1 / 23
始まりとは
1
しおりを挟む
私達夫婦は結婚して12年。私は35歳、夫は37歳。子供は娘の麻奈がもうすぐ12歳。
気がつけばもう5年は、夫とセックスレス。
出産した後、夫はとても淡白になった。
時間が経ってくると、それも仕方ないと諦めた。
仕事も忙しいし、ちゃんと私と娘を養ってくれてるんだからと言い聞かせた。
そんな時、知ってしまった夫の別の顔。
夫に女がいたこと。
相手の女は、私よりも1つ下。
同じ会社の女だった。
淡白になった夫の行動を考えると、私の妊娠中に関係が始まったのかと勘繰ってしまう。
相手の女も結婚している。でも未だ子供はいない。
見なければ幸せだったのかしら。
夫のスマホなんて。
でも、見たくて見たわけじゃない。
光った時、目が行ってしまった。
いつもはカバーをかけている画面が、珍しくむき出しになっていたから。
【今夜、大丈夫です】
たったそれだけが画面に浮かび上がった。
仕事のLINだと思った。
でも、女のカンが働いた。
朝からシャワーを浴びてきた夫がリビングに戻ってきた。
「何かLIN入ってたよ。朝早くから珍しいわね」
私が言うと夫は剥き出しの画面を見て少しビクッとなった。
「ああ、そう?誰かな」
いつもと同じなんだろうけど、私には声が焦ってるように聞こえる。
「……………あー、今夜残業だわ」
「残業?」
私は送られたLINの文章と夫との会話に違和感があった。
「まだ決定じゃないけど、多分ね。だから夕飯はいいよ。どっちにしろ外で食ってくるから」
夫はそう言うと、冷蔵庫から牛乳を出してグラスに入れた。
多分、なんだ。
私はそう思って夫を見る。
「今夜、大丈夫です。って、誰?」
私の言葉に夫は止まった。
まさにフリーズした。
「……………何が?」
夫の声が掠れた。
「さっき来たLINよ」
私は冷静に言った。
「そんなLIN来てたか?見逃したかな」
夫はそう言ってわざとらしくLINを見る。
言い訳を考えているんだろう。
これ以上夫に問い詰めて修羅場になるのも嫌だったから、私は後は興信所の力を借りた。
そして女の正体を掴んだのだった。
気がつけばもう5年は、夫とセックスレス。
出産した後、夫はとても淡白になった。
時間が経ってくると、それも仕方ないと諦めた。
仕事も忙しいし、ちゃんと私と娘を養ってくれてるんだからと言い聞かせた。
そんな時、知ってしまった夫の別の顔。
夫に女がいたこと。
相手の女は、私よりも1つ下。
同じ会社の女だった。
淡白になった夫の行動を考えると、私の妊娠中に関係が始まったのかと勘繰ってしまう。
相手の女も結婚している。でも未だ子供はいない。
見なければ幸せだったのかしら。
夫のスマホなんて。
でも、見たくて見たわけじゃない。
光った時、目が行ってしまった。
いつもはカバーをかけている画面が、珍しくむき出しになっていたから。
【今夜、大丈夫です】
たったそれだけが画面に浮かび上がった。
仕事のLINだと思った。
でも、女のカンが働いた。
朝からシャワーを浴びてきた夫がリビングに戻ってきた。
「何かLIN入ってたよ。朝早くから珍しいわね」
私が言うと夫は剥き出しの画面を見て少しビクッとなった。
「ああ、そう?誰かな」
いつもと同じなんだろうけど、私には声が焦ってるように聞こえる。
「……………あー、今夜残業だわ」
「残業?」
私は送られたLINの文章と夫との会話に違和感があった。
「まだ決定じゃないけど、多分ね。だから夕飯はいいよ。どっちにしろ外で食ってくるから」
夫はそう言うと、冷蔵庫から牛乳を出してグラスに入れた。
多分、なんだ。
私はそう思って夫を見る。
「今夜、大丈夫です。って、誰?」
私の言葉に夫は止まった。
まさにフリーズした。
「……………何が?」
夫の声が掠れた。
「さっき来たLINよ」
私は冷静に言った。
「そんなLIN来てたか?見逃したかな」
夫はそう言ってわざとらしくLINを見る。
言い訳を考えているんだろう。
これ以上夫に問い詰めて修羅場になるのも嫌だったから、私は後は興信所の力を借りた。
そして女の正体を掴んだのだった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
清掃員と僕の密やかな情状
MisakiNonagase
恋愛
都心のオフィスビルで働く会社員の26歳・高城蓮(たかぎれん)。彼の無機質な日常に唯一の彩りを与えていたのは、夕方から現れる70歳の清掃員・山科和子だった。
青い作業服に身を包み、黙々と床を磨く彼女を、蓮は「気さくなおばあちゃん」だと思っていた。あの日、立ち飲み屋で私服姿の彼女と再会するまでは――。
肉じゃがの甘い湯気、溶けゆく氷の音、そして重ねた肌の温もり。
44歳の年齢差を超え、孤独を分かち合った二人が辿り着いた「愛の形」とは。これは、一人の青年が境界線の向こう側で教わった、残酷なまでに美しい人生の記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる