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1章 ようこそ第7騎士団へ
27 忘れた頃にユーグさん
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「ラモンちゃん、久しぶりね」
週末の午後、いきなり第3のユーグさんが第7へやって来た。
「お、お久しぶです。あれ? お約束してましたか?」
「ん~、ちょっとね~」
ユーグさんは制服の白い手袋を外しながらソファーに座ってくつろぎ始める。コリーナは慌ててお茶を用意し始めた。
「ラモンちゃん、年始のパーティーの話って聞いてる?」
「はい… 王族主催のパーティーがあるとだけ」
「そう。その時ドレスが必要なのは知ってるわよね?」
「ま~、一応」
私はハテナになりながらドーンに助けを求める。ドーンも苦笑いでソファーの後ろに着いてくれた。
「その様子じゃまだ準備してないんじゃない?」
「は~、ま~そうですね。まだ10月ですよ?」
ユーグさんは思いっきり目を見開いて『んまぁ~』と叫んだ。
え? え?
「ドーン、あなたが居ながらどう言う事? もう10月よ! 何してたの?」
ドーンはポリポリと頭をかくだけで何も言わない。
「ユーグさん、それって遅いって事ですか? ドレスって1月程で出来るんじゃぁ…」
「はぁ? あなた今まで何処で作ってたのよ。オーダーメイドなんだから最低2ヶ月は必要よ。普通なら3~4ヶ月前から準備に入るものよ?」
ははは、すみませんね。今まで半既製品? ある程度の型が決まったやつを自分のサイズで作ってもらってたんですよ。
「いや~、すみません。いつものお店ではそのぐらいでして」
「いやいや、いつものお店? ドーンに聞かなかったの? 王族主催よ? それなりのお店じゃないと… ちなみにどこよ、そのお店?」
「ヨナス商店です」
「はぁ? はぁ? ヨナスって雑貨屋じゃない!」
「でも、ドレスもありましたよ?」
「はぁぁぁ。下位貴族ではそれが当たり前なのかしら? でもそこじゃダメね。そうねぇ…」
ユーグさんは何やら考えている。って、そんなに大事なの、ドレスの出来って。所詮団長だよ? 決まりで強制参加なだけで、楽しみ目的じゃない様な気がするんだけど。地味でいいんじゃないの?
「ラモン、あなた次の休みはいつ?」
「来週の火曜日です」
「わかったわ。その日は空けておきなさい。私がドレスを見立ててあげるから。わかった?」
「え~。そんな… 申し訳ないです」
「いいのよ。どうせ紹介者が居なきゃ行けないから」
「いや、そんな上等な所、ますます申し訳ないです」
「バカ。ドレスもれっきとした婦女子にとっての制服よ。その場その場で見合った格好をしなければ。あなた団長なのよ? 舐められるのよ、第7が、延いては騎士団自体が! ちゃんと自覚なさい!」
そ、そんなに? 上位貴族の皆さんはそこまで見てないと思うけどなぁ。
「はぁ、わかりました?」
額に手を置いてユーグさんは大きいため息をつく。
「この子… 歳の割に着飾りたいとか、キレイになりたいとか… 色んなモノが足りてないわ。はぁ」
すみませんねぇ女子力低くて。人並みにオシャレや彼氏とか、夢は見てますよ?
「何かすみません。はい」
ドーンはユーグさんの勢いに圧倒されているのか、いつもの様な助け舟が出てこない。
「ドーン。ただでさえこの子抜けてるんだから、しっかりして頂戴! 第7が男性ばかりだからって言い訳にならないわよ?」
「いやはや… 申し訳ない」
『ふ~』っと深呼吸してユーグさんは立ち上がりビシッと私を指差す。
「火曜よ? 朝9時に西門前ね、わかった?」
「イ、イエッサー!」
思わず敬礼しちゃったよ。ユーグさんは満足したのかパサ~っと髪をなびかせて去って行った。
「ドーン。嵐の様な人だね」
「そうですな」
ちゃっかり者のリックマイヤーはいつの間にか部屋を出て行っていたし、コリーナはメイドの様に茶器のそばに立っている。クルスはひたすら事務作業に没頭しているし。
「みんな、もういいわよ。もう今日は来ないでしょうし」
全員が一斉に『ふ~』と脱力する。
「ドーン、火曜なんだけど、ユーグさんが行くほどのお店ってやっぱり上位貴族御用達系だよね?」
「まぁ、そうでしょうな」
「ちなみになんだけど、どのくらいの予算を考えといたらいい?」
「ん~、いつも妻に任せっきりでしたから。ちょっと分かりかねます」
え~、どうしよう。どんなもんだろう?
「クルス? あなた分かる?」
「お、俺か? 俺に聞くなよ」
まっ、そっかぁ… あとはコリーナ?
「コリーナ、あなたは分かる?」
「え? 私ですか? 私も団長と同じくヨナス商店で作ったりしてましたので… 雑貨屋と言われてちょっとショック中ですぅ」
お、おう。そうだよね。雑貨屋呼ばわりは地味に効いたよね… となるとアレク? トリスあたり? いや、多分アテにならないな。
「誰か詳しい人居ないかな? 一層の事、ユーグさんに聞こうかな?」
「う~ん。また怒られますぞ?」
「はぁぁぁぁ」
ドーンと2人で頭を抱えていたら、ドーンが何やら閃いた。
「あっ! 団長、少し時間を下さい。火曜日までにおおよその予算を聞いておきます」
「誰かアテがあるの?」
「えぇ」
やっとニッコリ笑顔になったドーン。これは任せて大丈夫そうだな。
「じゃぁ、よろしく」
問題が解決したので、私達は通常業務に戻る。
はぁ、ドレスかぁ。どんな店に行くんだろう? 団長のドレスって普通のドレスと違うのかな? 普通でいいんだけどな。あっでも… やっぱり可愛いのとか着てみたいかも。
週末の午後、いきなり第3のユーグさんが第7へやって来た。
「お、お久しぶです。あれ? お約束してましたか?」
「ん~、ちょっとね~」
ユーグさんは制服の白い手袋を外しながらソファーに座ってくつろぎ始める。コリーナは慌ててお茶を用意し始めた。
「ラモンちゃん、年始のパーティーの話って聞いてる?」
「はい… 王族主催のパーティーがあるとだけ」
「そう。その時ドレスが必要なのは知ってるわよね?」
「ま~、一応」
私はハテナになりながらドーンに助けを求める。ドーンも苦笑いでソファーの後ろに着いてくれた。
「その様子じゃまだ準備してないんじゃない?」
「は~、ま~そうですね。まだ10月ですよ?」
ユーグさんは思いっきり目を見開いて『んまぁ~』と叫んだ。
え? え?
「ドーン、あなたが居ながらどう言う事? もう10月よ! 何してたの?」
ドーンはポリポリと頭をかくだけで何も言わない。
「ユーグさん、それって遅いって事ですか? ドレスって1月程で出来るんじゃぁ…」
「はぁ? あなた今まで何処で作ってたのよ。オーダーメイドなんだから最低2ヶ月は必要よ。普通なら3~4ヶ月前から準備に入るものよ?」
ははは、すみませんね。今まで半既製品? ある程度の型が決まったやつを自分のサイズで作ってもらってたんですよ。
「いや~、すみません。いつものお店ではそのぐらいでして」
「いやいや、いつものお店? ドーンに聞かなかったの? 王族主催よ? それなりのお店じゃないと… ちなみにどこよ、そのお店?」
「ヨナス商店です」
「はぁ? はぁ? ヨナスって雑貨屋じゃない!」
「でも、ドレスもありましたよ?」
「はぁぁぁ。下位貴族ではそれが当たり前なのかしら? でもそこじゃダメね。そうねぇ…」
ユーグさんは何やら考えている。って、そんなに大事なの、ドレスの出来って。所詮団長だよ? 決まりで強制参加なだけで、楽しみ目的じゃない様な気がするんだけど。地味でいいんじゃないの?
「ラモン、あなた次の休みはいつ?」
「来週の火曜日です」
「わかったわ。その日は空けておきなさい。私がドレスを見立ててあげるから。わかった?」
「え~。そんな… 申し訳ないです」
「いいのよ。どうせ紹介者が居なきゃ行けないから」
「いや、そんな上等な所、ますます申し訳ないです」
「バカ。ドレスもれっきとした婦女子にとっての制服よ。その場その場で見合った格好をしなければ。あなた団長なのよ? 舐められるのよ、第7が、延いては騎士団自体が! ちゃんと自覚なさい!」
そ、そんなに? 上位貴族の皆さんはそこまで見てないと思うけどなぁ。
「はぁ、わかりました?」
額に手を置いてユーグさんは大きいため息をつく。
「この子… 歳の割に着飾りたいとか、キレイになりたいとか… 色んなモノが足りてないわ。はぁ」
すみませんねぇ女子力低くて。人並みにオシャレや彼氏とか、夢は見てますよ?
「何かすみません。はい」
ドーンはユーグさんの勢いに圧倒されているのか、いつもの様な助け舟が出てこない。
「ドーン。ただでさえこの子抜けてるんだから、しっかりして頂戴! 第7が男性ばかりだからって言い訳にならないわよ?」
「いやはや… 申し訳ない」
『ふ~』っと深呼吸してユーグさんは立ち上がりビシッと私を指差す。
「火曜よ? 朝9時に西門前ね、わかった?」
「イ、イエッサー!」
思わず敬礼しちゃったよ。ユーグさんは満足したのかパサ~っと髪をなびかせて去って行った。
「ドーン。嵐の様な人だね」
「そうですな」
ちゃっかり者のリックマイヤーはいつの間にか部屋を出て行っていたし、コリーナはメイドの様に茶器のそばに立っている。クルスはひたすら事務作業に没頭しているし。
「みんな、もういいわよ。もう今日は来ないでしょうし」
全員が一斉に『ふ~』と脱力する。
「ドーン、火曜なんだけど、ユーグさんが行くほどのお店ってやっぱり上位貴族御用達系だよね?」
「まぁ、そうでしょうな」
「ちなみになんだけど、どのくらいの予算を考えといたらいい?」
「ん~、いつも妻に任せっきりでしたから。ちょっと分かりかねます」
え~、どうしよう。どんなもんだろう?
「クルス? あなた分かる?」
「お、俺か? 俺に聞くなよ」
まっ、そっかぁ… あとはコリーナ?
「コリーナ、あなたは分かる?」
「え? 私ですか? 私も団長と同じくヨナス商店で作ったりしてましたので… 雑貨屋と言われてちょっとショック中ですぅ」
お、おう。そうだよね。雑貨屋呼ばわりは地味に効いたよね… となるとアレク? トリスあたり? いや、多分アテにならないな。
「誰か詳しい人居ないかな? 一層の事、ユーグさんに聞こうかな?」
「う~ん。また怒られますぞ?」
「はぁぁぁぁ」
ドーンと2人で頭を抱えていたら、ドーンが何やら閃いた。
「あっ! 団長、少し時間を下さい。火曜日までにおおよその予算を聞いておきます」
「誰かアテがあるの?」
「えぇ」
やっとニッコリ笑顔になったドーン。これは任せて大丈夫そうだな。
「じゃぁ、よろしく」
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