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翻訳者デビュー!3

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仕事の中で中国語を使う機会は主に、台湾人スタッフ(上司含む)との会話、日本語資料の中国語訳と、毎週金曜の、日本企業クライアントとの会議通訳だった。

日本語資料の中国語訳も、何しろ初体験である。IT企業だったがIT用語も知識がない。当時は翻訳サイトやアプリも普及していなかったし、つたない自分の中国語の知識と台湾人スタッフしか頼るものはなかった。台湾人スタッフは当時皆あまり日本語ができなかったので、会話の大半は中国語だったと思う。当時の中国語訳を見たことはないが、今見ることができたらきっと「日本人の訳した変な中国語」だったに違いない。こんな私を採用してくれた企業に、今更ながら感謝である。
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