欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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0861枚のコイン

倒した魔獣の素材は可能な範囲でエチゴに売ってもらう事にし、問題ない範囲で討伐部位の提示と合わせてギルド会館で換金した。
エチゴとアルは商人としての仕事が有るので、拓から荷物を受け取ると別行動になる。

「拓のお陰で、普段以上に稼げたな。OZはこれからどうするんだ。」
「今日は町の観光と買い物だな。明日は、ラムーの遺跡を見に行く予定だ。」

アークは皆でデザート食べ歩きをするらしく、別行動を取ることにした。

「拓、観光スポットのお勧めは何処になる?」

ガラが聞いてくるのだが、サリナ姫の手作り本を見ていた拓は何とも言えない顔をする。

「町中だと時計台が一番のお勧めだって。」
「それって昨日のあそこか?」
「・・・夜と昼間だと景色は違うからな。行ってみようぜ。」

ガラと拓が微妙な感じになったが、レオが2人の肩を叩いて行ってみる事に。

「拓、人はゴミの様には見えないからな。」

綺麗な町並みを見て拓が何かを言おうとする前にガラが突っ込んでいた。
拓は口を開いたままガラの方を見る。

「はっはっは、拓はまたそんな事を言うつもりだったのかよ。本当に独特な世界で育ったよな。」

そんな拓をみてレオが思いっきり笑っていた。
時計台の展望デッキは一周できるようになっていて、景色を楽しみながら昨夜絡んだ場所までくると水で洗った跡。
おまけに、不審者注意との張り紙まで・・・

「拓、やっぱり所かまわずやるのは考えた方が良いかもしれないな。」
「掃除した人は、こんな所でと驚いたんじゃねぇか。」
「次からは自制心を持つことにするよ。」

拓は反省しながらも、昨夜の事を思い出して思わず反応しそうになってしまう。
ガラやレオとこんな場所でやれるなんて嬉しいが、別の場所となると・・・
拓が屋根の上を見ていると

「安全な場所を選べよな。」

レオに軽く頭を叩かれた。
その後は観光をしながらサリナ姫のお勧め料理やお土産を購入し、市場で特産品を購入。

「拓、この辺の果物はカクテルやデザートに使えないか?」
「せっかくだから、色々と買って試してみようぜ。駄目なら普通に食べれば良いしな。」

ガラとレオは果物を大量に購入すると拓に渡してアイテムボックスに収納する。
その日の最後に寄ったのは、恋人達の噴水。
恋人達が一緒にコインを投げ入れて愛を確かめ合う場所らしい。
夕方になるとカップル率が多いが、拓達3人は旅の恥は掻き捨てとばかりに3人で1枚のコインを握って噴水に投げ入れた。


「拓は今日の観光で何か良い事でも有ったの?随分と嬉しそうな顔をしているけど。」

夕食の時、ジェニファーの突っ込みが入るほど拓が嬉しそうな顔をしていた。

「やっぱり、初めて見る景色ばかりだからね。凄く楽しくて。」

ジェニファーも拓が落ち人だと知っているので納得したが、実際は3人で恋人として1枚のコインを投げたことが嬉しかった。
ガラとレオは拓がこんなに喜ぶのに驚いたが、拓の気持ちに2人は嬉しく思っていた。
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