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〜二章〜
15話
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久々に見た街は一度見た時と変わらず、活気にあふれていた。
始めてきた時は、色々と緊張していてあまり周りを見ていなかったが、今見渡してみると沢山の屋台やお店が並んでいる。
宿場や酒場、肉屋や武器屋、八百屋に魚屋もある。占い師屋や魔物屋なんてものまである。
ちょっと街に出ただけなのに、本を読んでいるだけじゃ手に入らない情報がどんどん入ってくる。
歩きながら見渡していると、ギルドが見えてきた。
あの時はコワ君がいたから緊張はあまりしなかったけれど、今ここに立ってみると心臓の鼓動が聞こえてくるほど緊張している。
「おい兄ちゃん、何してんだ?
そんなとこにに立ってちゃ邪魔になっちまうぞ?」
どうやら、扉の前に立っていて邪魔になってしまったみたいだ。
「すいません…」
「どうした?もしかして兄ちゃん、ギルドにきたことねぇのか?」
「えぇっと、実はその通りでして…」
「そうだったのか、もしよかったら俺が案内してやろうか?」
なんとも、ありがたい言葉!
「いいんですか!?」
「おう!勿論だ!新人の世話をするのが俺らベテランの仕事の1つでもあるからな!」
「ありがとうございます!」
「何、礼なんて必要ねぇよ。
俺も新人の時はこの扉をあけるのに緊張したってもんだ。」
「本当にありがとうございます。
私、渡辺 裕太と申します。」
「あぁ、そういやぁ名前言ってなかったな。俺は戦士のスティーブっちゅーもんだ。よろしくな!」
「はい!よろしくお願いします。」
「いやぁ、それにしても珍しい名前してんだな…いつぞやの勇者様みたいな名前だな。ユウタ?だっけか?ここで話すのもな
んだし、さっさと中入るか。」
「はい、そうですね。」
スティーブさんに促されるまま、ギルドの中へ入る。
一度は入ったが、やはり改めて見てみるとかなりでかい。
ぼーっと眺めていると、スティーブさんから声がかかる。
「おーい、何してんだユウタ?早くこっちに来いって。」
「あ、すいません。」
軽く小走りで、スティーブさんのところへ行く。
すると、スティーブさんの隣に綺麗な女性が立っていた。
「ユウタ、何してたんだよぼーっとして?」
「いやぁ、改めてみると立派で綺麗な建物だなぁと思いまして…」
「おお、わかってるじゃねぇか!これ作んのに結構手間かかったんだよなぁ…」
ん?これを作る?
「なんて顔してんだ?
あぁ、そういやぁ言ってなかったな。
俺はこのギルドのマスター兼戦士をやってんだ。改めて、よろしくな!」
「えぇ!そんなんですか?
すいません、そんな方に私みたいなやつの案内なんかしてもらって…」
「何言ってんだ、困った時はお互い様だ。これから、どんどん強くなってギルドに貢献してもらうんだ。それくらいするのが当たり前だろ?」
そう言ってガハハと笑うスティーブさん。
流石、ギルドマスターなだけあって、優しさと期待を送って、やる気にさせてくれる。
「この借りはいつか必ず大きくして返します。」
「おお!そうしてくれ!」
新人の私でも邪険に扱わないところはしっかりと見習わないとなと感じた。
「で、話しは変わるがユウタ。こいつはお前の専属の受付嬢にするキエラだ。
お前の貢献度によって、専属受付の位も変わるから、頑張ってあげろよ?」
「え?あぁ勿論です!」
「よろしくお願いしますね、ユウタさん。」
なんか流れで返事してもらったけれど、こんな綺麗な女性が専属の受付になるのか?
「すいません、スティーブさん。
専属の受付って誰もがいるものなんですか?」
「いや、普通はBぐらいまで上がったところでつくもんだが、お前は俺が目をつけたからな、専属をつけさせてもらった。
期待してるぜ?ユウタ!」
「はい!期待に応えられるよう、頑張っていきます!」
「あぁ!そのいきだ!」
「俺は用事があるからこれで失礼するな。
キエラ、あとはよろしくな?」
「はい、任せてください。」
「ではユウタさんこちらです。」
キエラさんに連れて行かれるまま、受付に来た。
「では、早速ユウタさん、何かクエストを受けますか?今ユウタさんが受けられるクエストはこちらです。」
※※※※※※※※※※
採取クエスト
チユ草の採取
五本でクエスト完了
クエストポイント1
推奨Gランク
※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※
採取クエスト
星草の採取
五本でクエスト完了
クエストポイント2
推奨Gランク
※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※
討伐クエスト
ゴブリンの討伐
耳を10個でクエスト完了
クエストポイント5
推奨Fランク
※※※※※※※※※※
「この3つが受けることができますが、如何なさいますか?」
「はい、全部受けます。」
「全部、ですか?
止めはしませんが、大丈夫ですか?」
「はい、採取はかなり得意ですし、ゴブリンは成人男性でも普通に倒せるくらいって書いてありましたので、大丈夫です。」
「そうですか…少し不安ですが、頑張って来てくださいね?」
「はい、勿論ですよ。」
不安そうに見つめる顔が美人な故に様になっている。
「行ってきますね。」
「はい、お気をつけて…」
心配性なキエラさんを置いて、私はギルドの外へ向かった。
街の外に出て、まずは鞄を買い出た。
アニ国王からの餞別をもらったので、それで必要なものは揃えようと思う。
鞄屋は案外大きいお店だ。早速揃えよう。
「すいません、丈夫で激しく動いてもあまり反動や揺れのない鞄ってありますか?」
「いらっしゃいませ。ご希望の鞄はこの鞄が適しているかと思われますが如何なさいますか?」
颯爽と鑑定を使う。
『固牛の鞄
丈夫で軽い鞄。冒険者がよく使っている。
小さい鞄でも伸縮性があるのでかなりの量が入る。』
「こちらはガンホーンの皮をなめして作られた、鞄でございます。
大きいものではドラゴンのキバでも余裕あるくらいの幅をとるとこのできる鞄になっております。」
「買います。1番大きいのをください。」
「はい、お買い上げありがとうございます。金貨1枚お預かりします。」
「銀貨3枚のお返しです。」
「またお越しください。」
「はい。」
鑑定と店員さんの説明を聞いて買わない奴はいるのだろうか?これはかなり役だつ。
トントン拍子に買い物を済ませて街を出た。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
街を出て東へ行く、東には森があり、採取もゴブリンもいる。
この情報をどこで手に入れたかって言ったら、勿論大図書館の本に書いてあったことだ。ゴブリンを成人男性が倒せるということもそう。
かなりワクワクしながら駆け足で森へと向かった。
森に来るのは久々だ。
いつもいたオキノキの大樹林帯はかなりの森だったが、こっちも木しか見えないくらい生えている。
早速地面を見る。
多くの草があるが、チユの草と星草はその名の通り、回復薬に使う薬草と星の形をしている草だ。
形は殆ど頭に入れているのでどこ何があるかだけを確かめるだけだ。鑑定もあるので、どんどん取っていこう。
周りに気を配りながらも、森に入ってすぐのところで採取を行う。
技能があるせいか、ものすごく綺麗に採取することができる。
鑑定しては採取し、鑑定しては採取しを繰り返していると、たまに違うものもあるようだ。
『甘草
噛めば噛むほど甘く、葉巻として使われることもある。あまり見つけられないので、価値は高い。』
『暗草
一時的に暗いところでも目が見えるようになる。副作用もあるので、薬師の手でそれをなくす必要がある』
この2つだ。
結構珍しいようだから、どんどん取っていこうと思う。
そうこうしているうちに、かなり時間が経っていた。鞄の半分も薬草たちで埋まっていた。
「よし、このくらいで大丈夫か?」
採取が終わったので、次はゴブリンの討伐に行こうと思う。
もっと深くまで森を進む。するすぐに近くにいることがわかった。
ジンさんから教えてもらった索敵という技能のお陰で、すぐに自分以外の敵や人物を見つけることができる。
ガザガサッ
いた。
相手は3匹のようだ。何もされていないが顔が醜く謎の嫌悪感を感じてしまう。
あっちはこちらに気づいてないようだ。不意打ちができそう。
スキル 静脚を使い、足音なしに後ろに近く。1番後ろにいるゴブリンの首をかく。
音を鳴らさないように静かにゴブリンの死体を落とす。
よし、こちらにはまだ気づいていない。
正面の2匹の左側に狙いを定める。
地面に落ちていた尖った石ころを胸に投げる。
ジャスト!
胸のど真ん中を突き抜けた。
右のゴブリンが驚いているようだが、その隙をついて首を撥ねる。
ふぅ…
あんまり、ゴブリンの死体を見て吐き気がしない。
ゴブリンそのものが醜いからだろうか?
そんなことを思いながら、耳を取っていく。
これで、取り敢えず6つの耳を手にいることが出来た。
血がつかないように、地面にある適当な大きな葉を拾って包む。
よし、警戒心が薄いゴブリンだから、正面から戦わなくても、不意打ちで充分勝つことができる。
このままどんどんやっつけていこう。
ん?今度は5匹いるようだ。
焚き火を囲んで何かしている。
ゴブリンにも、焚き火をつくるくらいの知能を持ち合わせていたのか。
と、思っていたら、どうやらゴブリンメイジがいるようだ。
あいつがつけたのか。だったら、1番リーダーの役目を果たしているはずだな。あいつからやるか。
先ほどと同じように静かに近づいていく。
ゴブリンメイジの後ろを取ろうと思ったが、どのゴブリンもそいつの方を向いているので、やはりゴブリンメイジの正面から油断させて倒していこうか。
ゴブリンメイジをやって、他のゴブリンがちりぢりになってしまったら困るので、石ころを近くの木に当てて注意がそちらに向くようにする。
そのうちにゴブリンメイジに石ころを投げる。
よし!ジャストミート!
胸をに穴が空いたが、それにまだ気づいていない他のゴブリンたちを倒していく。
1匹目はフルスイングで、首を撥ねる。そして、2匹目もその勢いで回転して首を飛ばす。
3匹目は力強く踏み込んで胸をひとつき。その状態のまま押し込んで前にいたゴブリンを地面に倒す。こけたゴブリンに向かって脳天を一刀両断。
よし、終わったな。
ドンッッ!
背中に大きな衝撃が走る。その勢いを殺すように前に飛び込んで咄嗟に後ろを確認する。
ホブゴブリンだ。
ゴリラのような体躯をしているゴブリン。
一対一で張り合ったらひとたまりもないと書き込まれていた。
思いっきり殴り込まれた背中も鞄のお陰でなんともない。
こちらは万全の状態だ。
生憎向こうは考える力を持たない脳筋だ。
地面の土を掴んで思いっきり投げる。
ガァァォ!
目に当たって痛がっている隙をついて、技能 一閃を放つ。
胸に剣が刺さると同時に後ろへ吹き飛ぶ。
すぐに索敵をする。
どうやら、周りにはもういないようだ。
一息ついて、耳を刈り取っていく。
ゴブリンの耳が8個、ホブゴブの大きな耳が2個、ゴブリンメイジの装備が1セット。
かなりの収穫だ。これでお金になるなら、かなり楽だなぁ。
そんなことを思いながら、街へと戻った。
始めてきた時は、色々と緊張していてあまり周りを見ていなかったが、今見渡してみると沢山の屋台やお店が並んでいる。
宿場や酒場、肉屋や武器屋、八百屋に魚屋もある。占い師屋や魔物屋なんてものまである。
ちょっと街に出ただけなのに、本を読んでいるだけじゃ手に入らない情報がどんどん入ってくる。
歩きながら見渡していると、ギルドが見えてきた。
あの時はコワ君がいたから緊張はあまりしなかったけれど、今ここに立ってみると心臓の鼓動が聞こえてくるほど緊張している。
「おい兄ちゃん、何してんだ?
そんなとこにに立ってちゃ邪魔になっちまうぞ?」
どうやら、扉の前に立っていて邪魔になってしまったみたいだ。
「すいません…」
「どうした?もしかして兄ちゃん、ギルドにきたことねぇのか?」
「えぇっと、実はその通りでして…」
「そうだったのか、もしよかったら俺が案内してやろうか?」
なんとも、ありがたい言葉!
「いいんですか!?」
「おう!勿論だ!新人の世話をするのが俺らベテランの仕事の1つでもあるからな!」
「ありがとうございます!」
「何、礼なんて必要ねぇよ。
俺も新人の時はこの扉をあけるのに緊張したってもんだ。」
「本当にありがとうございます。
私、渡辺 裕太と申します。」
「あぁ、そういやぁ名前言ってなかったな。俺は戦士のスティーブっちゅーもんだ。よろしくな!」
「はい!よろしくお願いします。」
「いやぁ、それにしても珍しい名前してんだな…いつぞやの勇者様みたいな名前だな。ユウタ?だっけか?ここで話すのもな
んだし、さっさと中入るか。」
「はい、そうですね。」
スティーブさんに促されるまま、ギルドの中へ入る。
一度は入ったが、やはり改めて見てみるとかなりでかい。
ぼーっと眺めていると、スティーブさんから声がかかる。
「おーい、何してんだユウタ?早くこっちに来いって。」
「あ、すいません。」
軽く小走りで、スティーブさんのところへ行く。
すると、スティーブさんの隣に綺麗な女性が立っていた。
「ユウタ、何してたんだよぼーっとして?」
「いやぁ、改めてみると立派で綺麗な建物だなぁと思いまして…」
「おお、わかってるじゃねぇか!これ作んのに結構手間かかったんだよなぁ…」
ん?これを作る?
「なんて顔してんだ?
あぁ、そういやぁ言ってなかったな。
俺はこのギルドのマスター兼戦士をやってんだ。改めて、よろしくな!」
「えぇ!そんなんですか?
すいません、そんな方に私みたいなやつの案内なんかしてもらって…」
「何言ってんだ、困った時はお互い様だ。これから、どんどん強くなってギルドに貢献してもらうんだ。それくらいするのが当たり前だろ?」
そう言ってガハハと笑うスティーブさん。
流石、ギルドマスターなだけあって、優しさと期待を送って、やる気にさせてくれる。
「この借りはいつか必ず大きくして返します。」
「おお!そうしてくれ!」
新人の私でも邪険に扱わないところはしっかりと見習わないとなと感じた。
「で、話しは変わるがユウタ。こいつはお前の専属の受付嬢にするキエラだ。
お前の貢献度によって、専属受付の位も変わるから、頑張ってあげろよ?」
「え?あぁ勿論です!」
「よろしくお願いしますね、ユウタさん。」
なんか流れで返事してもらったけれど、こんな綺麗な女性が専属の受付になるのか?
「すいません、スティーブさん。
専属の受付って誰もがいるものなんですか?」
「いや、普通はBぐらいまで上がったところでつくもんだが、お前は俺が目をつけたからな、専属をつけさせてもらった。
期待してるぜ?ユウタ!」
「はい!期待に応えられるよう、頑張っていきます!」
「あぁ!そのいきだ!」
「俺は用事があるからこれで失礼するな。
キエラ、あとはよろしくな?」
「はい、任せてください。」
「ではユウタさんこちらです。」
キエラさんに連れて行かれるまま、受付に来た。
「では、早速ユウタさん、何かクエストを受けますか?今ユウタさんが受けられるクエストはこちらです。」
※※※※※※※※※※
採取クエスト
チユ草の採取
五本でクエスト完了
クエストポイント1
推奨Gランク
※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※
採取クエスト
星草の採取
五本でクエスト完了
クエストポイント2
推奨Gランク
※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※
討伐クエスト
ゴブリンの討伐
耳を10個でクエスト完了
クエストポイント5
推奨Fランク
※※※※※※※※※※
「この3つが受けることができますが、如何なさいますか?」
「はい、全部受けます。」
「全部、ですか?
止めはしませんが、大丈夫ですか?」
「はい、採取はかなり得意ですし、ゴブリンは成人男性でも普通に倒せるくらいって書いてありましたので、大丈夫です。」
「そうですか…少し不安ですが、頑張って来てくださいね?」
「はい、勿論ですよ。」
不安そうに見つめる顔が美人な故に様になっている。
「行ってきますね。」
「はい、お気をつけて…」
心配性なキエラさんを置いて、私はギルドの外へ向かった。
街の外に出て、まずは鞄を買い出た。
アニ国王からの餞別をもらったので、それで必要なものは揃えようと思う。
鞄屋は案外大きいお店だ。早速揃えよう。
「すいません、丈夫で激しく動いてもあまり反動や揺れのない鞄ってありますか?」
「いらっしゃいませ。ご希望の鞄はこの鞄が適しているかと思われますが如何なさいますか?」
颯爽と鑑定を使う。
『固牛の鞄
丈夫で軽い鞄。冒険者がよく使っている。
小さい鞄でも伸縮性があるのでかなりの量が入る。』
「こちらはガンホーンの皮をなめして作られた、鞄でございます。
大きいものではドラゴンのキバでも余裕あるくらいの幅をとるとこのできる鞄になっております。」
「買います。1番大きいのをください。」
「はい、お買い上げありがとうございます。金貨1枚お預かりします。」
「銀貨3枚のお返しです。」
「またお越しください。」
「はい。」
鑑定と店員さんの説明を聞いて買わない奴はいるのだろうか?これはかなり役だつ。
トントン拍子に買い物を済ませて街を出た。
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街を出て東へ行く、東には森があり、採取もゴブリンもいる。
この情報をどこで手に入れたかって言ったら、勿論大図書館の本に書いてあったことだ。ゴブリンを成人男性が倒せるということもそう。
かなりワクワクしながら駆け足で森へと向かった。
森に来るのは久々だ。
いつもいたオキノキの大樹林帯はかなりの森だったが、こっちも木しか見えないくらい生えている。
早速地面を見る。
多くの草があるが、チユの草と星草はその名の通り、回復薬に使う薬草と星の形をしている草だ。
形は殆ど頭に入れているのでどこ何があるかだけを確かめるだけだ。鑑定もあるので、どんどん取っていこう。
周りに気を配りながらも、森に入ってすぐのところで採取を行う。
技能があるせいか、ものすごく綺麗に採取することができる。
鑑定しては採取し、鑑定しては採取しを繰り返していると、たまに違うものもあるようだ。
『甘草
噛めば噛むほど甘く、葉巻として使われることもある。あまり見つけられないので、価値は高い。』
『暗草
一時的に暗いところでも目が見えるようになる。副作用もあるので、薬師の手でそれをなくす必要がある』
この2つだ。
結構珍しいようだから、どんどん取っていこうと思う。
そうこうしているうちに、かなり時間が経っていた。鞄の半分も薬草たちで埋まっていた。
「よし、このくらいで大丈夫か?」
採取が終わったので、次はゴブリンの討伐に行こうと思う。
もっと深くまで森を進む。するすぐに近くにいることがわかった。
ジンさんから教えてもらった索敵という技能のお陰で、すぐに自分以外の敵や人物を見つけることができる。
ガザガサッ
いた。
相手は3匹のようだ。何もされていないが顔が醜く謎の嫌悪感を感じてしまう。
あっちはこちらに気づいてないようだ。不意打ちができそう。
スキル 静脚を使い、足音なしに後ろに近く。1番後ろにいるゴブリンの首をかく。
音を鳴らさないように静かにゴブリンの死体を落とす。
よし、こちらにはまだ気づいていない。
正面の2匹の左側に狙いを定める。
地面に落ちていた尖った石ころを胸に投げる。
ジャスト!
胸のど真ん中を突き抜けた。
右のゴブリンが驚いているようだが、その隙をついて首を撥ねる。
ふぅ…
あんまり、ゴブリンの死体を見て吐き気がしない。
ゴブリンそのものが醜いからだろうか?
そんなことを思いながら、耳を取っていく。
これで、取り敢えず6つの耳を手にいることが出来た。
血がつかないように、地面にある適当な大きな葉を拾って包む。
よし、警戒心が薄いゴブリンだから、正面から戦わなくても、不意打ちで充分勝つことができる。
このままどんどんやっつけていこう。
ん?今度は5匹いるようだ。
焚き火を囲んで何かしている。
ゴブリンにも、焚き火をつくるくらいの知能を持ち合わせていたのか。
と、思っていたら、どうやらゴブリンメイジがいるようだ。
あいつがつけたのか。だったら、1番リーダーの役目を果たしているはずだな。あいつからやるか。
先ほどと同じように静かに近づいていく。
ゴブリンメイジの後ろを取ろうと思ったが、どのゴブリンもそいつの方を向いているので、やはりゴブリンメイジの正面から油断させて倒していこうか。
ゴブリンメイジをやって、他のゴブリンがちりぢりになってしまったら困るので、石ころを近くの木に当てて注意がそちらに向くようにする。
そのうちにゴブリンメイジに石ころを投げる。
よし!ジャストミート!
胸をに穴が空いたが、それにまだ気づいていない他のゴブリンたちを倒していく。
1匹目はフルスイングで、首を撥ねる。そして、2匹目もその勢いで回転して首を飛ばす。
3匹目は力強く踏み込んで胸をひとつき。その状態のまま押し込んで前にいたゴブリンを地面に倒す。こけたゴブリンに向かって脳天を一刀両断。
よし、終わったな。
ドンッッ!
背中に大きな衝撃が走る。その勢いを殺すように前に飛び込んで咄嗟に後ろを確認する。
ホブゴブリンだ。
ゴリラのような体躯をしているゴブリン。
一対一で張り合ったらひとたまりもないと書き込まれていた。
思いっきり殴り込まれた背中も鞄のお陰でなんともない。
こちらは万全の状態だ。
生憎向こうは考える力を持たない脳筋だ。
地面の土を掴んで思いっきり投げる。
ガァァォ!
目に当たって痛がっている隙をついて、技能 一閃を放つ。
胸に剣が刺さると同時に後ろへ吹き飛ぶ。
すぐに索敵をする。
どうやら、周りにはもういないようだ。
一息ついて、耳を刈り取っていく。
ゴブリンの耳が8個、ホブゴブの大きな耳が2個、ゴブリンメイジの装備が1セット。
かなりの収穫だ。これでお金になるなら、かなり楽だなぁ。
そんなことを思いながら、街へと戻った。
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