社畜の異世界転移〜一般人なら普通こうなる〜

睡蓮/suilen

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〜二章〜

13話

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 する事もないので座ってぼーっとしていたら、コワ君から話しかけてきた。

「さっき書いてた紙を見させてもらいましたけど、まだ職業を決めてないんですか?」

「えっと、職業の決め方を知らないんですよ。」

「あぁ、そう言う事なら言ってくださいよ~。
 職業は自分のステータスを開いて、職のところに触れると、今なれる職業が出てきますよ?
 上級職は多分なさそうですけど、中級職や初級職ならワタナベさんは入ってそうですね。
 今やってみたらどうですか?」

 へぇ~。
 そうやって職業を決めるのか、やっぱりコワ君がいてくれて助かるな。
 もしここにこれてなかったら、どうなっていたことやら…
 そう思いながら、ステータスを開く。



『-プロフィール-
名前 渡辺 裕太わたなべ ゆうた
性別 男
年齢 23歳
職業 無職
種族 人族
状態 普通

-ステータス-
キャラレベル Lv5
職業レベル 無し
HP50
MP 300
力25+25
防御15+45
知100
速さ20+24+60
魔力420
精神200

-スキル・技能-
【ユニークスキル】
願望   Lv∥∥∥ : 願望2
【スキル】
鑑定   Lv1
毒耐性   Lv6
混乱耐性   Lv4
魔素操作   Lv8
【技能】
採取   Lv8:4000/0


武器…鉄の剣
盾…なし
頭…なし
鎧上…速水鳥軽・上
   気硬糸の上着
鎧下…速水鳥軽・下
籠手…なし
靴…速水鳥軽・靴
アクセサリー…なし

キャラレベル…???/???
職業レベル…???/???
クエストポイント…???

-装備品-
★鉄の剣


-アイテム-
なし

-称号-
勇敢☆☆★★★★★★★★…
スピード
転移者
死に損ない ☆☆☆★★★★★★★…』


 職業を変更しようとステータスを開くと、装備に目がいく。
 なんだが色々書いてあるが、また後で確認しよう。
 今はまず、職業の変更だ。
 自分の職業のところを触る。



『◇職業選択◇
 ●初級職
 ・剣士見習い…剣士の基本が身につく職
 ・魔法使い見習い…魔法使いの基本が身につく職
 ・拳士見習い…拳士の基本が身につく職
 ・商人見習い…商人の基本が身につく職
 ・魔術師見習い…魔術師の基本が身につく職
 ●中級職
 ・剣士…剣を扱うのが上手くなる技能を身につけることができる職
 ・魔法使い…魔法を扱うのが上手くなる技能を身につけることができる職
 ・拳士…拳を扱うのが上手くなる技能を身につけることができる職
 ・商人…商売に役立つ技能を身につけることができる職
 ・魔術師…魔術を扱うのが上手くなる技能を身につけることができる職
 ・ボマー…爆発関係の物を扱うのが上手くなる技能を身につけることができる職
 ・魔素使い…魔素関係のスキルを身につけることができる職
 ●上級職
 ・無し              』

 
 沢山の職業が出てきた。
 やっぱり剣をもらったからには、剣士になるつもりだが、まず基本を知らないのでやっぱり剣士見習いが1番いいか。
 そうして剣士見習いを触る。

『職業が 剣士見習い に変更されました
 技能 見切り 
    一太刀 を取得しました。』
 
 おっ、早速何か技能が追加されてる。
 でも、どっちも今はできなさそうだな…
 まぁ、できるときにやればいいか。


 職業を選択している間にカードが出来たようだ。

「これが、ワタナベさんのギルドカードになります。
 紛失してしまいますと、再度発行するのに料金が必要となりますのでご了承下さい。」

 受付さんにそう言われながらギルドカードを受け取る。
 ギルドカードは木製の板の周りに鉄の囲いがあるカードのようだ。
 裏には大きな字でGと書いてある。
 初めて見るギルドカードに興味津々でまじまじと見ているとコワ君が声をかけてきた。

「これで身分を証明できますね!
 えっと、いきなりで悪いんですけどアニ国王がワタナベさんに用があるらしいのでもう一度、お城へ戻ってもらってもいいですか?」

「いいですよ。
 むしろここまでしてくれて、ほんと感謝したいくらいです。」

そう言って、コワ君と一緒にお城へともどる。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 コワ君からこの世界のことを色々と聞いているとあっという間にお城へと戻ってきた。
 大きな門をくぐり、未だに打ち合いをしている騎士さんを見ながら、お城へと入る。
 そうして、また威圧を放つ大きな扉の前へと来た。
 ゆっくりと扉が開く。
 中へ入ると、少し笑みを浮かべたアニ国王が初めて会った時と同じように座っていた。

「すまないな、ワタナベよ。」

「いえ、全く気にしてません。
 それよりも、こちらが感謝してもしきれないくらいです。
 本当にここまでしてくれてありがとうございます。」

 私が感謝をしていると、アニ国王はバツが悪そうに口を開いた。

「それのことなんだが、お前の持物のが無くなっていることに気づいておるよな。
 それは、こちらが異世界のものが欲しいからなんだ。
 異世界の技術力が詰まったものが1つでもあればこの街は大きく発展するんだ。
 それと、ドラコの肉が大量に詰め込まれていたよな。
 こちらの我儘なんだが、それらを譲ってはくれないか。
 ドラコを仕留めてあんな新鮮に保つなどほぼ不可能に近いんだ。
 だからこそ、希少価値が高い。
 勿論、その服や刑をなくすだけじゃなく、それ相応の事をしよう。
 どうだ、譲ってはくれないか?」 
 
 そんな事だったらしい。
 即答だ。
 答えは勿論いいに決まってる。
 
「いいですよ。」
 
「本当か!
 ありがとうワタナベよ。
 それでは早速だが、ワタナベは何が欲しい?
 私にできる事なら何でもしよう。
 遠慮はいらんぞ、ドラコの肉があんなにあるんだ、いくらでも願いを叶えてやろう。」

「すみません、少し考えさせてもらってもいいですか?」

「勿論だ。」

 さて、何でもしてくれるようだが、なにをお願いしようか…
 色々お願いしたいことはあるが、やっぱりこの世界のことを知りたいから、学ぶ場をもらおう。
 それと、武器の扱い方を知らないので、剣だけじゃなくていろんな武器の扱い方を教えてもらおう。

「お待たせしてすみません、決まりました。
 2つお願いしたいことがあります。
 私はこの世界のことについて全く知りません。
 なので、私にこの世界のことについて学ぶ場をくださいませんか?
 2つ目ですが、私のいた世界では一般的に武器は使わなかったんです。
 なので、いろんな武器の扱い方を教えてくださいませんか?」

「そんなことか、それなら容易いことだ。
 任せておけ。」
 
 よし、承諾を得た。
 これで、この世界で困ることがなくなるな。
 
 そんなことを考えているとアニ国王が喋り出す。

「それではワタナベよ、早速この城の部屋を1つお前の部屋として用意しよう。
 それと、学ぶ場は大図書室がある、そこで納得いくまで調べてくれ。
 時間はいつまでいてもいい、城に居座っていても何とも言わん。
 武器の扱いについてはこちらで指導者を用意しよう。
 こちらも忙しいのであまり時間が与えられないんだが、朝の5時から11時までの6時間なら幾らでも、そいつを使い回してもいい、こんな事しかできないが満足してくれるとありがたい。」

「こんな事なんて、十分すぎるくらいですよ。」

「そう言ってもらえるとありがたい。
 また、明日の朝にここにきたら指導者を紹介しよう。
 今日は時間がないから、大図書室の場所と部屋の場所を案内しよう。
 コワ、よろしく頼むぞ。」

「はい!勿論です!」

 こんな放浪者のような自分に対しても、ここまでしてくれるのは優しすぎる。
 普通だったら、私を殺して奪えばすむ問題なのに、人として尊敬に値する人物だな…

 そう思いながら、コワ君の案内が始まった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 案内が終わる頃には空は暗くなっていた。
 因みに自分の部屋は2階の階段横で、大図書室は3階の4分の1を使うくらいの大きさで、こちらも階段横にあった。

 早速、図書室で本を読み漁る事にした。
 そうした時に、ふと思った事がかなりあった。
 何故、見たことも聞いたこともない字で書かれている本なのになんて書いてあるか読めるのか、という事だ。
 そう思うと、今まで喋る事ができていたことも不思議でならない。
 そりゃあ、知らない文字を学ぶ事を必要としないわけだからありがたいんだけど。
 そう考えていると、色々と興味深い本が出てきた。
 この世界の常識についての本や魔法についての本、スキルと技能の本に職業についての本、御伽噺など…
 やっぱり最初は常識を知らないと生きていけない。

 そう思って本を開き、読み始めた。
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