G.B.S（グレーター・ビースト・サーガ）

第4章

第89話

「いくぜ、相棒！　アリーエルスラスター！」
　ケビンさんが、相変わらず、ラーゼンレーヴェのアリーエルスラスターを噴《ふ》かせ、超スピードでレッドバイソンの先頭のジャドのスカーレットの部隊に迫《せま》る！


「Aアサルトトライバレル！　初弾！　レーザーだ！」
　Aアサルトトライバレルの銃口がフラッシュし、ジャドのスカーレットに噴《ふ》き付《つ》ける！


「クッ……！」
　スカーレットが盾《シールド》で防《ふせ》ぐ！




「噂《うわさ》通《どお》りの速さだな、ラーゼンレーヴェ！　やれ、野郎共！」
　ジャドの号令《ごうれい》一下《いっか》、レッドバイソンのゲズやジーナがラーゼンレーヴェに掃射《そうしゃ》する。


「おいでなすった！」
　ケビンさんが、ラーゼンレーヴェのアリーエルスラスターを更《さら》に噴《ふ》かせ、悠々ゆうゆう回避《かいひ》する。


「ソルファージュ！　3連装大型レーザーランチャー！　垂直《すいちょく》！　水平すいへいミサイル！　掃射《そうしゃ》！」


「了解！　3連装大型レーザーランチャー！　垂直《すいちょく》、水平《すいへい》ミサイル！　掃射《そうしゃ》します！」
　バーダック艦長の号令《ごうれい》の下《もと》、ソルファージュが弾幕を張る。


　その掃射《そうしゃ》に、
「グアッ！　当たっちまった⁉　脱出する！」


「クッ…ランチャーにカスって左腕がッ⁉」
　ラフィンスカル戦でも、活躍したソルファージュの艦砲射撃だが、レッドバイソンのGギア部隊は、ラフィンスカルたちよりも、更《さら》に大きなダメージを少なからず負って行く。




「そろそろヒロインの出番じゃない？　ユリンちゃん、砲撃、行っきま～す！」
　ユリンさんのエンジェルシードがLライトトライバレルのバレット弾を放《はな》つ！


「クッ…頭部にピンポイントでッ⁉」
　ゲズの頭部に一点スナイプし、落とす！




「オイラでも、支援攻撃くらいできるんだ！」
　大型バズーカを乱射するオイラ！

　さっきの頭部を壊されたゲズの胴体部に当たり、パイロットが脱出ポッドで逃げ出す！




「行ける！　オイラでもやれるぞ！」
　意気込むオイラ！




　そこに更《さら》に！
「ボクも忘れられては困りますね！」
　マカロニさんのフェストゥングの遠距離用大型レーザーキャノンの閃光がレッドバイソンのジーナのうち一機の腹部を直撃する！




「ぼ……ボクも行きます！」
　トニーさんのアウスブレンデンが、キャノン砲を放《はな》ち、レッドバイソンのゲズの脚部《きゃくぶ》を潰《つぶ》す！




「真打登場や！　トライバレル！　レーザーソードや！」
　タイニーダンサーのトライバレルの先端にレーザーソードが形成され、ジャドのスカーレットを狙う！


「クッ……切り込みが鋭《するで》ぇぇ⁉」
　何とか回避しようとするが、タイニーダンサーの鋭い切り込みに押され、手に持っていたレーザーライフルを盾たてにし、何とか、その場を凌ぐジャド。