「出ていきなさい!」とダンジョンマスターである親からダンジョンを追放されました

しぇからしか

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仕事を受ける前から大変です。

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さっきの依頼について受付で詳細を聞いてみようと、カウンターに向かった。
すると、さっきのメドゥーサさんのカウンターが空いていたからそっちに行ってみた。


「この護衛依頼について詳細を聞きたいのですが。」


そう言って、さっき剥がしたメモをカウンターに置いた。

「あぁ、よかった。この依頼ですね。
この街は、多くが地元の方同士の依頼と受注で循環するのです。そのため、片道5日間もかかるこの依頼は受け手がいなかったんですよ。依頼から2日たっていたので、依頼主さんからも催促のご連絡があって…。通常、依頼はその日のうちに受注者が確定するのですが、今回は2日経ってしまいましたね。」

そう言って、安堵の表情を見せるメドゥーサさん。受注できてよかったよ。てっきり、護衛依頼だから初心者である僕は断られると思っていたしね。
なので、


「よかったです。てっきり初心者の僕は断られると思っていましたから。」

と聞いてみた。すると、


「いいえ?しっかり審査は行いますよ。
まずは、あなたの生い立ちから現在に至るまでの書類の提出。次に、何でも屋ダンベル支店の支店長との面談。最後に、依頼主との面談。ここでは、依頼主の立ち合いの下で、今回の依頼で求められる治療魔法の技量があなたにあるのかを確認されます。」


お、おぉー。めんどくさい。それが1番に思ったことだった。


「どの依頼もこのような手続きを行うのですか?」


「先ほど述べた書類の提出と支店長との面談は、何でも屋に登録する際の最初に行うやりとりのようなものです。ですので、次回以降はこのやりとりはなく、受付者と依頼主、受注者の3方で事務手続きを行い、その後仕事を行っていただけます。」


だよね。よかったよ。僕の考えすぎで済んでよかった。


「ただ、例外として護衛依頼はその都度支店長との面談が行われます。これは、生命・財産に直結する内容のものが多いためです。
現時点では、このようにご理解いただければと思います。」


何でも屋、手続きがしっかりしてるんだね。
これなら、自分が依頼主になっても安心できそうだよ。そんなことがあるかは別として。


「ではまず、モンスター識別票の提出をお願いします。それの確認が済み次第、書類の提出は以上になります。」


ということで、今から識別票の発行をしなければならない。
この建物の左側には役所の派出所があったからそこに行ってみよう。
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