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七幕
「──ああ"?」
聞き間違えたか、と迅牙は自分の耳を疑った。
しかし、むくりと半身を起こした雪音の表情は、熱に浮かされながらもしっかりしたもので、青い瞳を煌めかせて迅牙を真っ直ぐに見つめている。
「んっ……はぁ、はぁ……迅牙殿に、子を成すつもりがないのはよくわかりました……それはつまり、榛家の血を根絶させると宣言したも同然。春の部族次期頭領たるお人に世継ぎ無しとは、配下の方々に示しがつきましょうか」
雪音が姿勢を正すとき。それすなわち、雪音の負けん気が発揮されるときだ。
「次代に血は伝えない、私の房中術は封印する。それが春の部族の戦力低下に繋がると、わかりませぬか? 迅牙殿は、ご自分が春の部族を統率する身だという自覚が足りませぬ」
まだ薄っすらと頬を赤らめ、恍惚の吐息を漏らしつつも、雪音ははっきりとした口調で断言する。
「迅牙殿が子を作らないというのであれば、私にできることは、これからも力の限り任務をこなすことのみ。それが春の部族の忍者に嫁いだ者の責務なればこそ、この身を用いて、培ってきた房中術を使って、私は務めを全うする所存にございます」
迅牙は黙し、固まった。
おそらく雪音は正しい。まったく正しい。
しかし、そんな正論は迅牙の耳にとんと入っていなかった。
迅牙を嵐の前触れよろしく静めているのは、ただ一点のみ。
──これからも房中術を使う? その官能に過ぎる躰を用いて?
自分は、雪音を抱けないのに。その絹のように滑らかな肌膚に触ることすら、躊躇っているというのに。
迅牙の脳裏に、数日前の記憶が蘇ってきた。山賊討伐の任に赴いた、あの晩の記憶が。
雪音は、知る由もあるまい。
着物を乱し、白い肌を覗かせる雪音を前にして、迅牙がどれほど必死に劣情を抑え込んでいたのか。
最愛の嫁が夫を差し置いて、他の男に跨っている姿を目の当たりにして、どれほどの業火を心に燃やしていたのか!
「──よほど、俺に殺されてえみたいだな、雪音」
地獄から這い出してきたかのごとき迅牙の低き声に、閨房の空気がぴりりとひりつく。
その変調に感じ取ったのか、雪音は腰を持ち上げようとしていたが、一拍遅かった。
「あッ」
迅牙は片腕で雪音の腰をぐいと引き寄せ、その豊満な胸を押し潰さんばかりの力で抱きすくめた。そして、余った手で雪音の後頭部を押さえつけ、決して逃がさないという意志の元、膂力もそのままに口吸いを施す。
ちゅっ♡ ちゅっ♡♡ ちゅッッ♡♡ れるれるっっ♡♡ ぢゅっ♡♡ ぢゅうぅッッ♡♡♡ ぢゅぷぢゅぷぢゅぷ……♡♡♡
「ん"っ♡ んっ♡ ふっ……♡♡ んあっ……♡ ちゅ、ふっ……♡♡」
雪音に一分の呼吸も許さぬ、荒々しい口づけだった。舌を執拗に絡めて、唾液が口内外に零れ落ちるのも気に留めず、迅牙は雪音の唇を存分に貪った。
「……っは……♡ えっろ……♡」
唇を離して見てみれば、雪音の顔は真っ赤に染まり、とろりと蕩けている。
男の性欲に火をつける、発情しきった女の顔だ。雪音は媚薬に侵され、躰の奥底から淫欲を引きずりだされてしまったのだろう。
にもかかわらず、迅牙の心に巣食っていたのは、雪音を壊さぬようにと恐れ縮こまっていた慈愛ではなく──。
「お前の房中術にどれほどの価値があるか、教えてもらおうじゃねえか。いうからには、俺の房中術よりよほど優れてるんだろうな!」
迅牙から解き放たれたのは、雪音の躰にイヤというほどの快楽を植え付け屈服させてやろうという、腕白な獣心だった。
嫉妬と怒りに焚きつけられて、迅牙は呼び起こしてしまったのだ。己の本分ともいうべき、“嗜虐心”という名の獅子を、深い深い眠りから。
かぷり、と。迅牙は薄い笑みを描いて剥き出しになった牙を、雪音の白い首筋に突き立てた。そのまま首を甘く咬み、舐め上げ、強く吸い付き、雪音の躰をゆっくりと降りていく。
ぢゅっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅっ……♡ ぢゅっ……♡ ぢゅっ……♡
首、喉、鎖骨、肩、手首、腕、そして谷間。
迅牙が通り過ぎていった白い肌の上に、赤い花が咲き乱れる。
「ああっ……♡ おやめください……これでは、房中術が使えなくなってしまいます……♡ んぁっ……♡」
艶が混じった雪音の弱々しい諌めでさえ、いまは迅牙を獣欲を奮い立たせる餌でしかない。
「ああ、使えなくなっちまえ。なんなら、俺の名も刻んでやろうか。そうすりゃ、まともな男ならお前を抱こうなんて阿呆なこと、考えもしなくなるだろうよ!」
男を魅了して止まないこの女の全身に、刻み込んでやろう。そして、この世に住まうすべての生きとし生けるものどもに、知らしめてやろう。
雪音がいったい、誰のものなのか。
そうだ、もっとはやくに、こうしていればよかったのだ。
意を決してからの迅牙は、疾かった。
雪音を背中から羽交い絞めにして、胡坐の上に置く。柔尻にごりごりと魔羅を擦りつけ、その感触を楽しみつつ、迅牙は己の指を舐った。
そして、その唾液塗れの指で、媚薬塗れの指で、雪音の胸で震える赤い実をふたつ、そっと摘まみ上げた。
「ひゃんッッ♡♡」
雪音の肩が跳ね上がったのも意に介さず、迅牙は乳首を挟む指を左右に捩じる。大量の媚薬で指が滑りそうになるも、雪音の性感帯を逃がしてはなるまいと、迅牙は乳房を手のひらでしっかと押さえ、乳首の表面を擦り上げた。媚薬が乳頭の奥へ奥へと浸透するように、ゆっくり、しつこいくらいに。
ぐにぃ♡ ぐにぃ♡ すりすりすりすり……♡♡ こりっ♡ こりっ……♡ むにゅ♡ むにゅっ♡
「あぁんっ……♡♡ だめっ……♡ 乳首だめぇっ……♡♡」
「ああ……♡ 相変わらず手に吸い付いてくるな、お前の胸♡ ホント、厭らしくて柔らかくて、気持ちがいいよ♡ 」
そう囁きながら、迅牙は雪音の耳朶を食み、耳の根元に口を落とし、熱くなった白い項に強く吸い付き、赤い花を散らしては己を昂らせていく。
ちゅっ♡ ちゅっ♡ ぢゅ……ッッ♡♡
「あぁんっ♡♡ だめっ……迅牙殿……♡ これ以上つけたらぁ……♡♡♡ あっ♡♡」
雪音の息は細切れに、声はより高く甘くなっていた。しかしまだまだこんなものでは済まさせないぞと、迅牙は雪音を仰向けに押し倒した。
弾みで、豊満な乳がたぷん♡ たぷん♡ と上下に撓む。
その揺れが収まるのも待たずに、迅牙は乳房に食らいついた。そして、ダメ押しとばかりにふたつの乳首を交互に舐め、舌先で突き、吸い潰す。
れるれるれるれる……♡♡ こちゅっ♡ こちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅうぅッ♡♡ ぷちゅっ♡ ぷちゅッ♡♡
「やあぁっ……♡ んっ♡ ひっ♡ そんなっ、弱いトコロばっかり……っ♡♡ あんっ……♡♡ やんッ♡ あぁっ♡ ああぁっっ……♡♡」
雪音の乳首が、迅牙の媚薬を吸収してじわじわと大きくなっていく。唇を離す頃には、白い双丘にぷっくりと膨らんだ赤い南天の実が成っていた。
「おお、おお。こんなにおっ勃てちまって……♡ このドスケベ娘が♡」
迅牙は二、三、その南天をぴんっ♡ ぴんっ♡ と弾くと、指をすぅっと雪音の下半身へと滑り込ませた。
白い脚の片方だけを持ち上げて、雪音の陰唇を外気に晒す。一度達したとあってか、入り口についた陰核もすっかり熟しており、溢れ垂れる蜜は先ほどにも増してとろとろだ。
迅牙は陰唇の割れ目から指を二本挿し込んで、左右に開いた。作り出したわずかな隙間にそっと舌の先端を忍ばせて、唾液を送り込んでいく。
ちゅぽっ♡ ちゅぽっ♡ ぬぷっ♡ くぽっ……♡♡ ちゅくちゅくちゅくちゅく……っっ♡♡ ちゅっ♡ ちゅ……っっ♡♡
指と舌で、入れ代わり立ち代わり膣の浅いところを責め立てる。気まぐれに赤い実を撫でて齧れば、雪音の躰が面白いように乱れて跳ねた。
「あッ♡♡ いやぁっ……♡♡ やめてっ、迅牙殿……ッッ♡♡ いっちゃうッッ♡♡ いやぁっ、いやぁぁ……♡♡♡ い、くぅ──……ッッ♡♡♡」
ぴくんっっ♡♡ びくっ♡ びくんっっ♡♡ ぴくっ……♡ ぴくっ……♡♡
二度目の絶頂を迎え、実に気持ち良さげに躰をくねらせる雪音を前に、迅牙はにぃっとほくそ笑んだ。自分に性感帯を暴かれ尽くしているくせに、自分の媚薬と性技に喘がされているくせに、房中術がどうのこうのとぬかしていたとは片腹痛い、と。
まだまだ苛めてやりたい。こんなにも雪音が愛しいのに、力の限り虐げてやらねば、魔羅の猛りが治まらない。
「ご自慢の房中術を披露してくれよ、雪音」
迅牙は膣から指を引き抜くと、忍び装束をすべて脱ぎ捨て、くったりと横たわる雪音の躰を跨いで仁王立ちとなった。
鍛え上げられた太く逞しい両脚の間から、臍につきそうなほど反り返った立派な魔羅が覗いている。
触れてもいないのにびくッ♡ びくッ♡ と上下に脈動する亀頭が、雪音を手招く。その招きに導かれた雪音は、のそりと起き上がると、真っ白い指をその肉竿にそっと添えて、中心を走る太い芯にちゅ♡ と口づけた。
途端、迅牙の全身が総毛立つ。
百年にひとりの美姫が、妖艶官能の化身が、恋焦がれて止まない最愛の嫁が、いまから奉仕してくれるのだ。
そう思っただけで、陰茎は憤怒で限界を超えて太く硬くなり、陰嚢は喜悦で精子を大量に溜め込み湧き踊る。
薄紅色した悩ましい舌が、雪音の唇からぬるりと伸びてきた。
「う"……っ♡」
濡れそぼった舌先に裏筋をなぞられて、迅牙のこめかみと腰が甘く痺れた。陰茎と陰嚢の境目をちゅぅ♡ と吸われれば、雁首の溝をツゥ──……っ♡ と舐められれば、その痺れはどんどん強烈になっていく。肉厚な舌全体で、亀頭を包み込むように絡め取られて、先走りの液が尿道口からこんこんと湧き出てくる。
柔らかい唇が肉魔羅の先端を咥えたのと同時に、迅牙は雪音の髪を掬って、その耳にかけた。そうして明瞭になった雪音の顔に、迅牙は歓喜の声を漏らす。
二度の果てを経て、雪音の顔はとろとろに蕩けきっていた。涙に濡れる青い瞳で上目を寄越し、頬も耳も真っ赤に染めて。それでも両手の指を魔羅に添え、小さな口で懸命に亀頭を食む姿は健気で──どうしようもなく迅牙の加虐心を煽った。
「……はっ、ドえろい顔して、ちんぽイラつかせやがって……♡♡」
ぢゅぽっ……♡ ぢゅぽっ……♡ ぢゅろぉ……♡ ぢゅろぉぉ……♡♡ ぬりゅぬりゅ♡♡ ちゅぅ♡ ちゅっ♡ じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……っっ♡♡
雪音の口が前後する度、ぷるぷるとした上唇と下唇が雁首に引っ掛かる。舌が竿にねっとりと絡みつき、亀頭の先端と裏筋をゆっくり往復して止まらない。そうかと思えば、舌は魔羅の全体を舐め回すように蠢いた。
射精感が凄まじい勢いで迫ってくる。やはり豪語するだけあって、雪音の口淫は絶品だ。
「あー……っ♡ 出るっ……♡ 出すぞ、雪音……ッッ♡♡ ぜんぶ飲み干せ……ッッ♡♡」
迅牙の腰がぶるりと震え、肉茎の根元がぐにゃりとうねる。雪音も迅牙の変移を察してか、魔羅を口で覆いこみ、その付け根で留まった。
「う"ッ、ぐぅぅ……♡♡ イクッ……♡♡♡」
びゅるるるるるるるるるるッッ♡♡♡ びゅーッッ♡ びゅーッッ♡ びゅるるっっ♡♡ ドピュッ♡ ドピュッッ♡♡
圧倒的な精の解放だった。骨盤が打ち震え、その震動が迅牙の背を駆け上がり、脳を殴りつけるような快感と成る。
遊女たちを相手にしていた際や、先ほど空しく浅草紙に打ち出したのとは、比べようもないほどの性的絶頂。その余韻で、雪音の口に納まったままの魔羅がびく……っ♡ びく……っ♡ と脈打っている。
「んっ……♡ ん、くっ……♡♡」
雪音は迅牙の精液をこくんこくん♡ と飲み下しながら、ゆっくり身を引いた。
ちゅぽんっ♡ という卑猥な音を立てて、雪音の口から迅牙の魔羅が飛び出す。
その雄魔羅、未だ衰えを知らず。
ビキッ♡ ビキッッ♡ と再び膨張しては屹立していく。
迅牙は腰を折り、目を細めて雪音を見やった。
そして、告げる。
「まだ足りねえ」
聞き間違えたか、と迅牙は自分の耳を疑った。
しかし、むくりと半身を起こした雪音の表情は、熱に浮かされながらもしっかりしたもので、青い瞳を煌めかせて迅牙を真っ直ぐに見つめている。
「んっ……はぁ、はぁ……迅牙殿に、子を成すつもりがないのはよくわかりました……それはつまり、榛家の血を根絶させると宣言したも同然。春の部族次期頭領たるお人に世継ぎ無しとは、配下の方々に示しがつきましょうか」
雪音が姿勢を正すとき。それすなわち、雪音の負けん気が発揮されるときだ。
「次代に血は伝えない、私の房中術は封印する。それが春の部族の戦力低下に繋がると、わかりませぬか? 迅牙殿は、ご自分が春の部族を統率する身だという自覚が足りませぬ」
まだ薄っすらと頬を赤らめ、恍惚の吐息を漏らしつつも、雪音ははっきりとした口調で断言する。
「迅牙殿が子を作らないというのであれば、私にできることは、これからも力の限り任務をこなすことのみ。それが春の部族の忍者に嫁いだ者の責務なればこそ、この身を用いて、培ってきた房中術を使って、私は務めを全うする所存にございます」
迅牙は黙し、固まった。
おそらく雪音は正しい。まったく正しい。
しかし、そんな正論は迅牙の耳にとんと入っていなかった。
迅牙を嵐の前触れよろしく静めているのは、ただ一点のみ。
──これからも房中術を使う? その官能に過ぎる躰を用いて?
自分は、雪音を抱けないのに。その絹のように滑らかな肌膚に触ることすら、躊躇っているというのに。
迅牙の脳裏に、数日前の記憶が蘇ってきた。山賊討伐の任に赴いた、あの晩の記憶が。
雪音は、知る由もあるまい。
着物を乱し、白い肌を覗かせる雪音を前にして、迅牙がどれほど必死に劣情を抑え込んでいたのか。
最愛の嫁が夫を差し置いて、他の男に跨っている姿を目の当たりにして、どれほどの業火を心に燃やしていたのか!
「──よほど、俺に殺されてえみたいだな、雪音」
地獄から這い出してきたかのごとき迅牙の低き声に、閨房の空気がぴりりとひりつく。
その変調に感じ取ったのか、雪音は腰を持ち上げようとしていたが、一拍遅かった。
「あッ」
迅牙は片腕で雪音の腰をぐいと引き寄せ、その豊満な胸を押し潰さんばかりの力で抱きすくめた。そして、余った手で雪音の後頭部を押さえつけ、決して逃がさないという意志の元、膂力もそのままに口吸いを施す。
ちゅっ♡ ちゅっ♡♡ ちゅッッ♡♡ れるれるっっ♡♡ ぢゅっ♡♡ ぢゅうぅッッ♡♡♡ ぢゅぷぢゅぷぢゅぷ……♡♡♡
「ん"っ♡ んっ♡ ふっ……♡♡ んあっ……♡ ちゅ、ふっ……♡♡」
雪音に一分の呼吸も許さぬ、荒々しい口づけだった。舌を執拗に絡めて、唾液が口内外に零れ落ちるのも気に留めず、迅牙は雪音の唇を存分に貪った。
「……っは……♡ えっろ……♡」
唇を離して見てみれば、雪音の顔は真っ赤に染まり、とろりと蕩けている。
男の性欲に火をつける、発情しきった女の顔だ。雪音は媚薬に侵され、躰の奥底から淫欲を引きずりだされてしまったのだろう。
にもかかわらず、迅牙の心に巣食っていたのは、雪音を壊さぬようにと恐れ縮こまっていた慈愛ではなく──。
「お前の房中術にどれほどの価値があるか、教えてもらおうじゃねえか。いうからには、俺の房中術よりよほど優れてるんだろうな!」
迅牙から解き放たれたのは、雪音の躰にイヤというほどの快楽を植え付け屈服させてやろうという、腕白な獣心だった。
嫉妬と怒りに焚きつけられて、迅牙は呼び起こしてしまったのだ。己の本分ともいうべき、“嗜虐心”という名の獅子を、深い深い眠りから。
かぷり、と。迅牙は薄い笑みを描いて剥き出しになった牙を、雪音の白い首筋に突き立てた。そのまま首を甘く咬み、舐め上げ、強く吸い付き、雪音の躰をゆっくりと降りていく。
ぢゅっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅっ……♡ ぢゅっ……♡ ぢゅっ……♡
首、喉、鎖骨、肩、手首、腕、そして谷間。
迅牙が通り過ぎていった白い肌の上に、赤い花が咲き乱れる。
「ああっ……♡ おやめください……これでは、房中術が使えなくなってしまいます……♡ んぁっ……♡」
艶が混じった雪音の弱々しい諌めでさえ、いまは迅牙を獣欲を奮い立たせる餌でしかない。
「ああ、使えなくなっちまえ。なんなら、俺の名も刻んでやろうか。そうすりゃ、まともな男ならお前を抱こうなんて阿呆なこと、考えもしなくなるだろうよ!」
男を魅了して止まないこの女の全身に、刻み込んでやろう。そして、この世に住まうすべての生きとし生けるものどもに、知らしめてやろう。
雪音がいったい、誰のものなのか。
そうだ、もっとはやくに、こうしていればよかったのだ。
意を決してからの迅牙は、疾かった。
雪音を背中から羽交い絞めにして、胡坐の上に置く。柔尻にごりごりと魔羅を擦りつけ、その感触を楽しみつつ、迅牙は己の指を舐った。
そして、その唾液塗れの指で、媚薬塗れの指で、雪音の胸で震える赤い実をふたつ、そっと摘まみ上げた。
「ひゃんッッ♡♡」
雪音の肩が跳ね上がったのも意に介さず、迅牙は乳首を挟む指を左右に捩じる。大量の媚薬で指が滑りそうになるも、雪音の性感帯を逃がしてはなるまいと、迅牙は乳房を手のひらでしっかと押さえ、乳首の表面を擦り上げた。媚薬が乳頭の奥へ奥へと浸透するように、ゆっくり、しつこいくらいに。
ぐにぃ♡ ぐにぃ♡ すりすりすりすり……♡♡ こりっ♡ こりっ……♡ むにゅ♡ むにゅっ♡
「あぁんっ……♡♡ だめっ……♡ 乳首だめぇっ……♡♡」
「ああ……♡ 相変わらず手に吸い付いてくるな、お前の胸♡ ホント、厭らしくて柔らかくて、気持ちがいいよ♡ 」
そう囁きながら、迅牙は雪音の耳朶を食み、耳の根元に口を落とし、熱くなった白い項に強く吸い付き、赤い花を散らしては己を昂らせていく。
ちゅっ♡ ちゅっ♡ ぢゅ……ッッ♡♡
「あぁんっ♡♡ だめっ……迅牙殿……♡ これ以上つけたらぁ……♡♡♡ あっ♡♡」
雪音の息は細切れに、声はより高く甘くなっていた。しかしまだまだこんなものでは済まさせないぞと、迅牙は雪音を仰向けに押し倒した。
弾みで、豊満な乳がたぷん♡ たぷん♡ と上下に撓む。
その揺れが収まるのも待たずに、迅牙は乳房に食らいついた。そして、ダメ押しとばかりにふたつの乳首を交互に舐め、舌先で突き、吸い潰す。
れるれるれるれる……♡♡ こちゅっ♡ こちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅうぅッ♡♡ ぷちゅっ♡ ぷちゅッ♡♡
「やあぁっ……♡ んっ♡ ひっ♡ そんなっ、弱いトコロばっかり……っ♡♡ あんっ……♡♡ やんッ♡ あぁっ♡ ああぁっっ……♡♡」
雪音の乳首が、迅牙の媚薬を吸収してじわじわと大きくなっていく。唇を離す頃には、白い双丘にぷっくりと膨らんだ赤い南天の実が成っていた。
「おお、おお。こんなにおっ勃てちまって……♡ このドスケベ娘が♡」
迅牙は二、三、その南天をぴんっ♡ ぴんっ♡ と弾くと、指をすぅっと雪音の下半身へと滑り込ませた。
白い脚の片方だけを持ち上げて、雪音の陰唇を外気に晒す。一度達したとあってか、入り口についた陰核もすっかり熟しており、溢れ垂れる蜜は先ほどにも増してとろとろだ。
迅牙は陰唇の割れ目から指を二本挿し込んで、左右に開いた。作り出したわずかな隙間にそっと舌の先端を忍ばせて、唾液を送り込んでいく。
ちゅぽっ♡ ちゅぽっ♡ ぬぷっ♡ くぽっ……♡♡ ちゅくちゅくちゅくちゅく……っっ♡♡ ちゅっ♡ ちゅ……っっ♡♡
指と舌で、入れ代わり立ち代わり膣の浅いところを責め立てる。気まぐれに赤い実を撫でて齧れば、雪音の躰が面白いように乱れて跳ねた。
「あッ♡♡ いやぁっ……♡♡ やめてっ、迅牙殿……ッッ♡♡ いっちゃうッッ♡♡ いやぁっ、いやぁぁ……♡♡♡ い、くぅ──……ッッ♡♡♡」
ぴくんっっ♡♡ びくっ♡ びくんっっ♡♡ ぴくっ……♡ ぴくっ……♡♡
二度目の絶頂を迎え、実に気持ち良さげに躰をくねらせる雪音を前に、迅牙はにぃっとほくそ笑んだ。自分に性感帯を暴かれ尽くしているくせに、自分の媚薬と性技に喘がされているくせに、房中術がどうのこうのとぬかしていたとは片腹痛い、と。
まだまだ苛めてやりたい。こんなにも雪音が愛しいのに、力の限り虐げてやらねば、魔羅の猛りが治まらない。
「ご自慢の房中術を披露してくれよ、雪音」
迅牙は膣から指を引き抜くと、忍び装束をすべて脱ぎ捨て、くったりと横たわる雪音の躰を跨いで仁王立ちとなった。
鍛え上げられた太く逞しい両脚の間から、臍につきそうなほど反り返った立派な魔羅が覗いている。
触れてもいないのにびくッ♡ びくッ♡ と上下に脈動する亀頭が、雪音を手招く。その招きに導かれた雪音は、のそりと起き上がると、真っ白い指をその肉竿にそっと添えて、中心を走る太い芯にちゅ♡ と口づけた。
途端、迅牙の全身が総毛立つ。
百年にひとりの美姫が、妖艶官能の化身が、恋焦がれて止まない最愛の嫁が、いまから奉仕してくれるのだ。
そう思っただけで、陰茎は憤怒で限界を超えて太く硬くなり、陰嚢は喜悦で精子を大量に溜め込み湧き踊る。
薄紅色した悩ましい舌が、雪音の唇からぬるりと伸びてきた。
「う"……っ♡」
濡れそぼった舌先に裏筋をなぞられて、迅牙のこめかみと腰が甘く痺れた。陰茎と陰嚢の境目をちゅぅ♡ と吸われれば、雁首の溝をツゥ──……っ♡ と舐められれば、その痺れはどんどん強烈になっていく。肉厚な舌全体で、亀頭を包み込むように絡め取られて、先走りの液が尿道口からこんこんと湧き出てくる。
柔らかい唇が肉魔羅の先端を咥えたのと同時に、迅牙は雪音の髪を掬って、その耳にかけた。そうして明瞭になった雪音の顔に、迅牙は歓喜の声を漏らす。
二度の果てを経て、雪音の顔はとろとろに蕩けきっていた。涙に濡れる青い瞳で上目を寄越し、頬も耳も真っ赤に染めて。それでも両手の指を魔羅に添え、小さな口で懸命に亀頭を食む姿は健気で──どうしようもなく迅牙の加虐心を煽った。
「……はっ、ドえろい顔して、ちんぽイラつかせやがって……♡♡」
ぢゅぽっ……♡ ぢゅぽっ……♡ ぢゅろぉ……♡ ぢゅろぉぉ……♡♡ ぬりゅぬりゅ♡♡ ちゅぅ♡ ちゅっ♡ じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……っっ♡♡
雪音の口が前後する度、ぷるぷるとした上唇と下唇が雁首に引っ掛かる。舌が竿にねっとりと絡みつき、亀頭の先端と裏筋をゆっくり往復して止まらない。そうかと思えば、舌は魔羅の全体を舐め回すように蠢いた。
射精感が凄まじい勢いで迫ってくる。やはり豪語するだけあって、雪音の口淫は絶品だ。
「あー……っ♡ 出るっ……♡ 出すぞ、雪音……ッッ♡♡ ぜんぶ飲み干せ……ッッ♡♡」
迅牙の腰がぶるりと震え、肉茎の根元がぐにゃりとうねる。雪音も迅牙の変移を察してか、魔羅を口で覆いこみ、その付け根で留まった。
「う"ッ、ぐぅぅ……♡♡ イクッ……♡♡♡」
びゅるるるるるるるるるるッッ♡♡♡ びゅーッッ♡ びゅーッッ♡ びゅるるっっ♡♡ ドピュッ♡ ドピュッッ♡♡
圧倒的な精の解放だった。骨盤が打ち震え、その震動が迅牙の背を駆け上がり、脳を殴りつけるような快感と成る。
遊女たちを相手にしていた際や、先ほど空しく浅草紙に打ち出したのとは、比べようもないほどの性的絶頂。その余韻で、雪音の口に納まったままの魔羅がびく……っ♡ びく……っ♡ と脈打っている。
「んっ……♡ ん、くっ……♡♡」
雪音は迅牙の精液をこくんこくん♡ と飲み下しながら、ゆっくり身を引いた。
ちゅぽんっ♡ という卑猥な音を立てて、雪音の口から迅牙の魔羅が飛び出す。
その雄魔羅、未だ衰えを知らず。
ビキッ♡ ビキッッ♡ と再び膨張しては屹立していく。
迅牙は腰を折り、目を細めて雪音を見やった。
そして、告げる。
「まだ足りねえ」
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