short story

五嶋樒榴

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放課後の眠り姫-ホウカゴノネムリヒメ-

4

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そいつは眠る薫の肩に手を置いていた。

突然ドアが開いてビビってるのは、俺のクラス担任。

まだ若い男で、女子にはそこそこ人気がある奴。




「何してんすか?」


この野郎。

俺は不機嫌な声で担任を睨みながら言う。



「………まだ、残っている生徒がいたから、具合悪いのかと、そのッ」


なんで焦ってんの?

焦るようなこと、してたん?


「もう、下校時間はとっくにすぎてるだろ。お前こそ、なんで教室に?」



はい?

薫を迎えに来たからだよ。

俺を待ってる薫を。


「今、部活終わって、そいつと帰るから来ました」


薫が目を擦りながら起きた。

おいおい、その仕草、やめろって。

緊張感なくなるだろ。


「………早く帰れよ!」


逃げる様に担任は教室を出た。





今日が初めてだったのか?

分からない。

でも、危なかったのはなんとなく分かった。




オスのカン。




俺は薫に近づいて、薫のほっぺをぷにって軽くつねった。




「ひたッ!なにひゅんだひょ」


ぷぷぷ。

全く、何しても可愛い奴め。


「今度から、教室で寝るの禁止」

「ひぇ?」


俺がほっぺから手を離すと、薫は頬を撫でる。

俺は薫に微笑んだ。

薫は訳がわからずただ俺を見つめる。


「また無防備に寝てたら、ほっぺびろーんって引っ張るからな」


薫は両手でほっぺを隠す。


「やだ!だったらちゅーして起こしてよ」





え?
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