転生伯爵令嬢は、裏切り者からの寵愛に戸惑う。

館花陽月

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目覚めたら、伯爵令嬢・・!?

目覚めたら、伯爵令嬢・・!?⑧

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状況についていけない私は顔を背けて身体を離すと

驚いた様子のレオの唇にがぶっと噛みついて頭突きを繰り出した。

「・・痛っ。アレクシア、おまっ・・。頭、固すぎだろ・・。」

離れた唇からは、血が出ていた。

頭を押さえたレオの蒼い瞳は、ひどく顰められていた・・。

「うるさいわね!!最低よ、急に・・。なんて事すんのよ!?」

出れないことをいいことに、やりたい放題なんて許せない!!

燃えるような薄い空色の瞳は、レオを睨みつけていた。


「お前、頭突きに、噛みつきって・・。猛獣か?ムードも余韻もない・・。」

唇を親指で押さえながら、レオはため息交じりに呟いた。

「ムードも余韻も不要でしょ。セクハラよ!訴えるわよ・・!!」 

小声での押し問答が机の隅で繰り広げられていた。


コンコン・・。

部屋にノックの音が響いて、ソファの上の2人は驚いて起き上がった。

「あれ・・。いないの?レオ、時間だよ。」

声の主はマルダリア王国の第二王子、ユヴェールだった。

困ったように、もう一度ノックをする。

クロードは急いで制服を整えて、ドアを開けた。

制服を着たジュリアも、急いでドアの外へと出て行く。

どうも、ユヴェールとクロードがレオを探しに行ったようだった。

やっと机から飛び出した私は、今もまだ赤い顔でレオをキッと睨んでいた。

「お礼はこれでいい。こちらも色々な意味で本気でやらせてもらう。
その代わり、お前の腐りきった婚約は、絶対に俺が破談にしてやるよ。」

見惚れるような笑みでレオは私ににっこりと笑った。

「その言葉、二言はないでしょうね?・・お、お礼にしては今の貸しは、高いわよ。」

「その都度、貰えれば張り切って動くんだけどな・・。
君からのご褒美が楽しみだ。」

誰もいなくなった生徒会室で、レオはそっと右手を差し出した。

「あのね、、。そう何度もこんな淫らな真似はさせないわよ・・??」

「どうかな。シアが、自ら俺に強請るようになるかもしれないけどな。」

「誰がよっ!?妄言もたいがいにして。レオは、意外と自惚れ屋さんなのね!」

腹立たしすぎて、視線を反らした私をかなりの高さから見下ろしていた。

「な、・・まだ、なにかあるの?」

だけど、清々しそうなレオの笑顔に私の鼓動は少しだけ早くなる。

「まあいい。では、改めてシア・・、半年間宜しくな。」

「上等よ・・!!絶対に破談にして、自由になるんだから。」

私も不服そうに右手を差し出した。

握られた手に力を込めた。

「馬鹿力だな・・。見た目に寄らず。」

触れ合う指先からも、発火したような熱さを感じる・・。

互いに驚いて見つめ合った。

何故か、唇も顔も火照るように赤くなっていた。

「うるさいわね。一言余計よ、セクハラ会長・・!!」

「セクハラって何だ?絶対悪口だよな・・。おい、シア!!」

「知らない・・!!早くあっち行ってよ、馬鹿っ。」

気のせいか・・。

さっきのキスの余韻が唇に焼き付いていた。

胸の鼓動が早く打ち付けて、少しだけ苦しくなった。

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