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2章 王城と私
49 こんばんは、陛下
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その日の夜中、キャスが病室に移転して来た。
「ドーン、は~い! 手紙見て来たわ~」
「すまんな」
「いいのよ。幼馴染の頼みですもの。って、面白そうって言うのが本心だけど。これからどうするの?」
「陛下の部屋へ転移は可能か?」
「もちろん。この国の、王族の警護してるの誰だと思ってるの? それに王城の結界を張ってるのはユーキよ? あの魔法陣を組んだのは実は私なんだから」
「ははは、頼もしい。私も出来るだけ話し合いで済ませたい。まずは仲間を迎えに行こうと思う。ハドラーを助けて~」
「え~、あいつ? あの規格外の亡き王女と笑いながら戦ったアホの脳筋よ? 作戦中なのに面白がっちゃって。あんなの放っておけば?」
「そうは言ってもなぁ。ラモンを助けてくれたし、そろそろハドラーも牢の中で身体が鈍ってきてるだろう?」
「う~。あいつ、うちのユーキを巻き込んだのよ! ならユーキも連れて来るわ、さっき帰って来たばかりなの。あのアホを一発殴らせないと気が済まない! ユーキはね~実は今家にいるのよ。王都のタウンハウスで囲ってるの」
「そうか! ユーキも加わるなら頼もしい」
そうして2人でまず第1へ向かう。手紙で知らせたユーグナーとスバルには『無理にとは言わないがラモンの為に来てくれ』と書いた。思った通り2人は来てくれていた。そして、皆でハドラーの牢へ転移する前にユーキとも合流した。
「おい! 起きろ!」
「よくこんな所で寝られるわね~」
と、ユーグナーが呆れている。靴の先でチョンと腹を蹴ったが、ハドラーはガランとした牢の床でまだ寝ている。
「神経が図太いのよ。バカだから」
キャスが寝ているハドラーを睨みつけた。
しょうがない。起きないのならこの手を使うか。私は一瞬だけハドラーに向けて殺気を放つ。本能型にはこれが手っ取り早い。
「誰だ!」
ハドラーは一瞬でガバッと起き、私の横にいたユーキの腕を掴む。
「い、痛い。離せよ」
「あ~? 何だ? 揃いも揃って~。ははは、ドーン、目が覚めたか?」
「あぁ。迎えに来た。陛下へ直接会いに行く」
「はっはっはっ。直接対決か! いいぞ~行こう! てか、緊急事態だったとは言えやっぱりお前だけずるいなぁ。その身体、全盛期のまんまの筋肉じゃねぇか!」
「もう、総団長ったら1番に目が行くのが筋肉なの? 私なんか羨ましいわあ~その若返り術。私も10代ぐらいにお肌を戻したい!」
「はいはい。皆さん、雑談はこれぐらいで。現在、陛下はご自身の部屋にいますよ。早く行かないと朝が来てしまいます」
スバルがそう言いながらハドラーに剣を渡している。
「ん。メンバーは… 1、2、、、俺と6人。これだけ? まぁ… キャスがいるから何とかなるか」
「当たり前でしょう? それにキャスって呼ばないでくれる? 今は他人なんだから。キャスリーン嬢よ」
「… 嬢ってお前。幾つだと思ってんの?」
「うっさい。脳筋!」
キャスの防音が張られているとは言え、早く牢を出なければ見回りの看守が来てしまう。
「いい加減にしろ。夫婦喧嘩は他所でやれ。行くぞ?」
「「夫婦じゃない!」」
キャスはブツブツ言いながら皆を陛下の部屋へ移転させた。
「陛下、起きて下さい」
「!!!」
陛下は目を覚ましてビックリはしているが、声を出さずに至って冷静を装っている。ベットの上でクッションを背にして座り直した。私達はそのベットの周りを囲んで立つ。
「さすがだな。護衛も結界も… あぁ、キャスリーンがいるのか。ユーキも! 戻っていたか!」
「はい陛下。しかしラモンはいませんよ?」
「そうか… で? 今回の主犯は… ドーンか?」
「はい。まずはお話をと思いまして。いきなりあなたを斬りたくはないので。少し失礼しますよ」
寝室の横にあるソファーに私だけ腰を下ろす。
「時間の無駄… もとい、時間がないので本題に入ります。ラモン嬢を追わないで頂きたい」
「なぜだ? 伝説の『女神降臨』をした光魔法使い、女神の使徒だぞ? 国が保護しなければそれこそ子爵の彼女は危険だ」
「国に保護して頂かなくても私が守りますので。透けて見えるんですよ、あなたのそのうっすい思惑が。どうせアレクの嫁にでもして、あの能力を自分の手元に置きたいだけでしょう?」
「ははは、それのどこが悪い。そう考えるのが普通だろ。国の為にもなるし、アレクの為にもなる。かわいい息子だからなぁ願いは叶えてやりたい。親心だよ。皆が幸せになる」
「はっ、何が親心だ。反対していたくせに。それより陛下は1つ勘違いをしている」
「何を?」
「まず私が若返ったこの魔法は、恐らく今後使えないだろう」
「女神の使徒だろ? 願えさせればいい。出来る出来ないは実際やってみればいいよ」
「やはり。本音が出たな、下衆が」
「ふふ、ドーン、お前は若返ったのだからいいさ。若さとは素晴らしい。あれもこれもやりたい事が、それをやれる時間が増えるのだ。私は国王としてこの国の未来を思っているんだよ」
「アホだな」
「アホね」
「阿呆ですね」
うんうんと話を聞いていたメンバーが口を開いて呆れている。
「何とでも言え。それよりお前達、このままで済むとでも? 王の寝室に不法侵入した上、帯剣しているんだぞ?」
「何、それこそ何とでもなります。私の領は国境沿いですからね、領ごと隣国へ亡命してもいいですね。その軍事力も財力もそこそこありますから。そうだ! お前達もどうだ? こうなってしまっては行き場がないだろう? 私の領へ来ないか?」
「いいですね~」
「え~。私は公爵家筆頭なのに… 親族に譲ればいっか。ラモンが居るのよね? 一層の事婚約者も連れて行ってもいいかしら?」
「俺は剣が振れればどこでもいい」
「ユーキどうする? 私はあなたが行くなら行こうかな~」
「おい! 待て!!! 国の重要人物が、戦力がごっそり抜けたら国が立ち行かなくなる! せこいぞ! ドーン、いつもお前はそうだ! 最初からコレが狙いだったな!」
「何をおっしゃる。先にケンカを売ってきたのはあなたですよ? 私のラモンを狙うなど、100年早い」
「いやいや、普通に考えろよ。お前らおかしいぞ。国に忠誠心はないのか? 叔父上! あなた王族ですよね? よもやお忘れですか?」
「ん? 王族とは名ばかりで特に未練はないが?」
「そんなぁ… ユーグナーも現当主が許すはずがない!」
「だって~。許すも何も別に関係ないでしょう? 亡命するなら」
「おい! ユーキ、お前はこれからだろ? こんな親父達にそそのかされるな! ラモンを連れ出した事は不問にしてやるから!」
「… 陛下、俺はラモンの友人だ。もしそうなったらドーンについて行くよ。あと」
「あと? 何だ? 宝石か? 女か?」
「言おう言おうと思ってたんだけど… 皆にも言うタイミングを失ってしまって…」
「何だ?」
全員がユーキを見る。あのガタイのいい小僧がちょっとモジモジしている。
「実は… 父上は知っていると思うが、関係ないかもだけど、ラモンは…」
『あぁ…』とハドラーが一人で納得している。何だ? 早く言え!
「ラモンは10歳、歳食ってるぞ。ドーンとは反対に」
「「「「はぁぁぁぁぁ?」」」」
陛下は途端にベットのクッションの海に沈み込んだ。
「それは本当か!」
逆に私はうれしくなりユーキを揺さぶる。
「あ、あぁ。ちょっと。気持ち悪い… 揺さぶるな」
がっかりした顔の陛下は座り直し、さっきとは打って変わって静かに話し出す。
「ユーキ。ラモンはあの力を使うと自分が歳を取ってしまうと?」
「恐らく。ラモンは10歳歳取って、ドーンが10歳若返ったんだ。状況判断になるがそう言う事だろ? だから、陛下の夢は叶えられないだろう。若返る度にラモンを死に追いやる事になる。本人もそれは嫌だろうし、何より女神様がそれを許さない」
…
長い沈黙後、陛下が決断したのか憑き物が取れたようにすっきりした顔で話し出す。
「ふ~。私の負けだ。ラモンの事は諦めよう。ドーン、そしてお前はクビだ。そんな形では王都では目立ってしまう。ラモンと共に領地でひっそり暮らせ。30? になってしまってはアレクの嫁には相応しくない」
「元よりそのつもりだ」
「ふん、涼しい顔をしやがって。内心、ラモンが自分の歳に近づいてうれしいのだろ? 口元が少し緩んでるぞ。あと、他もだ。命令違反のハドラー、逃亡犯のユーキ、今日ここに侵入した者達… 現時点を持って全ての罪を不問にいたす。明日より通常通り国に尽くせ!」
「よしっ!」
「ふふふ」
「は~よかったわ~」
「っしゃ!」
「て事で、早く出て行け。明朝伝令を飛ばすから安心していい」
「ありがとうございます、陛下。いや、トラビス国王。領地よりあなたのご活躍を陰ながら応援しています。それでは、御前を失礼いたします」
「あぁ… ドーン。… 先輩もお元気で。そしてお幸せに」
陛下はそう言うと布団を被って、追い出すように手をフリフリする。私達は一堂に礼をしてからキャスの転移で第1の団長室へ飛んだ。
「ドーン、は~い! 手紙見て来たわ~」
「すまんな」
「いいのよ。幼馴染の頼みですもの。って、面白そうって言うのが本心だけど。これからどうするの?」
「陛下の部屋へ転移は可能か?」
「もちろん。この国の、王族の警護してるの誰だと思ってるの? それに王城の結界を張ってるのはユーキよ? あの魔法陣を組んだのは実は私なんだから」
「ははは、頼もしい。私も出来るだけ話し合いで済ませたい。まずは仲間を迎えに行こうと思う。ハドラーを助けて~」
「え~、あいつ? あの規格外の亡き王女と笑いながら戦ったアホの脳筋よ? 作戦中なのに面白がっちゃって。あんなの放っておけば?」
「そうは言ってもなぁ。ラモンを助けてくれたし、そろそろハドラーも牢の中で身体が鈍ってきてるだろう?」
「う~。あいつ、うちのユーキを巻き込んだのよ! ならユーキも連れて来るわ、さっき帰って来たばかりなの。あのアホを一発殴らせないと気が済まない! ユーキはね~実は今家にいるのよ。王都のタウンハウスで囲ってるの」
「そうか! ユーキも加わるなら頼もしい」
そうして2人でまず第1へ向かう。手紙で知らせたユーグナーとスバルには『無理にとは言わないがラモンの為に来てくれ』と書いた。思った通り2人は来てくれていた。そして、皆でハドラーの牢へ転移する前にユーキとも合流した。
「おい! 起きろ!」
「よくこんな所で寝られるわね~」
と、ユーグナーが呆れている。靴の先でチョンと腹を蹴ったが、ハドラーはガランとした牢の床でまだ寝ている。
「神経が図太いのよ。バカだから」
キャスが寝ているハドラーを睨みつけた。
しょうがない。起きないのならこの手を使うか。私は一瞬だけハドラーに向けて殺気を放つ。本能型にはこれが手っ取り早い。
「誰だ!」
ハドラーは一瞬でガバッと起き、私の横にいたユーキの腕を掴む。
「い、痛い。離せよ」
「あ~? 何だ? 揃いも揃って~。ははは、ドーン、目が覚めたか?」
「あぁ。迎えに来た。陛下へ直接会いに行く」
「はっはっはっ。直接対決か! いいぞ~行こう! てか、緊急事態だったとは言えやっぱりお前だけずるいなぁ。その身体、全盛期のまんまの筋肉じゃねぇか!」
「もう、総団長ったら1番に目が行くのが筋肉なの? 私なんか羨ましいわあ~その若返り術。私も10代ぐらいにお肌を戻したい!」
「はいはい。皆さん、雑談はこれぐらいで。現在、陛下はご自身の部屋にいますよ。早く行かないと朝が来てしまいます」
スバルがそう言いながらハドラーに剣を渡している。
「ん。メンバーは… 1、2、、、俺と6人。これだけ? まぁ… キャスがいるから何とかなるか」
「当たり前でしょう? それにキャスって呼ばないでくれる? 今は他人なんだから。キャスリーン嬢よ」
「… 嬢ってお前。幾つだと思ってんの?」
「うっさい。脳筋!」
キャスの防音が張られているとは言え、早く牢を出なければ見回りの看守が来てしまう。
「いい加減にしろ。夫婦喧嘩は他所でやれ。行くぞ?」
「「夫婦じゃない!」」
キャスはブツブツ言いながら皆を陛下の部屋へ移転させた。
「陛下、起きて下さい」
「!!!」
陛下は目を覚ましてビックリはしているが、声を出さずに至って冷静を装っている。ベットの上でクッションを背にして座り直した。私達はそのベットの周りを囲んで立つ。
「さすがだな。護衛も結界も… あぁ、キャスリーンがいるのか。ユーキも! 戻っていたか!」
「はい陛下。しかしラモンはいませんよ?」
「そうか… で? 今回の主犯は… ドーンか?」
「はい。まずはお話をと思いまして。いきなりあなたを斬りたくはないので。少し失礼しますよ」
寝室の横にあるソファーに私だけ腰を下ろす。
「時間の無駄… もとい、時間がないので本題に入ります。ラモン嬢を追わないで頂きたい」
「なぜだ? 伝説の『女神降臨』をした光魔法使い、女神の使徒だぞ? 国が保護しなければそれこそ子爵の彼女は危険だ」
「国に保護して頂かなくても私が守りますので。透けて見えるんですよ、あなたのそのうっすい思惑が。どうせアレクの嫁にでもして、あの能力を自分の手元に置きたいだけでしょう?」
「ははは、それのどこが悪い。そう考えるのが普通だろ。国の為にもなるし、アレクの為にもなる。かわいい息子だからなぁ願いは叶えてやりたい。親心だよ。皆が幸せになる」
「はっ、何が親心だ。反対していたくせに。それより陛下は1つ勘違いをしている」
「何を?」
「まず私が若返ったこの魔法は、恐らく今後使えないだろう」
「女神の使徒だろ? 願えさせればいい。出来る出来ないは実際やってみればいいよ」
「やはり。本音が出たな、下衆が」
「ふふ、ドーン、お前は若返ったのだからいいさ。若さとは素晴らしい。あれもこれもやりたい事が、それをやれる時間が増えるのだ。私は国王としてこの国の未来を思っているんだよ」
「アホだな」
「アホね」
「阿呆ですね」
うんうんと話を聞いていたメンバーが口を開いて呆れている。
「何とでも言え。それよりお前達、このままで済むとでも? 王の寝室に不法侵入した上、帯剣しているんだぞ?」
「何、それこそ何とでもなります。私の領は国境沿いですからね、領ごと隣国へ亡命してもいいですね。その軍事力も財力もそこそこありますから。そうだ! お前達もどうだ? こうなってしまっては行き場がないだろう? 私の領へ来ないか?」
「いいですね~」
「え~。私は公爵家筆頭なのに… 親族に譲ればいっか。ラモンが居るのよね? 一層の事婚約者も連れて行ってもいいかしら?」
「俺は剣が振れればどこでもいい」
「ユーキどうする? 私はあなたが行くなら行こうかな~」
「おい! 待て!!! 国の重要人物が、戦力がごっそり抜けたら国が立ち行かなくなる! せこいぞ! ドーン、いつもお前はそうだ! 最初からコレが狙いだったな!」
「何をおっしゃる。先にケンカを売ってきたのはあなたですよ? 私のラモンを狙うなど、100年早い」
「いやいや、普通に考えろよ。お前らおかしいぞ。国に忠誠心はないのか? 叔父上! あなた王族ですよね? よもやお忘れですか?」
「ん? 王族とは名ばかりで特に未練はないが?」
「そんなぁ… ユーグナーも現当主が許すはずがない!」
「だって~。許すも何も別に関係ないでしょう? 亡命するなら」
「おい! ユーキ、お前はこれからだろ? こんな親父達にそそのかされるな! ラモンを連れ出した事は不問にしてやるから!」
「… 陛下、俺はラモンの友人だ。もしそうなったらドーンについて行くよ。あと」
「あと? 何だ? 宝石か? 女か?」
「言おう言おうと思ってたんだけど… 皆にも言うタイミングを失ってしまって…」
「何だ?」
全員がユーキを見る。あのガタイのいい小僧がちょっとモジモジしている。
「実は… 父上は知っていると思うが、関係ないかもだけど、ラモンは…」
『あぁ…』とハドラーが一人で納得している。何だ? 早く言え!
「ラモンは10歳、歳食ってるぞ。ドーンとは反対に」
「「「「はぁぁぁぁぁ?」」」」
陛下は途端にベットのクッションの海に沈み込んだ。
「それは本当か!」
逆に私はうれしくなりユーキを揺さぶる。
「あ、あぁ。ちょっと。気持ち悪い… 揺さぶるな」
がっかりした顔の陛下は座り直し、さっきとは打って変わって静かに話し出す。
「ユーキ。ラモンはあの力を使うと自分が歳を取ってしまうと?」
「恐らく。ラモンは10歳歳取って、ドーンが10歳若返ったんだ。状況判断になるがそう言う事だろ? だから、陛下の夢は叶えられないだろう。若返る度にラモンを死に追いやる事になる。本人もそれは嫌だろうし、何より女神様がそれを許さない」
…
長い沈黙後、陛下が決断したのか憑き物が取れたようにすっきりした顔で話し出す。
「ふ~。私の負けだ。ラモンの事は諦めよう。ドーン、そしてお前はクビだ。そんな形では王都では目立ってしまう。ラモンと共に領地でひっそり暮らせ。30? になってしまってはアレクの嫁には相応しくない」
「元よりそのつもりだ」
「ふん、涼しい顔をしやがって。内心、ラモンが自分の歳に近づいてうれしいのだろ? 口元が少し緩んでるぞ。あと、他もだ。命令違反のハドラー、逃亡犯のユーキ、今日ここに侵入した者達… 現時点を持って全ての罪を不問にいたす。明日より通常通り国に尽くせ!」
「よしっ!」
「ふふふ」
「は~よかったわ~」
「っしゃ!」
「て事で、早く出て行け。明朝伝令を飛ばすから安心していい」
「ありがとうございます、陛下。いや、トラビス国王。領地よりあなたのご活躍を陰ながら応援しています。それでは、御前を失礼いたします」
「あぁ… ドーン。… 先輩もお元気で。そしてお幸せに」
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