異世界に召喚された!?と思ったら隣の家だった

菜花村

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異世界に召喚された!?と思ったら隣の家だった

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 山路 昇やまじ のぼるは仕事から帰って、家路に着いた。

 トラック運転手としての仕事は、座りっぱなしで腰が痛い。
 所謂職業病だ。
 運動不足解消と腰痛対策に軽く筋トレをし、シャワーで汗を流す。
 そしていつものように湿布を腰に貼ろうとした瞬間、異変が起きた。

 突如、座っている床が光出したのだ。
 それも、魔法陣のような模様に。

「な、なんじゃこりゃ!?まさか、創作系で流行りの異世界召喚てやつなのか!?なんで漫画みたいなことが起こってんだ!?
 ダメだ!俺はやり残したことが沢山あるんだ!この世界に一一一」



「一一一居させてくれ!!」

「……ほ、ホントに出来ちゃった……
 神様は僕を見捨ててなんかなかったんだ!!いや、悪魔様か!
 ありがとうございます!悪魔様!!……ん?」

 ……
 …………
 ………………

 昇は周りを確認した。
 まだ日が暮れる前だと言うのに遮光カーテンがされた部屋は、電気も付けられておらず薄暗かった。
 狭い部屋は散らかっていて、足元にばらまかれた大量の紙には先程光っていた魔法陣のような絵が書いてあった。

 ふと昇は部屋にいる男と目が合い、一瞬固まった。

「ず、随分と日本人らしい悪魔様だ……」

「何言ってんだ?おめぇ誰だよ?」

「さ、坂下 勇気と言います!」

「……何処だここは?」

「はい、地球という星の日本という国です。」

「んなこた分かってるよ。何県何市の何処だよ?」

「えっ……〇、〇△県〇△市■□町です……」

「……もしかして、ここの建物の名前、ハイツ石丸?」

「ご、ご存知なんですか!?」

「マジかよ!?俺の住んでるアパートじゃねーか!?」

「えぇえ!?」

「道理で見覚えのある間取りだと思ったわ!」

「ど、どうゆうことですか!?」

「こっちが聞きてぇよ!おめぇ、地球人なのか!?」

「当たり前じゃないですか!」
 
「じゃあ、なんで召喚術が使えんだよ!?
まさか、シュメール人かマヤ文明人の末裔とか、フリー〇イソンとか!?」

「違います!ちゃんと普通の日本男子です!」

「普通の日本男子は召喚術なんて使えねぇよ!」

「僕だってめちゃくちゃビックリしてるんですから!
 冗談半分で召喚術の真似事したらホントに出来ちゃって、しかも悪魔じゃなくてただの日本人が召喚されるだなんて、思っても見ませんでしたよ!」

 ドンドンドンドンドン!

「「す、すみませんでした!」」

 隣人が叩く壁の音で正気に戻った昇と勇気は、混乱した頭の中、お互いの状況を整理する事にした。



「ったく、一体どうなってんだよ。
 おめぇ、坂下勇気っつったな。なんで召喚術なんでししようと思ったんだ?」

「あ、あなたには関係ありませんから」

「関係あんだろ。第一、おめぇが召喚術なんて馬鹿げたことしようとしたから、俺が巻き込まれる事になったんだからよ」

「……ある人物を呪い殺したかったんですよ」

「はぁ?」

「そもそも、僕は死ぬつもりだったんです。でも、どうせ死ぬならダメ元で悪魔に魂売って呪いを掛けようと思って、召喚術の真似事をしたら、どういう経緯が分かりませんがあなたが召喚されたんです」

「召喚術の真似事?」

「この本のここに書いてあるんです、鮮血で書かれた魔法陣に命を捧げると、悪魔が命の代償に願いをひとつ叶えてくれるって」

「鮮血って、まさか……」

 昇が改めて床を見ると、暗くて見えにくいが確かに紙に記された魔法陣は血のようなもので書かれていた。
 よく見れば、元気の左腕は血で真っ赤に染まっていた。

「ばっ、おめぇ何考えてんだよ!?」

 急いで電気をつけた昇は、その辺にあったタオルで手首の傷にぐるぐる巻き付けた。

「切り方が甘かったんでしょうね、もう出血はほとんどないみたいです」

「そんな事言ってる場合じゃねぇって!早く病院に行くぞ!」

 昇はその辺にあった上着を元気に羽織らせ、急いで病院に連れていこうとする。
 だが、元気はそれを拒んた。

「いいんです、僕なんかが死んでも!誰も悲しんでくれる人なんていないし、生きていたって辛いことしかないんですから!」

「関係ねぇ!」

 そう言うと、昇は元気を担ぎあげて、無理矢理自分の車に乗せた。

「ちょっ、やめてください!降ろしてください!」

「馬鹿言うな。指定速度でぶっ飛ばすぞ」

 運転席に昇が乗り込み、助手席の元気のシートベルトを無理矢理付けて走り出す。

「ホントにやめてください!迷惑です!」

「知らん、何も聞こえん」

 そして、十五分ほどで最寄りの外科に着き、再び昇は元気を担ぎあげて病院に駆け込んだ。
 暴れる元気をなんとか医者に見せ、治療をさせる。
 幸い、元気の言っていた通り傷は思いのほか浅く、十針ほど縫われたが命に別状もなく、後遺症も残らないと言われた。
 ただ、二人は医者から「早まったことをするな」とこっ酷く叱られた。



 家に帰る為、再び二人は車に乗る。
 騒がしい行きの道のりと違い、重い空気と沈黙が漂う。

「……どうして僕を助けたんですか?」

「逆に聞くが、どうやったらあの状況を放っとけんだ?」

「僕があなたに感謝すると思ってるんですか?そんなの、大間違いですからね。
 あなたの自己満足に、僕を付き合わせないでください」

「ガキの癖に、何人生悟ったような事言ってんだ。てめえの人生語るなんざ、十年は早ぇよ」

「あなたに僕の何が分かるって言うんですか!?
親に見放されて、学校では虐められて、誰も頼る人もいず、それでも地獄のような毎日を生きろって言うんですか!?」

「俺を頼りゃいいだろが。そのために召喚したんだろ」

「あ、あなたを召喚するつもりなんて毛頭ありませんでしたから!」

「じゃ今から頼れよ。服着替えたら晩飯食うぞ」

 二人を乗せた車はアパートへ着き、二人は昇の部屋へ向かう。

「今更だけど、おめぇん家俺ん家の隣だったんだな」

 衝撃の事実に感心する昇と、その後ろを渋々ながらついて行く元気。
 部屋に入り、血だらけのズボンを履き替えた昇は、これまた血塗れの服を着ている元気を着替えさせて、部屋の座布団に座らせた。

「作り置きとラーメンがあるけど、それでいいだろ?」

「……なんでもいいです」

 手早く料理を用意し、座卓に二人分の夕食を置く。

「ほら、おめぇ血が今足りねぇんだから、レバーの煮付け食っとけよ」

 元気の対面に座った昇は、「いただきます」も言わず食事をがっつく。
 それに釣られるように、少し躊躇いつつも小さく「いただきます」と手を合わせた後、元気も食事に手を付けた。

「……料理、上手ですね」

「あぁ、レバーの煮付けはうちの会社の社長が差し入れしてくれたんだよ。あんま凝ったものは作れねぇから、体調気にして色々貰うんだ」

「……仲良いんですね、社長さんと」

「まぁな、随分と世話になってるよ。返さなきゃならねぇ恩がいっぱいだ」

「……」

 しばらく沈黙が続き、部屋にはラーメンをすする音と浅漬けキュウリの咀嚼音が鳴っていた。

「……さっきも言ってたんですけど、僕、学校でイジメにあってるんです」

 ラーメンの汁を飲み干した昇が、元気の発言に顔を向ける。

「物を壊されたり集団無視されたりするのは当たり前、カツアゲや暴力も日常茶飯事で、授業中ですらイジメが続くんです。
 虐めてくる奴らはもちろん、他の奴らも見て見ぬふり。
 友達なんて一人だっていません」

「……先公には言ってねぇのか?」

「もちろん言いました。でも、担任の先生は日和見主義で『気のせいだ』って言って見て見ぬふり、校長先生にも相談したんですけど、『相手は虐めているつもりじゃない、気の持ちようだ』と相手にしてくれません」

「……そりゃひでぇ。親御さんに相談は?」

「僕、托卵児で母親はもう死んでるんです。父は新しい女の人と再婚してるんですが、血の繋がらない僕の事は『自分の子供だと思えない』って高校入学をきっかけに家を追い出されました。幸い高校卒業までの学費と生活費は出してくれるそうですが、そんな人にイジメの事なんて相談なんて出来ません」

「……えげつねぇな」

「分かりましたか?僕には頼る人もいない、誰からも必要とされてない、この世に居なくてもいい人間なんです」

「……」

「……」

 残暑が残る部屋は扇風機で循環され多少涼しくはなっていたが、ラーメンを食べた二人は額からうっすら汗を流していた。
 昇は首にかけたタオルで顔の汗と口元を拭き、前のめりに若干座り直して沈黙を破った。



「俺もな、高校ん時虐められてたんだよ」

「えっ……」

 予想外の答えが返ってきて、元気は一瞬戸惑った。

「最初はちっちぇえ事だったから、無視決め込んでたんだがよ、段々規模がでかくなってきて、クラス単位とかじゃ収まんなくなって、上級生からも手出しされるようになっちまったんだ。」

「そ、それほど……辛くなかったんですか?」

「辛ぇに決まってんだろ。先公も無視キメやがるし、虐待クソ親には情けねぇってどつかれるし」

「……僕と一緒だ……」

「ま、俺は召喚術じゃなくて非行に走ったんだがよ。あまりの理不尽さに我慢の限界が来ちまって、手ぇ出してきたヤツら全員ボコったんだ」

「えっ!?大丈夫だったんですか!?」

「大丈夫な訳ねぇだろうが。校内暴力で警察沙汰にまでなって、勿論ソッコー退学よ。親にも勘当されて行き場がなくなって、気付きゃホームレスだ」

「……どうして、そこまでなって生きていようと思ったんですか?」

「そん時ゃ別にのたれ死んでもいいやって思ってたよ。希望なんて微塵もなかったからな。でも、ガキが夜中町を一人で徘徊してたら、サツが声掛けてくんだろ?あれで俺は助かったんだよ」

「警察……」

「前の暴力沙汰ん時に世話になったオッサンに、また会ったんだ。んで、前は『ムカついたからボコった』しか言わなかったのを、全部話したんだよ。虐待、イジメからホームレスになった経緯まで、全部。」

 沢山喋ったせいか、慣れないことを話して緊張してるせいか、口が妙に乾いてしまった昇はコップについであった麦茶を一気飲みした。
 そして、一息ついて再び口を開いた。

「したらよ、大の大人が涙流しながら『辛かったな、よく頑張ったな』って肩を掴んできたんだ。信じられるか?暴力沙汰ん時に俺だけ悪者扱いにしやがったサツのオッサンが『あの時守ってやれなくてゴメンな』って泣いてんだぜ?」

 その時のことを思い出したのか、昇は上を向いてキツく目を瞑った。
 その様子を見ていた元気の目からは、涙が零れていた。

「結局、虐待もイジメも証拠不十分でお咎めなしになっちまって、オッサンが『不甲斐なくてゴメン』て謝ってきたんだけどな、なんかもうそういうのどうでも良くなって。仕事だからってのがあったとしても、初めて頼れる存在が出来たって思うと、何となく『もう一日頑張って生きてみよう』って思えるようになっちまったんだよ。
 俺みたいな問題児が住み込みで働ける所を斡旋してくれて、こんな俺を一従業員として必要としてくれる社長に出会えて。『あん時野垂れ死にしなくて良かった』って毎日思うんだ。」

 元気は、涙と鼻水でグチャグチャになっていた。
 昇がそんなに壮絶な人生を歩んでるなんて思ってもみなかった。
 言葉遣いが粗暴でイカつい顔した昇は、せいぜい学生時代不良として周りから疎まれていた、その程度だと思っていた。
 そんな昇に、自分の辛さが分かるわけないと勝手に思い込んでいた。
 しかしそんな事は全くなく、まるで自分の人生とリンクしているかのような、そんな気持ちで、胸が苦しくなった。

「……僕にも、そう思えるようなきっかけを作ってくれる人に、出会えるでしょうか……」

「だから俺がなってやるっつってんだろ。今でも十分我慢してっけど、もうちっとだけ頑張れよ」

 そう言って、昇は元気にティッシュの箱を差し出した。

「そういえば、お名前まだ伺ってませんでしたね」

「そういやそうだな。山路 昇だ。昇でいいよ」

 鼻をかみながら今更名前を教えてもらい、少しだけ空気が和んだ。


 そのまま泣き疲れて昇の部屋で寝てしまった元気だが、翌朝仕事が早い昇に叩き起されて自室へ帰らされた。

「昨日の今日で無理する事ぁねえからよ、落ち着いてからでもいいんだぞ」

「いえ、行動力はあるほうなんで、今日から出来ます」

「まぁ、思い切りがいいのは知ってるけど」

 仕事へ向かう昇を見送った元気は、手首の傷に気を付けながらシャワーを浴び、制服に着替えた。

 学校へ行くのはやっぱり怖い。
 しかし『今日だけは頑張ろう』、そう思い学校へ重い足取りを向かわせる。

 登校すると、早速障害が待ち受ける。
 上履きに泥が詰め込まれている。
 苦しむ心を深呼吸で否め、上履きを履かず教室へ向かう。
 『今日だけは頑張ろう』



 昇が休憩に入ろうと高速のパーキングエリアに寄ろうとした時、スマホが鳴った。

「おっと、タイミングいいな。頑張れよ」

 そう言って、昇はトラックを停めてスマホの通話を押した。



 仕事を終えた昇は、急いで元気の元へ向かう。
 玄関を開けた元気の顔は、昨日より少し明るい。

「よく頑張ったな。じゃあ着いてこい」

 そう言って、昨日行った外科へ再び訪れるために、二人は車に乗り込んだ。






 よく晴れた日曜日、二人は元気の部屋を片付けていた。

「昇さん、本当にありがとうございました」

「いいって。てか、やっぱ元気の部屋、汚ねぇなあ」

「もう、だから片付けしてるんじゃないですか」

「ここで俺を頼るのかよ」

「それに、物を捨てずに溜め込んでたおかげで、証拠がしっかり残せてた訳ですし」

 元気が昇を召喚した翌日から、二人はイジメの証拠集めに奮闘した。
 壊されたり汚されたものはその場の写真を撮り現物保管し、イジメ実行中は昇へかけられた通話により録音、暴力で出来た傷は病院で診断書を貰っていた。
 証拠集めは一日だけのつもりだった昇だが、『あと明日だけ頑張る』と元気が一週間頑張り、十分に証拠を集めることが出来た。
 これを、学校へ提出するために昇が保護者代わりに同伴し校長室へ押しかけ、教職員が騒然。
 大事にしたくない校長がどうにかもみ消そうとしたが、既に教育委員会と警察にも報告済み。
 結果、暴力や恐喝、器物損壊で警察も動くことになり、加害者は退学や停学、転校、担任と校長は退職となった。

「昇さんのおかげで、『今日も生きてて良かった』って思えるようになりました。感謝してもしきれません」

「ま、俺もオッサンのおかげでどうにかこうにか出来たわけだし、社長が有給取らせてくれたおかげで学校へ同伴したり色々対応出来たんだからな。人間ってのはみんな、誰かに頼って生きてんだよ」

「そうですね、警察の方々や社長さんにも感謝ですね」

「ん?おめぇ、まだこの紙持ってんのか?いい加減捨てろよ」

「この魔法陣のおかげで、僕は昇さんと知り合えるようになったんですから。大切にするに決まってるじゃないですか」

「そうは言っても、これ元気の血で書いてんだぞ?気持ち悪くねぇか?」

「僕の血がそんなに気持ち悪いですか?」

「いや、そう言う意味で言ってんじゃねえよ」



 日が暮れて、朝に比べて随分と片付いた部屋は、ゴミ袋でいっぱいだった。

「明日ゴミの日だから、ちゃんと出しとけよ?あと、洗濯は最低でも三日に一回は回せ」

「分かってますって!もう、なんか義理の母より母親みたいですね」

「うるせえ。
 じゃあ、一旦風呂入ったら俺の部屋へ来い。晩飯にするぞ」

「分かりました。じゃまた後で」



 一人になった部屋で、元気は魔法陣の書かれた紙を手に取った。

「本当に、これのおかげだよね。ありがとう」

 一日かけて足の踏み場ができた床へ、紙を並べて魔法陣を作ってみる。

 初めて会った時は、何故か背中丸出しで半ケツ状態だった。
 召喚できたことにもビックリだが、悪魔かと思った人物がまさか隣人だったとは誰が思うだろう。

 フッと鼻で少し笑い、あの日と同じように召喚の呪文を唱えてみた。

 すると、魔法陣が急に光出した。
 そして、慌てる元気の目の前には全裸で泡だらけの昇がいた。

「えっ?えっ!?」

「おめぇ、風呂入るっつっただろーが!!」
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