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けろすけとけろきち
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もりのなかにあるいけのちかくには、かえるさむさいさんのおうちがありました。
そのかえるさむらいさんのなまえは、けろすけといいました。
けろすけは、とってもつよいおさむらいさんです。
じぶんよりおおきなへびにも、ひるむことなくたちむかっていきます。
けろすけのじまんは、そのおおきなあしのきんにくからでる、ジャンプ力です。
とてもたかくとぶことも、はやくうごくこともできます。
こんなにつよいかえるさむらいのけろすけにも、ひとつなやみがありました。
けろすけには、びょうきがちなおとうとのけろきちがいたのです。
「なんとかして、けろきちのびょうきをなおすことはできないか」
けろすけは、まいにちまいにち、かんがえていました。
「けろすけおにいちゃん、ぼくもおにいちゃんみたいにつよいかえるさむらいになるんだ。」
「けろきち、おまえのびょうきをおにいちゃんがなおしてやるからな。」
ある日、けろすけは、ごはんをさがしているときに、じぶんよりもおおきなかめにであってしまいました。
けろすけは、そのゆうきをもって、かめにいどみます。
「おれのほうがうごきがすばやいのだ。まけるわけがない。」
そうおもっていたけろすけですが、かめのこうらはかたく、けろすけのちからではかつことはできませんでした。
そこに、けろきちがやってきました。
きっと、ないしょでけろすけおにいちゃんのうしろをついてきていたのでしょう。
けろきちはいいました。
「けろすけおにいちゃん、ぼくもがんばってみるよ。」
「けろきち、おまえはびょうきがあるんだ。おまえじゃあできないんだ。」
そういうけろすけのこえをきかず、けろきちはかめのほうにあるいていきます。
けろきちは、かめにいいました。
「ぼくのおにいちゃんはつよいんだ。ぼくはおにいちゃんみたいになるんだ。だからぼくからおにいちゃんをうばわないでおくれよ。」
するとかめがいいました。
「ぼくはただあるいていただけさ。すると、とつぜん、むこうからこうげきされて、こまっていたんだ。ぼくのこうらはとってもかたいから、いたくはなかったけど、あるけないし、いきたいところにいこうとおもっていただけなんだ。きみのおにいちゃんにこうげきするつもりはないんだよ。」
「な~んだ。そうだったんだ。」
けろきちは、けろすけにそのことをおしえました。
それをきいたけろきちは、じぶんがかめさんにめいわくをかけていたことをしり、あやまりました。
「かめさん、ごめん。おれがわるかった。」
「あやまったから、ゆるしてあげるよ。それよりも、ぼくいけをさがしているんだ。どこにあるか知らないかい。」
「いけなら、おれのうちのちかくにある。いっしょにいこう。あんないするよ。」
「ほんとかい。うれしいなあ。ありがとう。」
けろすけと、けろきちろ、かめさんは、いっしょにいけにむかいました。
いけにいくとちゅう、さんにんはいろいろなはなしをしました。
「きみのおとうとのけろきちくんは、とってもやさしくてすごいじゃないか。」
「そうなんだ。とってもやさしくて、おれがかてなかったきみにも、ゆうきをもってはなすことができたんだ。じまんのおとうとなんだ。」
けろきちは、とってもうれしそうにわらいました。
いけにつくころには、さんにんはすっかりなかよくなって、ともだちになっていました。
そのかえるさむらいさんのなまえは、けろすけといいました。
けろすけは、とってもつよいおさむらいさんです。
じぶんよりおおきなへびにも、ひるむことなくたちむかっていきます。
けろすけのじまんは、そのおおきなあしのきんにくからでる、ジャンプ力です。
とてもたかくとぶことも、はやくうごくこともできます。
こんなにつよいかえるさむらいのけろすけにも、ひとつなやみがありました。
けろすけには、びょうきがちなおとうとのけろきちがいたのです。
「なんとかして、けろきちのびょうきをなおすことはできないか」
けろすけは、まいにちまいにち、かんがえていました。
「けろすけおにいちゃん、ぼくもおにいちゃんみたいにつよいかえるさむらいになるんだ。」
「けろきち、おまえのびょうきをおにいちゃんがなおしてやるからな。」
ある日、けろすけは、ごはんをさがしているときに、じぶんよりもおおきなかめにであってしまいました。
けろすけは、そのゆうきをもって、かめにいどみます。
「おれのほうがうごきがすばやいのだ。まけるわけがない。」
そうおもっていたけろすけですが、かめのこうらはかたく、けろすけのちからではかつことはできませんでした。
そこに、けろきちがやってきました。
きっと、ないしょでけろすけおにいちゃんのうしろをついてきていたのでしょう。
けろきちはいいました。
「けろすけおにいちゃん、ぼくもがんばってみるよ。」
「けろきち、おまえはびょうきがあるんだ。おまえじゃあできないんだ。」
そういうけろすけのこえをきかず、けろきちはかめのほうにあるいていきます。
けろきちは、かめにいいました。
「ぼくのおにいちゃんはつよいんだ。ぼくはおにいちゃんみたいになるんだ。だからぼくからおにいちゃんをうばわないでおくれよ。」
するとかめがいいました。
「ぼくはただあるいていただけさ。すると、とつぜん、むこうからこうげきされて、こまっていたんだ。ぼくのこうらはとってもかたいから、いたくはなかったけど、あるけないし、いきたいところにいこうとおもっていただけなんだ。きみのおにいちゃんにこうげきするつもりはないんだよ。」
「な~んだ。そうだったんだ。」
けろきちは、けろすけにそのことをおしえました。
それをきいたけろきちは、じぶんがかめさんにめいわくをかけていたことをしり、あやまりました。
「かめさん、ごめん。おれがわるかった。」
「あやまったから、ゆるしてあげるよ。それよりも、ぼくいけをさがしているんだ。どこにあるか知らないかい。」
「いけなら、おれのうちのちかくにある。いっしょにいこう。あんないするよ。」
「ほんとかい。うれしいなあ。ありがとう。」
けろすけと、けろきちろ、かめさんは、いっしょにいけにむかいました。
いけにいくとちゅう、さんにんはいろいろなはなしをしました。
「きみのおとうとのけろきちくんは、とってもやさしくてすごいじゃないか。」
「そうなんだ。とってもやさしくて、おれがかてなかったきみにも、ゆうきをもってはなすことができたんだ。じまんのおとうとなんだ。」
けろきちは、とってもうれしそうにわらいました。
いけにつくころには、さんにんはすっかりなかよくなって、ともだちになっていました。
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