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2章 王城と私
44 女神降臨 前半
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「よし、皆揃ったな。ドーンの指揮のもと一丸となって作戦に当たれ。前衛は俺が大将だ」
と、最前線で戦う気満々の総団長がウキウキしながら自分を指差した。いいの? 総団長だよね?
「中衛は私が代表だ」
と、一歩前に出たのはアレクだった。へ~、アレクが中大将か。
「後衛は私です。教会の入り口付近に陣取るつもりですので、負傷者等は後衛まで下がって来て下さい。あと、第5の影が数十人居ます。中盤の左右に位置しています。黒いマスクで口元を覆っているので敵と間違わないように」
ドーンが一歩前に出て礼をした。そして、各自がそれぞれの持ち場の大将の所へ散らばる。
私達第2は全員が後衛になっている。
「私は中盤が良かったですね~」
ミロも戦闘体制に入っているのかな? ちょっと物足りないみたいだ。
「あはは、後衛は後衛で大事な要よ? それに後ろから攻撃が来ないとも限らないし」
「それはそうですが… おおよそですが相手は30名弱でしょう? 今回の後衛は誘拐された人達の救援が主じゃないですか! 私も戦いたかった…」
「まぁまぁ。戦いたいとか不謹慎だから。心の中で収めなさい。てか、痛いの嫌だし後衛でいいって」
「うっす。俺も後衛で良かったっす。今回は先輩方の闘い方を勉強させてもらうっす」
グローは各団から来ている先鋭の先輩達の戦いぶりが間近で見られると、別の意味で興奮気味だ。
「相変わらずおめでたいな」
「んだと~!」
「こらこら、ここは団じゃないんだから。いい加減にしなさい!」
後衛の陣でわいわいと話しているとドーンがやって来た。
「賑わしいな。ここは戦場だ。遠足じゃないんだ大人しくしろ。時間はまだだが緊張感が足らん」
「「はっ! 申し訳ございません!」」
ミロとグローはさっと姿勢を正して敬礼している。
「ラモン殿しっかり手綱を掴んでいるように」
「了解です」
… 淡々としてるな。分かっていてもちょっと辛い。
「後衛は我々だけだ。ミロは私とラモン殿の前、グローは後ろで援護体制に入れ」
「「はっ」」
「で、ラモン殿。あなたは回復魔法が使えるとか? 総団長に聞いた」
「え? はい。魔力量が少ないので応急処置的な簡易な感じになりますよ?」
「それでもいい。戦場では一分一秒がモノを言うからな。少しでも生存率が上がると分かれば、騎士達にとっても力の出し具合が違ってくるからな」
「がんばります」
「あぁ。ラモン殿はどのくらい戦える?」
あぁ… それも忘れてるか。そうだよね。キツイなぁ…。心臓がズキズキする。
「能力は中位騎士程度です。接近戦が得意で体術に少し覚えがあります。得物は短剣です」
「そうか。なら、敵を倒せとは言わないから自衛だけはきちんとして下さい」
「すみません。ありがとうございます」
と、その時教会の屋上から閃光が上がる。総団長率いる第1騎士団の前衛が静かに教会の中央ドアへ向かった。教会の横や裏手へは第5が散らばって行った。
いよいよ開始。
自分の唾が喉を通る音が聞こえる。音が何倍にもなって頭に響き、握った掌に爪が食い込んでいるのがわかる。
「肩の力を抜け」
近くに居たドーンが私の耳元で囁いた。
「!!! …はい」
ちょっ。びっくりするから! そのイケボ。久しぶりで顔が真っ赤になってしまう。
う~、こんな時に恥ずかしい。落ち着け私!
「団長、大丈夫っすか?」
グローが心配して駆け寄ってくるが手で静止した。
「だ、大丈夫よ。持ち場に戻って。ふ~」
ミロは一瞬だけ振り返って、私の顔を見ると呆れた顔をしてから元に戻った。
マジで勘弁して~。声が! こんな時に! 反応する私も私だけれども!
そうしていると、前方では教会のドアが破られ中に騎士達が流れ込んでいた。
「よし、我々も行こうか」
「「「了解」」」
私達は皆が入った後をついて行く。
ドアを開けてすぐある礼拝堂はガランとした広場になっている。今は椅子も机も蝋燭など、家具が一切ない。拐われた人達が床に描かれた魔法陣の上で横たわっている。全員だ。そう、100名近い子供や大人が眠らされて? 寝そべっていた。その中央に女神様の像が置かれており窓から刺す光に照らされている。
「ねぇ、敵と言うか、首謀者達は?」
「そうっすね… 居ないっすね」
総団長達は魔法陣を避けて奥に進んだのか、この礼拝堂には居なかった。中衛陣は奥に進むドアの前で止まっている。
「ドーンさん。我々はどうしましょう? この人達を助けてしまいましょうか?」
「そうだな。このまま置いておいてもしょうがないだろうし。しかし、魔法陣が気になる。少し待て」
と、ドーンはミロに耳打ちし第6の誰かを寄越すように言っている。
「この魔法陣。すごい大きいですね」
「そうだな。闇の紋が所々ある… 王女が関わっている事が分かるな」
へ~。パッと見ただけで分かるんだ。さすがドーン。
「何だ? どうした?」
やって来たのはユーキさんだった。
「いや、首謀者達が居ないならこの人達を教会の外へ保護しようかと思ってな。動かしても問題ないか?」
「ん? そうだな… いやダメだ。今まで見た事のない紋が2、3ヶ所あるなぁ。あとはあの女神像だ。あんな所に配置する魔法陣は初めて見た。何が起こるかわからん。検証に時間がかかるからなぁ… てか、どうせ眠っているのだろう? 敵を捕まえた後でもいいんんじゃないか?」
「了解。第6が言うなら従おう」
「おう」
と、ユーキさんはまた持ち場に戻って行った。
てか、この魔法陣、あんまり意味なさそうだけど。女神様は『王女に私は呼べない』と言ってたし。う~ん。まっ、ここに敵は居ないようだし、余計な事は言わずに今はドーンに従っとこう。
手持ち無沙汰で教会の玄関付近にいた私達はちょっと油断していたのかもしれない。
奥の部屋で『ゴゴゴッ』と爆発音が鳴った。と、同時に魔法陣が光り出す。
「なっ!」
「どう言う事!」
ドーンは落ち着いて周囲を確かめている。グローと私は爆音に動揺してしまってちょっと恥ずかしい。ミロは、ドーンと同じように周囲を警戒している。
「まずいな… 魔法陣が起動してしまった」
と、ドーンは静かに呟いた。
と、最前線で戦う気満々の総団長がウキウキしながら自分を指差した。いいの? 総団長だよね?
「中衛は私が代表だ」
と、一歩前に出たのはアレクだった。へ~、アレクが中大将か。
「後衛は私です。教会の入り口付近に陣取るつもりですので、負傷者等は後衛まで下がって来て下さい。あと、第5の影が数十人居ます。中盤の左右に位置しています。黒いマスクで口元を覆っているので敵と間違わないように」
ドーンが一歩前に出て礼をした。そして、各自がそれぞれの持ち場の大将の所へ散らばる。
私達第2は全員が後衛になっている。
「私は中盤が良かったですね~」
ミロも戦闘体制に入っているのかな? ちょっと物足りないみたいだ。
「あはは、後衛は後衛で大事な要よ? それに後ろから攻撃が来ないとも限らないし」
「それはそうですが… おおよそですが相手は30名弱でしょう? 今回の後衛は誘拐された人達の救援が主じゃないですか! 私も戦いたかった…」
「まぁまぁ。戦いたいとか不謹慎だから。心の中で収めなさい。てか、痛いの嫌だし後衛でいいって」
「うっす。俺も後衛で良かったっす。今回は先輩方の闘い方を勉強させてもらうっす」
グローは各団から来ている先鋭の先輩達の戦いぶりが間近で見られると、別の意味で興奮気味だ。
「相変わらずおめでたいな」
「んだと~!」
「こらこら、ここは団じゃないんだから。いい加減にしなさい!」
後衛の陣でわいわいと話しているとドーンがやって来た。
「賑わしいな。ここは戦場だ。遠足じゃないんだ大人しくしろ。時間はまだだが緊張感が足らん」
「「はっ! 申し訳ございません!」」
ミロとグローはさっと姿勢を正して敬礼している。
「ラモン殿しっかり手綱を掴んでいるように」
「了解です」
… 淡々としてるな。分かっていてもちょっと辛い。
「後衛は我々だけだ。ミロは私とラモン殿の前、グローは後ろで援護体制に入れ」
「「はっ」」
「で、ラモン殿。あなたは回復魔法が使えるとか? 総団長に聞いた」
「え? はい。魔力量が少ないので応急処置的な簡易な感じになりますよ?」
「それでもいい。戦場では一分一秒がモノを言うからな。少しでも生存率が上がると分かれば、騎士達にとっても力の出し具合が違ってくるからな」
「がんばります」
「あぁ。ラモン殿はどのくらい戦える?」
あぁ… それも忘れてるか。そうだよね。キツイなぁ…。心臓がズキズキする。
「能力は中位騎士程度です。接近戦が得意で体術に少し覚えがあります。得物は短剣です」
「そうか。なら、敵を倒せとは言わないから自衛だけはきちんとして下さい」
「すみません。ありがとうございます」
と、その時教会の屋上から閃光が上がる。総団長率いる第1騎士団の前衛が静かに教会の中央ドアへ向かった。教会の横や裏手へは第5が散らばって行った。
いよいよ開始。
自分の唾が喉を通る音が聞こえる。音が何倍にもなって頭に響き、握った掌に爪が食い込んでいるのがわかる。
「肩の力を抜け」
近くに居たドーンが私の耳元で囁いた。
「!!! …はい」
ちょっ。びっくりするから! そのイケボ。久しぶりで顔が真っ赤になってしまう。
う~、こんな時に恥ずかしい。落ち着け私!
「団長、大丈夫っすか?」
グローが心配して駆け寄ってくるが手で静止した。
「だ、大丈夫よ。持ち場に戻って。ふ~」
ミロは一瞬だけ振り返って、私の顔を見ると呆れた顔をしてから元に戻った。
マジで勘弁して~。声が! こんな時に! 反応する私も私だけれども!
そうしていると、前方では教会のドアが破られ中に騎士達が流れ込んでいた。
「よし、我々も行こうか」
「「「了解」」」
私達は皆が入った後をついて行く。
ドアを開けてすぐある礼拝堂はガランとした広場になっている。今は椅子も机も蝋燭など、家具が一切ない。拐われた人達が床に描かれた魔法陣の上で横たわっている。全員だ。そう、100名近い子供や大人が眠らされて? 寝そべっていた。その中央に女神様の像が置かれており窓から刺す光に照らされている。
「ねぇ、敵と言うか、首謀者達は?」
「そうっすね… 居ないっすね」
総団長達は魔法陣を避けて奥に進んだのか、この礼拝堂には居なかった。中衛陣は奥に進むドアの前で止まっている。
「ドーンさん。我々はどうしましょう? この人達を助けてしまいましょうか?」
「そうだな。このまま置いておいてもしょうがないだろうし。しかし、魔法陣が気になる。少し待て」
と、ドーンはミロに耳打ちし第6の誰かを寄越すように言っている。
「この魔法陣。すごい大きいですね」
「そうだな。闇の紋が所々ある… 王女が関わっている事が分かるな」
へ~。パッと見ただけで分かるんだ。さすがドーン。
「何だ? どうした?」
やって来たのはユーキさんだった。
「いや、首謀者達が居ないならこの人達を教会の外へ保護しようかと思ってな。動かしても問題ないか?」
「ん? そうだな… いやダメだ。今まで見た事のない紋が2、3ヶ所あるなぁ。あとはあの女神像だ。あんな所に配置する魔法陣は初めて見た。何が起こるかわからん。検証に時間がかかるからなぁ… てか、どうせ眠っているのだろう? 敵を捕まえた後でもいいんんじゃないか?」
「了解。第6が言うなら従おう」
「おう」
と、ユーキさんはまた持ち場に戻って行った。
てか、この魔法陣、あんまり意味なさそうだけど。女神様は『王女に私は呼べない』と言ってたし。う~ん。まっ、ここに敵は居ないようだし、余計な事は言わずに今はドーンに従っとこう。
手持ち無沙汰で教会の玄関付近にいた私達はちょっと油断していたのかもしれない。
奥の部屋で『ゴゴゴッ』と爆発音が鳴った。と、同時に魔法陣が光り出す。
「なっ!」
「どう言う事!」
ドーンは落ち着いて周囲を確かめている。グローと私は爆音に動揺してしまってちょっと恥ずかしい。ミロは、ドーンと同じように周囲を警戒している。
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と、ドーンは静かに呟いた。
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