私の幻想はホントにあった

COLK

文字の大きさ
12 / 38

12.こんな事ってあるの!?夢みたい!!!

しおりを挟む
テロリスト達を止めた少年は、ミリカに声をかけた。





「君、ケガはなかった?」

「なかったです」

「良かった。でも、怖かっただろ?」

「はい・・・まぁ・・・」

「まぁ、そうだよな。あんな光景見ちゃったら、怖いに決まってる」





「あの、あなた、一体何者なの?」

「俺?ただのガードマンだよ」

「ガードマン?いや、でも、今、手を触れずに銃弾を止めたり、

半回転させて飛ばしたりしたでしょ!?」

「あ~、アレは、魔法だよ。〝handling (ハンドリング)〟っていうね」

「え!?魔法使いなの!?」

「そうだけど・・・それがどうしたの?」





「アレ、魔法だったんだ!!」

「何をそんなに驚いてるの! (笑)魔法なんて、そんな珍しいものじゃないでしょ」

ミリカは、そこで、その少年が魔法使いである事を知ると同時に、

ここは現実世界ではない事を認識した。





「私の幻想は、ホントにあったんだ!!」と小声で呟いた。

「ん?」

「いや~!何でもないです!!何でもないです!!アハハ・・・」





つい、口から出てしまった言葉を、テレながら慌ててごまかした。





「あ、そうだ、君、名前、なんて言うの?」

「私?ミリカ」

「そうか。俺は、ゼドル。よろしくな!!」

ゼドルは、ミリカの手をギュッと握り、強く握手した。

「え!?やだ!!私、こんなカッコ良くて強い人に握手されちゃってる!!!」

ミリカは、思いっきり顔を赤くした。

「ん?どうしたの?顔、凄く赤いよ。熱でもあるの?」

「いえ!!熱なんかありません!!大丈夫です!!元気です!!ア・・・アハハハハハ・・・」





「あ、そうだ、ちょっと、ついてきてもらって良い?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。 お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。 ただ、愛されたいと願った。 そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。 ◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。

奥様は聖女♡

喜楽直人
ファンタジー
聖女を裏切った国は崩壊した。そうして国は魔獣が跋扈する魔境と化したのだ。 ある地方都市を襲ったスタンピードから人々を救ったのは一人の冒険者だった。彼女は夫婦者の冒険者であるが、戦うのはいつも彼女だけ。周囲は揶揄い夫を嘲るが、それを追い払うのは妻の役目だった。

やり直すなら、貴方とは結婚しません

わらびもち
恋愛
「君となんて結婚しなければよかったよ」 「は…………?」  夫からの辛辣な言葉に、私は一瞬息をするのも忘れてしまった。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

処理中です...