28 / 187
敵討ちは華麗に。
敵討ちは華麗に。⑩
しおりを挟む
暗い用具室のマットの上はひんやりとして冷たい・・。
アレックスは、シルバーグレーの涼やかな瞳を揺らしながら向き合う人物の顔を見上げていた。
小さな窓から、赤い夕焼けの光が差し込んでいた。
「何故、僕を襲ったんですか・・??
最近の一年生の女子生徒を襲う事件も、貴方たちがやったんですよね??」
後ろ手を縄で縛られた状態のアレックスが、自分を攫った2名の男子生徒を懸命に睨みつけていた。
この男達が、部室棟の鍵が掛かる空き教室の中で誰かと話しをしている光景を見たのは
およそ2週間前のことだった。
「俺たちの話を聞いていたんだろ??何処まで聞いたのか、確かめたかったのさ。」
「僕は、立ち聞きなんて・・。そんな品のない真似はしていません・・!!」
「ほう、じゃあたまたまあの場所に居ただけだって言うのか??」
大きなガタイに、茶色い瞳に剣呑な表情を浮かべた二年生の男子生徒がアレックスの胸倉を掴んだ。
「そうです・・。先生に頼まれて、部活に使う防具を倉庫に取りに行く途中だったんだ。」
「本当なのか??疑わしいけど、どうする??」
ガタイの大きな男は、もう一人の男に目配せをした。
「この件は、あっちにも確認しないとな・・。俺たちだけで裁けないだろうしな。」
「見つけるのに、時間がかかり過ぎたからだろ・・。
ただでさえ、ご立腹だからな。」
もう1人の、細身の紅い瞳の男性が、笑いを浮かべてアレックスを見下ろしていた。
「部活用の服装だったから、女子かと思って見間違えるなんてとんだ失態だったな。
全く・・、こんな女みたいな顔しやがって。」
さっきまで黙っていたアレックスの水色の瞳が一瞬、ゆらりと揺らぎを見せる。
「・・今、何て言ったんですか・・??」
声がワントーン下がったアレックスは、何かを押さえるように視線を床へと向けていた。
「女みたいな顔しやがってって言ったんだよ・・!!紛らわしいんだよ!」
ビキッ・・。
何かが、裂けたような音が用具室中に響いた・・。
「何だ、今の音??薄気味が悪いな・・。」
ポケットから、小さな小瓶を取り出した紅い瞳の男が
アレックスのほうへと近づいて屈みこむ。
俯いたままのアレックスへと小瓶を近づけた。
「おい、こいつを飲ませろって指示受けてたよな?
とりあえず、まずはこいつを廃人にでもしちまおうか・・??」
アレックスは、シルバーグレーの涼やかな瞳を揺らしながら向き合う人物の顔を見上げていた。
小さな窓から、赤い夕焼けの光が差し込んでいた。
「何故、僕を襲ったんですか・・??
最近の一年生の女子生徒を襲う事件も、貴方たちがやったんですよね??」
後ろ手を縄で縛られた状態のアレックスが、自分を攫った2名の男子生徒を懸命に睨みつけていた。
この男達が、部室棟の鍵が掛かる空き教室の中で誰かと話しをしている光景を見たのは
およそ2週間前のことだった。
「俺たちの話を聞いていたんだろ??何処まで聞いたのか、確かめたかったのさ。」
「僕は、立ち聞きなんて・・。そんな品のない真似はしていません・・!!」
「ほう、じゃあたまたまあの場所に居ただけだって言うのか??」
大きなガタイに、茶色い瞳に剣呑な表情を浮かべた二年生の男子生徒がアレックスの胸倉を掴んだ。
「そうです・・。先生に頼まれて、部活に使う防具を倉庫に取りに行く途中だったんだ。」
「本当なのか??疑わしいけど、どうする??」
ガタイの大きな男は、もう一人の男に目配せをした。
「この件は、あっちにも確認しないとな・・。俺たちだけで裁けないだろうしな。」
「見つけるのに、時間がかかり過ぎたからだろ・・。
ただでさえ、ご立腹だからな。」
もう1人の、細身の紅い瞳の男性が、笑いを浮かべてアレックスを見下ろしていた。
「部活用の服装だったから、女子かと思って見間違えるなんてとんだ失態だったな。
全く・・、こんな女みたいな顔しやがって。」
さっきまで黙っていたアレックスの水色の瞳が一瞬、ゆらりと揺らぎを見せる。
「・・今、何て言ったんですか・・??」
声がワントーン下がったアレックスは、何かを押さえるように視線を床へと向けていた。
「女みたいな顔しやがってって言ったんだよ・・!!紛らわしいんだよ!」
ビキッ・・。
何かが、裂けたような音が用具室中に響いた・・。
「何だ、今の音??薄気味が悪いな・・。」
ポケットから、小さな小瓶を取り出した紅い瞳の男が
アレックスのほうへと近づいて屈みこむ。
俯いたままのアレックスへと小瓶を近づけた。
「おい、こいつを飲ませろって指示受けてたよな?
とりあえず、まずはこいつを廃人にでもしちまおうか・・??」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない
紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。
完結済み。全19話。
毎日00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?
ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」
バシッ!!
わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。
目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの?
最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故?
ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない……
前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた……
前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。
転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、すれ違いの末に離れ離れになった夫婦の物語。
再会したとき、二人が選ぶのは「離婚」か、それとも「再構築」か。
妻を一途に想い続ける夫と、
その想いを一ミリも知らない妻。
――攻防戦の幕が、いま上がる。
王宮メイドは今日も夫を「観察」する
kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」
王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。
ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。
だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……?
※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる