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前に進む勇気
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裕介が、友樹の相手をしたいと公介の家に訪れたが、公介はまた何か悩んでるのかと心配する。
紗織と友樹が夕飯の買い物に出たので、公介は裕介に話を振ってみた。
「最近うちに来ても楽しそうにしてたけど、今日はなんか違うな。また何か悩み事でもできたか?」
公介に見透かされて、自分でも分かりやすかったかと裕介は笑う。
「ん、ちょっとね。イイ歳して恋愛の話って、流石に友人には話せなくてさ」
恋愛と聞いて、公介はニヤリとした。
「いつの間にそんな相手見つけたの?」
公介は興味津々で裕介を見る。
裕介は恥ずかしくなり赤面した。
「僕が大学生の時、予備校でバイトしていた先のオーナーの親戚の女性なんだけどね」
裕介は沙優が気になると、出会いから今の気持ちを素直に公介に話した。
「まだ付き合ったりとかではないけどさ。うまくいったら、その、結婚も視野に入れてるし、兄さんにも知っていて欲しいと思って」
「お前はホントに恋愛に対しても真面目すぎるんだよ。結婚とかじゃなくて、もっと気楽に付き合えないのか?」
少しだけ呆れながら公介は苦笑する。
「そう言う性格じゃないのは分かってるでしょ。相手も、その、28だし」
裕介は昔から自分がモテると言う事に自覚がなかった。
元々女性の好みも、自分のように大人しくて控え目な相手を選んで来た。
だから、一見大人しそうで控え目で、それでいて男にウケる事を知っている美奈子のような、魔性系に堕ちたんだなと公介は思った。
「もうお前もイイオッサンの部類なんだから、いつまでも女性に理想求めているなよ。そう言うところ正直痛いぞ」
ズケズケと本当のことを公介は言ってくるので、裕介は笑って誤魔化すしかない。
「とりあえず、気になるなら積極的にデートに誘え」
「そうだね。でも仕事が忙しくて相手次第なんだけどね」
「キャリアウーマンてやつか。どんな女性なんだ?」
「雑誌の編集の仕事をしている。今の仕事は楽しくて不満は一切ないみたいでさ。ちゃんと自分の世界を持ってる素敵な人だよ。ちょっと口が悪いところもあるけど、思った事はちゃんと言ってくれる」
「へぇ。今までお前が付き合ったことのないタイプだな」
また今までの様な相手だと思っていたので、公介は聞いていて意外だと感じた。
「確かに。でも一緒にいて楽しいし、変に気を遣うこともないかな」
「良いんじゃないの?前に言っただろ?そう言う人の方がお前には合ってるんだよ。つまらないこと気にしないで、男なら当たって砕けろ」
「砕けたら?」
「笑ってやる」
ニヤリと公介は笑う。
「鬼」
裕介はそう返して笑った。
紗織と友樹が夕飯の買い物に出たので、公介は裕介に話を振ってみた。
「最近うちに来ても楽しそうにしてたけど、今日はなんか違うな。また何か悩み事でもできたか?」
公介に見透かされて、自分でも分かりやすかったかと裕介は笑う。
「ん、ちょっとね。イイ歳して恋愛の話って、流石に友人には話せなくてさ」
恋愛と聞いて、公介はニヤリとした。
「いつの間にそんな相手見つけたの?」
公介は興味津々で裕介を見る。
裕介は恥ずかしくなり赤面した。
「僕が大学生の時、予備校でバイトしていた先のオーナーの親戚の女性なんだけどね」
裕介は沙優が気になると、出会いから今の気持ちを素直に公介に話した。
「まだ付き合ったりとかではないけどさ。うまくいったら、その、結婚も視野に入れてるし、兄さんにも知っていて欲しいと思って」
「お前はホントに恋愛に対しても真面目すぎるんだよ。結婚とかじゃなくて、もっと気楽に付き合えないのか?」
少しだけ呆れながら公介は苦笑する。
「そう言う性格じゃないのは分かってるでしょ。相手も、その、28だし」
裕介は昔から自分がモテると言う事に自覚がなかった。
元々女性の好みも、自分のように大人しくて控え目な相手を選んで来た。
だから、一見大人しそうで控え目で、それでいて男にウケる事を知っている美奈子のような、魔性系に堕ちたんだなと公介は思った。
「もうお前もイイオッサンの部類なんだから、いつまでも女性に理想求めているなよ。そう言うところ正直痛いぞ」
ズケズケと本当のことを公介は言ってくるので、裕介は笑って誤魔化すしかない。
「とりあえず、気になるなら積極的にデートに誘え」
「そうだね。でも仕事が忙しくて相手次第なんだけどね」
「キャリアウーマンてやつか。どんな女性なんだ?」
「雑誌の編集の仕事をしている。今の仕事は楽しくて不満は一切ないみたいでさ。ちゃんと自分の世界を持ってる素敵な人だよ。ちょっと口が悪いところもあるけど、思った事はちゃんと言ってくれる」
「へぇ。今までお前が付き合ったことのないタイプだな」
また今までの様な相手だと思っていたので、公介は聞いていて意外だと感じた。
「確かに。でも一緒にいて楽しいし、変に気を遣うこともないかな」
「良いんじゃないの?前に言っただろ?そう言う人の方がお前には合ってるんだよ。つまらないこと気にしないで、男なら当たって砕けろ」
「砕けたら?」
「笑ってやる」
ニヤリと公介は笑う。
「鬼」
裕介はそう返して笑った。
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