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〜一章〜
1話
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歩き出して、ざっと3時間弱の時間が経った。
しかし、一向に森を抜ける事はない。
それどころか、見えていた木々が、高くなって行っているようだ。
というか、こんなに歩いたのに人はおろか、動物すら見当たらない。
一体どういう事なのだろう?
早く動物を見つけないと、食べる物がなくなってしまう。
そんなことを考えながら歩いていると、あっという間に、夜になってしまった。
夜に光があると、同じ境遇の人は近づいてきてくれるのではないか?
周りにある枯れ葉や枝を使って焚き火を作った。
只でさえ、ライターの火は小さいのに、焚き火を作るとなると一苦労だ。
焚き火の2つ目を作ったところで、地面に腰を落とした。
改めて考えて見ると、10メートルを超える高さの針葉樹の森は、地球に存在するのか?
針葉樹の森と行ったら、ロシアなどの北の国を思い浮かべてしまうが、全くと行っていいほど、寒くない。
此処は本当に地球なのか?
色々な不安が立ち込める。
私は、現実から逃げるように、ねむった。
ガルゥゥ!ガッ!ガグゥ!
何かの唸り声が聞こえる…
「う~ん……。」
私が目を覚ますと、赤の目を持ち、黒い靄のような姿をしている狼?達に囲まれていた。
「うわぁぁ!」
私は勢いよく起き上がった。
それに驚いたのか狼?達は、後退りして威嚇を続けている。
肉食動物には背中を見せてはいけない。
そんなことを、ふと思い出した。
わたしは相手を刺激しないよう、腰を落とし、ゆっくりと後退りした。
どうやら、狼?達は6匹いるようだ。
今はまだ、日は出ていない。
私の作った焚き火も、火が消されていた。
ん?火が消されている?
そういえば、こいつらは何で襲って来るのが遅かったんだ?
私が寝ている間に襲えばいいじゃないか。
もしかして、焚き火を消すのに手間取ったのか?
という事は、こいつらは火に弱い?
ええい、思い立ったら即実行だ。
下手したら死ぬかもしれないんだ。
できる事はやっていかないと。
そう思いながら、必死にライターを探して、火をつけた。
こんな小さな火だけど、火っちゃ火なんだ。
嫌だったら突っ込んでこないはず…
ライターをつけ、狼?に見せながら、そのまま後退りして行った。
どうやら…逃げ切れたようだ…
「助かった…。」
ライターの火を消しても、あいつらは追ってこなかった。
急いでその場から離れた。
その時、光が差し込む。
どうやら、日の出のようだ。
落ち着いて、木を背に腰を下ろし、持っていたカロ◯ーメイトを1つ食べた。
一息ついたところで、もう一度情報を整理しようと思う。
黒い靄のような狼?を見ると、此処は地球では無いようだ。
あいつらは、焚き火の火を消していたが、あいつら自体に身体という概念はあるのか?
無かったら此方は成すすべがない。
まぁ、あいつらは今後どうにかしていこう。
問題はもう1つある。
先程から、呼吸するのが難しくなってきた。
何か喉に詰まっているようなそんな感覚だ。
来てすぐに呼吸するが出来ないってことは無かった訳だから、この世界には酸素が存在はするようだ。
若しくは、自分の体が、この世界に適応出来るように、何者かに手を加えられたか。
まぁ、呼吸が出来るだけ有難い話だからこの事をとやかく言うつもりは無い。
では、この喉のつっかかりは何なのだろう?
これがただの風邪なら、何ともないが、もしこれが、この世界の酷い病気だったりしたら、潔く死ぬしか無い。
しかし、そんな結果になりたく無い。
せっかく異世界って分かったんだ。
何か、自分に授けられたものとかは無いのだろうか?
物はまず無いだろう、運動能力もこれと行って変化はない。
鑑定とかそういった能力はあるのだろうか?
まぁまずはテンプレのステータス確認かな。
「ステータス!……。 ステータスオープン!………。」
何の反応もなし。
駄目かぁ…
「アイテムボックス!……。」
反応がない。
えっ…もしかして、何の能力もない感じ?
えぇぇ…下手したら俺死ぬのか…
というか、どんどん呼吸がしにくくなっていっている。
このままじゃ、夜になる頃には、呼吸困難で死ぬ。
ちょっ…マジでどうしよう…
誰にも弔われずに、葬式もなしで、何処かもわからないこんな世界で死ぬとか、洒落になってない。
それから只管に、中学高校で得たラノベのにわか知識を使って、何か能力がないか確かめた。
しかし、日が沈む頃になっても何1つとして発動することはなかった。
「ぜ……聖げ…ん…エグス…ガリ…バー………。」
駄目だ…本当にこのままじゃ死ぬ。
もう声が出ない。
呼吸も隙間風程度の量しか出来ない。
呼吸がカヒュカヒュ言ってら…
ハハッ…
俺はこんなところで死にたくないんだよ。
折角の異世界だ、どうせなら戦って死んでやる…
そう思い、あの狼?達と出会った焚き火の所に行った。
しかし、一向に森を抜ける事はない。
それどころか、見えていた木々が、高くなって行っているようだ。
というか、こんなに歩いたのに人はおろか、動物すら見当たらない。
一体どういう事なのだろう?
早く動物を見つけないと、食べる物がなくなってしまう。
そんなことを考えながら歩いていると、あっという間に、夜になってしまった。
夜に光があると、同じ境遇の人は近づいてきてくれるのではないか?
周りにある枯れ葉や枝を使って焚き火を作った。
只でさえ、ライターの火は小さいのに、焚き火を作るとなると一苦労だ。
焚き火の2つ目を作ったところで、地面に腰を落とした。
改めて考えて見ると、10メートルを超える高さの針葉樹の森は、地球に存在するのか?
針葉樹の森と行ったら、ロシアなどの北の国を思い浮かべてしまうが、全くと行っていいほど、寒くない。
此処は本当に地球なのか?
色々な不安が立ち込める。
私は、現実から逃げるように、ねむった。
ガルゥゥ!ガッ!ガグゥ!
何かの唸り声が聞こえる…
「う~ん……。」
私が目を覚ますと、赤の目を持ち、黒い靄のような姿をしている狼?達に囲まれていた。
「うわぁぁ!」
私は勢いよく起き上がった。
それに驚いたのか狼?達は、後退りして威嚇を続けている。
肉食動物には背中を見せてはいけない。
そんなことを、ふと思い出した。
わたしは相手を刺激しないよう、腰を落とし、ゆっくりと後退りした。
どうやら、狼?達は6匹いるようだ。
今はまだ、日は出ていない。
私の作った焚き火も、火が消されていた。
ん?火が消されている?
そういえば、こいつらは何で襲って来るのが遅かったんだ?
私が寝ている間に襲えばいいじゃないか。
もしかして、焚き火を消すのに手間取ったのか?
という事は、こいつらは火に弱い?
ええい、思い立ったら即実行だ。
下手したら死ぬかもしれないんだ。
できる事はやっていかないと。
そう思いながら、必死にライターを探して、火をつけた。
こんな小さな火だけど、火っちゃ火なんだ。
嫌だったら突っ込んでこないはず…
ライターをつけ、狼?に見せながら、そのまま後退りして行った。
どうやら…逃げ切れたようだ…
「助かった…。」
ライターの火を消しても、あいつらは追ってこなかった。
急いでその場から離れた。
その時、光が差し込む。
どうやら、日の出のようだ。
落ち着いて、木を背に腰を下ろし、持っていたカロ◯ーメイトを1つ食べた。
一息ついたところで、もう一度情報を整理しようと思う。
黒い靄のような狼?を見ると、此処は地球では無いようだ。
あいつらは、焚き火の火を消していたが、あいつら自体に身体という概念はあるのか?
無かったら此方は成すすべがない。
まぁ、あいつらは今後どうにかしていこう。
問題はもう1つある。
先程から、呼吸するのが難しくなってきた。
何か喉に詰まっているようなそんな感覚だ。
来てすぐに呼吸するが出来ないってことは無かった訳だから、この世界には酸素が存在はするようだ。
若しくは、自分の体が、この世界に適応出来るように、何者かに手を加えられたか。
まぁ、呼吸が出来るだけ有難い話だからこの事をとやかく言うつもりは無い。
では、この喉のつっかかりは何なのだろう?
これがただの風邪なら、何ともないが、もしこれが、この世界の酷い病気だったりしたら、潔く死ぬしか無い。
しかし、そんな結果になりたく無い。
せっかく異世界って分かったんだ。
何か、自分に授けられたものとかは無いのだろうか?
物はまず無いだろう、運動能力もこれと行って変化はない。
鑑定とかそういった能力はあるのだろうか?
まぁまずはテンプレのステータス確認かな。
「ステータス!……。 ステータスオープン!………。」
何の反応もなし。
駄目かぁ…
「アイテムボックス!……。」
反応がない。
えっ…もしかして、何の能力もない感じ?
えぇぇ…下手したら俺死ぬのか…
というか、どんどん呼吸がしにくくなっていっている。
このままじゃ、夜になる頃には、呼吸困難で死ぬ。
ちょっ…マジでどうしよう…
誰にも弔われずに、葬式もなしで、何処かもわからないこんな世界で死ぬとか、洒落になってない。
それから只管に、中学高校で得たラノベのにわか知識を使って、何か能力がないか確かめた。
しかし、日が沈む頃になっても何1つとして発動することはなかった。
「ぜ……聖げ…ん…エグス…ガリ…バー………。」
駄目だ…本当にこのままじゃ死ぬ。
もう声が出ない。
呼吸も隙間風程度の量しか出来ない。
呼吸がカヒュカヒュ言ってら…
ハハッ…
俺はこんなところで死にたくないんだよ。
折角の異世界だ、どうせなら戦って死んでやる…
そう思い、あの狼?達と出会った焚き火の所に行った。
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