転生伯爵令嬢は、裏切り者からの寵愛に戸惑う。

館花陽月

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最後の円舞は君と・・。

最後の円舞は君と・・。③

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見たくないクロードのぷりんと出たお尻を、私の眼前に晒したままで
驚いた顔で、後ろの私達を振り返った。

「うわっ・・。いっ、痛ったいなぁ。なんだよ・・。
し、シア??あっ、アルノルド義兄さんに、レオまで・・。」

「おっおおお前なんかに、義兄と呼ばれたくないっ!!
ふざけるなっ!!死んで詫びろやぁぁ。」

「うっうわぁっ・・・!?やめてよぉぉぉ!!」

キレた兄が、自分の靴を放って床に転がったクロードに殴りかかった・・。

お兄様・・。

グッジョブ・・!!

親指を心の中で立てて、ウキウキしていた。


ベッドの横にいた女性はそそくさと部屋を後にした。

この最悪な光景に、私はため息交じりにレオを見上げた。


レオは長い睫毛を伏せたまま、優しく私の頭をそっと撫でた・・。

「大丈夫か??こんな事ばかりが続くな・・。」

「全然平気よ・・。計画通りだわ!!
でも、ジュリーじゃなかったのよね・・。可笑しいわね。
以前に、ジュリーの着ていた小花柄のドレスが落ちていたのに・・。」

「まっ、まさか・・!?あの人たち!!?」

まさかの、3〇とかじゃないわよね・・!?

「け、獣だわっ。信じられない!!」

私は、両頬を挟んだままで絶叫した。

「絶倫なのは、間違いないな・・。
あいつの事は頭で考えちゃ駄目だ。病むぞ?」

真っ青になった私の腰を抱いて、兄が激しく暴れる部屋を後にした。

「シア・・。おはよー。
なんだか騒がしいけど・・。どうなってるの??」

ジュリーが、赤いドレスを身に着けて私の前に現れる。

レオも、驚いて息を飲んだ。

私はさっき見た光景をジュリーに説明すると
真っ青になって私を諭すように励ました。

さっきまで落ちていた筈の、彼女のドレスや下着が
赤い絨毯の上から消えていた・・。

私は訝しく思って、ジュリーを見つめていた。

キレまくっている兄が、殺しそうな勢いで暴れていた所でロナウンと、愉快な仲間たちが駆けつける。

ギリギリの所で、クロードの命は助かった模様だった。(恐らく、8分殺し程度ね。)

カイルとユヴェールが事のいきさつを聞くと、起き上がれない状況のクロードに更に暴言を浴びせていた。

この世の地獄ね・・。

でも、因果応報だわ!!

「部屋の中見たか?
支柱式の天蓋が折られてたぞ・・。」

「み、見てないわよ・・!!
この世のものとは思えない状況だったとは類推するけど。」

苦く笑ったレオに、ため息交じりに答えた。

兄のキレるポイントは、昔から統一していた。

妹をいじめたかどうかだった。

昔から、私を庇う度に怪物のように暴れまくっていたのだった。

拗らせた、隠れシスコンの力を最大限に発揮してくれた。

噂通りの光景が広がる部屋に入った私は、妙な香りを鼻にした。

「スカトールの香り・・。だけど、そこに甘さがあるわ。これ・・は。」

「何の香りだって・・??」

私は落ちていた液が半分ぐらい残っている小瓶を拾い上げると、小瓶に刻印された印を見て息を飲んだ・・。
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