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一章 村編
お爺ちゃん賢者と新参勇者3名です。
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「報酬なら、副領主までを考えております!」
「はァ!?」
何じゃとぉ!?
……こいつ、思考回路をどこに捨ててきたんだろうか。
「捨ててないです!そして何がおかしいんですか!」
何が?って顔するんじゃないわい。
副領主、その意味をよく考えてから物を言えガキ!
「あのな、副領主に任命するってことはだな」
「信頼して背中を任せるってことですよね!」
「分かってるじゃねえかクソガキぃぃぃぃ!?」
はあ……
なんでわかってて報酬であんなもの提示したんじゃ。
意味は分かっておるじゃろうが。
「だって、クレイさん優しそうですし。頭脳も切れるようですから、これでもまだまだ未熟な僕の補佐官として、と思って」
えへへ、と笑う領主。
もうお前駄目じゃ。他所よそを当たれ。
……なんかいろいろ諦めてたら、空から降ってきた。
はあ……空から……って空からじゃと!?
「ふわああああああ!!」
「助けてくださーい!」
激しく既視感デジャヴを感じるような登場で、またあの二人が現れた。
もう三人見ないやつがいるが、あれが残りの勇者なんだろう。
「空から降って来た暗黒物質……」
流石に暗黒物質ではないぞあれは。
****
「あなたは……あなたは……」
フィンセントが恍惚の目線で見上げるのは、降って来た新参勇者の一人、ビュークである。
白衣に眼鏡をかけていて、いかにも秀才ですみたいな雰囲気だ。
ちなみに聖職者ヒーラーらしい。
「【ビューク商会】の纏め主!光の勇者ビューク様ではありませんか!」
「……ッチ、うるせえな」
しつこいと思ったのか、ビュークがいきなり【威圧】を放ち始める。
こいつ見た目に反して喧嘩っ早いようじゃの。
この力の威圧は流石にフィンセントが可哀そうじゃと思ったため、儂はさらに大きな魔力を込めて、【威圧】を上書きする。
「……これはッツ!?」
暫く経って、ビュークが驚いたような瞳で儂を覗く。
既にここは儂の領域フィールドじゃ。
「おい、あいつは誰だ!あんなやつ聞いてないぞ?俺たちじゃ少なくとも勝てない!」
即刻で冷静な彼我の実力差の分析。
嫌いではないのう。
ただ……
「抵抗すらできない、の間違いじゃないかの?」
【威圧】を昇華させ、【纏嚇】へ。
精神的な圧力以外にも、魔力操作で魔圧を上げて物理的な圧力をかける。
「……クッ!侮辱はもういいだろう、さっさと殺せ!」
おぉ、リアルくっころが見られるとは(異世界人の受け売り)
ただ、別に殺す気はないんじゃぞ?
威圧、および全ての威嚇操作を終了した。
「……はぁ……はぁ……」
****
「あ、連れてきたよー!」
「こいつらが、私の残りの仲間だ」
お前ら仕事早いな。
そう感心する。
駄勇者→家畜勇者に格上げだな(そんな変わってない)
「まさか……まさかこいつは……!?」
「「伝説の宇宙怪獣だって言うのか!?」」
ごめんそれ人違いな。
****
「儂に、王宮専属の魔導士になれと……」
「了承していただけますか?」
「だが断る」
「「「「何故ッツ!?」」」」
****
ビューク、ユーゴ、アンデ三人は、全て儂の指揮下に入った。
そんでもってあの願いという名の命令をされたわけじゃ。
この国、というかどこでも王に対する意見は許されんからの。
それを儂は真っ向から突っぱねた。
それはどういうことかというと。
「あんた正気か!?」
「国と敵対することになるぞ……」
「死ぬぞ?」
そういうことである。
ま、ぶっちゃけ王国と敵対しても全滅させられるだけの実力はあるからのう。
今となっては賢者時代の実力を多少なりとも継承しておるからな。
「こいつ、悪魔か……」
「狂気以外の何物でもないな」
儂の人格否定はお願いだからやめて!?
****
儂の人格を否定したアンデは、罰として王宮に報告に行ってもらった。
そこら辺の上級魔物より遥かに強い土人形ゴーレムを護衛としてつけたから、襲われても大丈夫じゃろう。
同時に、儂がこの世界の魔王を倒してしまったことも聞いたため(てへぺろ、って言ったら殴られたんじゃ)、代わりに魔王軍にスキュラと四天王を送った。
奴らならうまくまとめてくれるじゃろう。
魔族とは、強さがすべての世界じゃからな。
これで、人間の国家と敵対する準備は整った。
これでいざ開戦――とはならない。
王が命令無視などといった下らない理由で民を困窮させるわけにはいかんからじゃ。
すぐに挙兵は絶対に無理。
最低でも四年は必要じゃろうと儂は踏んでいる。
その間に、魔道具やら戦力やらを充実させる。
……と言っても、じゃ。
儂に人間国家と敵対する気はない。
あくまで国王が儂を迫害するなら、敵対するまでじゃ。
****
「……報告は以上です。色よい返事はいただけませんでした。」
俺は現在王国に報告に来ている。
護衛につけられた土人形の頭おかしい機動力でその日の晩にはついてしまった。
これ作ったやつはうっかり世界を滅ぼしそうだ。
作者はたぶんクレイとかいうあの狂人なんだろうな、と思いつつ王へと顔を向ける。
その顔はどこか機嫌がよさそうだった。
「推定魔力値2,000,000,000,000か……これは期待できそうじゃのお」
期待?何言ってるんだこの人は。
その魔力値すら頭おかしい狂人と、この国は敵対するはずなんだが……
ちなみにその魔力値はさっきの威圧から分析、判断したものだ(実は本気じゃないんじゃよw by爺さん)。
「うん?まさかこんな人物と敵対するわけが無いじゃろう」
あ、そういうことか。
待遇を良くして、また誘う気だな。
もし、勧誘が成功したら……
この国は世界最恐の国となるだろう。
「おい。さっさと行ってまいれ」
「ハハッツ!」
俺は今の事を伝達すべく、土人形に乗って夜闇の中を急行した。
「はァ!?」
何じゃとぉ!?
……こいつ、思考回路をどこに捨ててきたんだろうか。
「捨ててないです!そして何がおかしいんですか!」
何が?って顔するんじゃないわい。
副領主、その意味をよく考えてから物を言えガキ!
「あのな、副領主に任命するってことはだな」
「信頼して背中を任せるってことですよね!」
「分かってるじゃねえかクソガキぃぃぃぃ!?」
はあ……
なんでわかってて報酬であんなもの提示したんじゃ。
意味は分かっておるじゃろうが。
「だって、クレイさん優しそうですし。頭脳も切れるようですから、これでもまだまだ未熟な僕の補佐官として、と思って」
えへへ、と笑う領主。
もうお前駄目じゃ。他所よそを当たれ。
……なんかいろいろ諦めてたら、空から降ってきた。
はあ……空から……って空からじゃと!?
「ふわああああああ!!」
「助けてくださーい!」
激しく既視感デジャヴを感じるような登場で、またあの二人が現れた。
もう三人見ないやつがいるが、あれが残りの勇者なんだろう。
「空から降って来た暗黒物質……」
流石に暗黒物質ではないぞあれは。
****
「あなたは……あなたは……」
フィンセントが恍惚の目線で見上げるのは、降って来た新参勇者の一人、ビュークである。
白衣に眼鏡をかけていて、いかにも秀才ですみたいな雰囲気だ。
ちなみに聖職者ヒーラーらしい。
「【ビューク商会】の纏め主!光の勇者ビューク様ではありませんか!」
「……ッチ、うるせえな」
しつこいと思ったのか、ビュークがいきなり【威圧】を放ち始める。
こいつ見た目に反して喧嘩っ早いようじゃの。
この力の威圧は流石にフィンセントが可哀そうじゃと思ったため、儂はさらに大きな魔力を込めて、【威圧】を上書きする。
「……これはッツ!?」
暫く経って、ビュークが驚いたような瞳で儂を覗く。
既にここは儂の領域フィールドじゃ。
「おい、あいつは誰だ!あんなやつ聞いてないぞ?俺たちじゃ少なくとも勝てない!」
即刻で冷静な彼我の実力差の分析。
嫌いではないのう。
ただ……
「抵抗すらできない、の間違いじゃないかの?」
【威圧】を昇華させ、【纏嚇】へ。
精神的な圧力以外にも、魔力操作で魔圧を上げて物理的な圧力をかける。
「……クッ!侮辱はもういいだろう、さっさと殺せ!」
おぉ、リアルくっころが見られるとは(異世界人の受け売り)
ただ、別に殺す気はないんじゃぞ?
威圧、および全ての威嚇操作を終了した。
「……はぁ……はぁ……」
****
「あ、連れてきたよー!」
「こいつらが、私の残りの仲間だ」
お前ら仕事早いな。
そう感心する。
駄勇者→家畜勇者に格上げだな(そんな変わってない)
「まさか……まさかこいつは……!?」
「「伝説の宇宙怪獣だって言うのか!?」」
ごめんそれ人違いな。
****
「儂に、王宮専属の魔導士になれと……」
「了承していただけますか?」
「だが断る」
「「「「何故ッツ!?」」」」
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ビューク、ユーゴ、アンデ三人は、全て儂の指揮下に入った。
そんでもってあの願いという名の命令をされたわけじゃ。
この国、というかどこでも王に対する意見は許されんからの。
それを儂は真っ向から突っぱねた。
それはどういうことかというと。
「あんた正気か!?」
「国と敵対することになるぞ……」
「死ぬぞ?」
そういうことである。
ま、ぶっちゃけ王国と敵対しても全滅させられるだけの実力はあるからのう。
今となっては賢者時代の実力を多少なりとも継承しておるからな。
「こいつ、悪魔か……」
「狂気以外の何物でもないな」
儂の人格否定はお願いだからやめて!?
****
儂の人格を否定したアンデは、罰として王宮に報告に行ってもらった。
そこら辺の上級魔物より遥かに強い土人形ゴーレムを護衛としてつけたから、襲われても大丈夫じゃろう。
同時に、儂がこの世界の魔王を倒してしまったことも聞いたため(てへぺろ、って言ったら殴られたんじゃ)、代わりに魔王軍にスキュラと四天王を送った。
奴らならうまくまとめてくれるじゃろう。
魔族とは、強さがすべての世界じゃからな。
これで、人間の国家と敵対する準備は整った。
これでいざ開戦――とはならない。
王が命令無視などといった下らない理由で民を困窮させるわけにはいかんからじゃ。
すぐに挙兵は絶対に無理。
最低でも四年は必要じゃろうと儂は踏んでいる。
その間に、魔道具やら戦力やらを充実させる。
……と言っても、じゃ。
儂に人間国家と敵対する気はない。
あくまで国王が儂を迫害するなら、敵対するまでじゃ。
****
「……報告は以上です。色よい返事はいただけませんでした。」
俺は現在王国に報告に来ている。
護衛につけられた土人形の頭おかしい機動力でその日の晩にはついてしまった。
これ作ったやつはうっかり世界を滅ぼしそうだ。
作者はたぶんクレイとかいうあの狂人なんだろうな、と思いつつ王へと顔を向ける。
その顔はどこか機嫌がよさそうだった。
「推定魔力値2,000,000,000,000か……これは期待できそうじゃのお」
期待?何言ってるんだこの人は。
その魔力値すら頭おかしい狂人と、この国は敵対するはずなんだが……
ちなみにその魔力値はさっきの威圧から分析、判断したものだ(実は本気じゃないんじゃよw by爺さん)。
「うん?まさかこんな人物と敵対するわけが無いじゃろう」
あ、そういうことか。
待遇を良くして、また誘う気だな。
もし、勧誘が成功したら……
この国は世界最恐の国となるだろう。
「おい。さっさと行ってまいれ」
「ハハッツ!」
俺は今の事を伝達すべく、土人形に乗って夜闇の中を急行した。
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