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086依頼
トリス錬成術師の工房は個室になっていて全員が入ると扉をしめて聞いてきた。
「うちの技術者を見てどう思いましたか。」
「さすが真剣さが伝わってきますね。もう少し魔法陣を描く精度が上れば良いかも知れません。」
「やはり、そうですか。」
そう言って、何か考え込んでいた。
そして魔道具を2つ取り出して俺に渡してきた。
同じ魔法陣だが、描く精度が全く違う。
どちらもトリス錬成術師の作品だそうだが、精度の高いのは魔力操作の訓練を行うようになってからの作品らしい。
格段に技術が上がっているのが分る。
やはり魔力操作は基本なのだろう。
「魔力操作か。限界ギリギリまでしごかれ続けているからな。」
ぼそっとつぶやいた浩司に
『しごきではなく指導と言え。
大体、彼等を見て、まだまだと思ったじゃろう。これが、基本を鍛えた者との差じゃ。
儂があやつらの師匠なら、錬成術の前に1から鍛え直すところじゃ。
お主等も、まだまだ上を目指せるぞ。
さらに我ながら素晴らしいの訓練を考えておるから楽しみにしていると良い。』
更に、徹底的にしごかれるんだ。
俺達って本当に頑張っているんだな。
浩司ですらグリムの言葉に顔が引きつっている。
しかし、ピース医師とトリス練成術師の場合は別だ。
「ピースさんとトリスさんはやり過ぎです。
この短期間での上達は素晴らしいですが、体が限界です。
俺で良ければ体の疲れを取るので、必ず声を掛けて下さい。」
あまり人目に付かないようにとブルネリ公爵家には夜になってから行く事になった。
ピース医師とトリス練成術師は先にブルネリ公爵に会うと言うので、レオが大量に買い込んだ材料を使いデミグラスソースを作る事にした。
******(ブルネリ公爵)
「これを世界に広めて一般的な魔道具にしたいと」
私の前には、ギリス教が治療で使用している水晶の玉がある。
それを持ってきたのはピース医師とトリス練成術師だ。
拓殿に相談され、私の所にやって来た。
「そして、この技術に対する拓殿の要求はなんだ。」
「自分達と接点が無いように広めて、OZが使っても問題ないようにして欲しいとの事でした。」
これだけの技術を、そんな簡単に教えてしまうとは困った方達だ。
しかし彼等にとってみれば、普通に使えない方が問題なのだろう。
「トリス練成術師は、これの生産を秘密裏に行うように。」
「分りました。信用のおける仲間2人に協力をお願いしたいと考えています。」
「ピース医師は使い方を他人に教えられるように。
OZの方々に迷惑をかけないよう、全てを我々だけで行う事とする。
どう広めるかは私の方で考える。
奴等の資金源の1つを潰す事になる以上、ヘタな手は打てないぞ。」
私の言葉に2人が頷く。
彼等と知り合って数か月しか経っていないというのに、服従の魔法に水晶の魔道具と驚かされる事ばかりだ。
サリナ姫の運命に関わる人は、その周囲の者にも関わってくるという事か。
「しかし公爵家としては、要求に答えるとしても、これだけの技術を無償で受ける訳にはいかない。
拓殿への報酬を2人で考えてもらえないか。」
これを扱うとなると、我々も本気で取り組まなければ。
今までの膠着していた状態が動き出すかも知れないな。
「うちの技術者を見てどう思いましたか。」
「さすが真剣さが伝わってきますね。もう少し魔法陣を描く精度が上れば良いかも知れません。」
「やはり、そうですか。」
そう言って、何か考え込んでいた。
そして魔道具を2つ取り出して俺に渡してきた。
同じ魔法陣だが、描く精度が全く違う。
どちらもトリス錬成術師の作品だそうだが、精度の高いのは魔力操作の訓練を行うようになってからの作品らしい。
格段に技術が上がっているのが分る。
やはり魔力操作は基本なのだろう。
「魔力操作か。限界ギリギリまでしごかれ続けているからな。」
ぼそっとつぶやいた浩司に
『しごきではなく指導と言え。
大体、彼等を見て、まだまだと思ったじゃろう。これが、基本を鍛えた者との差じゃ。
儂があやつらの師匠なら、錬成術の前に1から鍛え直すところじゃ。
お主等も、まだまだ上を目指せるぞ。
さらに我ながら素晴らしいの訓練を考えておるから楽しみにしていると良い。』
更に、徹底的にしごかれるんだ。
俺達って本当に頑張っているんだな。
浩司ですらグリムの言葉に顔が引きつっている。
しかし、ピース医師とトリス練成術師の場合は別だ。
「ピースさんとトリスさんはやり過ぎです。
この短期間での上達は素晴らしいですが、体が限界です。
俺で良ければ体の疲れを取るので、必ず声を掛けて下さい。」
あまり人目に付かないようにとブルネリ公爵家には夜になってから行く事になった。
ピース医師とトリス練成術師は先にブルネリ公爵に会うと言うので、レオが大量に買い込んだ材料を使いデミグラスソースを作る事にした。
******(ブルネリ公爵)
「これを世界に広めて一般的な魔道具にしたいと」
私の前には、ギリス教が治療で使用している水晶の玉がある。
それを持ってきたのはピース医師とトリス練成術師だ。
拓殿に相談され、私の所にやって来た。
「そして、この技術に対する拓殿の要求はなんだ。」
「自分達と接点が無いように広めて、OZが使っても問題ないようにして欲しいとの事でした。」
これだけの技術を、そんな簡単に教えてしまうとは困った方達だ。
しかし彼等にとってみれば、普通に使えない方が問題なのだろう。
「トリス練成術師は、これの生産を秘密裏に行うように。」
「分りました。信用のおける仲間2人に協力をお願いしたいと考えています。」
「ピース医師は使い方を他人に教えられるように。
OZの方々に迷惑をかけないよう、全てを我々だけで行う事とする。
どう広めるかは私の方で考える。
奴等の資金源の1つを潰す事になる以上、ヘタな手は打てないぞ。」
私の言葉に2人が頷く。
彼等と知り合って数か月しか経っていないというのに、服従の魔法に水晶の魔道具と驚かされる事ばかりだ。
サリナ姫の運命に関わる人は、その周囲の者にも関わってくるという事か。
「しかし公爵家としては、要求に答えるとしても、これだけの技術を無償で受ける訳にはいかない。
拓殿への報酬を2人で考えてもらえないか。」
これを扱うとなると、我々も本気で取り組まなければ。
今までの膠着していた状態が動き出すかも知れないな。
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