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【最終話】
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「いや、そこまでしなくても…。俺はただ、身だしなみはちゃんとしたほ…、あ!石川!」
ノリは退部届を廊下に投げつけ、その場を後にした。
◇
7月19日。
1学期最終日。終業式のため、全校生徒が体育館に集まっている。
「えー、皆さんにお伝えすべきことがあります」
校長先生がいつものような淡々とした口調で話し始めた。
「夏休みから頭髪規定を全て廃止します。多くの生徒さんから頭髪規定に関するご意見をいただき、前回の職員会議で我が校の頭髪規定は全くの無意味であるという結論に至りました」
体育館はどよめいた。今まで毎月厳しい検査があり、自分の思うような髪型になれなかった者も多くいる。そのような中、突然「明日から自由です」と言われてもどうしていいか分からないというのが、皆の正直な気持ちであろう。
「皆様には長年苦しい思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした」
教師一同が深々と頭を下げた。
「もっと謝らなきゃいけないことがあるだろう!!」
ノリが大声で叫び、それに続きいくつかのヤジが飛ぶ。幸い殴り合いの乱闘などには至らなかったが、終業式は異様な雰囲気で幕を閉じた。
◇
「なぁ、ノリ」
下校中、光二がゆっくりと口を開いた。
「お前、ついにルールを変えたんだな」
「あ、ぁぁ。そうだな。なんか、変わっちゃった」
光二は、ノリがバスケ部の中木先生に髪型のことについて言われたことが、この規定改正の直接の原因となったことを知っていた。
「信念を貫いて行動すれば、いつか報われるんだ。ノリは俺にとんでもないことを教えてくれた気がする」
光二は今までで一番真面目な口調で言った。
「まぁ、まだまだ生きやすい学校とは言い難いけどな。これからは、大人の方が勝手にルールを改善してくれるだろう。あいつらも目が覚めたはずだ」
謎ルールに立ち向かう中1 完
ノリは退部届を廊下に投げつけ、その場を後にした。
◇
7月19日。
1学期最終日。終業式のため、全校生徒が体育館に集まっている。
「えー、皆さんにお伝えすべきことがあります」
校長先生がいつものような淡々とした口調で話し始めた。
「夏休みから頭髪規定を全て廃止します。多くの生徒さんから頭髪規定に関するご意見をいただき、前回の職員会議で我が校の頭髪規定は全くの無意味であるという結論に至りました」
体育館はどよめいた。今まで毎月厳しい検査があり、自分の思うような髪型になれなかった者も多くいる。そのような中、突然「明日から自由です」と言われてもどうしていいか分からないというのが、皆の正直な気持ちであろう。
「皆様には長年苦しい思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした」
教師一同が深々と頭を下げた。
「もっと謝らなきゃいけないことがあるだろう!!」
ノリが大声で叫び、それに続きいくつかのヤジが飛ぶ。幸い殴り合いの乱闘などには至らなかったが、終業式は異様な雰囲気で幕を閉じた。
◇
「なぁ、ノリ」
下校中、光二がゆっくりと口を開いた。
「お前、ついにルールを変えたんだな」
「あ、ぁぁ。そうだな。なんか、変わっちゃった」
光二は、ノリがバスケ部の中木先生に髪型のことについて言われたことが、この規定改正の直接の原因となったことを知っていた。
「信念を貫いて行動すれば、いつか報われるんだ。ノリは俺にとんでもないことを教えてくれた気がする」
光二は今までで一番真面目な口調で言った。
「まぁ、まだまだ生きやすい学校とは言い難いけどな。これからは、大人の方が勝手にルールを改善してくれるだろう。あいつらも目が覚めたはずだ」
謎ルールに立ち向かう中1 完
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