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その後のお話
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※作者が思い付きでネタを入れただけです。本編ではありません。
*******************
義母が陛下の髪を魔法で真っ白にした事件から二ヶ月。
私達の生活にいくつか変化があった。
まず私についてだけれど、先週からクラウス様と同じ寝室で寝起きするようになっていた。
分かりやすく言うと、彼と私は正式に夫婦になった。
結婚式も挙げていて、本当に色々な方からお祝いの言葉を頂いた。
でも、私の本当のお母様に晴れ姿を見せられないのが悲しかった。
「このまま母に挨拶に行きたいのですけど、行ってもいいでしょうか……?」
どうしてもお母様に幸せな姿を見せて安心させてあげたくて、そんな問いかけをする私。
私の気持ちを汲み取ってくれたのか、クラウス様は「一緒に行こう」と答えてくれた。
そうして、披露宴を終えた後に私は彼と共に母が埋葬されているお墓を訪れていた。
ウェディングドレスのまま墓地を訪れる令嬢なんて、多分私が初めてだと思う。それでも、クラウス様は文句一つ言わずにエスコートしてくれた。
「お母様、アレシアです。今日は結婚の報告に参りました……」
返事はない。目頭が熱くなるのを感じずにはいられなかった。
それでも、私が言葉を止める事はしなかった。
「お母様は天国で元気にしていますか? まだ会うことは出来ませんけど、その時が来たら……」
嗚咽が漏れる。
ここから先は、言葉を続ける事はできなかった。
でも、お母様に晴れ姿を見せるという目的は達せられたし、涙もなんとか堪えられた。
その代わり、帰りの馬車の中で子供みたいに泣きじゃくってしまったけれど……。
それからの私たちの生活は、本当に穏やかなものだった。
不可解な現象が起きたりすることもなく、幸せな日々を送っている。
クラウス様と身体を重ねた事はまだないけれど、最近ようやく唇を重ねることに慣れてきたところだから、まだ先になると思っている。
結婚したばかりなのにもう子供を求めてくる人が周囲にはいるけれど、それもまだ先の話になりそうね。
今はお茶を入れている最中だったのだけれど、不意にクラウス様の口からこんな言葉が飛び出してきて、私は手を止めた。
「そうそう、昨日久しぶりに陛下に会ったんだが……」
「何がありましたの?」
「髪が薄くなっていた」
「はい? 髪の色が戻ったのではなくて?」
義母の魔法には脱毛の効果は無かったはず。だから、不思議に思って聞き返してみた。
「どうやら縞模様が頭にできたらしくて、髪を切ったそうなんだ。そうしたら、ハゲが目立つようになった」
「そういうことですのね。ふふっ……」
こんなくだらない事なのに、思わず笑みをこぼしてしまう私。
クラウス様も同じように笑っている。
くだらないかもしれないけれど、今の私達にはこんなくだらない事でも笑える余裕がある。
それだけ今の私達は幸せだった。
***************
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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義母が陛下の髪を魔法で真っ白にした事件から二ヶ月。
私達の生活にいくつか変化があった。
まず私についてだけれど、先週からクラウス様と同じ寝室で寝起きするようになっていた。
分かりやすく言うと、彼と私は正式に夫婦になった。
結婚式も挙げていて、本当に色々な方からお祝いの言葉を頂いた。
でも、私の本当のお母様に晴れ姿を見せられないのが悲しかった。
「このまま母に挨拶に行きたいのですけど、行ってもいいでしょうか……?」
どうしてもお母様に幸せな姿を見せて安心させてあげたくて、そんな問いかけをする私。
私の気持ちを汲み取ってくれたのか、クラウス様は「一緒に行こう」と答えてくれた。
そうして、披露宴を終えた後に私は彼と共に母が埋葬されているお墓を訪れていた。
ウェディングドレスのまま墓地を訪れる令嬢なんて、多分私が初めてだと思う。それでも、クラウス様は文句一つ言わずにエスコートしてくれた。
「お母様、アレシアです。今日は結婚の報告に参りました……」
返事はない。目頭が熱くなるのを感じずにはいられなかった。
それでも、私が言葉を止める事はしなかった。
「お母様は天国で元気にしていますか? まだ会うことは出来ませんけど、その時が来たら……」
嗚咽が漏れる。
ここから先は、言葉を続ける事はできなかった。
でも、お母様に晴れ姿を見せるという目的は達せられたし、涙もなんとか堪えられた。
その代わり、帰りの馬車の中で子供みたいに泣きじゃくってしまったけれど……。
それからの私たちの生活は、本当に穏やかなものだった。
不可解な現象が起きたりすることもなく、幸せな日々を送っている。
クラウス様と身体を重ねた事はまだないけれど、最近ようやく唇を重ねることに慣れてきたところだから、まだ先になると思っている。
結婚したばかりなのにもう子供を求めてくる人が周囲にはいるけれど、それもまだ先の話になりそうね。
今はお茶を入れている最中だったのだけれど、不意にクラウス様の口からこんな言葉が飛び出してきて、私は手を止めた。
「そうそう、昨日久しぶりに陛下に会ったんだが……」
「何がありましたの?」
「髪が薄くなっていた」
「はい? 髪の色が戻ったのではなくて?」
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「どうやら縞模様が頭にできたらしくて、髪を切ったそうなんだ。そうしたら、ハゲが目立つようになった」
「そういうことですのね。ふふっ……」
こんなくだらない事なのに、思わず笑みをこぼしてしまう私。
クラウス様も同じように笑っている。
くだらないかもしれないけれど、今の私達にはこんなくだらない事でも笑える余裕がある。
それだけ今の私達は幸せだった。
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お付き合いいただき、ありがとうございました。
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