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079宣伝
スッキリした所で、拓が果物100%のフレッシュジュースを作って渡す。
「これは冷たくて美味いな。お代わりを貰っても良いか?」
アルに追加を渡して話を聞いていると、昨夜は食事だけをして酒を飲まずに解散していたらしい。
「それって、俺が疲れて寝てしまったからか?」
「違う違う、魔獣に襲われたばかりなのに他所者の俺達が酒を飲んで楽しむわけにはいかないだろ。」
アルは関係ないと答えたが、実際は拓が治療で疲れ切っていたので遠慮していた。
朝食が終わるとエチゴ達は食料の販売の準備を始め、白衣に仮面を付けたホワイトジャックとガラ、レオは怪我人の居る建物に向かう。
怪我人の所には、既に医者が来ていて昨日治療した人の様子を確認していた。
ホワイトジャックが来たのに気が付くと、
「ホワイトジャックさんですか。治療をありがとうございました。
貴方が居なければ、彼等は助からなかったかもしれない。」
ホワイトジャックに礼を言い握手をする。
医者はとにかく領主の元から救助隊が来るまで死なせない様にと、毎日限界まで治癒魔法を使っていたため体調は酷い。
そこでホワイトジャックがメインで治療を行い、医者には治療後の確認をしてもらう事にした。
「そうだ、これを入口の横に立て掛けておいてくれないか。
こんな事もあろうかと、用意しておいた。」
怪我人の治療を始める前にホワイトジャックがアイテムボックスから大きな板を取り出しガラとレオに渡す。
そこには「エチゴ屋、移動販売中」と書いてあり、下には野菜や穀物、そして ひときわ大きく肉の絵が描いてある。
「宣伝しておかないと、肉が売れ残るかも知れないからな。」
得意げなホワイトジャックに呆れるガラとレオ。
治療は順調に行われ最後の1人を無事に治したが、昨日の怪我人と比べて大したことが無くホワイトジャックの疲れはそれほどでもなかった。
「素晴らしい腕をお持ちですね。あの重症患者を治療できたのも納得です。」
「恐れ入ります。先生が治療を続けられたので、私の治癒魔法を役に立てることが出来ました。
先生も一休みしてください。」
ホワイトジャックは医者に少しでも体の疲れが取れる様に食事を渡す。
「ネバネバ丼です。これは疲れた時にスタミナが付きますよ・・・多分。」
豚肉に近いピーグという魔獣の肉のシャブシャブにネバネバ食材を混ぜた物を掛けてある。
元の世界だと、ネバネバ食材はスタミナが付くと言われていたので試してみた。
この世界のネバネバ食材に効果が有るかは知らない。
「凄く美味しいですね。体にいい感じがします。」
「そうですか。皆さん、こちらスライスしたピーグの肉を湯がいて、ネバネバ食材を掛けています。
只今、エチゴ屋の移動販売でピーグの肉も販売されています。
良ければ、覗いてみては如何ですか。」
ホワイトジャックは最後に店の宣伝をして、建物を後にすることにした。
「・・・あっ、ホワイトジャック殿、本当にありがとうございました。」
「「「ありがとうございました。」」」
突然の宣伝に一瞬呆気に取られていた元怪我人が礼を言うと、部屋にいた全員が頭を下げる。
3人になるとホワイトジャックは凝り固まった体を伸ばしていた。
「謎の治癒魔導士から謎の『天才』治癒魔導士と改名する時が来たかもしれないな。」
実際にホワイトジャックが行っていることは凄い。
天才と付けても良いほどなのだが「何故こいつは・・・」ガラとレオは溜息を吐いてしまう。
「ホワイトジャックは治癒魔法を極めたいのか?」
「そういう訳ではないけど、知識が魔法に影響を及ぼす実験かな。
強い攻撃魔法を使うと体への負担が大きいから、治癒魔法が手頃なんだよ。」
拓は医者になりたいとも思っていないし、人の生死に関わり続ける覚悟も無い。
自由で安全に生きていく手段を手に入れたいと考えているだけだった。
後は訓練によってどれだけ改善されるかを知ることが出来れば満足する。
拓はそんな事を言うが、
ガラとレオは助けられる人が居れば治癒魔法を使うのだろうと、お人好しの仲間の存在を嬉しく思っていた。
「これは冷たくて美味いな。お代わりを貰っても良いか?」
アルに追加を渡して話を聞いていると、昨夜は食事だけをして酒を飲まずに解散していたらしい。
「それって、俺が疲れて寝てしまったからか?」
「違う違う、魔獣に襲われたばかりなのに他所者の俺達が酒を飲んで楽しむわけにはいかないだろ。」
アルは関係ないと答えたが、実際は拓が治療で疲れ切っていたので遠慮していた。
朝食が終わるとエチゴ達は食料の販売の準備を始め、白衣に仮面を付けたホワイトジャックとガラ、レオは怪我人の居る建物に向かう。
怪我人の所には、既に医者が来ていて昨日治療した人の様子を確認していた。
ホワイトジャックが来たのに気が付くと、
「ホワイトジャックさんですか。治療をありがとうございました。
貴方が居なければ、彼等は助からなかったかもしれない。」
ホワイトジャックに礼を言い握手をする。
医者はとにかく領主の元から救助隊が来るまで死なせない様にと、毎日限界まで治癒魔法を使っていたため体調は酷い。
そこでホワイトジャックがメインで治療を行い、医者には治療後の確認をしてもらう事にした。
「そうだ、これを入口の横に立て掛けておいてくれないか。
こんな事もあろうかと、用意しておいた。」
怪我人の治療を始める前にホワイトジャックがアイテムボックスから大きな板を取り出しガラとレオに渡す。
そこには「エチゴ屋、移動販売中」と書いてあり、下には野菜や穀物、そして ひときわ大きく肉の絵が描いてある。
「宣伝しておかないと、肉が売れ残るかも知れないからな。」
得意げなホワイトジャックに呆れるガラとレオ。
治療は順調に行われ最後の1人を無事に治したが、昨日の怪我人と比べて大したことが無くホワイトジャックの疲れはそれほどでもなかった。
「素晴らしい腕をお持ちですね。あの重症患者を治療できたのも納得です。」
「恐れ入ります。先生が治療を続けられたので、私の治癒魔法を役に立てることが出来ました。
先生も一休みしてください。」
ホワイトジャックは医者に少しでも体の疲れが取れる様に食事を渡す。
「ネバネバ丼です。これは疲れた時にスタミナが付きますよ・・・多分。」
豚肉に近いピーグという魔獣の肉のシャブシャブにネバネバ食材を混ぜた物を掛けてある。
元の世界だと、ネバネバ食材はスタミナが付くと言われていたので試してみた。
この世界のネバネバ食材に効果が有るかは知らない。
「凄く美味しいですね。体にいい感じがします。」
「そうですか。皆さん、こちらスライスしたピーグの肉を湯がいて、ネバネバ食材を掛けています。
只今、エチゴ屋の移動販売でピーグの肉も販売されています。
良ければ、覗いてみては如何ですか。」
ホワイトジャックは最後に店の宣伝をして、建物を後にすることにした。
「・・・あっ、ホワイトジャック殿、本当にありがとうございました。」
「「「ありがとうございました。」」」
突然の宣伝に一瞬呆気に取られていた元怪我人が礼を言うと、部屋にいた全員が頭を下げる。
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「謎の治癒魔導士から謎の『天才』治癒魔導士と改名する時が来たかもしれないな。」
実際にホワイトジャックが行っていることは凄い。
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「ホワイトジャックは治癒魔法を極めたいのか?」
「そういう訳ではないけど、知識が魔法に影響を及ぼす実験かな。
強い攻撃魔法を使うと体への負担が大きいから、治癒魔法が手頃なんだよ。」
拓は医者になりたいとも思っていないし、人の生死に関わり続ける覚悟も無い。
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後は訓練によってどれだけ改善されるかを知ることが出来れば満足する。
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