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アリアの心配は半分当たった。
ようやく母に許されたセレンは癇癪を起こしたことを謝り、アリアも許したことで姉妹の仲は元に戻ったが。セレンは「ベルナードともっと一緒にいたい」と寂しがるようになり、次第に「ベルナードが冷たい」と愚痴をこぼすようになった。
最初は励ましていたが、いつまで経ってもベルナードへ愚痴を言い続けるセレンにうんざりし、思い切って彼にどうしてほしいのだと尋ねた。すると、セレンは「恋人たちの愛はお互いを一番大切な相手として、いつも深く想い合うこと。だから、愛するベルナードともそうなりたい」のだと夢見るような顔で言った。
夢見がちな妹が大好きな恋愛小説の恋人たちに憧れ、それを婚約者のベルナードにそっくりそのまま求めることにアリアは頭を抱えた。
ベルナードと仲の良い兄曰く、彼は将来侯爵家を継ぐ兄の補佐をするために少しずつ仕事を任され、今は手一杯なのだという。それでも休みの日やセレンが侯爵家に来た時には会う時間を設け、こまめに手紙を送ってきているそうだ。
アリアから見ると十分すぎる程にセレンを大切にしていると思う。しかし、人1倍愛情を欲するセレンはそれでは満足できずに、ベルナードに自分が望むように愛してほしいと頑なに訴えつづけている。セレンの甘えたがりとベルナードの献身的な優しさが悪い方に向かってしまった。
(セレンの甘えたがりには困ったものだわ。でも、それだけベルナード様を本気で愛しているのね……)
おそらくセレンとベルナードの仲を心配する母や兄が知れば、相手の都合を考えずに自分の想いだけを押しつけるセレンをわがままだと叱り、むしろ身分が上で忙しいベルナードを気遣いなさいと叱責するだろう。
最初はアリアもそう思っていたが、話を聞いているうちにセレンはベルナードを心から愛していて、だからこそ自分を見てくれない彼にどうしたらよいかわからずにやきもきしているように思えてきた。
それはアリアが婚約者のライルには持っていない激しい感情で。愛を見つけたセレンをうらやましいと思い、何とかできないか考えた。
悩んだ末に思い切ってベルナードと仲が良いライルに相談すると、人の好い彼は快く2人の仲を取り持つことを引き受けてくれた。
おかげでセレンも次第に落ちつき「喜んでくれるから」とベルナードを気遣うようになった。わがままなセレンの成長にアリアは感動し、ライルに深く感謝した。
それからセレンはライルを師として仰ぎ、彼が家に来た時には顔を出してベルナードとの仲の相談を始めいろんな話をするようになった。兄は「姉の婚約者に馴れ馴れしくしすぎだ」と良い顔をしなかったが、アリアが「セレンとベルナード様の仲を取り持ってくれているの」と頼むと、渋々見逃してくれた。
そんなある日、セレンが「今度のパーティーで付けるブレスレットのデザインの相談にのって欲しい」とやって来た。アリアは不思議に思って尋ねた。
「ねえ、セレン。今度のパーティーは確かベルナード様が贈るって言っていたと思うのだけど……」
「ええ、そうよ。ベルは私の好きなデザインにしようって言ってくれたの。だから、いくつかアイデアを考えておきたくて、センスの良いライルに相談しにきたの。ライルがアリアに贈る飾りはいつも素敵だもの」
「はは、そう言ってくれるとうれしいな。俺で良かったら付き合うよ」
セレンが甘えるようにライルを見ると、ライルはへらりと笑ってうなずく。しかし、アリアは悩んだ。
ベルナードはいつもセレンの好みを調べて贈り物をしてくる誠実な人だ。だからきっと“セレンの好きなもの”というのは、セレンの意見を聞いてじっくりと話し合って決めるつもりなのではないかと思う。
何より、すれ違っていたベルナードとセレンが一緒に過ごす良い機会なのだ。良い物を作りたいというセレンの乙女心もわかるが、ここは婚約者同士で1から話し合った方がお互いの思い出にもなって良いのではないだろうか。
セレンの機嫌を損ねるととても面倒なことになるが、妹とベルナードの良い関係づくりのためだとアリアは勇気を出して説得することにした。
「それは素敵ね。婚約者へのプレゼントですもの、きっとベルナード様もセレンと一緒にデザインを考えるのを楽しみにしているんじゃないかしら。そういえば、最近は2人でお揃いの物を着けるのも流行っていると聞くし。ベルナード様ももしかしたらそう考えているかもしれないわよ?」
「それは、そうかもしれないけど……」
「お、確かにそうだな。言われてみるとベルの奴妙にはりきっていたし、きっと喜ばせようといろいろ考えてるんじゃないかな。良かったな、セレン。今までの分までベルにた~っぷり甘えてくるといい」
セレンが好きそうな言葉を交えておだてるも、どうしてもライルのデザインが欲しいらしいセレンは渋い顔をした。しかし、ライルも同意すると、セレンは一瞬鋭くアリアをにらんで彼を上目遣いで見上げた。
「う~ん、そうね。今回はそうするわ。また今度相談に乗ってくれる?」
「ああ、いいよ」
「ふふ、ありがとう、ライル! 楽しみにしてるねっ」
ライルがうなずくとセレンはぱっと花が咲いたように可憐な笑顔を浮かべた。強情なセレンが大人しく引いたことに内心ほっとすると、セレンはちらりとアリアを見てライルに気づかれないように口角を上げる。その意地の悪い表情に嫌な予感がすると、セレンはまた甘えるようにライルの顔をのぞきこんだ。
「あ、そうだっ。せっかく来たんだし、今アリアとライルの分も決めたらどう? 私も一緒に考えてあげるから」
(はあ、珍しくあっさり引いたかと思ったら、これなんだから)
アリアのためと言いながら、自分の分もちゃっかりと作ろうとしているのだろう。何としてでも自分のわがままを通そうとする往生際の悪いセレンに、アリアは情けを捨てた。
「ありがたいけど、私もライルと2人でゆっくり話し合って作りたいわ。せっかくのプレゼントだから大事に使いたいし、その、こういう風に2人で考えて作るなんて初めてでしょ。だから、話し合って将来良い思い出話になるような素敵な物を作れたらうれしいなって思って……」
「そ、そうだな。俺たちもお揃いの物を作ろう。それに思い出かあ、ロマンチックで良いな……」
少し恥ずかしかったが本心を口にすると、ライルも頬を赤く染めて照れくさそうに笑う。あえて2人を強調するとセレンは目を吊り上げるも、甘い空気にいたたまれなくなったのか。不機嫌な顔をしながらも帰って行った。
(はあ、良かった。それにしても、セレンったら何を考えているのかしら)
アリアはうまく収めたことにほっとしながらも、セレンがライルへ向けていた甘いまなざしや、一瞬自分に向けた嫌らしい笑みに薄気味悪さを感じた。
まさかライルが好きなのかと一瞬疑うも、セレンはアリアが話をしているとすぐに追い払いにくるぐらいベルナードに執着、もとい深く愛しているのだ。きっと優しいライルに甘えているだけだろうと思い直す。でも、不愉快なので、アリアは今後はセレンを近づけさせないようにしようと決めた。
その後、ライルに会わせなくするとセレンは案の定アリアに文句を言ったが、兄に「おまえが好きなのはベルナードだろう。いつまでもアリアの邪魔をするんじゃない」と辛辣な言葉をぶつけられ、2人の間に割りこんで来ることはなくなった。
アリアとライルは友人のような関係を続けていたが、その平穏は数年後、突然セレンとベルナードの婚約が解消されたことで終わった。
ようやく母に許されたセレンは癇癪を起こしたことを謝り、アリアも許したことで姉妹の仲は元に戻ったが。セレンは「ベルナードともっと一緒にいたい」と寂しがるようになり、次第に「ベルナードが冷たい」と愚痴をこぼすようになった。
最初は励ましていたが、いつまで経ってもベルナードへ愚痴を言い続けるセレンにうんざりし、思い切って彼にどうしてほしいのだと尋ねた。すると、セレンは「恋人たちの愛はお互いを一番大切な相手として、いつも深く想い合うこと。だから、愛するベルナードともそうなりたい」のだと夢見るような顔で言った。
夢見がちな妹が大好きな恋愛小説の恋人たちに憧れ、それを婚約者のベルナードにそっくりそのまま求めることにアリアは頭を抱えた。
ベルナードと仲の良い兄曰く、彼は将来侯爵家を継ぐ兄の補佐をするために少しずつ仕事を任され、今は手一杯なのだという。それでも休みの日やセレンが侯爵家に来た時には会う時間を設け、こまめに手紙を送ってきているそうだ。
アリアから見ると十分すぎる程にセレンを大切にしていると思う。しかし、人1倍愛情を欲するセレンはそれでは満足できずに、ベルナードに自分が望むように愛してほしいと頑なに訴えつづけている。セレンの甘えたがりとベルナードの献身的な優しさが悪い方に向かってしまった。
(セレンの甘えたがりには困ったものだわ。でも、それだけベルナード様を本気で愛しているのね……)
おそらくセレンとベルナードの仲を心配する母や兄が知れば、相手の都合を考えずに自分の想いだけを押しつけるセレンをわがままだと叱り、むしろ身分が上で忙しいベルナードを気遣いなさいと叱責するだろう。
最初はアリアもそう思っていたが、話を聞いているうちにセレンはベルナードを心から愛していて、だからこそ自分を見てくれない彼にどうしたらよいかわからずにやきもきしているように思えてきた。
それはアリアが婚約者のライルには持っていない激しい感情で。愛を見つけたセレンをうらやましいと思い、何とかできないか考えた。
悩んだ末に思い切ってベルナードと仲が良いライルに相談すると、人の好い彼は快く2人の仲を取り持つことを引き受けてくれた。
おかげでセレンも次第に落ちつき「喜んでくれるから」とベルナードを気遣うようになった。わがままなセレンの成長にアリアは感動し、ライルに深く感謝した。
それからセレンはライルを師として仰ぎ、彼が家に来た時には顔を出してベルナードとの仲の相談を始めいろんな話をするようになった。兄は「姉の婚約者に馴れ馴れしくしすぎだ」と良い顔をしなかったが、アリアが「セレンとベルナード様の仲を取り持ってくれているの」と頼むと、渋々見逃してくれた。
そんなある日、セレンが「今度のパーティーで付けるブレスレットのデザインの相談にのって欲しい」とやって来た。アリアは不思議に思って尋ねた。
「ねえ、セレン。今度のパーティーは確かベルナード様が贈るって言っていたと思うのだけど……」
「ええ、そうよ。ベルは私の好きなデザインにしようって言ってくれたの。だから、いくつかアイデアを考えておきたくて、センスの良いライルに相談しにきたの。ライルがアリアに贈る飾りはいつも素敵だもの」
「はは、そう言ってくれるとうれしいな。俺で良かったら付き合うよ」
セレンが甘えるようにライルを見ると、ライルはへらりと笑ってうなずく。しかし、アリアは悩んだ。
ベルナードはいつもセレンの好みを調べて贈り物をしてくる誠実な人だ。だからきっと“セレンの好きなもの”というのは、セレンの意見を聞いてじっくりと話し合って決めるつもりなのではないかと思う。
何より、すれ違っていたベルナードとセレンが一緒に過ごす良い機会なのだ。良い物を作りたいというセレンの乙女心もわかるが、ここは婚約者同士で1から話し合った方がお互いの思い出にもなって良いのではないだろうか。
セレンの機嫌を損ねるととても面倒なことになるが、妹とベルナードの良い関係づくりのためだとアリアは勇気を出して説得することにした。
「それは素敵ね。婚約者へのプレゼントですもの、きっとベルナード様もセレンと一緒にデザインを考えるのを楽しみにしているんじゃないかしら。そういえば、最近は2人でお揃いの物を着けるのも流行っていると聞くし。ベルナード様ももしかしたらそう考えているかもしれないわよ?」
「それは、そうかもしれないけど……」
「お、確かにそうだな。言われてみるとベルの奴妙にはりきっていたし、きっと喜ばせようといろいろ考えてるんじゃないかな。良かったな、セレン。今までの分までベルにた~っぷり甘えてくるといい」
セレンが好きそうな言葉を交えておだてるも、どうしてもライルのデザインが欲しいらしいセレンは渋い顔をした。しかし、ライルも同意すると、セレンは一瞬鋭くアリアをにらんで彼を上目遣いで見上げた。
「う~ん、そうね。今回はそうするわ。また今度相談に乗ってくれる?」
「ああ、いいよ」
「ふふ、ありがとう、ライル! 楽しみにしてるねっ」
ライルがうなずくとセレンはぱっと花が咲いたように可憐な笑顔を浮かべた。強情なセレンが大人しく引いたことに内心ほっとすると、セレンはちらりとアリアを見てライルに気づかれないように口角を上げる。その意地の悪い表情に嫌な予感がすると、セレンはまた甘えるようにライルの顔をのぞきこんだ。
「あ、そうだっ。せっかく来たんだし、今アリアとライルの分も決めたらどう? 私も一緒に考えてあげるから」
(はあ、珍しくあっさり引いたかと思ったら、これなんだから)
アリアのためと言いながら、自分の分もちゃっかりと作ろうとしているのだろう。何としてでも自分のわがままを通そうとする往生際の悪いセレンに、アリアは情けを捨てた。
「ありがたいけど、私もライルと2人でゆっくり話し合って作りたいわ。せっかくのプレゼントだから大事に使いたいし、その、こういう風に2人で考えて作るなんて初めてでしょ。だから、話し合って将来良い思い出話になるような素敵な物を作れたらうれしいなって思って……」
「そ、そうだな。俺たちもお揃いの物を作ろう。それに思い出かあ、ロマンチックで良いな……」
少し恥ずかしかったが本心を口にすると、ライルも頬を赤く染めて照れくさそうに笑う。あえて2人を強調するとセレンは目を吊り上げるも、甘い空気にいたたまれなくなったのか。不機嫌な顔をしながらも帰って行った。
(はあ、良かった。それにしても、セレンったら何を考えているのかしら)
アリアはうまく収めたことにほっとしながらも、セレンがライルへ向けていた甘いまなざしや、一瞬自分に向けた嫌らしい笑みに薄気味悪さを感じた。
まさかライルが好きなのかと一瞬疑うも、セレンはアリアが話をしているとすぐに追い払いにくるぐらいベルナードに執着、もとい深く愛しているのだ。きっと優しいライルに甘えているだけだろうと思い直す。でも、不愉快なので、アリアは今後はセレンを近づけさせないようにしようと決めた。
その後、ライルに会わせなくするとセレンは案の定アリアに文句を言ったが、兄に「おまえが好きなのはベルナードだろう。いつまでもアリアの邪魔をするんじゃない」と辛辣な言葉をぶつけられ、2人の間に割りこんで来ることはなくなった。
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