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第1章第2話 旅は道連れ、世は仮想現実
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客は次々と入店していくが、一向に目当ての少女は現れない。
時間だけが過ぎていき、日が傾いてきた。
客足もどんどん減っていく。
ルイス
「今日はもう無理なんじゃないかしら……」
ぼそっと呟くルイスに2人が何も言えなかったのは、同じ事を考えていたからだった。
しゃがんでいた春一が立ち上がり、歩き出す。
クロード
「どうした?」
春一の背中にクロードが声を掛けると、立ち止まった。
春一
「……小便」
振り返らずそう言うと、そのまま春一は立ち去った。
表通りに行き、路地裏が見える位置に腕を組んで佇む。
ぼんやり眺めていると詩乃の顔が浮かんだ。
出発前、リュックに荷物を詰めながら春一に言った言葉。
詩乃
「元の世界ってさ色々大変な事も辛い事もあるけどさ、今思い返すと楽しかった事の方がいっぱい思い出すんだよね。
何だかんだ言ってもさぁ、やっぱ帰りたいよね……帰りたいよ」
そう言って笑う詩乃はどこか寂しそうで泣きそうで、でも一生懸命気丈に振舞って。
帰りたいよな、何だかんだで。
だったらこんな所で足止めくらってんじゃねぇよ。
……連れて帰る、必ず。
睨みつけるように人の波の奥にある路地裏を見る。
どんな手を使ったのか、アイツになんて言ったのかは知らねぇ。
でもここで終いにするような玉じゃねぇんだよ、アイツは……。
春一は拳をグッと握った。
その時、路地裏の前の人混みの中で、エルフ族の少女に話しかけている闇狐が見えた。
そのまま少女を連れて路地裏へ入って行く。
やっとお出ましだな……!
ニヤリと笑った春一はサッと路地裏へ近付く。
丁度裏口から2人が入って行くのが見え、閉じられた扉の横に背中を預ける。
拳銃を取り出し、胸の前に待機する。
まだ入るのは早い。
もっと粘らねぇと。
焦らして焦らして、決定的な証拠を掴む。
まだ、まだだ。
もう少し、あと少しだけ。
唾を飲み込み、暴れる心臓を抑え、乱れそうになる呼吸を整える。
しばらく深呼吸をしていると、空気の変化に気が付いた。
微かに匂いが変わった……この匂いは。
ドアノブに手を掛け、思い切り開ける。
春一
「闇狐っ!!」
銃口を正面に構えて中に踏み込む。
一気にむせ返る程濃いお香の香りが鼻腔を刺す。
赤く光る水晶玉の前で、ぐったりとしている少女が居た。
振り返る闇狐は春一を見ると眉をしかめた。
闇狐
「またキミか……ホント性懲りも無く……!」
春一
「性懲りも無ぇのはテメェだろうが!昨日の今日でまた闇営業かよ!」
呆れた様子でゆっくり立ち上がり、春一の正面に立つ闇狐。
銃口を向けながら、ジリジリと闇狐に近寄る春一。
春一
「アイツが……詩乃が元に戻らねぇ、テメェ何したんだよ」
闇狐
「フッ、そういう事……聞かれたからって素直に教える訳無いデショ、普通」
したり顔で笑う闇狐にイラつきを隠せない春一。
頭がクラクラする。
春一は銃を右手に持ち、左の袖口で鼻と口を覆った。
春一
「何なんだよ、この匂いは……!」
闇狐
「ボクが調合したオリジナルのお香さ!気持ち良くなってくるデショ?」
春一
「はぁ?どう考えたって気持ち悪いの間違いだろ?」
呆れる春一に闇狐は目を閉じた。
闇狐
「どっちでも良いヨ、神経を鈍らせる事が出来ればどうでも」
神経を鈍らせる?
確かに少しずつ体が動かなくなってきている気がする。
これは時間との勝負だな、短期戦でいくしかない。
春一が唐突に放った弾丸を宙返りで避ける闇狐。
両手にそれぞれ銃を持ち、連射するも全て避けられてしまう。
すると闇狐は少女の背後に回った。
闇狐
「これでもまだ撃てるカナ!?」
春一
「姑息な真似しやがって……!」
さすがの春一も少女を盾にされたら発砲出来ない。
春一は銃を構えたまま俯く。
闇狐
「このままの状態で居れば、お前の体はどんどん動けなくなる!勝負あったネ!」
ケラケラと笑う闇狐。
俯く春一の口角がキュッと上がった。
気付いた闇狐は少女を更に自分に引き寄せた。
闇狐
「な、何がおかしい!?」
顔を上げた春一は満面の笑みを浮かべていた。
春一
「俺がただ単に無駄撃ちしてただけだと思うかぁ?」
闇狐
「な、何……!?」
少し狼狽える闇狐の喉元に刃が当たる。
クロード
「騒がしいので来てみたら、こんなに暴れ回って……」
刃を当てたまま、後ろから顔を寄せニヤリと笑い耳元で囁く。
クロード
「……勝負、あったな?」
クロードが乗り込んでいる間、ルイスはクロードの指示に従い九龍街に所属する聖騎士団の元へ向かった。
闇狐がお縄につき、そこから芋づる式に人身売買の関係者などが御用となるだろう。
少女達の虚ろげになった原因は水晶玉のようで、聖騎士団は連行する前に闇狐に解かせた。
春一
「……くぅ!一件落着っと!」
店を出て伸びをする春一。
ルイスにお香で受けたダメージを薬で治してもらい、すっかり元気になったようだ。
外はすっかり日が落ちていて店のネオンが眩しい程光っていた。
???
「ハリントン様!」
声を掛けられ、クロードは振り向く。
赤とオレンジの鎧を身に付け肩に赤い布を巻いた茶髪で褐色肌の青年が、赤い目をキラキラさせながらクロードに駆け寄る。
クロード
「おお!明陽じゃないか!久しぶりだな」
明陽
「お久しぶりです!お元気そうで何より」
固い握手を交わす2人。
クロードがぽかんとしている2人に紹介する。
クロード
「彼は王族専属聖騎士団第三団長の明陽だ」
春一
「九龍なのに九団じゃねぇんだ」
ルイス
「余計な事言わないの」
春一を睨んだルイスは、明陽に微笑む。
ルイス
「アタシはルイスで、こっちは春一です」
明陽
「お噂はかねがね聞いておりました!ハリントン様と共に旅をしているんだとか、羨ましい限りです!」
クロード
「様付けは止さないか、もう同じ団長の立場じゃないか」
微笑むクロードに明陽は頭を下げた。
明陽
「申し訳ありません、ですがずっと尊敬している方ですので……。
今回も我々がずっと悩んでいた人身売買の件を難無く解決なさって……本当に頭が上がりません!」
クロード
「いや、私だけの力では無い、彼らの協力無くして成し得なかった事だ」
チラリと春一とルイスを見るクロード。
明陽
「強さだけでなく心まで素晴らしいお方だ……!」
感激した様子の明陽だったが、急に真面目な顔をする。
明陽
「ただ感謝の気持ちは本当ですが、規則は規則ですから後程お越しくださいね」
そう言って頭を深々と下げると、明陽は聖騎士団の群に戻って行った。
春一
「規則って何だよ」
春一の問いにクロードは反省したような顔をする。
クロード
「……本当は私が出しゃばるのは良くなかったのだ。
基本的に街で起こった事件はその街の聖騎士団が片をつける、この規則を破ってしまった故後で始末書を書きに行ってくる」
春一
「うわ、めんどくせ。管轄ってやつかよ。だから戦うのに渋ってたのか……。
目の前で事件が起こったら規則なんてどうだって良いから動けよなぁ」
クロード
「私もそう思う。自由で行動力のある君に見習って、規則など囚われず思いのままに動けたらどんなに楽かと思って破ってみた」
春一
「……後悔してる?」
クロード
「後悔している」
そう言って苦い顔をしたクロードはフッと笑った。
クロード
「……だが、破らなければもっと後悔しただろうな」
頭をわしゃわしゃと撫でられる春一。
顔を赤らめ嫌がる。
春一
「ちょっ!おまっ!いちいち撫でんじゃねぇよ!」
ルイス
「詩乃ちゃん!」
戯れる2人を余所にルイスは声を上げた。
2人もルイスの視線の先を見る。
詩乃
「あれ、みんなこんな所で何してるの?」
キョトンとする詩乃にルイスは泣きながら抱きつく。
クロードは笑顔になる。
クロード
「良かった、目が覚めて!」
詩乃
「私、占いの最中に寝ちゃった?みんなが私を宿に運んでくれたの?
ってルイスさん、そんなに泣く事無くない?たかが数時間でしょ?」
状況を理解していない詩乃を春一が睨む。
春一
「バカ、丸1日だよ!」
詩乃
「ウソ!何があったの!?何で私そんなに寝てんの!?」
ルイス
「はっ!そうだわ、アタシクロードさんにご褒美貰わなきゃ!」
クロード
「そう都合良く忘れてくれている訳無かったか……」
溜息をつき恥ずかしそうにしながら、大きく広げた腕の中に飛び込むルイス。
ルイス
「圧倒的包容力!分厚い大胸筋!芳しい香り!火照る体!あーんもう!すんばらしいっ!!」
腕の中で胸に頬を擦り付けご満悦のルイスと、恥ずかしそうにそれを受け入れるクロード。
春一はニヤニヤ笑いながら、その状況を観覧している。
春一
「はいあと50秒!たっぷり堪能しろよ~!」
詩乃
「何で2人はハグしてるの!?どういう状況、これ!?ちょっと誰か教えてよ~!!」
第1章第2話 旅は道連れ、世は仮想現実 ~完~
時間だけが過ぎていき、日が傾いてきた。
客足もどんどん減っていく。
ルイス
「今日はもう無理なんじゃないかしら……」
ぼそっと呟くルイスに2人が何も言えなかったのは、同じ事を考えていたからだった。
しゃがんでいた春一が立ち上がり、歩き出す。
クロード
「どうした?」
春一の背中にクロードが声を掛けると、立ち止まった。
春一
「……小便」
振り返らずそう言うと、そのまま春一は立ち去った。
表通りに行き、路地裏が見える位置に腕を組んで佇む。
ぼんやり眺めていると詩乃の顔が浮かんだ。
出発前、リュックに荷物を詰めながら春一に言った言葉。
詩乃
「元の世界ってさ色々大変な事も辛い事もあるけどさ、今思い返すと楽しかった事の方がいっぱい思い出すんだよね。
何だかんだ言ってもさぁ、やっぱ帰りたいよね……帰りたいよ」
そう言って笑う詩乃はどこか寂しそうで泣きそうで、でも一生懸命気丈に振舞って。
帰りたいよな、何だかんだで。
だったらこんな所で足止めくらってんじゃねぇよ。
……連れて帰る、必ず。
睨みつけるように人の波の奥にある路地裏を見る。
どんな手を使ったのか、アイツになんて言ったのかは知らねぇ。
でもここで終いにするような玉じゃねぇんだよ、アイツは……。
春一は拳をグッと握った。
その時、路地裏の前の人混みの中で、エルフ族の少女に話しかけている闇狐が見えた。
そのまま少女を連れて路地裏へ入って行く。
やっとお出ましだな……!
ニヤリと笑った春一はサッと路地裏へ近付く。
丁度裏口から2人が入って行くのが見え、閉じられた扉の横に背中を預ける。
拳銃を取り出し、胸の前に待機する。
まだ入るのは早い。
もっと粘らねぇと。
焦らして焦らして、決定的な証拠を掴む。
まだ、まだだ。
もう少し、あと少しだけ。
唾を飲み込み、暴れる心臓を抑え、乱れそうになる呼吸を整える。
しばらく深呼吸をしていると、空気の変化に気が付いた。
微かに匂いが変わった……この匂いは。
ドアノブに手を掛け、思い切り開ける。
春一
「闇狐っ!!」
銃口を正面に構えて中に踏み込む。
一気にむせ返る程濃いお香の香りが鼻腔を刺す。
赤く光る水晶玉の前で、ぐったりとしている少女が居た。
振り返る闇狐は春一を見ると眉をしかめた。
闇狐
「またキミか……ホント性懲りも無く……!」
春一
「性懲りも無ぇのはテメェだろうが!昨日の今日でまた闇営業かよ!」
呆れた様子でゆっくり立ち上がり、春一の正面に立つ闇狐。
銃口を向けながら、ジリジリと闇狐に近寄る春一。
春一
「アイツが……詩乃が元に戻らねぇ、テメェ何したんだよ」
闇狐
「フッ、そういう事……聞かれたからって素直に教える訳無いデショ、普通」
したり顔で笑う闇狐にイラつきを隠せない春一。
頭がクラクラする。
春一は銃を右手に持ち、左の袖口で鼻と口を覆った。
春一
「何なんだよ、この匂いは……!」
闇狐
「ボクが調合したオリジナルのお香さ!気持ち良くなってくるデショ?」
春一
「はぁ?どう考えたって気持ち悪いの間違いだろ?」
呆れる春一に闇狐は目を閉じた。
闇狐
「どっちでも良いヨ、神経を鈍らせる事が出来ればどうでも」
神経を鈍らせる?
確かに少しずつ体が動かなくなってきている気がする。
これは時間との勝負だな、短期戦でいくしかない。
春一が唐突に放った弾丸を宙返りで避ける闇狐。
両手にそれぞれ銃を持ち、連射するも全て避けられてしまう。
すると闇狐は少女の背後に回った。
闇狐
「これでもまだ撃てるカナ!?」
春一
「姑息な真似しやがって……!」
さすがの春一も少女を盾にされたら発砲出来ない。
春一は銃を構えたまま俯く。
闇狐
「このままの状態で居れば、お前の体はどんどん動けなくなる!勝負あったネ!」
ケラケラと笑う闇狐。
俯く春一の口角がキュッと上がった。
気付いた闇狐は少女を更に自分に引き寄せた。
闇狐
「な、何がおかしい!?」
顔を上げた春一は満面の笑みを浮かべていた。
春一
「俺がただ単に無駄撃ちしてただけだと思うかぁ?」
闇狐
「な、何……!?」
少し狼狽える闇狐の喉元に刃が当たる。
クロード
「騒がしいので来てみたら、こんなに暴れ回って……」
刃を当てたまま、後ろから顔を寄せニヤリと笑い耳元で囁く。
クロード
「……勝負、あったな?」
クロードが乗り込んでいる間、ルイスはクロードの指示に従い九龍街に所属する聖騎士団の元へ向かった。
闇狐がお縄につき、そこから芋づる式に人身売買の関係者などが御用となるだろう。
少女達の虚ろげになった原因は水晶玉のようで、聖騎士団は連行する前に闇狐に解かせた。
春一
「……くぅ!一件落着っと!」
店を出て伸びをする春一。
ルイスにお香で受けたダメージを薬で治してもらい、すっかり元気になったようだ。
外はすっかり日が落ちていて店のネオンが眩しい程光っていた。
???
「ハリントン様!」
声を掛けられ、クロードは振り向く。
赤とオレンジの鎧を身に付け肩に赤い布を巻いた茶髪で褐色肌の青年が、赤い目をキラキラさせながらクロードに駆け寄る。
クロード
「おお!明陽じゃないか!久しぶりだな」
明陽
「お久しぶりです!お元気そうで何より」
固い握手を交わす2人。
クロードがぽかんとしている2人に紹介する。
クロード
「彼は王族専属聖騎士団第三団長の明陽だ」
春一
「九龍なのに九団じゃねぇんだ」
ルイス
「余計な事言わないの」
春一を睨んだルイスは、明陽に微笑む。
ルイス
「アタシはルイスで、こっちは春一です」
明陽
「お噂はかねがね聞いておりました!ハリントン様と共に旅をしているんだとか、羨ましい限りです!」
クロード
「様付けは止さないか、もう同じ団長の立場じゃないか」
微笑むクロードに明陽は頭を下げた。
明陽
「申し訳ありません、ですがずっと尊敬している方ですので……。
今回も我々がずっと悩んでいた人身売買の件を難無く解決なさって……本当に頭が上がりません!」
クロード
「いや、私だけの力では無い、彼らの協力無くして成し得なかった事だ」
チラリと春一とルイスを見るクロード。
明陽
「強さだけでなく心まで素晴らしいお方だ……!」
感激した様子の明陽だったが、急に真面目な顔をする。
明陽
「ただ感謝の気持ちは本当ですが、規則は規則ですから後程お越しくださいね」
そう言って頭を深々と下げると、明陽は聖騎士団の群に戻って行った。
春一
「規則って何だよ」
春一の問いにクロードは反省したような顔をする。
クロード
「……本当は私が出しゃばるのは良くなかったのだ。
基本的に街で起こった事件はその街の聖騎士団が片をつける、この規則を破ってしまった故後で始末書を書きに行ってくる」
春一
「うわ、めんどくせ。管轄ってやつかよ。だから戦うのに渋ってたのか……。
目の前で事件が起こったら規則なんてどうだって良いから動けよなぁ」
クロード
「私もそう思う。自由で行動力のある君に見習って、規則など囚われず思いのままに動けたらどんなに楽かと思って破ってみた」
春一
「……後悔してる?」
クロード
「後悔している」
そう言って苦い顔をしたクロードはフッと笑った。
クロード
「……だが、破らなければもっと後悔しただろうな」
頭をわしゃわしゃと撫でられる春一。
顔を赤らめ嫌がる。
春一
「ちょっ!おまっ!いちいち撫でんじゃねぇよ!」
ルイス
「詩乃ちゃん!」
戯れる2人を余所にルイスは声を上げた。
2人もルイスの視線の先を見る。
詩乃
「あれ、みんなこんな所で何してるの?」
キョトンとする詩乃にルイスは泣きながら抱きつく。
クロードは笑顔になる。
クロード
「良かった、目が覚めて!」
詩乃
「私、占いの最中に寝ちゃった?みんなが私を宿に運んでくれたの?
ってルイスさん、そんなに泣く事無くない?たかが数時間でしょ?」
状況を理解していない詩乃を春一が睨む。
春一
「バカ、丸1日だよ!」
詩乃
「ウソ!何があったの!?何で私そんなに寝てんの!?」
ルイス
「はっ!そうだわ、アタシクロードさんにご褒美貰わなきゃ!」
クロード
「そう都合良く忘れてくれている訳無かったか……」
溜息をつき恥ずかしそうにしながら、大きく広げた腕の中に飛び込むルイス。
ルイス
「圧倒的包容力!分厚い大胸筋!芳しい香り!火照る体!あーんもう!すんばらしいっ!!」
腕の中で胸に頬を擦り付けご満悦のルイスと、恥ずかしそうにそれを受け入れるクロード。
春一はニヤニヤ笑いながら、その状況を観覧している。
春一
「はいあと50秒!たっぷり堪能しろよ~!」
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