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あくゆろーむ

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第1話 僕の名前ㅤㅤㅤㅤ

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『昔むかし、あるところに1人の若い少女がいました。その少女は、自然溢れる森が大好きで、いつも森の中にいました。雨が降っていても、台風が来ても、ずっと森のどこかにいるのです。しかし、その少女を見た人は誰もいません。いつもいるという森にはいないのです···。不思議でしょう?』
「あーーもう!こんなのだめだ!」
   机に向かい、原稿に書き込んでいた青年が手元にある紙を丸めて後ろに投げ捨てた。
   青年は新たに真っ白な原稿用紙を手に取り、書き始めた。
   その直後、コンコンと扉のノック音が部屋に心地よく響いた。そしてまもなく、ノックされた扉が開いた。
「和矢(かずや)くん、調子はどうだい?」
入ってきたのは、40代の男性で、少年のことを和矢と呼んだ。
「中浜さん、その呼び方やめて下さい。僕は朱音(あかね)です。」
「本名が女の子のような名前だからペンネームを和矢にしたんだろう?最年少小説家 『朱坂 和矢』君?」
   さっきから机に向かい、ペンを走らせていたのは北条 朱音 十四歳。昔から本が好きで、たまたまサイトで見つけた[小説家を目指そう!]というサイトに気まぐれで載せたところ、見事に優勝してしまったのだ。それから朱音はずっと本を書き続けているのだが…。
「だからってペンネームで呼ぶのとはまた違います!」
「あーそうそう新作は順調かい?」
「またこの人は···。」
   中浜さんはたまに人の話を聞かない。他の編集者さんの話によると、作品について誰よりも早く知りたくて話を聞かず作品の話になってしまうらしい。よくこれで副編集長まで上り詰めたものだ。
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