欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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055部屋飲み

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拓は書物庫の閲覧の許可を取り午前中は瘴気の吹き溜まりの事や人体の構造についての本を読み、午後は兵士達の訓練に参加させてもらいサポート力の強化を行っている。
そして兵士達と一緒にシャワーを浴び、夜はじっくりと観察していた兵士達の逞しい身体をおかずにした。

「拓殿は魔導士としてサポートの訓練ばかりしているが、体を鍛えないのか?」

良く話すようになったパウロが、拓の腹を摘まみながら話しかけてくる。
兵士達は午前中に基礎トレーニングを行い、午後に剣の稽古を行っている。
城に滞在している間に調べておきたい技術などもあり、そこまでしている時間はない。

「それにしても、拓殿の肌は触り心地が良いな。スベスベだよな。」

パウロは摘まむのを辞めて、ゴツゴツした掌で腹を撫でまわしていた。
拓がその手を軽く叩くと、パウロは手を離すがいたずらで拓の乳首を軽く摘まむ。
「うっ」思わず拓が声を漏らすと、
「すまん」パウロは顔を赤くして思わず手を引っ込めた。

「そうだ、拓殿。明後日、休みなんだが良ければ飲みに行かないか?町の案内するぞ。」

パウロが誘ってくれたが、手続きや護衛が付くことになり面倒なので断ると残念がってくれる。

「なら部屋のみならどうだ?美味い酒があるんだ。良ければオリバー隊長に許可をもらえば大丈夫だろ。」

オリバー隊長が許可を出してくれたので部屋飲みが決まった。

「つまみは俺が用意しようか。簡単なのなら作れるぞ。」
「そうか、それは助かる。拓殿の手料理なんて楽しみだな。」
「そんなに大した物は用意できないけどね。」

2人の話を聞いていた同じように休みのヨーゼフという兵士も酒を持って参加することになった。
次の日、拓は兵士との特訓は中止し、魔道具のコンロを使って料理を作ることにした。
元の世界から持ってきた料理本を見ながら、色々と作ってみる。
付き合ってくれるオリバー隊長に味見をしてもらうと、なかなか高評価だ。
兵士達の食欲を考えると、結構な量が有った方が良いだろう。

「オリバーさん、気に入った料理が有るなら晩飯用に作りますが如何です?」
「良いのですか?どれも美味しいので余ったものを頂ければ嬉しいです。」

この謙虚さに、拓は全てを多めに用意することにした。
オリバー隊長に料理を渡し、寄宿舎のパウロの部屋に入ると既に2人が揃っていて酒が準備されていた。
拓がアイテムボックスから料理を取り出し飲み会が始まった。

「これが拓殿の料理か。美味いな。酒が進む。」

体格が良い2人なので食べると思っていたが、料理も酒もどんどん減っていく。
酒が進み暑くなるが窓を開けると周囲にうるさいので、服を脱ぎだしパンツ一枚での飲み会になっていた。
拓が2人の逞しい体を褒めるが

「まぁ、鍛えているからな。しかし強化魔法を使った拓殿には敵わないんだよな。」

パウロが拓の体を見て、何とも言えない感じになっていた。
拓に攻撃を行って返り討ちに有った時の話をしながら、拓の腹を突いてきた。

「でも、拓殿の足は良い感じに筋肉が付いているな。腕も鍛えれば大丈夫なんじゃないか。」
「ただ、この腹はどうなんだろうな。」

2人は拓の体を触って、筋肉の付き方を確認してきた。
ただ、その触り方が撫でる様な感じになってくると

「拓殿は肌が綺麗だし、ぽっちゃりして抱き心地良さそうだよな。」
「俺も同じこと思ってた。こうしてみると足も毛が無くて綺麗で俺達とは違うよな。」

酔っぱらったパウロが後ろから拓に抱きつき腹の触り、ヨーゼフは拓の足を撫で回し始めた。
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