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otto
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疾風は車から降りると、離れて待っている運転手兼ボディガードに話しかける。
「悪いが、この先は真幸と2人にしてくれ」
運転手兼ボディーガードが疾風を睨む。
「お前はここから帰れ。俺もこいつに話がある。梶田の件は真春に伝えてくれ」
車に残っていた真幸が後部座席の窓を開けて、運転手兼ボディーガードにそう言うと、運転手兼ボディガードは渋々従うしかなかった。
「頭。何かあったらすぐ連絡してください」
「分かってる。大丈夫だ。この事、他の奴らには黙ってろよ」
疾風は運転席に座ると車をスタートさせた。
車の中は無言だった。
お互い一言も発しない。
住宅街のマンションに着くと、空いているスペースに車を着けた。
「俺のマンションだよ」
疾風はそう言って真幸を車から降ろした。
玄関のドアを開けて真幸を中に入れると疾風も続いた。
「真幸」
疾風が真幸を背後から抱きしめて首筋に唇を当てた。
久しぶりに感じる疾風の唇に真幸は感じてしまう。
「すまなかった。真幸ばかり辛い思いをさせて。ずっとそうだった。俺はお前に甘えていた」
「仕方ないさ。ヤクザと刑事がまともな恋愛なんてできねぇ。分かっていて、俺はお前に惚れた」
疾風は真幸の言葉を聞きながら、真幸のワイシャツの中に手を入れた。
「スベスベだな。相変わらず綺麗な肌だ」
疾風の指が真幸の乳首を摘んだ。真幸はその刺激に痺れた。
「疾風。どうしてもお前が好きだ。好きすぎて辛い」
真幸の声が震えている。疾風は真幸を自分に向かせると真幸の美しい顔を両手で包んだ。
真幸の目が疾風を捕らえる。疾風はそっと真幸にキスをする。
いったん離れた唇がまた触れ合うと、もう求め合うように貪り合う。
濃厚なキスを続けながら、疾風は真幸の服を脱がし、自分も片手でシャツのボタンを外すとベルトも外した。
「シャワー浴びるか?ベッドに行くか?」
疾風が尋ねる。
「今はお前の求めに応じられない」
「真幸?」
疾風は真幸の態度にジレンマを感じる。
真幸の左手首を握り自分に引き寄せた時、手首の傷が見えて疾風は目を見開く。
「この傷は?」
疾風が初めて真幸の手首の傷に気がついた。
「さぁ。忘れた」
真幸がそう言うと、疾風はその傷にキスをした。
散々工に舐めて慰められた場所を、疾風にキスされて真幸は胸が苦しくなった。
「…………今、俺の息子のせいで重傷を負った奴に、ずっと俺は、身体を慰めてもらっていた。それなのにお前とこんな風に!」
真幸の告白は、正直聞きたくなかった。
自分と離れていた間に、誰かが真幸の身体を抱いていたと思うと嫉妬に駆られた。
「奴には愛している男がいる。俺を慕いながらも、絶対俺を抱かなかった。でも俺は寂しくて奴を利用してた」
その男とセックスしていなかったんだ。と思うと、疾風は正直嬉しかった。最後の一線だけは超えていなかったことに安堵した。
「愛してる。俺はずっとお前を。お前がその男をどう思っていようが、俺はお前を俺の元に戻したい」
疾風の言葉に真幸は何も言えなかった。
真幸も疾風を愛し、求めているから。
「もう二度と離さない。もう、お前を離したくない。だから、俺を信じて戻ってきてくれ」
熱い疾風に真幸は抗えない。自分も疾風を求めて求めて、ずっと彷徨い続けていたから。
「ずるい。お前を信じないって言えないの知ってるだろ。戻るしかねぇじゃないか」
ずるいのは、弱いのは、自分だと思いながら真幸は疾風に抱きついた。
工の回復を願いながらも、もう疾風を離すことができなかった。
「奴の無事が確認できるまで待ってくれねーか?」
疾風に抱きつきながら真幸は言う。
疾風は黙ったまま真幸の髪を撫でる。
「ダメか?」
真幸が尋ねると疾風はフッと笑う。
「仕方ねーから待ってやる。今更ジタバタしたって始まらねーし、俺に抱かれながらそいつを思い浮かべられるのも腹が立つしな」
疾風の言葉に真幸は笑う。
「バーカ。嫉妬すんじゃねぇよ」
揶揄いながら真幸は言う。
「嫉妬じゃねーよ。勘違いすんな」
疾風は余裕の顔で笑いながら言い返す。
「無事がわかったら速攻で突っ込んでやる。覚悟しとけ」
「ああ。ただ、久しぶりのデカブツが入るかわからねぇけどな」
真幸の言葉に疾風は笑う。
「大丈夫だよ。すぐ俺の形に慣れる」
「バーカ」
その後、工の無事の知らせのLINEが真春から届くと、真幸と疾風は激しく求め合い、もう離れないと深く繋がるのだった。
「悪いが、この先は真幸と2人にしてくれ」
運転手兼ボディーガードが疾風を睨む。
「お前はここから帰れ。俺もこいつに話がある。梶田の件は真春に伝えてくれ」
車に残っていた真幸が後部座席の窓を開けて、運転手兼ボディーガードにそう言うと、運転手兼ボディガードは渋々従うしかなかった。
「頭。何かあったらすぐ連絡してください」
「分かってる。大丈夫だ。この事、他の奴らには黙ってろよ」
疾風は運転席に座ると車をスタートさせた。
車の中は無言だった。
お互い一言も発しない。
住宅街のマンションに着くと、空いているスペースに車を着けた。
「俺のマンションだよ」
疾風はそう言って真幸を車から降ろした。
玄関のドアを開けて真幸を中に入れると疾風も続いた。
「真幸」
疾風が真幸を背後から抱きしめて首筋に唇を当てた。
久しぶりに感じる疾風の唇に真幸は感じてしまう。
「すまなかった。真幸ばかり辛い思いをさせて。ずっとそうだった。俺はお前に甘えていた」
「仕方ないさ。ヤクザと刑事がまともな恋愛なんてできねぇ。分かっていて、俺はお前に惚れた」
疾風は真幸の言葉を聞きながら、真幸のワイシャツの中に手を入れた。
「スベスベだな。相変わらず綺麗な肌だ」
疾風の指が真幸の乳首を摘んだ。真幸はその刺激に痺れた。
「疾風。どうしてもお前が好きだ。好きすぎて辛い」
真幸の声が震えている。疾風は真幸を自分に向かせると真幸の美しい顔を両手で包んだ。
真幸の目が疾風を捕らえる。疾風はそっと真幸にキスをする。
いったん離れた唇がまた触れ合うと、もう求め合うように貪り合う。
濃厚なキスを続けながら、疾風は真幸の服を脱がし、自分も片手でシャツのボタンを外すとベルトも外した。
「シャワー浴びるか?ベッドに行くか?」
疾風が尋ねる。
「今はお前の求めに応じられない」
「真幸?」
疾風は真幸の態度にジレンマを感じる。
真幸の左手首を握り自分に引き寄せた時、手首の傷が見えて疾風は目を見開く。
「この傷は?」
疾風が初めて真幸の手首の傷に気がついた。
「さぁ。忘れた」
真幸がそう言うと、疾風はその傷にキスをした。
散々工に舐めて慰められた場所を、疾風にキスされて真幸は胸が苦しくなった。
「…………今、俺の息子のせいで重傷を負った奴に、ずっと俺は、身体を慰めてもらっていた。それなのにお前とこんな風に!」
真幸の告白は、正直聞きたくなかった。
自分と離れていた間に、誰かが真幸の身体を抱いていたと思うと嫉妬に駆られた。
「奴には愛している男がいる。俺を慕いながらも、絶対俺を抱かなかった。でも俺は寂しくて奴を利用してた」
その男とセックスしていなかったんだ。と思うと、疾風は正直嬉しかった。最後の一線だけは超えていなかったことに安堵した。
「愛してる。俺はずっとお前を。お前がその男をどう思っていようが、俺はお前を俺の元に戻したい」
疾風の言葉に真幸は何も言えなかった。
真幸も疾風を愛し、求めているから。
「もう二度と離さない。もう、お前を離したくない。だから、俺を信じて戻ってきてくれ」
熱い疾風に真幸は抗えない。自分も疾風を求めて求めて、ずっと彷徨い続けていたから。
「ずるい。お前を信じないって言えないの知ってるだろ。戻るしかねぇじゃないか」
ずるいのは、弱いのは、自分だと思いながら真幸は疾風に抱きついた。
工の回復を願いながらも、もう疾風を離すことができなかった。
「奴の無事が確認できるまで待ってくれねーか?」
疾風に抱きつきながら真幸は言う。
疾風は黙ったまま真幸の髪を撫でる。
「ダメか?」
真幸が尋ねると疾風はフッと笑う。
「仕方ねーから待ってやる。今更ジタバタしたって始まらねーし、俺に抱かれながらそいつを思い浮かべられるのも腹が立つしな」
疾風の言葉に真幸は笑う。
「バーカ。嫉妬すんじゃねぇよ」
揶揄いながら真幸は言う。
「嫉妬じゃねーよ。勘違いすんな」
疾風は余裕の顔で笑いながら言い返す。
「無事がわかったら速攻で突っ込んでやる。覚悟しとけ」
「ああ。ただ、久しぶりのデカブツが入るかわからねぇけどな」
真幸の言葉に疾風は笑う。
「大丈夫だよ。すぐ俺の形に慣れる」
「バーカ」
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