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柔らかい水
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事が動いたのは、伊丹が久米と口論になり、久米が伊丹に掴みかかり殴った事が発端だった。
伊丹はもちろん殴り返さなかった。
「何騒いでやがる!何やってんだ!お前ら!」
伊丹と久米を囲む子分達を押しのけて五島が割って入る。
「兄貴!伊丹がバカバカしい事ぬかすからですよ!俺が兄貴を襲わせたなんて!」
渋谷で五島が刺されたのは、久米の仕業だろうと伊丹が言い出したのだった。
「伊丹!証拠もねぇのに、何吹いてんだ!久米に謝れや!それとも証拠があるんか!」
伊丹は殴られて切れた口元を手で拭い、血の混じった唾を吐いた。
「証拠?これですよ、こーれ!この金は、何に使ったんだよ!」
五島が襲われた日、久米の口座から、500万の金が引き出されていたコピーだった。
「てめぇ、ナニ人の口座勝手に晒しとんじゃ!」
久米が青ざめ叫ぶ。進道はヤバイと逃げようとしたが、伊丹の舎弟や子分達がドアの外に待機していた。
「お前のオンナにコピー取らせたんだよ。てめぇのフニャチンの世話にも飽きてたらしいぜ。オンナも満足に飼えないくせして、兄貴に何さらしとんだ!」
伊丹の迫力に久米は焦っていた。
「ち、違う!その金は、別のオンナにやった小遣いだ!極東組の組長に払った金じゃねぇ!」
久米が言うと伊丹はニヤリとした。
「へぇ。極東組の組長?俺はこの金を何に使ったんだと聞いただけだ。何で極東組の組長が出てくるんだ?」
興奮していた久米はそれを聞いてハッとした。
「いや、だから、極東組に払ってねーって、払ってねぇ!」
まんまとハマって久米はその場にへたり込んだ。
「親父も知ってんだよ。でもな、決定的な証拠がなかったんで、泳がしてたんだよ。お前、この金、極東組に流したんか?兄貴殺そうとしたんだろ?田嶋会と宝珠会と繋がってんのもバレてんだよ。白竜を嵌めたのもお前だよな。薬やってたのを利用したんだろ?」
久米は顔を床に付けた。
「この馬鹿野郎が!親父裏切って田嶋と木島にたぶらかされて魂売ったんか!」
五島が久米の胸ぐらを掴んで殴る。何発も殴られ久米はぐったりとなった。
「進道!」
五島が進道を呼ぶと進道は真っ青な顔で五島を見る。
「お前まで裏切るとはな。俺は、伊丹、久米同様、お前も可愛がってたのによぉ」
ガッカリしながら五島は進道を見つめる。
「俺が刺された時、一番に病院に駆けつけてくれたのはお前だったのによぉ。すっかり騙されてたぜ。あん時は俺がどうなったかの、ただの確認だったわけだ」
五島の言葉に進道は怯える。
「す、すまない!兄貴、本当にすまねぇ!久米に弱味握られて、逃げられなかった!俺の娘、会社の社長の息子と結婚するんだよ。親がヤクザだって相手にバラされたくなければ手伝えって!本当にすまない!」
伊丹が進道を立たせると腹に蹴りを入れた。
娘のことだけが理由じゃないことは分かっている。進道自らも天下取りに陶酔していたことは分かっている。
「言い訳にならんだろが!そんなちっぽけな事で、てめぇの兄貴殺されそうになってまで守る事か!てめぇの娘、結婚できねぇ身体にしてやるぞ、ごらぁ!テメェ自身が甘い汁吸うつもりだったんだろがッ!」
伊丹にそう言われて、進道ももう動けなかった。
「お前らは絶縁だ!これは親父からの言葉だ。今すぐ出て行け!これ以上何かしでかしたら、どうなるか分かってるだろ?家族と長生きしたけりゃ一切関わるな!まぁ、田嶋と木島がする事までは、責任は取れねぇがな」
伊丹は鋭い眼光で言い放った。五島は久米も進道も一切見ない。
2人は五島の舎弟達に連れ去られて五島の事務所を追い出された。この後壮絶なリンチが待っているのだった。
「名演技だったな、兄貴」
五島と2人きりになると笑いながら伊丹は言う。
「ばぁか。しかし簡単にゲロしたな。単純な奴で良かった」
五島も笑いながら言う。
「あとは、親父に任せるしかねぇ。まぁ、昴さんと保昌さんがバックに付いてるんだ。木島ももう手出しできねえだろ」
五島がそう言って煙草を咥えると伊丹が火を点けた。
「一番、敵に回したらヤバい人達に手を出したな、田嶋と木島は。まさか、昴さんが親父と繋がりがあるとは知らなかったんだろうな」
煙草の煙を吐き出して五島は言う。
「だね。木島は厳さんが亡くなって、黒崎家とは縁が切れてたからね。まさか、親父が昴さんを息子のように可愛がってたことも知らなかったんだろうね」
楽しそうに伊丹は言う。
「覚せい剤の次は暴力団との黒い交際。警察庁はまた大変だーね」
伊丹が言うと五島は煙草を灰皿に押し潰した。
「しかし俺のタマが500万とはな。やっす」
あははと笑って五島は部屋を出て行った。伊丹も笑いながら五島の後に続いて部屋を出た。
赤坂の料亭には、上座に飯塚組長を真ん中に、黒崎昴、御笠保昌が鎮座していた。
田嶋と木島は震えて顔をあげられない。
「だらしねぇなぁ、田嶋、木島さん。何で顔上げられんのかねぇ。たった500万のはした金で、悪事が全てバレたから恥ずかしいんか?」
飯塚組長が言うと、木島が顔を上げて昴を見る。
「久しぶりだね、木島。祖父さんの葬式で会ったのが最後だったかな?まさかそっちの世界に行くとは思わなかったよ。祖父さんの影響?下手に力つけちゃったねぇ」
可笑しそうに昴は言う。
「あんたが握ってるネタなんて、たかが知れてんだよね。それで勝ち組にでもなったつもり?」
木島は悔しくてまた顔を下げた。
「舐めた真似されると困るんだよ。祖父さんの顔に泥塗ってくれて、あんたこの先、生きていけると思ってる?」
いたぶる様に昴は言う。
「田嶋さん、大老翁から話は全部聞いたよ。木島に寄生して、黒崎家の名誉傷つけてくれたみたいね。どう責任取る?」
昴のいたぶりに保昌は笑う。
「あんたらもバカだね。一番敵に回したらまずい相手に手を出して。チンピラが本物の極道に喧嘩売ったらいかんでしょ」
保昌が言うと木島はカッとなって保昌を睨む。
「昴さんに何言われても仕方ないが、御笠のあんたに文句言われる筋合いはねぇんだよ!」
「口を慎め木島。保昌さんには、わざわざ見届け役として同席してもらってんだ。俺に恥かかすなよ」
昴にそう言われては木島も黙るしかない。
「田嶋、今までお前のこと甘やかしすぎたなぁ儂も。つい伊織が可愛くて、お前に情けかけすぎたわ。でもね、大事な子分や孫狙われたら、もうお前を甘やかすことも無理なんだわ」
飯塚組長はそう言って田嶋を睨む。
「もうすぐ警察庁長官もこっち来るよ。取引したんでね。これ以上、警察の威信を傷つけるのも得策じゃ無いだろうからね。田嶋会と宝珠会は解散ってのが条件」
昴が言うと、木島が着物の懐に手を入れた。その瞬間、障子が開いた。あっという間に工が木島の頭に拳銃を押し付けた。ジュリは田嶋に拳銃を突きつけている。
「そいつら、マジだよー。次動いたら、頭に穴あくよー」
真幸がそう言ってゆっくり入ってきた。
木島も田嶋も観念したのか動かなかった。工は木島の懐に手を突っ込むと、木島から拳銃を奪い取る。
「終わったのぉ。木島さん。儂の事がずっと憎かったんだねぇ。あんた」
木島はブルブル震えている。
「憎かったさ。俺は巌さんに尽くして尽くして、秘書としての汚れ仕事もしてきたさ。なのに、俺よりお前の方が好き勝手しやがって!楽しいことは全部お前に取られて!巌さんが死んだ時、遺されていた手帳を見つけた時は、最後は俺に遺してくれたんだと喜んださ!まさか、お前が昴さんと!結局、俺はただの使い捨てだったんだな」
可笑しくもないのに木島は笑う。哀れな老人に皆黙って木島を見つめる。
「木島。祖父さんに尽くしたあんたが負けだよ。あの人はね、媚びる奴が大嫌いだったんだよ。大老翁とは始まりから違っていたのさ」
昴がそう言うと、木島は俯きながら、袂から出したなにかをこっそり飲んだ。
数分後、突然凄まじい形相で踠き呻きながらその場に倒れた。
田嶋はその姿に恐れおののき震えて動けない。真幸もジュリも工も流石に顔色が変わった。
「アーモンド臭。青酸カリです」
木島のそばに寄った工が冷静に言う。
「覚悟の死か」
飯塚組長はそう言うと、木島の見開いた目を手で閉じた。
「女将には死んだことを黙っとけよ。迷惑かけられん。後は警察庁長官がうまくやってくれるだろう」
飯塚組長がそう言うと、昴も保昌も頷いた。
真幸は怯えて震える田嶋は人間だと思ったが、飯塚組長、昴、保昌の恐ろしさを知った。
目の前で死人が出ても顔色1つ変えずにいられるこの3人が悪魔に見えた。
伊丹はもちろん殴り返さなかった。
「何騒いでやがる!何やってんだ!お前ら!」
伊丹と久米を囲む子分達を押しのけて五島が割って入る。
「兄貴!伊丹がバカバカしい事ぬかすからですよ!俺が兄貴を襲わせたなんて!」
渋谷で五島が刺されたのは、久米の仕業だろうと伊丹が言い出したのだった。
「伊丹!証拠もねぇのに、何吹いてんだ!久米に謝れや!それとも証拠があるんか!」
伊丹は殴られて切れた口元を手で拭い、血の混じった唾を吐いた。
「証拠?これですよ、こーれ!この金は、何に使ったんだよ!」
五島が襲われた日、久米の口座から、500万の金が引き出されていたコピーだった。
「てめぇ、ナニ人の口座勝手に晒しとんじゃ!」
久米が青ざめ叫ぶ。進道はヤバイと逃げようとしたが、伊丹の舎弟や子分達がドアの外に待機していた。
「お前のオンナにコピー取らせたんだよ。てめぇのフニャチンの世話にも飽きてたらしいぜ。オンナも満足に飼えないくせして、兄貴に何さらしとんだ!」
伊丹の迫力に久米は焦っていた。
「ち、違う!その金は、別のオンナにやった小遣いだ!極東組の組長に払った金じゃねぇ!」
久米が言うと伊丹はニヤリとした。
「へぇ。極東組の組長?俺はこの金を何に使ったんだと聞いただけだ。何で極東組の組長が出てくるんだ?」
興奮していた久米はそれを聞いてハッとした。
「いや、だから、極東組に払ってねーって、払ってねぇ!」
まんまとハマって久米はその場にへたり込んだ。
「親父も知ってんだよ。でもな、決定的な証拠がなかったんで、泳がしてたんだよ。お前、この金、極東組に流したんか?兄貴殺そうとしたんだろ?田嶋会と宝珠会と繋がってんのもバレてんだよ。白竜を嵌めたのもお前だよな。薬やってたのを利用したんだろ?」
久米は顔を床に付けた。
「この馬鹿野郎が!親父裏切って田嶋と木島にたぶらかされて魂売ったんか!」
五島が久米の胸ぐらを掴んで殴る。何発も殴られ久米はぐったりとなった。
「進道!」
五島が進道を呼ぶと進道は真っ青な顔で五島を見る。
「お前まで裏切るとはな。俺は、伊丹、久米同様、お前も可愛がってたのによぉ」
ガッカリしながら五島は進道を見つめる。
「俺が刺された時、一番に病院に駆けつけてくれたのはお前だったのによぉ。すっかり騙されてたぜ。あん時は俺がどうなったかの、ただの確認だったわけだ」
五島の言葉に進道は怯える。
「す、すまない!兄貴、本当にすまねぇ!久米に弱味握られて、逃げられなかった!俺の娘、会社の社長の息子と結婚するんだよ。親がヤクザだって相手にバラされたくなければ手伝えって!本当にすまない!」
伊丹が進道を立たせると腹に蹴りを入れた。
娘のことだけが理由じゃないことは分かっている。進道自らも天下取りに陶酔していたことは分かっている。
「言い訳にならんだろが!そんなちっぽけな事で、てめぇの兄貴殺されそうになってまで守る事か!てめぇの娘、結婚できねぇ身体にしてやるぞ、ごらぁ!テメェ自身が甘い汁吸うつもりだったんだろがッ!」
伊丹にそう言われて、進道ももう動けなかった。
「お前らは絶縁だ!これは親父からの言葉だ。今すぐ出て行け!これ以上何かしでかしたら、どうなるか分かってるだろ?家族と長生きしたけりゃ一切関わるな!まぁ、田嶋と木島がする事までは、責任は取れねぇがな」
伊丹は鋭い眼光で言い放った。五島は久米も進道も一切見ない。
2人は五島の舎弟達に連れ去られて五島の事務所を追い出された。この後壮絶なリンチが待っているのだった。
「名演技だったな、兄貴」
五島と2人きりになると笑いながら伊丹は言う。
「ばぁか。しかし簡単にゲロしたな。単純な奴で良かった」
五島も笑いながら言う。
「あとは、親父に任せるしかねぇ。まぁ、昴さんと保昌さんがバックに付いてるんだ。木島ももう手出しできねえだろ」
五島がそう言って煙草を咥えると伊丹が火を点けた。
「一番、敵に回したらヤバい人達に手を出したな、田嶋と木島は。まさか、昴さんが親父と繋がりがあるとは知らなかったんだろうな」
煙草の煙を吐き出して五島は言う。
「だね。木島は厳さんが亡くなって、黒崎家とは縁が切れてたからね。まさか、親父が昴さんを息子のように可愛がってたことも知らなかったんだろうね」
楽しそうに伊丹は言う。
「覚せい剤の次は暴力団との黒い交際。警察庁はまた大変だーね」
伊丹が言うと五島は煙草を灰皿に押し潰した。
「しかし俺のタマが500万とはな。やっす」
あははと笑って五島は部屋を出て行った。伊丹も笑いながら五島の後に続いて部屋を出た。
赤坂の料亭には、上座に飯塚組長を真ん中に、黒崎昴、御笠保昌が鎮座していた。
田嶋と木島は震えて顔をあげられない。
「だらしねぇなぁ、田嶋、木島さん。何で顔上げられんのかねぇ。たった500万のはした金で、悪事が全てバレたから恥ずかしいんか?」
飯塚組長が言うと、木島が顔を上げて昴を見る。
「久しぶりだね、木島。祖父さんの葬式で会ったのが最後だったかな?まさかそっちの世界に行くとは思わなかったよ。祖父さんの影響?下手に力つけちゃったねぇ」
可笑しそうに昴は言う。
「あんたが握ってるネタなんて、たかが知れてんだよね。それで勝ち組にでもなったつもり?」
木島は悔しくてまた顔を下げた。
「舐めた真似されると困るんだよ。祖父さんの顔に泥塗ってくれて、あんたこの先、生きていけると思ってる?」
いたぶる様に昴は言う。
「田嶋さん、大老翁から話は全部聞いたよ。木島に寄生して、黒崎家の名誉傷つけてくれたみたいね。どう責任取る?」
昴のいたぶりに保昌は笑う。
「あんたらもバカだね。一番敵に回したらまずい相手に手を出して。チンピラが本物の極道に喧嘩売ったらいかんでしょ」
保昌が言うと木島はカッとなって保昌を睨む。
「昴さんに何言われても仕方ないが、御笠のあんたに文句言われる筋合いはねぇんだよ!」
「口を慎め木島。保昌さんには、わざわざ見届け役として同席してもらってんだ。俺に恥かかすなよ」
昴にそう言われては木島も黙るしかない。
「田嶋、今までお前のこと甘やかしすぎたなぁ儂も。つい伊織が可愛くて、お前に情けかけすぎたわ。でもね、大事な子分や孫狙われたら、もうお前を甘やかすことも無理なんだわ」
飯塚組長はそう言って田嶋を睨む。
「もうすぐ警察庁長官もこっち来るよ。取引したんでね。これ以上、警察の威信を傷つけるのも得策じゃ無いだろうからね。田嶋会と宝珠会は解散ってのが条件」
昴が言うと、木島が着物の懐に手を入れた。その瞬間、障子が開いた。あっという間に工が木島の頭に拳銃を押し付けた。ジュリは田嶋に拳銃を突きつけている。
「そいつら、マジだよー。次動いたら、頭に穴あくよー」
真幸がそう言ってゆっくり入ってきた。
木島も田嶋も観念したのか動かなかった。工は木島の懐に手を突っ込むと、木島から拳銃を奪い取る。
「終わったのぉ。木島さん。儂の事がずっと憎かったんだねぇ。あんた」
木島はブルブル震えている。
「憎かったさ。俺は巌さんに尽くして尽くして、秘書としての汚れ仕事もしてきたさ。なのに、俺よりお前の方が好き勝手しやがって!楽しいことは全部お前に取られて!巌さんが死んだ時、遺されていた手帳を見つけた時は、最後は俺に遺してくれたんだと喜んださ!まさか、お前が昴さんと!結局、俺はただの使い捨てだったんだな」
可笑しくもないのに木島は笑う。哀れな老人に皆黙って木島を見つめる。
「木島。祖父さんに尽くしたあんたが負けだよ。あの人はね、媚びる奴が大嫌いだったんだよ。大老翁とは始まりから違っていたのさ」
昴がそう言うと、木島は俯きながら、袂から出したなにかをこっそり飲んだ。
数分後、突然凄まじい形相で踠き呻きながらその場に倒れた。
田嶋はその姿に恐れおののき震えて動けない。真幸もジュリも工も流石に顔色が変わった。
「アーモンド臭。青酸カリです」
木島のそばに寄った工が冷静に言う。
「覚悟の死か」
飯塚組長はそう言うと、木島の見開いた目を手で閉じた。
「女将には死んだことを黙っとけよ。迷惑かけられん。後は警察庁長官がうまくやってくれるだろう」
飯塚組長がそう言うと、昴も保昌も頷いた。
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