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前に進む勇気
13
沙優は最近美紅が塞ぎ込んでいるように見えて、龍彦と何かあったのかと二人を観察していた。
聞いたとしても美紅は気を遣うだろうし、龍彦はどうせ言わないと分かっているので、それなら飲み会でもして探るかと考えた。
【たまには週末に飲み会しようよ】
仕事が休みで一人でシェアハウスにいた沙優が、グループLINに入れて送ると、夕方に一番最初に返事をくれたのが裕介だった。
【僕は週末OKです】
その後、美紅と龍彦からもOKの返信が来て、崇人、隆和、りほは、保留の返事が来た。
「美紅ちゃんが大丈夫で良かったよー」
リビングにいた沙優は、仕事から帰って来た美紅に話しかけた。
「週末はいつもたっ君と過ごすだけなので、それならみんなと飲み会も楽しいし」
美紅の笑顔に沙優は少しだけほっとする。
「行こうと思ってるお店、最近うちの雑誌の特集に載せた店なんだけどね。結構評判も良いしさ」
「そうなんだ、楽しみ。崇人さん達も来れると良いけど」
「だねー。金曜日だからどうかなって思ったんだけどさ。たまには美紅ちゃんもパァッとハメ外しちゃえ」
「え?」
「なんか最近元気ないように見えたからさ」
沙優に指摘されて美紅はドキッとする。
「もしかして、私のために?」
「美紅ちゃんだけのためでもないよ。私も楽しみたかったし」
沙優がそう言ってくれて、美紅は恐縮しながら微笑む。
「いつも気にしてくれてありがとうございます。そばに沙優さんがいてくれて良かった」
龍彦を一番分かっている沙優がいてくれて、本当に感謝だと美紅は思った。
「私なんてうるさいだけだけどね。龍彦は単細胞だから、美紅ちゃんも気苦労が絶えないだろうけど、これからも仲良くしてやってよ」
美紅と龍彦が解決しなければ意味がないと思い、余計な事を今は聞くべきではないと沙優は判断した。
亘理の家も、母親の実家の椎名の家も男系だったせいか、沙優は幼い頃からずっと妹が欲しかった。いつか自分の妹になるかもしれない美紅が、今では本当に可愛くて仕方ない。
美紅と龍彦が幸せになる事を本当に望んでいた。
「はい!もちろんです」
沙優に気を遣わせてしまったと思い、美紅は今夜、龍彦に何か心配事があるのか尋ねようと決めた。
聞いたとしても美紅は気を遣うだろうし、龍彦はどうせ言わないと分かっているので、それなら飲み会でもして探るかと考えた。
【たまには週末に飲み会しようよ】
仕事が休みで一人でシェアハウスにいた沙優が、グループLINに入れて送ると、夕方に一番最初に返事をくれたのが裕介だった。
【僕は週末OKです】
その後、美紅と龍彦からもOKの返信が来て、崇人、隆和、りほは、保留の返事が来た。
「美紅ちゃんが大丈夫で良かったよー」
リビングにいた沙優は、仕事から帰って来た美紅に話しかけた。
「週末はいつもたっ君と過ごすだけなので、それならみんなと飲み会も楽しいし」
美紅の笑顔に沙優は少しだけほっとする。
「行こうと思ってるお店、最近うちの雑誌の特集に載せた店なんだけどね。結構評判も良いしさ」
「そうなんだ、楽しみ。崇人さん達も来れると良いけど」
「だねー。金曜日だからどうかなって思ったんだけどさ。たまには美紅ちゃんもパァッとハメ外しちゃえ」
「え?」
「なんか最近元気ないように見えたからさ」
沙優に指摘されて美紅はドキッとする。
「もしかして、私のために?」
「美紅ちゃんだけのためでもないよ。私も楽しみたかったし」
沙優がそう言ってくれて、美紅は恐縮しながら微笑む。
「いつも気にしてくれてありがとうございます。そばに沙優さんがいてくれて良かった」
龍彦を一番分かっている沙優がいてくれて、本当に感謝だと美紅は思った。
「私なんてうるさいだけだけどね。龍彦は単細胞だから、美紅ちゃんも気苦労が絶えないだろうけど、これからも仲良くしてやってよ」
美紅と龍彦が解決しなければ意味がないと思い、余計な事を今は聞くべきではないと沙優は判断した。
亘理の家も、母親の実家の椎名の家も男系だったせいか、沙優は幼い頃からずっと妹が欲しかった。いつか自分の妹になるかもしれない美紅が、今では本当に可愛くて仕方ない。
美紅と龍彦が幸せになる事を本当に望んでいた。
「はい!もちろんです」
沙優に気を遣わせてしまったと思い、美紅は今夜、龍彦に何か心配事があるのか尋ねようと決めた。
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