やることは山積みだ。
でも、不思議と不安はなかった。
むしろ、「次はどんな素敵なことが起こるんだろう?」という期待で胸がいっぱいだった。
私は振り返ることなく、暗い夜の道へと歩き始めた。
自由だ。
私は今、世界で一番自由だ。
その時、雨風に混じって、どこからか甘い花の香りが漂ってきた。
視線を足元に向けると、荒れた泥道の中に、一輪の小さな青い花が、雨に打たれながらも力強く咲いているのが見えた。
「あら、可愛い」
私は足を止め、その花に優しく触れた。
すると、不思議なことが起こった。
激しかった雨が、私の頭の上だけ、ふっと止んだのだ。
「え……?」
見上げると、そこには豪華な装飾が施された、大きな漆黒の傘が差し掛けられていた。
「こんな夜更けに、ずぶ濡れでどこへ行くつもりだ、お嬢さん」
耳元で響いたのは、深みのある、けれど心地よい低温の男性の声。
驚いて隣を見ると、そこには見たこともないほど美しい男が立っていた。
夜の闇よりも深い黒髪に、鋭くも知性を感じさせる銀色の瞳。
纏っているマントは、一目で最高級品だとわかる上質な生地だ。
「……あ、あの、ええと、お散歩……ではありませんが、ちょっと旅に出るところでして」
私が少し気まずそうに答えると、その男性は驚いたように目を見開いた。
そして、私の顔をじっと見つめ、ふっと口元を緩めた。
「旅、か。この雨の中を、そんな晴れやかな顔で笑いながら歩く者は初めて見たよ。君は面白いな」
男性は、私の手からカバンをひょいと取り上げた。
「お、お返しください! それは私の荷物です!」
「返さない。この雨だ、まずは宿を探すべきだろう。幸い、私の泊まっている宿はすぐそこだ。案内しよう」
「ええっ!? でも、初対面の方にそんな……」
「私はヴァルゼイドだ。怪しい者ではない……と言っても信じないだろうが。君を放っておくと、せっかくの綺麗な髪が台無しになる」
ヴァルゼイドと名乗った男性は、強引ながらもどこか優しい手つきで、私を自分の隣へと引き寄せた。
大きな傘の下。彼との距離が近くなり、彼から漂うサンダルウッドのような落ち着いた香りが、鼻先をかすめる。
「……ありがとうございます、ヴァルゼイド様。私はリリフィアです」
「リリフィア、か。いい名だ。覚えておこう」
彼は満足そうに頷くと、私の歩調に合わせてゆっくりと歩き出した。
捨てられたはずの夜。
最悪の始まりのはずだった雨の夜。
けれど、私の幸運は、もうすでに動き始めていたのだ。
(やっぱり、私って運がいい!)
新しい出会いに胸を躍らせながら、私は見知らぬ男性の隣で、小さな一歩を踏み出した。
リリフィアの、本当の人生が今、幕を開けたのである。
その上には、朝から準備した色とりどりの料理が並んでいた。
鴨のロースト、季節の野菜を使ったテリーヌ、そして彼の大好物であるベリーのタルト。
今日は、私とガルドスの結婚三周年記念日だ。
「……遅いわね、ガルドス様」
私は、プラチナピンクの髪を指先で弄りながら、時計の針を見つめた。
約束の時間は一時間も過ぎている。
冷めていく料理を見つめながらも、私の心はどこか穏やかだった。
悲しいというよりは、「今日もか」という乾いた諦めに近い。
リファル国の公爵家。
そこに嫁いでからの三年間、私は常に「完璧な妻」であろうと努めてきた。
冷徹で知られる夫、ガルドス・フォン・アイゼン。
彼が私に向ける視線は、いつだって氷のように冷たかった。
会話らしい会話もなく、ただ義務をこなすだけの日々。
それでも私は、持ち前のポジティブさで乗り切ってきた。
彼が無視をすれば「今日は喉の調子が悪いのかも!」と考え、厳しい言葉を投げられれば「私の成長を願っての指導ね!」と変換してきた。
けれど、流石に三周年の記念日くらいは、一言「おめでとう」が欲しかったのだ。
その時、食堂の重厚な扉が乱暴に開かれた。
「戻ったぞ、リリフィア」
低い、威圧感のある声。
そこには、黒髪をオールバックに固めた冷酷な美男子――私の夫、ガルドスが立っていた。
「おかえりなさい、ガルドス様! お疲れ様です。お食事の準備はできて――」
私が椅子から立ち上がると、彼の背後から一人の女性が姿を現した。
燃えるような赤い髪を巻き上げ、露出の多いドレスを纏った美女。
彼女はガルドスの腕に、これ見よがしに自らの豊満な胸を押し付けていた。
「あら、これが奥様? 噂通り、地味で退屈そうな女ね」
女性――シャルミィは、扇子で口元を隠しながら、クスクスと下品な笑い声を上げた。
「……ガルドス様、その方は?」
私の問いに、ガルドスは眉間に皺を寄せた。
彼は懐から一通の封筒を取り出すと、それを汚物でも見るかのようにテーブルへと放り投げた。
料理の皿がガシャンと音を立て、ソースが白いクロスの汚れを作る。
「離縁状だ。今すぐそれにサインしろ」
静まり返る食堂。
私は、放り出された書類をじっと見つめた。
そこにははっきりと、『離縁合意書』の文字が並んでいる。
「離縁、ですか?」
「そうだ。三年間見てきたが、君のような取り柄のない女、我が公爵家には不要だ。シャルミィこそが、私の隣に立つのに相応しい女性だ。君との結婚は、私の人生における無駄だったよ」
ガルドスの言葉は、突き刺すような鋭さを持っていた。
隣でシャルミィが勝ち誇ったように私を見下している。
彼女の視線には、私からすべてを奪ったという優越感が満ち溢れていた。
普通なら、ここで泣き崩れるのだろうか。
縋り付いて、行かないでと叫ぶのだろうか。
公爵夫人という地位を失う恐怖に、身を震わせるべきなのだろうか。
けれど。
私の胸の中に湧き上がってきたのは、驚くほど純粋な「解放感」だった。
(……え? あ、そっか)
目の前が、急に明るくなったような気がした。
三年間、重い鎖に繋がれていた脚が、ふっと軽くなったような感覚。
もう、この人の冷たい視線を気にしなくていい。
もう、この広いだけの冷え切った屋敷で、独りぼっちで夜を待たなくていい。
もう、この不味い空気を吸い続けなくていいのだ。
「……わかりました!」
私は顔を上げ、満面の笑みを浮かべた。
これまでの三年間で一度も見せたことのないような、心からの、眩しいほどの笑顔。
「えっ?」
驚いたのはガルドスの方だった。
彼は私が絶望し、地面に這いつくばる姿を期待していたのだろう。
拍子抜けしたように、目を見開いている。
「サインすればいいんですね? 今すぐ書きます!」
私はテーブルに置かれた万年筆を手に取ると、迷うことなく自分の名前を書き込んだ。
さらさらと、羽根が舞うような軽やかな筆致で。
「はい、どうぞ! ガルドス様、三年間お世話になりました!」
書類を差し出す私の手は、少しも震えていなかった。
むしろ、新しい冒険に出る前のようなワクワク感で、心臓がトクトクと心地よいリズムを刻んでいる。
「リ、リリフィア……お前、正気か? 追い出されるんだぞ? 身一つで、行く当てもなく!」
ガルドスが動揺したように声を荒らげる。
「ええ、存じております。でも大丈夫です! 私、運だけはいい方ですから。ガルドス様も、シャルミィさんとどうぞお幸せに! あ、このお料理、美味しいのでぜひ食べてくださいね。冷めちゃいましたけど」
私はそう言うと、スカートの裾を軽く持ち上げ、優雅に一礼した。
そして、呆然とする二人を置き去りにして、軽やかな足取りで食堂を後にした。
自室に戻ると、私は最低限の荷物だけを小さなカバンに詰め込んだ。
宝石も、高価なドレスもいらない。
この屋敷にあるものは、すべてガルドスのお金で買われたものだ。
そんなものを持っていくのは、なんだかこれからの幸運を濁らせてしまいそうで嫌だった。
持っていくのは、亡き母から譲り受けた古いペンダントと、着替えが数着。
それと、私が貯めていたわずかなへそくり。
十分だ。これだけあれば、どこへだって行ける。
玄関ホールに向かうと、そこにはまだ、ガルドスとシャルミィが立っていた。
ガルドスは苦虫を噛み潰したような顔で、シャルミィは鼻に付く香水の香りを漂わせながら、私を睨んでいる。
「本当に、出ていくのだな? 後で泣きついてきても、門は絶対に開けないからな!」
ガルドスの捨て台詞に、私はくるりと振り返った。
「もちろんです! 門を閉める手間が省けてよかったですね。では、さようなら!」
屋敷の大きな扉を開けると、外は土砂降りの雨だった。
激しい雨音と、冷たい風。
「あらあら、可哀想。神様も貴女を祝福してないみたいねぇ」
シャルミィの嘲笑が背後から聞こえる。
けれど、私は雨に濡れる庭の木々を見て、深く息を吸い込んだ。
「ふふっ、素敵な雨。これできれいに洗い流せるわね」
私は迷うことなく、雨の中へと一歩踏み出した。
冷たい滴が肌を打つ。けれど、私の心は燃えるように熱かった。
(さて、これからどうしようかな!)
宿を探さないといけないし、明日からの仕事も探さないといけない。
やることは山積みだ。
でも、不思議と不安はなかった。
むしろ、「次はどんな素敵なことが起こるんだろう?」という期待で胸がいっぱいだった。
私は振り返ることなく、暗い夜の道へと歩き始めた。
自由だ。
私は今、世界で一番自由だ。
その時、雨風に混じって、どこからか甘い花の香りが漂ってきた。
視線を足元に向けると、荒れた泥道の中に、一輪の小さな青い花が、雨に打たれながらも力強く咲いているのが見えた。
「あら、可愛い」
私は足を止め、その花に優しく触れた。
すると、不思議なことが起こった。
激しかった雨が、私の頭の上だけ、ふっと止んだのだ。
「え……?」
見上げると、そこには豪華な装飾が施された、大きな漆黒の傘が差し掛けられていた。
「こんな夜更けに、ずぶ濡れでどこへ行くつもりだ、お嬢さん」
耳元で響いたのは、深みのある、けれど心地よい低温の男性の声。
驚いて隣を見ると、そこには見たこともないほど美しい男が立っていた。
夜の闇よりも深い黒髪に、鋭くも知性を感じさせる銀色の瞳。
纏っているマントは、一目で最高級品だとわかる上質な生地だ。
「……あ、あの、ええと、お散歩……ではありませんが、ちょっと旅に出るところでして」
私が少し気まずそうに答えると、その男性は驚いたように目を見開いた。
そして、私の顔をじっと見つめ、ふっと口元を緩めた。
「旅、か。この雨の中を、そんな晴れやかな顔で笑いながら歩く者は初めて見たよ。君は面白いな」
男性は、私の手からカバンをひょいと取り上げた。
「お、お返しください! それは私の荷物です!」
「返さない。この雨だ、まずは宿を探すべきだろう。幸い、私の泊まっている宿はすぐそこだ。案内しよう」
「ええっ!? でも、初対面の方にそんな……」
「私はヴァルゼイドだ。怪しい者ではない……と言っても信じないだろうが。君を放っておくと、せっかくの綺麗な髪が台無しになる」
ヴァルゼイドと名乗った男性は、強引ながらもどこか優しい手つきで、私を自分の隣へと引き寄せた。
大きな傘の下。彼との距離が近くなり、彼から漂うサンダルウッドのような落ち着いた香りが、鼻先をかすめる。
「……ありがとうございます、ヴァルゼイド様。私はリリフィアです」
「リリフィア、か。いい名だ。覚えておこう」
彼は満足そうに頷くと、私の歩調に合わせてゆっくりと歩き出した。
捨てられたはずの夜。
最悪の始まりのはずだった雨の夜。
けれど、私の幸運は、もうすでに動き始めていたのだ。
(やっぱり、私って運がいい!)
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