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第26話 第2王子の執着心 (※軽度のストーカー描写があります)
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第2王子ギルバート・レアル・ファルガス、彼は4人いる王子の中で唯一見た目の華やかさに欠けていた。
この国では特に珍しくもない茶色い髪に、綺麗な緑色の瞳。他の3人に比べれば、というだけで決して品が無い訳では無い。
ただ彼が幼い頃に、王族の象徴である金髪と紺碧の瞳では無かったせいで周囲の落胆を招いた。ただ母親に似たというだけであり、王家の血筋である事は間違い無い。
顔立ちは第1王子のアランとそう変わらない。しかしその事が幼いギルバートには辛かった。
そんな彼にも転機が訪れる。それは今から16年前の事。ギルバートが5歳を迎えた記念すべきお披露目会の時だ。
その年に5歳を迎える王侯貴族の子供達が、王城の大ホールで一堂に会する日。
「なにをしているんだギルバート」
「だって、にいさま……」
「オレたちはおうじなのだぞ、しっかりしろ」
その容姿が原因で、王子としての自信を持てずにいたギルバート。自分は父や兄とは違う髪と目の色をしている。
王城に飾られている歴代の王族も大体は兄と同じだ。それがギルバートのコンプレックスになっていた。
新しく生まれて来た弟のオズワルドも金髪に紺碧の瞳だったので、自分だけが仲間外れの様に思えた。
そのせいでこの頃のギルバートは、少し暗い性格をしていた。アランはまだ7歳の少年に過ぎず、そんな弟の悩みなど理解してやれない。
王族としてのプライドらしきものが芽生えていたアランには、そんな弟を勇気づけようとするが上手くいかない。
空回りしながらも2人は会場に向かった。会場では盛大に紹介され、人の目に晒されたギルバート。
それが落ち着かなくて、顔合わせが始まってもアランの背中に隠れていた。
「ほらギルバート、おまえもいけよ」
「だ、だって……」
「いいから、ほら!」
強引に押し出されたギルバートはフラフラと前に出る。その時目の前を通った1人の少女とぶつかりそうになってしまった。
突然の事に驚きながらも、ギルバートはどうにか踏み止まれたが尻餅をついてしまった。
そんな彼を助け起こそうと少女はその手を伸ばす。他の貴族達とあまり交流が無かったギルバートは、恐る恐るその手を掴む。
すると同世代の少女とは思えない程に力強く引き寄せられたギルバートは、結構な近い距離で少女と目が合った。
これほどの距離で女の子と向き合った事が無かった彼は、緊張のあまり声を出せなかった。
「まあ、きれいなめ」
「え? あ、えっと……その」
「あ、ごめんなさい。わたくしはエストリア・オーレルムです」
ギルバートを助け起こしたのは、幼き日のエストリアだった。この頃から可愛らしい容姿をしていた彼女が、コンプレックスである自分の眼の色を褒めてくれた。
その事がギルバートにとって、非常に思い入れが深い出来事となった。それからの彼は、褒めてくれた少女のお陰で少しずつ自信を持てる様になった。
それで済めば、ただの美談で終わっていた。しかしギルバートが10歳になった時、突然親が決めた婚約者が現れる。公爵家のご令嬢で、美しい少女ではあった。
けれどもギルバートは、結婚するならエストリアが良いと思っていた。だからギルバートは両親にその意思を伝えた。
だがギルバートは第2王子であり、アランの身に何かあった時には代わりに王となる役割を持って居る。
他にもアランに適正が無いと判断された場合も同様である。その為、両親の意思が優先されて彼の意見は通らなかった。
(だったら僕が王になって、婚約を無かった事にすれば良いんだ)
この頃から少しずつギルバートは歪んでいく。幼き日に抱いたエストリアへの恋心だけを胸に、その気持ちを年々拗らせていった。
婚約者には冷たく当たり、親の決めた関係だと突き放す。いっそ婚約を破棄してくれたら良いのにと思いながら。
そしてエストリアに誰かが興味を持ってしまわない様に、王族としての立場を利用して有りもしない噂を国中に流した。
王妃に対して否定的だった母親の反発心を適度に刺激し、陰で王位を狙う計画を手伝わせた。
そうして日々を過ごしている内に、第1王子という立場に胡坐をかいた兄アランが不評を買っている事を知る。
これは良い機会だとギルバートは自分を支持する貴族を増やしていく。
「ギルバート様が王位についた暁には」
「分かっているさ、それなりの地位を約束しよう」
自分の派閥に引き込んだ貴族への賄賂などもしっかりと渡していた。そうして派閥を作り始めてから暫く、弟のオズワルドがやけに民衆から支持されている事を知る。
その地位に甘えて好き放題のアランや、王位を狙う為の活動に邁進していたギルバートとは国民からの評価に差が生まれていた。
それは同時にギリアム宰相の様な、冷静に見ている貴族達の評価にも繋がっている。
そこに気が付いた頃には時すでに遅く、今更足掻いても生まれた差は埋まらない。
次第にギルバートにとって、アランと同じぐらいオズワルドを邪魔に感じ始めていた。
そんな時に父である国王が病に倒れ、一気に王位を狙う争いが激化した。
(ここで一気に計画を進めて、エストリアを僕の物にするんだ)
情報屋を使ってエストリアの似顔絵も入手済み。絵の通りであるならば、さぞ素晴らしい女性なのだろうとギルバートは夢想する。
それが勝手な片恋慕であるという自覚など彼にはない。拗らせ続けた彼にもアラン同様に、権力者であるという傲慢さがあったのだ。
ちゃんと自分の気持ちを伝えに行けば、違う未来もあっただろう。エストリアが受け入れてくれると決めつけず、オーレルム領に通っていればまた違う未来もあっただろう。
2人の兄が妹の結婚に否定的だという情報も持っており、王子の自分ならば大丈夫だと思い込んでいなければ。
そんな身勝手な片思いを拗らせた彼の下に、オズワルドがオーレルム領に保護されたという知らせが届く。
そうなって初めて、彼は危機感を覚えた。急いで暗殺者を送り込むが、中々成果は上がらない。
それからひと月と少し経った頃、オズワルドとエストリアが婚約したと言う報告が王城に届いた。
「オズワルド!! エストリアは僕の物なんだぞ!!」
自室で怒りを顕わにしたギルバートは、ワイングラスを壁に叩きつけた。壁に付着したワインが白い壁を血の様に染め上げる。
それからのギルバートは、邪魔なアランとオズワルドを殺す事ばかりに集中する様になった。
かつてエストリアに綺麗だと褒められた彼の目は、悪意に染まり濁っていた。
この国では特に珍しくもない茶色い髪に、綺麗な緑色の瞳。他の3人に比べれば、というだけで決して品が無い訳では無い。
ただ彼が幼い頃に、王族の象徴である金髪と紺碧の瞳では無かったせいで周囲の落胆を招いた。ただ母親に似たというだけであり、王家の血筋である事は間違い無い。
顔立ちは第1王子のアランとそう変わらない。しかしその事が幼いギルバートには辛かった。
そんな彼にも転機が訪れる。それは今から16年前の事。ギルバートが5歳を迎えた記念すべきお披露目会の時だ。
その年に5歳を迎える王侯貴族の子供達が、王城の大ホールで一堂に会する日。
「なにをしているんだギルバート」
「だって、にいさま……」
「オレたちはおうじなのだぞ、しっかりしろ」
その容姿が原因で、王子としての自信を持てずにいたギルバート。自分は父や兄とは違う髪と目の色をしている。
王城に飾られている歴代の王族も大体は兄と同じだ。それがギルバートのコンプレックスになっていた。
新しく生まれて来た弟のオズワルドも金髪に紺碧の瞳だったので、自分だけが仲間外れの様に思えた。
そのせいでこの頃のギルバートは、少し暗い性格をしていた。アランはまだ7歳の少年に過ぎず、そんな弟の悩みなど理解してやれない。
王族としてのプライドらしきものが芽生えていたアランには、そんな弟を勇気づけようとするが上手くいかない。
空回りしながらも2人は会場に向かった。会場では盛大に紹介され、人の目に晒されたギルバート。
それが落ち着かなくて、顔合わせが始まってもアランの背中に隠れていた。
「ほらギルバート、おまえもいけよ」
「だ、だって……」
「いいから、ほら!」
強引に押し出されたギルバートはフラフラと前に出る。その時目の前を通った1人の少女とぶつかりそうになってしまった。
突然の事に驚きながらも、ギルバートはどうにか踏み止まれたが尻餅をついてしまった。
そんな彼を助け起こそうと少女はその手を伸ばす。他の貴族達とあまり交流が無かったギルバートは、恐る恐るその手を掴む。
すると同世代の少女とは思えない程に力強く引き寄せられたギルバートは、結構な近い距離で少女と目が合った。
これほどの距離で女の子と向き合った事が無かった彼は、緊張のあまり声を出せなかった。
「まあ、きれいなめ」
「え? あ、えっと……その」
「あ、ごめんなさい。わたくしはエストリア・オーレルムです」
ギルバートを助け起こしたのは、幼き日のエストリアだった。この頃から可愛らしい容姿をしていた彼女が、コンプレックスである自分の眼の色を褒めてくれた。
その事がギルバートにとって、非常に思い入れが深い出来事となった。それからの彼は、褒めてくれた少女のお陰で少しずつ自信を持てる様になった。
それで済めば、ただの美談で終わっていた。しかしギルバートが10歳になった時、突然親が決めた婚約者が現れる。公爵家のご令嬢で、美しい少女ではあった。
けれどもギルバートは、結婚するならエストリアが良いと思っていた。だからギルバートは両親にその意思を伝えた。
だがギルバートは第2王子であり、アランの身に何かあった時には代わりに王となる役割を持って居る。
他にもアランに適正が無いと判断された場合も同様である。その為、両親の意思が優先されて彼の意見は通らなかった。
(だったら僕が王になって、婚約を無かった事にすれば良いんだ)
この頃から少しずつギルバートは歪んでいく。幼き日に抱いたエストリアへの恋心だけを胸に、その気持ちを年々拗らせていった。
婚約者には冷たく当たり、親の決めた関係だと突き放す。いっそ婚約を破棄してくれたら良いのにと思いながら。
そしてエストリアに誰かが興味を持ってしまわない様に、王族としての立場を利用して有りもしない噂を国中に流した。
王妃に対して否定的だった母親の反発心を適度に刺激し、陰で王位を狙う計画を手伝わせた。
そうして日々を過ごしている内に、第1王子という立場に胡坐をかいた兄アランが不評を買っている事を知る。
これは良い機会だとギルバートは自分を支持する貴族を増やしていく。
「ギルバート様が王位についた暁には」
「分かっているさ、それなりの地位を約束しよう」
自分の派閥に引き込んだ貴族への賄賂などもしっかりと渡していた。そうして派閥を作り始めてから暫く、弟のオズワルドがやけに民衆から支持されている事を知る。
その地位に甘えて好き放題のアランや、王位を狙う為の活動に邁進していたギルバートとは国民からの評価に差が生まれていた。
それは同時にギリアム宰相の様な、冷静に見ている貴族達の評価にも繋がっている。
そこに気が付いた頃には時すでに遅く、今更足掻いても生まれた差は埋まらない。
次第にギルバートにとって、アランと同じぐらいオズワルドを邪魔に感じ始めていた。
そんな時に父である国王が病に倒れ、一気に王位を狙う争いが激化した。
(ここで一気に計画を進めて、エストリアを僕の物にするんだ)
情報屋を使ってエストリアの似顔絵も入手済み。絵の通りであるならば、さぞ素晴らしい女性なのだろうとギルバートは夢想する。
それが勝手な片恋慕であるという自覚など彼にはない。拗らせ続けた彼にもアラン同様に、権力者であるという傲慢さがあったのだ。
ちゃんと自分の気持ちを伝えに行けば、違う未来もあっただろう。エストリアが受け入れてくれると決めつけず、オーレルム領に通っていればまた違う未来もあっただろう。
2人の兄が妹の結婚に否定的だという情報も持っており、王子の自分ならば大丈夫だと思い込んでいなければ。
そんな身勝手な片思いを拗らせた彼の下に、オズワルドがオーレルム領に保護されたという知らせが届く。
そうなって初めて、彼は危機感を覚えた。急いで暗殺者を送り込むが、中々成果は上がらない。
それからひと月と少し経った頃、オズワルドとエストリアが婚約したと言う報告が王城に届いた。
「オズワルド!! エストリアは僕の物なんだぞ!!」
自室で怒りを顕わにしたギルバートは、ワイングラスを壁に叩きつけた。壁に付着したワインが白い壁を血の様に染め上げる。
それからのギルバートは、邪魔なアランとオズワルドを殺す事ばかりに集中する様になった。
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