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マルダリア王国の異変。
アレクシアが宿すもの。③
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「・・・それは、神力の「見る」力ではないのか?」
聞き覚えのある落ち着いた声が響いた。
テントの背後からの声に私とエーテルは驚いて後ろを振り向いた。
暗がりのテントの中で、漆黒の髪を揺らして細いのに筋肉質の身体で朝から正装の騎士服を身に着けていたエリアスが立っていた。
「えーと、「見る力??」って何かしら。・・私の神力は何かが見えちゃう特性があるの???」
幽霊とか見えたり?
まさか!?地縛霊とか見えちゃうやつかしら。
その神力どっちかって言えば要らないんだけど!!
「ふははっ。違うな・・。
幽霊などの類ではなく、過去や未来を見通す力だ。驚いたな・・。その神力を持った人物が再びこのアルトハルト神聖国に現れるとはな・・。」
嫌そうにエリアスを見上げると、鼻で笑われた。
・・またうっかり忘れてたわ!!
エリアスは「聞く力」を持ってたんだっけ!?
「再びってことは・・。
以前、誰かが「見る力」を持っていたって言うことかしら??」
「すごいですわ、アレクシア様!!!
あの方と一緒なのですわ・・。
我らが神殿の聖職者達も崇める・・。
この国を守護する女神レオノーラ様の持つ神力と!!」
「へぇ、女神レオノーラ様かぁ。私もその人聞いたこと・・・。」
エーテルが瞳を輝かせて祈るように見上げた。
ピタリと動きを止めた私は目が点になっていた。
「・・・う、嘘ぉ!?
ちょっと頭がついていかないんだけど・・。
女神レオノーラと同じ力ってことは私の神力って最強、無敵系じゃない!??
神獣無双よりも、神力無双ができるかも!!」
神獣無双は、穴掘ってエリザベート温泉と桃源郷を作るしか役には立たなかったが・・。(無念)
よしっ、今度こそ!!
見える力の神力で私は最強無双よ・・!!
「姫、大丈夫だ・・。
全く神力を使いこなせてなさそうだ。
無敵とか最強とは、ほど遠いだろうな。
「予知」なのか「過去を読む」のかだが、今は行き当たりばったりな様子。
心を鍛えねば力の成長はないぞ?」
「何が大丈夫なのよ、エリアス・・。
エーテルみたいに神獣無双ならぬ神力無双したかったのに!!それじゃあ、この見る力の神力も・・。うちのやる気のないエリザベート的な!?
神獣はいるっちゃいるし、神力はあるっちゃあるけど・・。全然使えない奴って事じゃない!?」
さっきまでの躍動感が一瞬で折られた。
「アレクシア様、心を強く鍛えれば神力のコントロールは可能となります。
エリザベート様は・・・。
えーと、その。
・・そう、時期は解りませんが。
きっといつか立派な神聖獣に成長しますわ!!」
言葉を選ぶように話してくれてる優しい侍女の心使いね・・。
エリアスに関してはこの下り・・。キョロキョロしながら視線を反らして聞いてないし!!
「確かに、自分でコントロール出来る神力の力を育てるほうが、あのエリザベートをどうこうするより簡単な気がするものね・・。自分を磨くわ!!」
「どちらにしろ、神聖獣も見える力の神力もお強い力ですから・・。それをアレクシア様が手に入れたとすれば開花したら、その・・。
神獣無双と神力無双とやらが出来ますわよ!!」
真顔で無双って・・・。
エーテルが言うと違和感。
「それなら、無双が出来るようにその鍛錬の仕方を・・・。」
「おいっ姫、エーテル・・。伏せろっ!!」
エリアスがハッと何かを察知した様子で咄嗟にテントの固い床に私達を伏せさせた。
カンッ・・!!
テントの支柱に何か鋭い物が突き刺さっていた。
「は??・・・えっ、ちょっと何なの!?何か刺さってるし!?」
頭を抱えたまま、何かが飛んできた方向を見ると信じられない物を見た。
「えっ!?ミ、ミリアっ・・・!?ミリアなの?」
「貴方!!何故こんなことを・・!?
今自分が何をしたのか解っているの!?」
金色の髪に殺気を纏い尖ったような鋭利な刃物を持った私の侍女であるミリアがテントの入り口付近に立っていた。
侍女の服ではない、真っ青なドレスを身に纏い髪は後ろで1つに束ねられていた。
暗がりの中、ミリアの焦げ茶色の瞳はいつもとは違う色を浮かべて私を見ていた。
「・・・別に?ただ私は、アレクシア様と2人だけでお話がしたいのだけど?」
「馬鹿な・・。ミリア、お前は組織と通じている疑いで捜索届が出されているのだぞ!?
そんなお前とアレクシア姫を2人になどさせるものか!!」
エリアスは、コバルトブルーの瞳に闘志を宿していた。
自らの腰に巻いてあるベルトについた長剣の鞘に手をかけた。
「私がお話したいと言ったのは、アレクシア様であって貴方達のような部外者ではないの。
だから、エリアス様とエーテル・・。
貴方達はそこをどいてくれないかしら???」
「・・・ミリア。あんた何を考えてるのよ。
こんなことをして、ただで許されると思っているの?」
エーテルの紅い瞳が細められた。
キィン・・・。
右手の掌を開いて翳した瞬間に、氷の長剣がその細く白い右手に輝いていた。
聞き覚えのある落ち着いた声が響いた。
テントの背後からの声に私とエーテルは驚いて後ろを振り向いた。
暗がりのテントの中で、漆黒の髪を揺らして細いのに筋肉質の身体で朝から正装の騎士服を身に着けていたエリアスが立っていた。
「えーと、「見る力??」って何かしら。・・私の神力は何かが見えちゃう特性があるの???」
幽霊とか見えたり?
まさか!?地縛霊とか見えちゃうやつかしら。
その神力どっちかって言えば要らないんだけど!!
「ふははっ。違うな・・。
幽霊などの類ではなく、過去や未来を見通す力だ。驚いたな・・。その神力を持った人物が再びこのアルトハルト神聖国に現れるとはな・・。」
嫌そうにエリアスを見上げると、鼻で笑われた。
・・またうっかり忘れてたわ!!
エリアスは「聞く力」を持ってたんだっけ!?
「再びってことは・・。
以前、誰かが「見る力」を持っていたって言うことかしら??」
「すごいですわ、アレクシア様!!!
あの方と一緒なのですわ・・。
我らが神殿の聖職者達も崇める・・。
この国を守護する女神レオノーラ様の持つ神力と!!」
「へぇ、女神レオノーラ様かぁ。私もその人聞いたこと・・・。」
エーテルが瞳を輝かせて祈るように見上げた。
ピタリと動きを止めた私は目が点になっていた。
「・・・う、嘘ぉ!?
ちょっと頭がついていかないんだけど・・。
女神レオノーラと同じ力ってことは私の神力って最強、無敵系じゃない!??
神獣無双よりも、神力無双ができるかも!!」
神獣無双は、穴掘ってエリザベート温泉と桃源郷を作るしか役には立たなかったが・・。(無念)
よしっ、今度こそ!!
見える力の神力で私は最強無双よ・・!!
「姫、大丈夫だ・・。
全く神力を使いこなせてなさそうだ。
無敵とか最強とは、ほど遠いだろうな。
「予知」なのか「過去を読む」のかだが、今は行き当たりばったりな様子。
心を鍛えねば力の成長はないぞ?」
「何が大丈夫なのよ、エリアス・・。
エーテルみたいに神獣無双ならぬ神力無双したかったのに!!それじゃあ、この見る力の神力も・・。うちのやる気のないエリザベート的な!?
神獣はいるっちゃいるし、神力はあるっちゃあるけど・・。全然使えない奴って事じゃない!?」
さっきまでの躍動感が一瞬で折られた。
「アレクシア様、心を強く鍛えれば神力のコントロールは可能となります。
エリザベート様は・・・。
えーと、その。
・・そう、時期は解りませんが。
きっといつか立派な神聖獣に成長しますわ!!」
言葉を選ぶように話してくれてる優しい侍女の心使いね・・。
エリアスに関してはこの下り・・。キョロキョロしながら視線を反らして聞いてないし!!
「確かに、自分でコントロール出来る神力の力を育てるほうが、あのエリザベートをどうこうするより簡単な気がするものね・・。自分を磨くわ!!」
「どちらにしろ、神聖獣も見える力の神力もお強い力ですから・・。それをアレクシア様が手に入れたとすれば開花したら、その・・。
神獣無双と神力無双とやらが出来ますわよ!!」
真顔で無双って・・・。
エーテルが言うと違和感。
「それなら、無双が出来るようにその鍛錬の仕方を・・・。」
「おいっ姫、エーテル・・。伏せろっ!!」
エリアスがハッと何かを察知した様子で咄嗟にテントの固い床に私達を伏せさせた。
カンッ・・!!
テントの支柱に何か鋭い物が突き刺さっていた。
「は??・・・えっ、ちょっと何なの!?何か刺さってるし!?」
頭を抱えたまま、何かが飛んできた方向を見ると信じられない物を見た。
「えっ!?ミ、ミリアっ・・・!?ミリアなの?」
「貴方!!何故こんなことを・・!?
今自分が何をしたのか解っているの!?」
金色の髪に殺気を纏い尖ったような鋭利な刃物を持った私の侍女であるミリアがテントの入り口付近に立っていた。
侍女の服ではない、真っ青なドレスを身に纏い髪は後ろで1つに束ねられていた。
暗がりの中、ミリアの焦げ茶色の瞳はいつもとは違う色を浮かべて私を見ていた。
「・・・別に?ただ私は、アレクシア様と2人だけでお話がしたいのだけど?」
「馬鹿な・・。ミリア、お前は組織と通じている疑いで捜索届が出されているのだぞ!?
そんなお前とアレクシア姫を2人になどさせるものか!!」
エリアスは、コバルトブルーの瞳に闘志を宿していた。
自らの腰に巻いてあるベルトについた長剣の鞘に手をかけた。
「私がお話したいと言ったのは、アレクシア様であって貴方達のような部外者ではないの。
だから、エリアス様とエーテル・・。
貴方達はそこをどいてくれないかしら???」
「・・・ミリア。あんた何を考えてるのよ。
こんなことをして、ただで許されると思っているの?」
エーテルの紅い瞳が細められた。
キィン・・・。
右手の掌を開いて翳した瞬間に、氷の長剣がその細く白い右手に輝いていた。
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